レバンテ 対 セビージャFC
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試合サマリーと得点経過
ラ・リーガ第8節の最後を飾る一戦は、シウタ・デ・バレンシアを舞台に繰り広げられ、観客の度肝を抜く乱打戦となった。2026年10月12日に行われたレバンテUDとセビージャFCの対戦は、アウェイのセビージャが2点リードを奪う展開からホームのレバンテが驚異的な粘りを見せ、アディショナルタイムだけで3ゴールと退場劇が生まれる狂乱の末、3-3の引き分けに終わった。得点者はセビージャがロビー・ユア、フェリックス・コレイア、イサク・ロメロ。レバンテがイバン・ロメロ、デラ、イフェアニ・ンドゥクウェ。
試合は立ち上がりから高いプレスで主導権を握ったセビージャが先制する。13分、レバンテのセンターバックであるイフェアニ・ンドゥクウェがGKマシュー・ライアンへ送ったバックパスの勢いが弱くなった隙を、セビージャのFWロビー・ユアが見逃さず鋭い出足で奪取。飛び出したGKライアンを冷静にかわし、無人のゴールへ蹴り込んでアウェイチームに貴重な先制点をもたらした。
勢いに乗るセビージャは後半早々の54分に追加点を奪う。MFミゲル・シエラが左サイドから高精度のクロスを送り込むと、ペナルティエリア内でロビー・ユアが頭で後ろへ流す。これに反応したフェリックス・コレイアが右足で押し込んだ。当初はオフサイド判定が下されたものの、VARの確認を経てゴールが認められ、セビージャが0-2とリードを広げた。
しかし、ここからシウタ・デ・バレンシアの熱狂を背に受けたレバンテの猛反撃が始まる。直後の57分、右サイドからロヘル・ブルゲが対角線を描く見事なスルーパスをペナルティエリア内へ供給。抜け出した古巣対決に燃えるFWイバン・ロメロが右足を振り抜き、相手DFキケ・サラスの足にわずかに当たって軌道が変わったシュートがネットを揺らして1点差に迫る。
ドラマは8分と提示された後半アディショナルタイムに待っていた。前線へ怒涛の圧力をかけ続けたレバンテは92分、エリア手前での泥臭い競り合いからこぼれたボールにDFデラが反応。ペナルティエリア中央手前から左足を一閃すると、強烈なボレーシュートがゴール右隅へ突き刺さり、土壇場で2-2の同点に追いつく。
歓喜に沸くスタジアムに対し、セビージャもすぐさまやり返す。95分、途中出場のFWイサク・ロメロが右サイドからのカウンターでボールを受けると、中央へ切り込んで左足の一撃をゴール隅へ叩き込み、2-3と再びセビージャが勝ち越しに成功した。だが、この直後に悲劇が起きる。歓喜のイサク・ロメロがコーナーフラッグ付近でレバンテサポーターに向かい、人差し指を口に当てて静寂を求めるジェスチャーを敢行。これが相手観客への煽り行為と判定され、審判コルデロ・ベガからこの日2枚目のイエローカードを提示されて退場処分となってしまう。
数的大勢となったレバンテは、100分に最後の怒涛のパワープレイを敢行。右からのセットプレーの崩れから、デラのシュートをGKオディッセアス・ブラホディモスが驚異的な反応で防いだものの、最後はそのこぼれ球に詰めていたイフェアニ・ンドゥクウェが押し込み、執念の同点ゴールを奪取。先制点のミスを帳消しにする一撃で、歴史に残る死闘は3-3のドローで幕を閉じた。
両チームのスタメンと交代
ホーム: レバンテUD(4-4-2)
- GK: マシュー・ライアン
- DF: ジェレミー・トルヤン、デラ、イフェアニ・ンドゥクウェ、マヌ・サンチェス
- MF: ロヘル・ブルゲ、オリオル・レイ、ヨン・オラサガスティ、ビクトル・ガルシア
- FW: イバン・ロメロ、ヤニス・ムスアイ
交代:
- 56分: ビクトル・ガルシア → チアゴ・フェルナンデス
- 56分: ヤニス・ムスアイ → ペタル・ラトコフ
- 68分: オリオル・レイ → レケナ
- 90分: ジェレミー・トルヤン → ナチョ・ペレス
- 90分: ヨン・オラサガスティ → パコ・コルテス
アウェイ: セビージャFC(4-3-3)
- GK: オディッセアス・ブラホディモス
- DF: フアン・イグレシアス、アンドレス・カストリン、キケ・サラス、ガブリエル・スアソ
- MF: リュシアン・アグメ、ユスフ・フォファナ、ギオルギ・コチョラシヴィリ
- FW: ミゲル・シエラ、ロビー・ユア、フェリックス・コレイア
交代・負傷・退場:
- 67分: ミゲル・シエラ →アルフォン・ゴンサレス(ミゲル・シエラは相手DFマヌ・サンチェスとの接触で転倒した際、右肩を強打して負傷交代)
- 67分: ロビー・ユア → イサク・ロメロ
- 73分: フェリックス・コレイア → フリオ・ディアス
- 87分: ギオルギ・コチョラシヴィリ → ジョン・グリディ
- 90+6分: イサク・ロメロ(退場。91分のファウルによる警告に続き、ゴール後の観客への煽り行為で2枚目の警告を受けて退場)
戦術・采配のポイント
セビージャのルイス・ガルシア・プラサ監督は、強度の高い4-3-3を採用。中盤ではユスフ・フォファナが圧倒的な推進力と回収力を見せ、ボックス・トゥ・ボックスの運動量でゲームを支配した。前線では最前線のロビー・ユアが果敢なハイプレスを仕掛け、相手のビルドアップを寸断。前半から約60分間にわたり、コンパクトな陣形と効果的な縦への切り替えでレバンテを完全に圧倒していた。しかし課題となったのは、2点差をつけた後の試合運びと自陣ペナルティエリア内での守備の乱れだ。決定機をことごとく外し「試合を殺す」3点目を奪えなかったことが、最終的な破綻を招く要因となった。
対するレバンテのルイス・カストロ監督は、2トップを配した4-4-2で臨むも、前半は相手のプレッシングに苦しみ自陣でのパスミスから先制を許す苦しい展開となった。しかし、0-2とされた直後の56分にチアゴ・フェルナンデスとペタル・ラトコフを投入する早い決断を下し、戦術をダイレクトで縦に速いスタイルへと一変させた。サイドからのアーリークロスや前線へのロングボールを増やしたことでセビージャの防衛線を後退させ、ホームの大声援に乗って怒涛の猛攻を演出した。
采配の面では明暗が分かれた。レバンテのルイス・カストロ監督による交代策が攻勢の起爆剤となったのに対し、セビージャのルイス・ガルシア・プラサ監督は負傷したミゲル・シエラの交代を余儀なくされた後、投入したアルフォン・ゴンサレスやジョン・グリディがゲームの強度を保てず、チーム全体のパフォーマンスが低下。さらに勝ち越し弾を決めたイサク・ロメロが直後に退場したことで前線からのプレッシングが不可能となり、自陣に釘付けにされた末に同点弾を許す格好となった。
現地メディアの選手採点・評価比較
スペイン現地メディアの評価では、両チームの主力選手や途中出場選手に対して明確な評価の違いが見られた。
SPORT紙(10点満点評価)は、セビージャの先制点を挙げ1アシストも記録したロビー・ユアにチーム最高となる「8点」を与え、前線での献身的なプレスと決定力を絶賛。また、中盤を支配したユスフ・フォファナにも「7点」の高評価を付けた。一方で、途中出場しながら集中力を欠いたジョン・グリディや効果的なプレーができなかったアルフォン・ゴンサレスには「3点」の低採点をつけ、終盤の守備崩壊の一因として厳しく指摘した。また、ルイス・ガルシア・プラサ監督の交代策についても「5点」と厳しめの評価を下した。レバンテ側では、貴重な同点ボレーを決めたデラにチーム最高となる「7.5点」、古巣相手に反撃の狼煙を上げたイバン・ロメロに「7点」を与えた。前半に痛恨のバックパスミスを犯したイフェアニ・ンドゥクウェについては、最終盤の劇的な同点ゴールで挽回したものの、前半の失点関与が響き「5点」にとどまった。
El Desmarque紙の選手採点では、複数の記者がユスフ・フォファナに対して「9点」や「6点」と評価を分けつつも、その圧倒的なフィジカルとゲームメイク能力を称賛した。ロビー・ユアにも「8点〜9点」の高採点が並び、ミゲル・シエラにも負傷退場前までの攻撃への貢献を評価して「8.5点」を与えている。一方で、勝ち越しゴールを決めながら不要な煽り行為で退場したイサク・ロメロに対しては、「6点」や「4点」と評価が割れた。素晴らしいミドルシュートの技術を認めつつも、チームを数的人数にして勝ち点を減らした軽率な振る舞いに対して、MARCA紙やSPORT紙と同様に苦言を呈している。
試合後の監督・選手コメント
セビージャFCのルイス・ガルシア・プラサ監督は、悔しさを通り越して呆れた様子で会見に臨んだ。「60分間は我々が圧倒的に優位だった。0-2の時点で0-3や0-4にして試合を終わらせておくべきだった。1-2とされたことで相手を乗せてしまい、試合が荒れてしまった。11人で戦い続けていれば、最後の3-3のゴールは絶対に奪われなかったはずだ」と振り返った。また、イサク・ロメロの退場劇については「規律上、観客を静かにさせるジェスチャーがイエローカードになるのは知っている。だが、他のビッグクラブの選手が同じことをした時に同じように退場にするのか見てみたいものだ。選手たちが観客から酷い侮辱を受け、ペットボトルを投げつけられても何も言えないのは理不尽だ」と判定への不満を露わにした。
レバンテUDのルイス・カストロ監督は、チームの誇り高き精神力を称賛した。「試合は90分(アディショナルタイム含む)ある。我々は相手よりも多くのシュートを放ち、相手GKにより多くのセーブを強いた。結果は正当なものだ。0-2、そして2-3と勝ち越された局面で諦めてしまうチームは多いが、レバンテの不屈のメンタリティと情熱は決して譲れない。ファンが素晴らしいエネルギーを与えてくれた」と語り、ミスから挽回したイフェアニ・ンドゥクウェについても「ミスを引きずらず強いメンタルで戦い続けた結果だ」と教え子を庇った。
セビージャのMFリュシアン・アグメは試合後、「問題は3-3に追いつかれたことではなく、審判がゴールパフォーマンスだけで我がチームの選手を退場させたことだ。あのような理由での退場は見たことがない。イサクは特別な悪さをしたわけではなく、いつものように祝福しただけだ。審判からの納得のいく説明を求めたい」と主審コルデロ・ベガの判断を強く批判した。
また、かつてレバンテでプレーし、温かい拍手で古巣に迎えられたセビージャのMFギオルギ・コチョラシヴィリは、「自分を育ててくれた特別な場所に戻ってこられて感慨深かった」とサポーターへの感謝を口にしつつも、「2-0とした時点で試合をコントロールしている気になってしまった。相手に隙を与えれば罰せられる。強度を落とすのではなく、逆に上げて試合を殺さなければならなかった」と反省の弁を述べた。同じくセビージャでの初ゴールを記録したFWフェリックス・コレイアも、「初ゴールは嬉しいが、勝ち点3を逃して悲しい。最後の数分間で集中力と泥臭さが足りなかった」と悔しさを滲ませた。
見どころと対戦背景
ラ・リーガ第8節にて、レバンテUDとセビージャFCがシウダ・デ・バレンシアで激突します。スペインの祝日であるコロンブスの日に開催されるこの一戦は、インターナショナルブレイク明けの再開初戦として大きな注目を集めています。アウェイのセビージャFCに割り当てられた613席のアウェイチケットは販売開始直後に即完売しており、満員の熱気に包まれた大一番となることが確実視されています。
アウェイに乗り込むセビージャFCは、ルイス・ガルシア・プラサ監督の下で好スタートを切り、上位争いに加わっています。前線と中盤の連動性と高い勝負強さを発揮しており、中断期間を経てさらに勢いを加速させたい意向です。対するホームのレバンテUDは、ルイス・カストロ監督率いるチームがアウェイでの戦い方に課題を残して前節ビジャレアルCF戦で敗戦を喫したものの、この中断期間を戦術の再構築と精神面の調整に費やし、ホームでの巻き返しを誓っています。
このカードにおける最大のドラマは、現在レバンテUDで助監督を務めるビセンテ・イボラの存在です。レバンテUDの下部組織で育ち、セビージャFC時代にはヨーロッパリーグ3連覇の原動力となった両クラブのレジェンドは、中断期間中に行われたアントニオ・プエルタ杯でセビージャFCの本拠地サンチェス・ピスフアンを訪れ、大きな温かい拍手で迎えられました。かつて指導を受けたルイス・ガルシア・プラサ監督との師弟対決でもあり、両クラブの絆と勝利への執念が交錯する深いストーリーがこの一戦に花を添えています。
予想スタメンと負傷・出場停止情報
MARCA、AS、SPORT、MundoDeportivo、El Desmarqueといった主要メディアの報道を総合すると、両チームの最新のコンディションと選手動向が浮かび上がってきます。
セビージャFCは、センターバックのマルコンがアストン・ヴィラ戦で右大腿四頭筋を再び痛め、3週間から8週間の離脱が見込まれるため欠場が確定しています。また、ベルギー人フォワードのルーカス・スタシンも内転筋の不調により別メニュー調整が続いており、遠征メンバー入りは極めて不透明な状況です。一方で朗報もあります。膝の打撲で直近の試合を回避していた若き主将のキケ・サラスが完全合流を果たしており、アンドレス・カストリンと共に中央の守備を固める見通しです。さらに、スイス代表アタッカーのルーベン・バルガスも負傷を克服して全メニューを消化しており、実戦復帰の準備が整いました。ゴールキーパーのフラン・ゴンサレスも代表期間中の腰の違和感から回復し、出場の目途が立っています。代表組であるウディッセアス・ブラホディモスやアルーナ・サンガンテ、ガブリエル・スアソ、ジョルジ・コチョラシュヴィリらも無事に合流を果たしています。
レバンテUD側では、若きサイドバックのマルク・サントスがスペインU-17代表に招集され欧州選手権予選のためチームを離れています。しかし、主将のロジェール・ブルゲが負傷から完全に復活を遂げており、精神的・戦術的な支柱としてチームを力強く牽引する見込みです。エタ・エヨンやウゴ・ソテロらの状態も見極めつつ、ホームの利を生かした最適なベストメンバーで挑むとみられます。
監督会見・注目選手コメント
この一戦に向けた最新の公式インタビューや取材において、双方の陣営から強い意気込みが語られています。
レバンテUDで助監督を務めるビセンテ・イボラは、Canal SurRadioの取材に対して複雑な胸中を明かしつつもプロとしての覚悟を強調しました。「私の一部は常にセビジスタであり、先日の式典に参加できたことは誇りです。しかしプロフェッショナルとして、そして自分のクラブであるレバンテUDのために、この試合では全力で勝ち点3を奪いに行きます。どちらをより愛しているかと尋ねられるのは、母親と父親のどちらが好きか選ぶようなものです。セビージャFCは素晴らしいベースと明確なアイデンティティを築いています。ルイス・ガルシア・プラサ監督はクラブの重みを熟知しており、選手たちの能力を最大限に引き出しています。」
レバンテUDの主将ロジェール・ブルゲは、中断期間での手応えと復帰への想いを次のように述べています。「この中断期間は少し特殊でしたが、チームとしてアウェイでの過ちを修正し、改善に取り組むための重要な時間となりました。怪我での離脱は大きな衝撃でしたが、精神面をリセットし、客観的に自分のプレーを分析する良い機会になりました。自分がこのカテゴリーで十分に戦えることを再確認できましたし、自信を持ってピッチに立ちます。」
セビージャFCの攻撃を支える新星ミゲル・シエラは、チーム内の定位置争いについて力強く語りました。「ルーベン・バルガスのような実績ある素晴らしい選手が傷癒えて戻ってくることはチームにとって最高のニュースです。彼とのポジション争いは私自身を高めてくれますし、チーム全体に良い影響をもたらします。監督からピッチ上での責任を与えられるのであれば、私はそれを喜んで背負う覚悟ができています。」
セビージャFCのルイス・ガルシア・プラサ監督も、前線のアタッカー陣における健全な競争を歓迎する姿勢を示しています。「ルーベン・バルガスが戻ってきたのは嬉しいですが、誰であろうと定位置が保証されているわけではありません。いま素晴らしいパフォーマンスを見せているミゲル・シエラからポジションを奪い取らなければならないのです。チーム全員が研鑽し合うことで、より強いセビージャFCを作り上げていきます。」
レバンテ 対 セビージャFC の背景データ
順位
順位表全体を見る両クラブの前後日程を見る
レバンテ
この試合の前
- 9月21日(月) @ ビジャレアルCF 3-1(敗)
- 9月13日(日) vs FCバルセロナ 2-4(敗)
- 9月7日(月) @ マラガCF 0-0(分)
この試合の後
- 10月17日(土) @ デポルティーボ・ラ・コルーニャ 1-1(分)
- 10月22日(木) vs アスレティック・ビルバオ 3-1(勝)
セビージャFC
この試合の前
- 10月3日(土) vs アストン・ヴィラ 1-3(敗)
- 9月20日(日) vs FCバルセロナ 1-3(敗)
- 9月17日(木) @ デポルティーボ・ラ・コルーニャ 0-1(勝)
この試合の後
- 10月19日(月) @ レアル・マドリード 4-1(敗)
- 10月27日(火) vs オサスナ 2-0(勝)