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ラ・リーガ / 第8節 / サンティアゴ・ベルナベウ / U-NEXT・DAZN / 2026年10月11日(日)

レアル・マドリード 対 ビジャレアルCF

レアル・マドリード 1-0 ビジャレアルCF

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試合サマリーと得点経過

試合日時: 2026年10月10日 21:00(CEST)スタジアム: エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウ(観客数:約75,000人)スコア: レアル・マドリード 1 - 0 ビジャレアルCF得点者: ヤン・ディオマンデ(63分)

インターナショナルブレイク明けのラ・リーガ第8節、サンティアゴ・ベルナベウで開催されたレアル・マドリード対ビジャレアルCFの一戦は、移籍後初ゴールを挙げたヤン・ディオマンデの決勝弾と、ヴィニシウス・ジュニオールのショッキングな一発退場劇により、終始異様な緊張感に包まれたままホストのレアル・マドリードが1-0で辛勝を収めた。

試合は序盤からホームのレアル・マドリードが攻勢を強め、アルダ・ギュレルの絶妙な浮き球パスからアルバロ・カレラスを経由してキリアン・エムバペが放ったシュートがポストを叩くなど、何度もビジャレアルゴールを脅かした。しかし、ビジャレアルも新布陣で中盤の強度を高めて応戦し、前半は互いに無得点のまま折り返す。

試合が動いたのは63分だった。ビルドアップの局面でアルダ・ギュレルが中盤の低い位置から起点となり、右サイドへポジションを広げていたフェデリコ・バルベルデへ鋭いパスを供給。バルベルデは中央へ切れ込みながら相手ディフェンスラインの隙間を突く見事なスルーパスを通すと、ペナルティエリア内で収めたヤン・ディオマンデが素早く反転。相手GKペーテル・グラチの届かないゴール右隅へと低い軌道の鋭いシュートを突き刺した。当初は副審によりオフサイドと判定されたものの、VARの介入(ビジャレアルのフリーマンがラインを残していたことの確認)によりゴールが認められ、夏に高額な移籍金で加入したヤン・ディオマンデは感極まって涙を流しながら歓喜に沸いた。

その後、71分にはジュード・ベリンガムの力強い突破からの折り返しを、途中出場のヴィニシウス・ジュニオールが押し込んで2-0と思われたが、VARチェックにより起点となった攻防でヴィニシウス・ジュニオールがビジャレアルのナタン・サリバの髪の毛を強く引っ張っていたことが判明。主審のイシドロ・ディアス・デ・メラはゴールを取り消した上、ボール非関与での暴力的行為と判定してヴィニシウス・ジュニオールに一発退場(レッドカード)を命じた。10人となったレアル・マドリードは終盤、ビジャレアルの怒涛の反撃をGKティボー・クルトワのビッグセーブなどで凌ぎ切り、苦しみながらも貴重な勝ち点3を手にした。

両チームのスタメンと交代

ホーム: レアル・マドリード(4-4-2)

  • GK: ティボー・クルトワ
  • DF: トレント・アレクサンダー=アーノルド、イブラヒマ・コナテ、アントニオ・リュディガー、アルバロ・カレラス
  • MF: オーレリアン・チュアメニ、フェデリコ・バルベルデ、アルダ・ギュレル、ジュード・ベリンガム
  • FW: ヤン・ディオマンデ、キリアン・エムバペ

主な交代・退場:

  • 46分: OUT アルバロ・カレラス → IN マルク・ククレジャ
  • 52分: OUT トレント・アレクサンダー=アーノルド → IN ヴィニシウス・ジュニオール
  • 73分: ヴィニシウス・ジュニオール(退場:ナタン・サリバに対する髪引っ張り行為による一発レッドカード)
  • 73分: OUT アルダ・ギュレル → IN エドゥアルド・カマヴィンガ
  • 86分: OUT ヤン・ディオマンデ → IN デンゼル・ダンフリース

アウェイ: ビジャレアルCF(4-3-3)

  • GK: ペーテル・グラチ
  • DF: フリーマン、パウ・ナバロ、カルドナ、レナト・ヴェイガ
  • MF: フアン・フォイス、サンティ・コメサーニャ、パペ・ゲイエ
  • FW: アルベルト・モレイロ、イリアス・アコマシュ、アヨセ・ペレス

主な交代:

  • 56分: OUT フアン・フォイス → IN カルロス・ロメロ
  • 56分: OUT サンティ・コメサーニャ → IN ナタン・サリバ
  • 67分: OUT イリアス・アコマシュ → IN ヘラルド・モレノ
  • 67分: OUT アヨセ・ペレス → IN ジョルジュ・ミカウタゼ

戦術・采配のポイント

両チームの陣形と戦術的狙い:レアル・マドリードのホセ・モウリーニョ監督は、代表遠征帰りでコンディションに課題のあったヴィニシウス・ジュニオールをベンチに置き、左サイドにヤン・ディオマンデ、前線にキリアン・エムバペを配置した。前半はアルダ・ギュレルが指揮塔として高い技術でオフェンスのタクトを振るい、トレント・アレクサンダー=アーノルドのロングフィードを絡めたダイレクトな攻撃を展開した。しかし、フィニッシュの場面でキリアン・エムバペがポストに嫌われるなど決定力を欠き、徐々にビジャレアルのブロックに捕まる課題が浮き彫りとなった。

対するビジャレアルのイニゴ・ペレス監督は、1か月半の負傷離脱から復帰したフアン・フォイスをかつてのウナイ・エメリ政権時代以来となる「6番(アンカー/ボランチ)」の位置に抜擢。パペ・ゲイエ、サンティ・コメサーニャとともに中盤に強固なトリボテ(3ボランチ)を形成した。レアル・マドリードが得意とする高速トランジション(攻守の切り替え)を中盤で潰し、ポゼッションでゲームをコントロールする狙いが的中し、ボール保持率やパス成功数などの各種スタッツでホームチームを圧倒した。しかし、アタッキングサードでの決定打(「rematar」)を欠いたことが悔やまれる結果となった。

監督の采配と試合の変化:モウリーニョ監督は後半開始と同時にアルバロ・カレラスに替えてマルク・ククレジャを投入して左サイドの守備を修正。さらに52分にアレクサンダー=アーノルドを下げてヴィニシウス・ジュニオールを投入すると、フェデリコ・バルベルデを右サイドバックへ下げ、アルダ・ギュレルを中盤中央へ移動させる大胆な配置転換を決行した。このバルベルデの右サイドバック起用がズバリと命中し、バルベルデのインサイドへの切り込みと絶妙なスルーパスからヤン・ディオマンデの先制ゴールが生まれた。

先制を許したビジャレアルのイニゴ・ペレス監督は、ナタン・サリバやカルロス・ロメロの投入に加え、67分にはヘラルド・モレノとジョルジュ・ミカウタゼを同時投入して攻撃のカードを切り揃えた。直後にヴィニシウス・ジュニオールの退場で10人となったレアル・マドリードに対し、ビジャレアルは完全に主導権を握って猛攻を仕掛けたが、モウリーニョ監督はエドゥアルド・カマヴィンガとデンゼル・ダンフリースを相次いで投入。時間稼ぎを徹底した低位ブロックの守備固めでビジャレアルの猛攻をシャットアウトし、粘り勝ちを収めた。

現地メディアの選手採点・評価比較

現地メディア(MARCA, SPORT, Mundo Deportivo,El Desmarqueなど)の採点および評価では、チームの勝利に貢献した守護神や決勝点のヒーローが高評価を得る一方、決定機を逃し続けたエースや暴走したウインガーには厳しい評価が下された。

  • ティボー・クルトワ: El Desmarqueで「8」の最高評価を獲得。終盤にビジャレアルのパペ・ゲイエの強烈なミドルシュートを阻止したほか、カルロス・ロメロの近距離シュートを驚異的な反応で防ぐなど、10人となったチームを土壇場で救う守護神としての働きが高く称賛された。
  • ヤン・ディオマンデ: El Desmarqueで「7」。SPORTでも「Emocionado(感銘を与える)」「Decisivo(決定的な仕事)」と評された。前半はビジャレアルのディフェンダーであるフリーマンの好守に苦しんだものの、圧力を跳ね返して値千金の移籍後初ゴールを奪い、涙を流した姿を含めて「1億4,000万ユーロのプレッシャーから解放された」と好意的に報じられた。
  • アルダ・ギュレル: El Desmarqueで「7」。SPORTでは「Desequilibrante(違いを作り出す存在)」と絶賛され、中盤で唯一ゲームにアイデアとリズムをもたらした存在として各紙が一致して高い評価を与えた。先制点の起点となったパスを含め、攻撃のクオリティはチームトップと評された。
  • フェデリコ・バルベルデ: El Desmarqueで「7」。前半の中盤プレーでは消える場面もあったが、モウリーニョ監督によって右サイドバックへ配転されてからは、持ち前の推進力と鋭いパスで先制点をアシスト。MARCAは「バルベルデの右サイドバック起用が試合を動かした」と采配と選手の適応力を高く評価した。
  • キリアン・エムバペ: El Desmarqueでチーム最低タイの「4」。SPORTからは「Fallón(決定力不足)」と切って捨てられた。前半のポスト直撃弾やGKグラチとの1対1での失敗など、幾度となく訪れた決定機を全て活かせず、インターナショナルブレイク中の騒動を払拭するパフォーマンスは見せられなかった。
  • ヴィニシウス・ジュニオール: El Desmarqueで「4」。SPORTでは「Desquiciado(正気を失った)」と評された。52分の投入直後は攻撃を活性化させ、一度はゴールを決めてモウリーニョ監督と歓喜の走りをみせたものの、VARチェックでサリバへの悪質な髪引っ張り行為が発覚。一発退場となり、試合を大混乱に陥れたことでメディアから一律で厳しい叱責を受けた。

メディアごとの見解の違い:試合全体の捉え方において、首都マドリード系のMARCAは「数的大勢不利と異様な熱気のスタジアム(atmósferaincendiaria)の中で、チームが見せた闘志(coraje)と守備の粘り強さを評価する」とし、難敵ビジャレアルからの勝点3獲得を強調した。一方でバルセロナ系のSPORTやMundoDeportivoは、レアル・マドリードの勝利を「輝きを欠いた不格好な勝利(triunfogris)」と切り捨て、終盤の露骨な時間稼ぎやヴィニシウス・ジュニオールの行状、モウリーニョ監督の記者会見拒否などを捉えて「醜い幕切れ」と批判的なトーンで対比させた。

試合後の監督・選手コメント

レアル・マドリード陣営:

  • ホセ・モウリーニョ監督: 試合後、約40分が経過してもスタジアムの記者会見場に姿を現さず、公式会見を辞退(ボイコット)した。クラブ関係者を通じて「セビージャ戦とクラシコでベンチに座りたいから喋らない(Quiero estar ante セビージャFC y FCバルセロナ)」というコメントが伝えられた。イシドロ・ディアス・デ・メラ主審による判定(ヴィニシウス・ジュニオールの退場や自チームへの大量の警告)に対する強い憤りを抱えていたものの、過激な発言による出場停止処分を避けるための沈黙であったと報じられている。
  • オーレリアン・チュアメニ: レアル・マドリードでの通算200試合出場を達成したフランス代表MFは、試合後にレアル・マドリード TVの取材に応じ、「審判に何が起きているのか理解できない。あのレッドカードの判定は分からない」と不満を吐露。しかし試合内容については「3週間のブレイク明けでビジャレアルのような強豪と戦うのは簡単ではない。最も重要なのは勝点3を獲ったことだ。ベルナベウのファンの後押しがあってこそ勝てた」と語り、次戦のUEFAチャンピオンズリーグ・ローマ戦へ視線を向けた。
  • ヴィニシウス・ジュニオール: 試合終了後、自身のSNSにモウリーニョ監督らとの祝勝写真を投稿し、「喜びは続く…チームとファンに謝罪します(Perdón a mi equipo y la afición)」と退場に対する謝罪を表明。しかし、同時にインスタグラムのストーリーズでは「いつも警告や赤紙を出されるのはヴィニシウス・ジュニオールだ、なんて恥ずべきことか」という第三者の投稿画像をシェアし、自身に対する審判団の判定基準へ不満を暗に示した。

ビジャレアルCF陣営:

  • イニゴ・ペレス監督: 記者会見に登壇した指揮官は、「最後に決め切る精度(rematar)が足りず、完璧な試合を完結させられなかった」と無念さを滲ませた。「試合後にスタッツを見返せば、我々が素晴らしい試合をしたことが証明されるだろう。このスタジアムでベルナベウ特有の恐れを克服し、勝点獲得に近づけたことは誇らしいが、勝ち点を持ち帰れないのは非常に悔しい」とコメント。フアン・フォイスの中盤起用については「レアル・マドリードに中盤を支配されるとトランジションで走られて手をつけることができなくなる。フォイスを6番に置くことで中盤を強固にし、安定感をもたらすことができた」と手応えを示した。
  • フアン・フォイス: 試合後のミックスゾーン取材に応じたアルゼンチン代表DF/MFは、「ベルナベウでレアル・マドリードを相手に、ほぼ全てのスタッツで上回ることは容易ではない。同点にするチャンスがあっただけに残念だ」と落胆した。ヴィニシウス・ジュニオールの退場劇については「故意に怪我をさせようとしたわけではないだろうが、ルール上レッドカードは妥当だった。このような大きなプレッシャーがかかるスタジアムで審判を務めるのは人間として非常に難しい仕事だ」と冷静に意見を述べた。また、トッテナム時代の恩師であるモウリーニョ監督のベンチでの振る舞いについて訊かれると「トッテナム時代から変わらない彼のスタイルであり、外から圧力をかけて結果を出した。彼について悪く言うつもりは全くない」と理解を示した。

レアル・マドリード 対 ビジャレアルCF の背景データ

順位

順位クラブ試合勝分負得失差点直近
3 レアル・マドリード 11 9 0 2 28 10 +18 27 WWWWL
9 ビジャレアルCF 11 3 3 5 15 15 0 12 LWDLW
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