2026年11月3日(火) | 朝夕刊エディション
La Liga Journal & Media Analytics EL CLÁSICO DIARIO エル・クラシコ・ディアリオ | スペイン現地報道・定点観測ジャーナル

ラ・リーガ / 第7節 / ラモン・サンチェス・ピスフアン / U-NEXT・DAZN / 2026年9月20日(日)

セビージャFC 対 FCバルセロナ

セビージャFC 1-3 FCバルセロナ

この試合のコンテンツ(2)タブで切り替えて読めます

試合サマリーと得点経過

  • 試合日時: 2026年9月19日 21:00(現地時間)
  • 開催スタジアム: エスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスフアン(観客数: 41,144人)
  • 試合結果: セビージャFC 1 - 3 FCバルセロナ(前半 1 - 1 / 後半 0 - 2)
  • 得点者:
  • 18分: セコ・フォファナ(セビージャFC)
  • 21分: ラフィーニャ(FCバルセロナ)
  • 52分: ラフィーニャ(FCバルセロナ)
  • 70分: ラフィーニャ(FCバルセロナ)

開幕から破竹の6連勝で首位を走るFCバルセロナが、手強いルイス・ガルシア・プラザ監督率いるセビージャFCのホーム、敵地ラモン・サンチェス・ピスフアンに乗り込んだラ・リーガ第7節。超満員の熱気に包まれたサンチェス・ピスフアンで、試合は序盤からハイペースな攻防が繰り広げられた。ホームのセビージャがアグレッシブなプレッシングと素早い縦への攻めで先制し、熱狂の渦を巻き起こしたものの、FCバルセロナには今や世界最高の勢いを誇る「偽9番」ラフィーニャと、19歳にして圧倒的な異彩を放つラミン・ヤマルがいた。FCバルセロナが誇る強力な攻撃陣が鮮やかな鮮やかさと勝負強さを見せつけ、見事な逆転劇で開幕7連勝を達成した。

【得点経過の詳細】

  • 18分: セビージャFC(1 - 0)【起点: リュシアン・アグメ ➔ 経由: フェリックス・コレイア ➔ 決定: セコ・フォファナ】中盤の狭いエリアでボールを持ったリュシアン・アグメが、相手DFラインの裏へ絶妙な浮き球のパスを供給。これに反応して右ペナルティエリア内に抜け出したフェリックス・コレイアが、ダイレクトでゴール前へピンポイントの低いクロスを送る。中央へ鋭く走り込んだセコ・フォファナが右足で合わせ、ゴールネットを揺らしてホームのセビージャが先制した。
  • 21分: FCバルセロナ(1 - 1)【起点: アンドレアス・クリステンセン ➔ 経由: ラフィーニャ(個人技) ➔ 決定: ラフィーニャ】先制を許したわずか3分後、センターバックのアンドレアス・クリステンセンが相手の守備ブロックを中央から一気に切り裂く素晴らしい縦のスルーパスを供給。ペナルティエリア内でボールを受けたラフィーニャは、対峙したセビージャDFアルナウ・サンガンテを左足の鋭いキックフェイントで完全に揺さぶってかわすと、態勢を整えて落ち着いて右足のグラウンダーシュートを叩き込み、すぐさま同点に追いついた。
  • 52分: FCバルセロナ(1 - 2)

【起点: ラミン・ヤマル ➔ 経由: ラミン・ヤマル ➔ 決定: ラフィーニャ】右サイドで地元サポーターからの猛烈なブーイングを浴びながらも、泥臭い球際で競り勝ってボールを保持したラミン・ヤマルが、逆足となる右足で狙いすました美しいアーリークロスをゴール前へ供給。セビージャのセンターバックふたりの間に絶妙なタイミングで飛び込んだラフィーニャが、頭で力強く叩き込んでゴール左隅へ流し込み、鮮やかな逆転ゴールを決めた。

  • 70分: FCバルセロナ(1 - 3)

【起点: ラミン・ヤマル ➔ 経由: ラミン・ヤマル ➔ 決定: ラフィーニャ】右サイドで起点となったラミン・ヤマルが、セビージャの背後のスペースを見逃さず、相手DF陣の間を抜くミリ単位の完璧なスルーパスを通す。オフサイドラインを完璧に破って抜け出したラフィーニャが、飛び出してきたGKオディッセアス・ブラホディモスの頭上をあざ笑うかのような優雅な左足のループシュートを沈め、圧巻のハットトリックを達成して勝負を決めた。


両チームのスタメンと交代

ホーム: セビージャFC(4-2-3-1)

  • GK: オディッセアス・ブラホディモス
  • DF: フアン・イグレシアス、アルナウ・サンガンテ、アルフレド・カストリン、ガブリエル・スアソ
  • MF: リュシアン・アグメ、セコ・フォファナ、ギオルギ・コチョラシュヴィリ
  • FW: ミゲル・シエラ、フェリックス・コレイア、ロビー・ユア

主な交代およびアクシデント:

  • 59分: フェリックス・コレイア ➔ チデラ・エジュケ(攻撃の活性化を図る投入)
  • 72分: ギオルギ・コチョラシュヴィリ ➔イサック・ロメロ(前線の枚数を増やす交代)
  • 72分: アルナウ・サンガンテ ➔ ホセ・アンヘル・カルモナ(守備陣の再編)
  • 81分: ミゲル・シエラ ➔ アルフォン(前線のフレッシュ化)
  • 81分: セコ・フォファナ ➔ ホン・グリディ(中盤のエネルギー補給)

アウェイ: FCバルセロナ(4-3-3)

  • GK: ドミニク・リヴァコヴィッチ
  • DF: エリック・ガルシア、パウ・クバルシ、アンドレアス・クリステンセン、ジョアン・カンセロ
  • MF: ロドリ、ペドリ、フェルミン・ロペス
  • FW: ラミン・ヤマル、ラフィーニャ、アンソニー・ゴードン

主な交代およびアクシデント:

  • 59分: アンドレアス・クリステンセン ➔ジェラール・マルティン(※クリステンセンが左大腿四頭筋を負傷し、ベンチで涙を流しながら無念の交代)
  • 75分: フェルミン・ロペス ➔ ダニ・オルモ(中盤のポゼッション強化)
  • 75分: ラフィーニャ ➔カリム・アデイェミ(ハットトリックのヒーローを下げる交代)
  • 84分: ペドリ ➔ マルク・ベルナル(試合を締めるクローズ策)
  • 84分: アンソニー・ゴードン ➔ ガブリエウ・ジェズス(前線の運動量維持)

戦術・采配のポイント

セビージャFCの狙いと課題

ルイス・ガルシア・プラザ監督は、エースのルーカス・スタシンやキケ・サラスらの負傷不在を受けて、前線にロビー・ユア、中盤にギオルギ・コチョラシュヴィリ、DFラインにアルナウ・サンガンテを配置した4-2-3-1で臨んだ。前半の狙いは極めて明確であり、中盤での激しいデュエルでポゼッションを分断し、FCバルセロナの高く設定されたDFラインの背後やサイドバックの裏のスペースを突くことだった。特に左サイドのフェリックス・コレイアと右サイドのミゲル・シエラが果敢なドリブル突破を仕掛け、エリック・ガルシアの守るエリアを脅かして見事に先制点を奪い取った。

しかし、前半に絶大な存在感を示したリュシアン・アグメとセコ・フォファナの中盤の強度が、後半に入ると運動量の低下とともに影を潜めた。守備面では、急造感の否めないアルナウ・サンガンテとアルフレド・カストリンのセンターバックコンビおよびガブリエル・スアソの間で連係ミスや位置取りのずれが生じ、ラフィーニャのフリーランニングを抑えきれなくなったことが最大の課題となった。

FCバルセロナの采配とピッチ上の変化

ハンジ・フリック監督は、膝の軽微な負傷で離脱したホアン・ガルシアの代わりに、新加入のドミニク・リヴァコヴィッチを先発に抜擢。前線ではロベルト・レヴァンドフスキらの不在を受け、開幕から猛威を振るうラフィーニャを中央の「偽9番」に配し、左にアンソニー・ゴードン、右にラミン・ヤマルを配置する攻撃陣を組んだ。

前半はセビージャのハイプレスと縦への素早い展開に押し込まれ、ペドリやフェルミン・ロペスが思うようにボールに絡めない時間帯が続いた。しかし、中盤の底に君臨するロドリが要所で相手のカウンターを摘み取り、落ち着いてパスを散らして試合のテンポをコントロール。後半に入ると、ペドリとロドリが完全に中盤の主導権を握り、セビージャのプレッシングを容易にいなすようになった。

フリック監督の采配も冴え渡った。後半途中にアンドレアス・クリステンセンが負傷離脱するアクシデントに見舞われ、ジェラール・マルティンを緊急投入せざるを得なくなったが、チームの動揺を最小限に抑えた。さらに2点リード奪取後は、ダニ・オルモやカリム・アデイェミ、マルク・ベルナルらを次々と投入してプレッシングの強度とカウンターの推進力を維持。セビージャに反撃の糸口を与えず、ゲームコントロールの巧みさを見せつけた。


現地メディアの選手採点・評価比較

現地メディア(MARCA, AS, SPORT, Mundo Deportivo,El Desmarque)は、劇的なハットトリックで勝利の絶対的立役者となったラフィーニャに対し、満場一致で最高評価を与えている。

主力選手の採点とメディア別見解

  • ラフィーニャ(FCバルセロナ)
  • El Desmarque: 10点 / 10点満点(MVP)
  • SPORT: 最高評価(「Killer」「絶対的エース」)
  • Mundo Deportivo: 最高評価(「Apoteósico / 神がかった存在」)
  • 評価比較: 各紙とも「10番の閃きを持った最高の9番」と絶賛。右足、頭、左足のループという「パーフェクト・ハットトリック」を達成し、開幕7試合で12ゴール(公式戦14ゴール)に達した驚異的な得点ペースを評価。SPORTは「ロマーリオやクリスティアーノ・ロナウドといったクラブ史に名を残すブラジル人ストライカーたちの系譜を継ぐ存在」と称えた。
  • ラミン・ヤマル(FCバルセロナ)
  • El Desmarque: 9点 / 10点満点
  • Mundo Deportivo: 「Picado / 煽りに結果で応えた天才」
  • 評価比較: スタジアムからの大ブーイングを受けながらも、一切ひるむことなく2アシストを記録した強心臓と技術を各紙が高く評価。El Desmarqueは「ブーイングをエネルギーに変え、ミリ単位のパスで試合を決定づけた」と分析した。
  • ロドリ(FCバルセロナ)
  • El Desmarque: 8点 / 10点満点
  • SPORT: 高評価(「中盤の完全な支配者」)
  • 評価比較: 前半終了間際にセビージャの絶好の決定機を阻止したカバーリングと、後半にポゼッションを完全に落ち着かせたゲームメイク能力が高く評価された。SPORTは「ペドリとともに後半の主導権を引き寄せた鍵」と指摘した。
  • セコ・フォファナ(セビージャFC)
  • Estadio Deportivo: 7.5点 / 10点満点(チーム内最高評価)
  • El Desmarque: 7点 / 10点満点
  • 評価比較: 敗戦の中でも一際光るパフォーマンスを見せたと高評価。力強い推進力と先制ゴール、さらにはヒールパスでのチャンス演出など、セビージャの攻撃を牽引した存在として称賛された。
  • アンドレアス・クリステンセン(FCバルセロナ)
  • El Desmarque: 7点 / 10点満点
  • 評価比較: ラフィーニャの同点弾を導く見事な縦パスを供給し、守備面でも安定感を見せていたが、後半途中に悔しい負傷交代となった点に同情が集まった。
  • ドミニク・リヴァコヴィッチ(FCバルセロナ)
  • El Desmarque: 5点 / 10点満点
  • Mundo Deportivo: 「Debutante / 無難なデビュー」
  • 評価比較: デビュー戦でファーストシュートから先制点を許したものの、その後の対応や足元のビルドアップでは落ち着きを見せ、一定の評価を得た。

試合後の監督・選手コメント

ハンジ・フリック監督(FCバルセロナ)

「完璧な結果だ。非常に難易度の高いサンチェス・ピスフアンで勝利を収めることができ、心から満足している。ラフィーニャの活躍には驚かないよ。彼はシュートやパスだけでなく、守備へのハードワークも含めてあらゆる面でチームに貢献してくれる素晴らしいキャプテンだ。ロドリもまた、ボールの有無にかかわらず位置的プレーに落ち着きをもたらし、ペドリやセンターバック陣と完璧に連動してくれた。負傷降板したクリステンセンについては非常に胸が痛む。数週間の離脱になる見込みだが、チーム全員で彼を支えていきたい」

ルイス・ガルシア・プラザ監督(セビージャFC)

「前半は本当に素晴らしい内容で、自分たちのサッカーを楽しむことができた。もし2-1で折り返していれば、後半の展開は全く違うものになっていただろう。前半は我々の方が優れていただけに悔しさが残るが、相手は最高レベルのチームであり、少しの隙も見逃さずペナルティを与えてくる。ラフィーニャがバロンドール候補にすら入っていないのは信じられないことだ。彼はピッチ上で何でもこなす。我々の選手たちは全力を尽くしたし、ファンも彼らの戦いぶりに誇りを持っているはずだ。しっかり休んで謙虚に次へ向かいたい」

ガブリエル・スアソ(セビージャFC DF)

「世界で最も優れたサッカーを展開するチームの一つを相手に、僕たちはファンとともに胸を張って戦った。後半はエネルギーが少し足りず、決定的な場面での精度を欠いてしまったが、ピッチ上にすべての力を置いてきた。結果は敗戦だが、頭を高く上げてこの中断期間に入りたい」

フェルミン・ロペス(FCバルセロナ MF)

「代表ウィーク前の最後の試合で、何としても勝ち点3を獲得することが僕たちの目標だった。セビージャはホームで素晴らしい圧力をかけてきたけれど、チーム全員が連動してプレッシングを行い、苦しい時間帯を乗り越えることができた。ラフィーニャのハットトリックは圧巻だった。彼はどのポジションでも適応できる最高の選手であり、僕たちに大きな安心感を与えてくれる」

ギオルギ・コチョラシュヴィリ(セビージャFC MF)

「ラミン・ヤマルに対しては、観客を煽るようなジェスチャーは避けるべきだと直接伝えた。彼は並外れた選手であり、本人もすぐに理解してくれたよ。試合には敗れてしまったが、世界トップレベルのクラブを相手に僕たちが示した情熱とパフォーマンスには誇りを持っている」

セビージャFC 対 FCバルセロナ の背景データ

順位

順位クラブ試合勝分負得失差点直近
1 FCバルセロナ 11 10 0 1 46 12 +34 30 WLWWW
6 セビージャFC 11 5 2 4 17 19 -2 17 LWLDL
順位表全体を見る
両クラブの前後日程を見る