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レバンテ vs FCバルセロナ

ラ・リーガ / jornada-5 / Estadio de Levante / 2026年9月13日(日)

レバンテ 2-4 FCバルセロナ

試合サマリーと得点経過

2026年9月13日、ラ・リーガ第5節において、首位を走るFCバルセロナが敵地シウタ・デ・バレンシアに乗り込み、レバンテUDと対戦。試合は激しい打ち合いの末、2 -4でFCバルセロナが勝利を収め、開幕からの全勝を維持しました。

シャビ・エスパート(4分)、ラミン・ヤマル(18分、47分=PK)、カリム・アデイェミ(92分)

試合展開と全得点シーンの詳細

試合は立ち上がりからFCバルセロナが圧倒的なパスワークで主導権を握る形で幕を開けました。

【0 - 1:4分 シャビ・エスパート】キックオフ直後からFCバルセロナがピッチを広く使い、ピッチ上の全11選手が関与する怒濤の79本連続パスを記録。中盤の底からロドリが鋭い縦パスを入れると、ラフィーニャ、フェルミン・ロペス、再びラフィーニャとテンポ良く繋がり、ペナルティエリア正面へ落とします。ここに走り込んだ19歳サイドバックのシャビ・エスパートが右足を振り抜き、相手DFデラにわずかに当たってコースが変わった低空シュートをゴール右隅へ流し込み、自身のトップチーム初ゴールで先制に成功しました。

【0 - 2:18分 ラミン・ヤマル】先制後も攻撃の手を緩めないFCバルセロナは、フェルミン・ロペスのボール奪取から一気に素早いトランジションを展開。ペナルティエリア右へ抜け出したラフィーニャが、飛び出してきた相手GKマシュー・ライアンを鮮やかな足技で完全にかわし、ゴール前へ絶妙な折り返しを供給。中央へ走り込んでいたラミン・ヤマルが無人のゴールへ冷静に押し込み、加点しました。

【0 - 3:47分 ラミン・ヤマル(PK)】後半開始直後、右サイドで仕掛けたラミン・ヤマルがペナルティエリア内へ侵入。対応したレバンテのDFアイッサ・マンディが処理に焦って手と足で引き倒してしまい、PKの判定が下ります。このPKを自ら引き受けたラミン・ヤマルが左足でキーパーの手が届かないゴール左上隅へ正確かつ力強く叩き込み、リードを3点に広げました。

【1 - 3:78分 イバン・ロメロ】余裕の展開かに思われた試合ですが、終盤に波乱が訪れます。FCバルセロナの自陣ビルドアップの局面で、交代を直前に控えていたシャビ・エスパートがバックパスを選択。これがセンターバックのアンドレアス・クリステンセンとの間で連携ミスとなり、ボールが流れます。この隙を見逃さなかった途中出場のイバン・ロメロが泥臭くインターセプトし、GKジョアン・ガルシアとの1対1を落ち着いて制してゴールネットを揺らしました。

【2 - 3:88分 ロジェール・ブルゲ】1点を返して息を吹き返したレバンテが勢いに乗って猛追。中盤でマーク・ベルナルとの身体接触を制してボールを奪ったロジェール・ブルゲが、パウ・クバルシのチェックも巧みにかわしてペナルティエリア内へ侵入。最初に放ったシュートはGKジョアン・ガルシアが弾いたものの、詰めていたブルゲ自らが粘り強く押し込み、1点差まで詰め寄ってスタジアムを熱狂の渦に包み込みました。

【2 - 4:92分 カリム・アデイェミ】同点を目指して攻め立てるレバンテに対し、試合を終わらせたのは途中出場のカリム・アデイェミでした。アディショナルタイム、左サイドでボールを受けたアデイェミがスピードに乗ったドリブルで中央へカットイン。エリア内で対峙したアイッサ・マンディを鋭い切り返しで抜き去ると、GKマシュー・ライアンの逆を突く見事な右足のシュートをゴール左隅へ叩き込み、死闘に終止符を打ちました。


戦術・采配のポイント

両チームのフォーメーションと戦術的狙い

ハンジ・フリック監督率いるFCバルセロナは、ラフィーニャを自由度の高い「偽9番」として配置し、両翼にラミン・ヤマルとアンソニー・ゴードン、トップ下にフェルミン・ロペスを置く流動的な4-2-3-1(4-3-3)を採用しました。中盤はロドリとペドリがタクトを振り、サイドバックには鼻骨骨折からプロテクターマスク着用で復帰したエリック・ガルシアを右に、左には内側に絞ってビルドアップに参加するシャビ・エスパートを起用。立ち上がりからハイプレスと79本連続パスに象徴される完璧なボール保持でレバンテを自陣に押し込めました。しかし、3 -0とリードした後に迎えた終盤には、強い日差しと乾燥したピッチ状態、連戦の疲労からか運動量が低下。若手守備陣の集中力切れや不用意なパスミスからピンチを招く課題も浮き彫りとなりました。

一方、ルイス・カストロ監督率いるレバンテUDは、4-3-3のブロックを敷きつつ、新加入の大型FWペタル・ラトコフを前線の起点としてハイラインの背後を狙うカウンターを画策しました。前半はバルセロナの圧倒的なポゼッションと個の打開力に翻弄され、GKマシュー・ライアンと右サイドバックのトルハンによる連携ミスなど守備の脆さを見せましたが、諦めずにブロックを保ち続けたことが後半終盤の反撃へと繋がりました。

監督の交代策と試合への影響

フリック監督は前半にカードを受け、接触で鼻を負傷していたヘラルド・マルティンに代えて後半開始からアンドレアス・クリステンセンを投入。さらに3 -0となった直後の61分、過密日程を見据えてラミン・ヤマル、ペドリ、アンソニー・ゴードンの主力3選手を一挙に下げ、ダニ・オルモ、マーク・ベルナル、カリム・アデイェミをピッチに送り出しました。しかし、この一括交代によって前線でのタメが失われ、マーク・ベルナルやシャビ・エスパートといった若手の守備面での対応の甘さが散見されるようになり、相手に流れを渡す一因となりました。フリック監督も試合後に「エスパートの交代判断を遅らせてしまったのは自身のミス」と認めざるを得ない展開となりましたが、最終的には途中投入のアデイェミが個人技で4点目を勝ち取る形となり、采配の怪我功名も含めて勝ち点3を確保しました。

対するルイス・カストロ監督は、58分に不発だったペタル・ラトコフ、ウーゴ・ソテロ、オラサガスティを諦め、イバン・ロメロ、エンゾ・バルデリ、オリオル・レイの3枚を同時投入。この采配が劇的な変化をもたらします。前線に入ったイバン・ロメロが泥臭いチェイシングと鋭い裏抜けでバルセロナの守備陣を脅かし、相手のビルドアップミスを誘発。イバン・ロメロ自身のゴールを口火にチーム全体のモチベーションが爆発し、シウタ・デ・バレンシアのサポーターの後押しを受けてバルセロナをあと一歩のところまで追い詰める見事な反撃を作り出しました。


現地メディアの選手採点・評価比較

現地各紙(MARCA, AS, SPORT, Mundo Deportivo,El Desmarque)の選手採点と評価を総合すると、試合内容のコントラストが如実に反映されています。

ラミン・ヤマル(FCバルセロナ)

は、絶妙なポジショニングからの押し込みと冷静なPKによる2ゴールを絶賛。19歳にしてバロンドール候補に挙げられるのに相応しい輝きを見せたと評価しました。一方で MARCAや ASは、彼がベンチに下がった61分以降にチームの攻撃の推進力が激減した点に着目。「彼がピッチに立っている時間こそがバルサの安全地帯である」と分析し、彼の存在感の大きさを逆説的に証明したと報じています。

ラフィーニャ(FCバルセロナ)

は、「9番」の位置で先発しながらも広範囲に動き回り、先制点の起点となった落としや2点目のGKをかわしての完璧なアシストを高く評価。得点こそなかったものの、運動量とキャプテンシーで前線を牽引した「影のMVP」として絶賛されています。

シャビ・エスパート(FCバルセロナ)

現地メディアで見解が最も分かれたのがシャビ・エスパートでした。Mundo Deportivo やEl Desmarqueは、美しい連続パスワークを締めくくった見事なミドルシュートでの先制点と、内側に絞ってゲームメイクに参加する戦術的柔軟性を称賛しました。しかし MARCAは、終盤に犯した痛恨のバックパスミスによる失点を厳しく指摘。「輝かしい先制ゴールと、トップチームで生き残るための苦い授業料を同時に味わった」と評しています。

カリム・アデイェミ(FCバルセロナ)

各紙ともに、チームが不安定になりかけたアディショナルタイムに、圧巻の個人技で試合を決定づけた決定力を絶賛。短時間の出場ながら文句なしの印象を残したと報じられました。

イバン・ロメロ(レバンテUD)

Deportivo、El Desmarque(いずれもレバンテ側最高評価の8点相当)

途中出場から試合の流れをガラリと変え、相手のミスを逃さずに追撃の狼煙を上げるゴールを決めたスピリットに対し、現地メディアは絶賛の言葉を贈っています。


試合後の監督・選手コメント

ハンジ・フリック監督(FCバルセロナ)「素晴らしいスタートを切ることができたが、後半は少し苦しむことになった。3 -0とリードした場面では、もっと冷静に試合をコントロールしなければならなかった。最初の失点は私の責任だ。シャビ・エスパートの交代を決めていたにもかかわらず、中断まで待とうと判断を遅らせてしまったからだ。だが、こうした難しいアウェイゲームで苦しみながら生き残る(Sobrevivir)こともチームの成長には不可欠だ。ピッチが少々乾燥していたが言い訳にはならない。勝利という結果には満足している。苦しい場面で決めてくれたアデイェミのゴールも素晴らしかった」

ルイス・カストロ監督(レバンテUD)「0 -3という厳しい状況になっても決して諦めず、最後までバルセロナを追い詰めた選手たちの誇りとスピリットを心から誇りに思う。結果は敗戦だが、我々のスタジアムで素晴らしい魂を示すことができた。(バルセロナ側からピッチの乾燥について指摘があったことに対して問われ)我々はルール通り散水を行った。だが、午後4時の強烈な太陽を遮ることまでは我々にはできない。我々は常に正々堂々と戦っており、ピッチ状態を悪くして勝とうなどと考えてはいない」

パウ・クバルシ(FCバルセロナ)「自分たちの2つのミスで相手を試合に引き戻してしまった。0 -3とリードした場面では、もっとゲームを落ち着かせてコントロールしなければならない。このような厳しいスタジアムでは、小さなミスが命取りになる。最後にカリム(アデイェミ)が素晴らしいゴールを決めて助けてくれたが、反省すべき点を見つめ直し、成長していきたい」

カリム・アデイェミ(FCバルセロナ)「厳しいピッチコンディションと相手の激しいプレッシャーの中で、チームを助けるゴールを決められて本当に嬉しい。アウェイで勝ち点3を持ち帰ることが最優先だったので、自分の役割を果たせて満足している」