2026年9月19日(土) | 朝夕刊エディション
La Liga Journal & Media Analytics EL CLÁSICO DIARIO エル・クラシコ・ディアリオ | スペイン現地報道・定点観測ジャーナル

マラガCF vs レバンテ

ラ・リーガ / jornada-4 / Estadio de Málaga / 2026年9月7日(月)

マラガCF 0-0 レバンテ

試合サマリーと得点経過

ラ・リーガ第4節、超満員のラ・ロサレダ・スタジアムで行われたマラガCFとレバンテUDの一戦は、互いに譲らぬ一進一退の攻防の末、0対0のドローに終わりました。レアル・マドリードに大敗して立て直しを誓うホームのマラガと、前節レアル・ベティスに5対2の歴史的大勝を収めて勢いに乗るレバンテ。ラ・ロサレダに詰めかけた2万9000人以上の熱狂的な大観衆が見守るなか、激しいインテンシティがぶつかり合うゲームが展開されました。

試合開始直後から、互いの守備組織の集中力とインテンシティが際立つゲームとなりました。この試合ではゴールネットが揺れる瞬間、すなわち得点シーンこそ生まれませんでしたが、両チームともに決定的な好機を作り出し、観客の息を呑ませました。

レバンテは前半中盤、中盤での素早いパスワークから右サイドを崩し、中央へ侵入したロゲル・ブルギが枠を捉える決定的なシュートを放つも、これはマラガの守護神アルフォンソ・エレーロの果敢なセービングに防がれます。一方のマラガも後半、セットプレーやDavid Larrubiaのサイド突破を起点にレバンテのゴールを脅かします。エリア内でボールを収めたカルロス・ルイズ・チウペがDFを背負いながら反転して放ったボレーシュートは、スタジアム中のサポーターを総立ちにさせましたが、レバンテのGKマット・ライアンの超人的な指先でのブロックに阻まれ、無情にもスコアボードが動くことはありませんでした。最後までインテンシティを落とさなかった両者ですが、守備陣が最後まで高度な集中力を保ち、勝ち点1を分け合う結果となりました。

戦術・采配のポイント

両チームともにシステムは4-3-3を採用しました。マラガのフアンフラン・フネス監督は、サンティアゴ・ベルナベウでの敗戦後、ロレン・フアロススポーツディレクターから「お祝い気分のスーツを脱ぎ、作業着に着替えるときだ」と引き締めを要求された通り、守備のブロック構築を最優先事項としてアプローチしました。ベテランのレシオとエイナル・ガリレアが中央に鍵をかけ、アンカーの位置に入った若きイザン・メリノがレバンテのパスの配給役であるオリオル・レイをタイトに監視。さらに、今夏レバンテからマラガに移籍し、かつて古巣のキャプテンを務めていたパブロ・マルティネスが、勝手知ったる元のチームメイトたちの個々の特長を封じ込める役割を見事に果たし、中盤での優位性を相手に与えませんでした。

対するレバンテのルイス・カストロ監督は、ベティス戦の再現を狙い、相手を自陣に引きつけてから一気に背後のスペースを突くショートパス主体の崩しを戦術的な狙いとしていました。しかし、直前の練習でエースストライカーのエッタ・エヨンが筋肉系のトラブルにより急遽離脱。これにより、カストロ監督はイバン・ロメロを前線の中央に配し、ブルギとチアゴ・フェルナンデスを両翼に置く布陣を余儀なくされました。カストロ監督は攻撃に変化を加えるため、新加入のペタル・ラトコフを後半途中に投入して、ターゲットマンとしての役割を担わせました。

マラガ側も、新加入のジェンス・カユステを投入して中盤のフィジカル強度を維持し、さらにアダム・アズヌとホアン・ベロカルという最終ラインの新戦力をベンチに置いて不測の事態に備え、守備組織の崩壊を許しませんでした。両監督ともに中盤の強度維持と最終ラインの安定を強く意識した交代策を施したことで、ゲームは最後までタイトなままでクローズすることとなりました。

現地メディアの選手採点・評価比較

このドロー劇に対し、現地各メディアの選手採点や分析では、特に守護神対決と古巣対決を行った選手たちに評価が集まりました。

まず、マラガの守護神アルフォンソ・エレーロに対しては各紙が高く評価しています。ElDesmarqueは、ベティス戦で5得点をマークしたレバンテの鋭いカウンター攻撃に対し、抜群の安定感と卓越したポジショニングを保ち続けたことを称え、「8点」というチーム最高タイの評価を与えました。MARCAも同様に、「レアル・マドリード戦での失点からチームが守備の自信を取り戻すための、精神的かつ技術的な柱となった」と絶賛しています。

対するレバンテの守護神マット・ライアンに対しても、評価は非常に高いものとなりました。ASは、終盤にラ・ロサレダのサポーターの強烈な後押しを受けて猛攻を仕掛けたマラガのシュートをすべてシャットアウトした点にスポットを当て、「アウェイの難所でクリーンシート(無失点)を達成し、極めて重要な勝ち点1を持ち帰る立役者となった」と記述。SPORT紙も、オサスナ戦に引き続いての好パフォーマンスを挙げ、「ライアンの壁」がレバンテのアウェイゲームでの生存率を劇的に高めていると称賛しています。

古巣レバンテとの初対決に挑んだマラガのパブロ・マルティネスについては、メディア間でやや見解の相違が見られました。MundoDeportivoは、「インテリジェントなポジショニングで古巣の中盤の連動を完璧に寸断し、デュエルの強さを見せた」と好意的に報じたのに対し、SPORTは「チームメイトとのパスのシナジーがまだ構築途上にあり、いくつかのアクションにおいて判断の遅れが見られた」と、完全フィットにはまだ時間が必要であるという厳しい視点を提供しています。

また、レバンテのウインガーであるブルギについても評価が分かれました。SPORTが「ボールを持つたびにマラガのディフェンス陣を脅かす、最も電撃的な存在であった」とその突破力を大いに称えた一方で、MARCAは「マラガのサイドバックであるラフィタやカルロス・プガの驚異的な粘りによってエリア付近で孤立させられ、ベティス戦で見せたようなゲームを破壊する仕事はさせてもらえなかった」と、マラガの封じ込め戦術の勝利として分析しています。

試合後の監督・選手コメント

試合終了後のプレスカンファレンスにおいて、両チームの指揮官と主役を演じた選手たちは、それぞれにこの「0対0」という結果が持つ意味を噛み締め、以下のように発言しました。

マラガのフアンフラン・フネス監督は、ベルナベウでの大敗からチームがしっかりと立ち直った姿に満足感を示しました。「ベルナベウでの痛みから立ち直り、ベティスを相手に驚異的な強さを見せたレバンテを完全に封じ込めた選手たちを誇りに思う。今日の私たちは、お祝いのスーツをクローゼットにしまい、しっかりと『作業着(mono detrabajo)』を身にまとって、ソリダリティと高い秩序を示してくれた。確かに、攻撃の場面ではもう少し縦への鋭さや、アグレッシブさが必要だったかもしれないが、この引き分けは、私たちがここからラ・リーガの厳しい戦いを生き抜くための、大きな自信となる確かなスタート地点(punto de partida)だ」

レバンテのルイス・カストロ監督は、急な離脱者が出た難しい条件でのアウェイ勝ち点1獲得を前向きに捉えました。「ラ・ロサレダで100%の力を出さなければ痛い目を見ることは、試合前からチーム全員で共有していた。エヨンを直前にケガで失うという不運もあったが、代わりに出場した選手たちも含め、チームは自分たちのアイデンティティ(identidad)をしっかりと体現して戦い抜いた。アウェイで無失点を維持できたことは非常に重要だ。これで4試合を終えて勝ち点5となった。これは、過去のシーズンにおけるレバンテのスタートと比較しても明確に良い歩み(mejorarranque)をしている証拠だ。まだまだ課題はあるが、チームの団結力に大きな手応えを感じている」

マラガのパブロ・マルティネスは、古巣レバンテへのリスペクトを示しながらも、新たなチームでの勝利を渇望しました。「自分を長く支えてくれたレバンテというクラブとの対戦は、信じられないほど特別な瞬間だった。彼らには敬意を持っている。しかしピッチに入れば、今の僕にはマラガのユニフォームのために戦う義務がある。ラ・ロサレダのサポーターの熱狂的なブーストはとてつもない。今日ここで彼らに初勝利をプレゼントしたかったが、この作業着スピリットを失わなければ、勝利はすぐにやってくるはずだ」

最後に、レバンテのGKマット・ライアンは、守備陣全体の健闘を称えました。「アウェイゲームでクリーンシートを達成して勝ち点1を持ち帰ることは、決して悪い結果ではない。ラ・ロサレダのスタジアムのプレッシャーは強力だったが、僕たちの最終ラインの仲間たちは素晴らしいカバーリングを見せてくれた。攻撃陣にゴールが生まれなかったのは残念だが、ディフェンス面でこれだけの強度を保てたことが、僕たちがラ・リーガで戦う上で最も強固な基盤になる。この勝ち点1に胸を張って、また次の準備を進めていきたい」