2026年11月3日(火) | 朝夕刊エディション
La Liga Journal & Media Analytics EL CLÁSICO DIARIO エル・クラシコ・ディアリオ | スペイン現地報道・定点観測ジャーナル

ラ・リーガ / 第9節 / リアソール / U-NEXT・DAZN / 2026年10月17日(土)

デポルティーボ・ラ・コルーニャ 対 レバンテ

デポルティーボ・ラ・コルーニャ 1-1 レバンテ

ほかの公式ハイライト: DAZN Japan(8:02)

試合前の節プレビュー動画も見る

この試合のコンテンツ(3)タブで切り替えて読めます

試合サマリーと得点経過

2026年10月16日、エスタディオ・デ・リアソルに2万8437人の観客を集めて行われたラ・リーガ第9節。約1ヶ月ぶりにホームへ戻ったデポルティーボ・ラ・コルーニャと、アウェイでの今季初勝利を目指すレバンテUDの一戦は、1-1の引き分けに終わりました。

前半は両チームともにビルドアップでのミスが目立ち、敵陣での決定手に欠ける重苦しい展開が続きました。デポルティーボは左サイドバックのクアリアータによる鋭いボレーシュートなどで相手ゴールを脅かし、レバンテもアレックス・ヒメネスのパスミスからイバン・ロメロやデラが好機を得るものの、互いに決め手を欠いて無得点で折り返します。

試合が動いたのは後半の63分でした。デポルティーボのCBブライト・エデが自陣から力強くボールを持ち上がって展開すると、前線のイェレマイ・エルナンデスが中央で仕掛けます。イェレマイはペナルティエリア手前で巧みなフェイントを2度繰り出し、相手DF陣を引きつけて右足を振り抜きました。このシュートはレバンテのDFンドゥクウェにブロックされたものの、そのこぼれ球に反応したFWビル・ンソンゴが即座に詰めます。ビル・ンソンゴは相手GKマシュー・ライアンの頭上を越える鮮やかなループシュート(ピック)を沈め、待望のプリメーラ初ゴールとなる先制点をデポルティーボにもたらしました。

リードを許したレバンテも反撃に出ます。82分、自陣からのロングボールを途中出場のFWラトコフが頭で後方へ落とすと、これを受けたダニ・レケナがペナルティエリア外からミドルシュートを放ちます。正面への控えめな一撃に見えたものの、デポルティーボのGKレオ・ロマンが痛恨のファンブルを犯し、ボールはそのままゴールネットへ吸い込まれて1-1の同点となりました。

試合終盤、デポルティーボはディエゴ・ビジャレスの相手陣内での高い位置でのボール奪取から決定機を迎え、パスを受けたアスプ・イェンセンが絶好のシュートを放ちますが、打球は無情にもクロスバーを直撃。そのままタイムアップを迎え、両チームともに勝ち点1を分かち合う結果となりました。

両チームのスタメンと交代

ホーム: デポルティーボ・ラ・コルーニャ(4-4-2)

  • GK: レオ・ロマン
  • DF: チモ・ナバーロ、アレックス・ヒメネス、ブライト・エデ、クアリアータ
  • MF: ルイスミ・クルス、リキ・ロドリゲス、ディエゴ・ビジャレス、マリオ・ソリアーノ
  • FW: イェレマイ・エルナンデス、ビル・ンソンゴ

主な交代・変更:

  • 62分: ルイスミ・クルス → アダマ・トラオレ、チモ・ナバーロ →アドリア・アルティミラ
  • 80分: イェレマイ・エルナンデス → アンジニョ、リキ・ロドリゲス →アスプ・イェンセン
  • 84分: ブライト・エデ → ミゲル・ロウレイロ(負傷による交代)

アウェイ: レバンテUD(4-3-3)

  • GK: マシュー・ライアン
  • DF: ナチョ・ペレス、デラ、ンドゥクウェ、マヌ・サンチェス
  • MF: ダニ・レケナ、オリオール・レイ、エンソ・バルデリ
  • FW: ロジャー・ブルギ、チアゴ・フェルナンデス、イバン・ロメロ

主な交代・変更:

  • 69分: オリオール・レイ → ラトコフ、エンソ・バルデリ → オラサガスティ
  • 76分: ナチョ・ペレス → トルヤン
  • 90+3分: チアゴ・フェルナンデス → ビクトル・ガルシア

戦術・采配のポイント

デポルティーボのアントニオ・イダルゴ監督は、主将級のFWピエール=エメリク・オーバメヤンやエダシューリ、マルク・カサドの負傷離脱、ロレンツォ・アマトゥッチの出場停止という厳しい台所事情の中、怪我から本格復帰したイェレマイ・エルナンデスをビル・ンソンゴと並べる変形4-4-2の陣形を採用しました。イェレマイは本来のウイングの位置にとどまらず、インサイドへ侵入して攻撃の全権を握り、卓越した技術とドリブル突破でレバンテの守備陣を撹乱しました。また左サイドではクアリアータが精力的に高い位置を取り、ミドルラインを押し上げる役割を果たしました。

イダルゴ監督の采配も試合の流れを加速させました。62分に投入されたアダマ・トラオレは右サイドで圧巻の加速力を見せ、マシュー・ライアンを脅かす決定的なシュートを放つなど攻撃に爆発力をもたらしました。しかし、1点リード後に迎えた追加点のチャンス(アスプ・イェンセンのクロスバー強襲)を逸すると、最後はGKレオ・ロマンの一瞬の判断ミスから失点。試合の主導権を握りながらも勝負を終わらせることができないチームの課題が露呈する格好となりました。

一方のレバンテは、前半こそビルドアップでノッキングを起こし後手に回っていましたが、失点後に前線のターゲットを補強する交代策を素早く手配しました。69分に投入された長身FWラトコフがロングボールのターゲットとなり、デポルティーボの2センターバックに圧力をかけ続けたことで同点弾の起点を作りました。終盤の粘り強さを発揮し、敵地リアソルから貴重な勝ち点1を持ち帰ることに成功しています。

現地メディアの選手採点・評価比較

現地メディアの採点・評価では、評価が大きく分かれた選手と満場一致で高評価・低評価となった選手が対照的に示されています。

SPORT(10点満点)およびEl Desmarque(10点満点)などの現地各紙で最も高い評価を受けたのは、デポルティーボの攻撃を牽引したイェレマイ・エルナンデス(SPORT: 7点 /El Desmarque: 8点)と、先制ゴールを挙げたビル・ンソンゴ(SPORT: 7点 /El Desmarque:9点)の2人でした。特にEl Desmarqueはビル・ンソンゴに対し単独トップとなる9点を与え、相手センターバックと終始身体を張り続けた労働意欲と、泥臭くこぼれ球を押し込んだ決定力を手放しで絶賛しました。SPORTもイェレマイについて「圧巻の切り返しで先制点の局面を創出し、攻撃のすべてを指揮した」と高いトーンで称えています。

サイドで存在感を示したクアリアータ(SPORT: 6点 / El Desmarque:7点)や、中盤で広範囲をカバーし終盤にハイプレスから決定機を演出したディエゴ・ビジャレス(SPORT: 6点 / El Desmarque: 7点)も安定した高評価を獲得しました。

一方で、厳しい評価が集中したのがデポルティーボの守護神レオ・ロマン(SPORT: 2点 /El Desmarque:3点)です。前半に鋭いセーブや高精度のロングフィードでビル・ンソンゴへボールを届けていたものの、82分のイージーなミドルシュートに対する致命的なファンブルがチームの勝利を消し去ってしまったため、両紙ともにチーム最低の落第点を与えています。また、同点直後に勝ち越しの千載一遇のチャンスをクロスバーに当てて逃してしまったアスプ・イェンセン(SPORT: 5点 / El Desmarque:4点)に対しても、勝負所での決定力不足を指弾する厳しい見解が示されました。

試合後の監督・選手コメント

デポルティーボのアントニオ・イダルゴ監督は試合後の記者会見で、優位に立ちながら勝利を逃した失意を隠しませんでした。

「非常に拮抗した試合だったが、チャンスの数では我々が上回っていたと感じている。しかし、1つの失点、そしてゴール前でのミスがすべてを台無しにしてしまった。1部リーグ(プリメーラ)ではこのような過ちが重くのしかかる。前半はお互いにビルドアップで苦しんだが、後半は我々が圧倒しており、先制後には2点目を決める明確な好機もあった。どのようなカテゴリーであろうと、あの場面で与えてしまった失点は大きな代償となる」と語り、決定機逃しと守備のミスを反省点に挙げました。

中盤で奮闘したデポルティーボのMFリキ・ロドリゲスも、ホームでの引き分けに悔しさを滲ませています。

「ホームでのこの種の試合では、何としても勝ち点3を獲得しなければならず、チーム全体が落胆している。非常に重苦しいゲーム展開の中で、最も難しい『先制すること』に成功しながら試合を締めくくることができなかった。長いシーズンにおいて勝ち点1を積み重ねたことは確かだが、リードしながら追いつかれるのは実に痛い」とコメントしました。

また、後半に修正して相手を押し込んだ手応えに触れつつ、キレのある動きを見せた同僚イェレマイ・エルナンデスについて「彼が我々のチーム、クラブ、そしてこの街にとってどれほど特別な存在であるかは誰もが知っている。彼があのような輝きを取り戻してピッチで躍動する姿を見られることは、みんなにとって大きな喜びだ」と語り、復調した司令塔へ信頼を寄せていました。

デポルティーボ・ラ・コルーニャ 対 レバンテ の背景データ

順位

順位クラブ試合勝分負得失差点直近
8 デポルティーボ・ラ・コルーニャ 11 3 5 3 15 14 +1 14 WLDLD
18 レバンテ 11 2 4 5 16 21 -5 10 LLWDD
順位表全体を見る
両クラブの前後日程を見る