エルチェCF 対 セルタ
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試合サマリーと得点経過
- 試合日時:2026年10月11日 14:00キックオフ
- スタジアム:エスタディオ・マヌエル・マルティネス・バレーロ(エルチェ)
- スコア:エルチェCF 0 - 0 セルタ・デ・ヴィゴ
- 得点者:なし
ラ・リーガ EA Sports第8節、敵地マルティネス・バレーロに乗り込んだセルタ・デ・ヴィゴとホームのエルチェCFによる一戦は、互いに意地と堅守がぶつかり合う緊迫した展開の末、0-0のスコアレスドローに終わりました。
14時キックオフという強烈な陽射しと酷暑の中、序盤から主導権を握ったのはホームのエルチェでした。マルティン・アンセルミ監督率いるエルチェは立ち上がりから積極的な攻撃姿勢を見せ、ゴンサロ・ビジャールがペナルティエリア手前から強烈なミドルシュートを放ってセルタの守護神イオヌツ・ラドゥを脅かします。さらにセルタのハビ・ガランのパスミスを突いたルベン・サンチェスがエリア外から放った鋭いシュートがクロスバーを叩くなど、エルチェが幾度となくセルタゴールへ迫りました。テテ・モレンテも積極的にゴールを狙い、ゴンサロ・ビジャールのコーナーキックからチャンスを作りましたが、セルタ守備陣とGKイオヌツ・ラドゥの好セーブに阻まれ、得点を奪えません。
後半に入ってもエルチェの攻勢は続きます。ビクトル・チュストが見事なアウトサイドパスをペナルティスポット付近のトーマス・レマルへ送りますが、決定的なシュートは惜しくも枠上に外れました。66分にはマルク・アグアードがこぼれ球を拾って狙うも、わずかに枠を越えます。対するセルタのクラウディオ・ヒラルデス監督は60分にボルハ・イグレシアス、71分にはクリバ・ドゥリウエシュ、ウィリオット・スヴェドベリらを投入してカウンターを狙います。89分には中盤でボールを奪ったクリバ・ドゥリウエシュが決定的な場面を迎えますが、右足のシュートはわずかにポストの外側へ外れました。
試合終了間際の90分には、エルチェの交代出場ネトが放った鋭いシュートをセルタの守護神イオヌツ・ラドゥが見事な反応で阻止。結局、互いにネットを揺らすことはできず、両チームが勝点1を分け合う結果となりました。
両チームのスタメンと交代
ホーム: エルチェCF(4-3-3)
- GK: マティアス・ディトゥーロ
- DF: ルベン・サンチェス、ビクトル・チュスト、ハビ・モルシーロ、ロイ・レヴィヴォ
- MF: マルク・アグアード、ゴンサロ・ビジャール、トーマス・レマル
- FW: テテ・モレンテ、ヘルマン・バレラ、フェル・ニーニョ
主な交代・変更:
- 60分: テテ・モレンテ → オソリオ
- 71分: ゴンサロ・ビジャール → ルイス・セペダ
- 71分: フェル・ニーニョ → マルティム・ネト-退場・負傷:なし(アディショナルタイムにマルク・アグアードがイエローカードを受賞)
アウェイ: セルタ・デ・ヴィゴ(5-4-1)
- GK: イオヌツ・ラドゥ
- DF: ハビ・ルエダ、アルバロ・ヌニェス、ヨエル・ラーゴ、マルコス・アロンソ、ハビ・ガラン
- MF: アレイシ・フェバス、イライシュ・モリバ
- FW: ウーゴ・アルバレス、パブロ・ドゥラン、フェラン・ジュグラ
主な交代・変更:
- 60分: パブロ・ドゥラン → ボルハ・イグレシアス
- 71分: ハビ・ガラン → クリバ・ドゥリウエシュ
- 71分: ウーゴ・アルバレス → ウィリオット・スヴェドベリ
- 71分: フェラン・ジュグラ → セルヒオ・カレイラ
- 試合終盤: アレイシ・フェバス → ウーゴ・ブルシオ
- 退場・負傷:なし(ヨエル・ラーゴ、ハビ・ルエダがイエローカードを受賞)
戦術・采配のポイント
本戦における両チームの戦術的アプローチと采配は明確な対比を見せました。
エルチェのマルティン・アンセルミ監督は、ホームの大声援を背にボールポゼッションを高め、前線からの積極的なアタックを指示しました。ビクトル・チュストやゴンサロ・ビジャールを中心としたスムーズなビルドアップから、右サイドのルベン・サンチェスやインサイドハーフのトーマス・レマルが巧みにスペースへ侵入し、セルタの守備陣を押し込みました。しかし、相手の強固な5-4-1のローブロックを完全に攻略するだけのパススピードとフィニッシュの精度を欠き、ピッチの乾燥や酷暑による疲労も相まって、決定機を活かしきれませんでした。
一方、セルタのクラウディオ・ヒラルデス監督は、5-4-1のローブロックで自陣深くに10人がコンパクトな陣形を形成する守備重視の戦術を選択しました。アルバロ・ヌニェス、ヨエル・ラーゴ、マルコス・アロンソの3バックと守護神イオヌツ・ラドゥを中心とした守備ブロックは非常に強固で、エルチェの攻撃をことごとく跳ね返しました。課題となったのは攻撃への転換で、前線のパブロ・ドゥランやフェラン・ジュグラにボールが収まらず、ボール奪取後も焦りから安易なパスミスを連発して自ら主導権を手放す展開が続きました。
監督の交代策においても、両チームの意図が色濃く現れました。アンセルミ監督は60分にオソリオ、71分にルイス・セペダとマルティム・ネトを投入し、攻撃の強度を維持して勝利を奪いに行きました。90分にはマルティム・ネトのシュートが相手GKの好セーブに遭うなど狙い通りの場面を作りました。対するヒラルデス監督は60分に前線でボールを収められるボルハ・イグレシアスを投入してロングボールの出口を作り、71分にはスピードのあるクリバ・ドゥリウエシュとウィリオット・スヴェドベリ、セルヒオ・カレイラを一度にピッチへ送り込みました。これにより試合終盤にはクリバ・ドゥリウエシュが敵陣でボールを奪って決定的なシュートを放つなど、狙い通りのカウンターから千載一遇の勝機を作り出しました。
現地メディアの選手採点・評価比較
現地メディアの報道や評価においては、守備陣の健闘と攻撃陣の不振という試合内容がそのまま採点に反映される結果となりました。
El Desmarqueはセルタの選手に対して10点満点の採点を提示しており、チームを敗北から救った守護神イオヌツ・ラドゥにチーム最高タイとなる8点の高評価を与えました。また、古巣のファンからブーイングを受けながらも安定感抜群の守備を見せた右バックのアルバロ・ヌニェス、対人戦で強さを見せた若手センターバックのヨエル・ラーゴ、ベテランらしい巧みなポジション取りで無失点に貢献したマルコス・アロンソの守備陣3名にも同じく8点の高評価がつけられました。一方で、古巣復帰戦となったアレイシ・フェバスには4点、孤立して攻撃の起点になれなかったフェラン・ジュグラに4点、パブロ・ドゥランとウーゴ・アルバレスにはチーム最低となる3点という厳しい評価が下されました。終盤に決定機を外したクリバ・ドゥリウエシュも4点止まりでした。
SPORTやMundo Deportivo、Estadio Deportivoなどの現地各紙の評価を比較すると、見解の軸に明確な違いが見られます。SPORTは試合後の選手インタビューを柱とし、アレイシ・フェバスやフェラン・ジュグラのコメントを交えながら「守備での粘り強さと無失点達成」を評価する一方で、自チームの「ボール保持時の流動性の欠如と攻撃面の課題」を浮き彫りにしました。MundoDeportivoもヒラルデス監督の談話を軸に「アウェイでボールをつなげず苦戦した点」に焦点を当てています。これに対しEstadio Deportivoは、エルチェが主導権を握り続けた試合展開とイオヌツ・ラドゥの圧巻のセーブ連発に着目し、「ラドゥの活躍がエルチェの勝利を阻み、セルタに貴重な勝ち点をもたらした」とセルタの守護神をこの試合のヒーローとして絶賛しました。
試合後の監督・選手コメント
試合後の会見およびミックスゾーンでは、酷暑の環境や戦術的攻防、結果に対する両チームそれぞれの胸中が明かされました。
エルチェCFのマルティン・アンセルミ監督は、チームの戦いぶりに自信を示しつつ悔しさを滲ませました。「自分たちのパフォーマンスを見れば、エルチェが勝利に値した。セルタのように5-4-1のローブロックでゴール前に10人を固めて守るチームに対して、チャンスやゴールを生み出すのは決して容易ではない。自分たちは主導権を握り、ボールをコントロールして良く戦った。酷暑の中でピッチが乾き、攻撃に必要なパススピードを維持するのが難しかったが、この戦いを続ければ常に勝利に近づけるはずだ」また、試合前に話題となった給水タイムの拒否について問われると、「気温が32度に達しない場合の給水タイム設定は両チームの合意が必要だ。選手たちと話し合った結果、自分たちはこの地元の暑さに慣れているため必要ないと判断した」と説明しました。
セルタ・デ・ヴィゴのクラウディオ・ヒラルデス監督は、勝ち点1を獲得したものの内容には満足していない旨を率直に語りました。「正直に言って、今日のチームの出来には満足していない。ボールを持った時に流動性を欠き、選手たちはピッチ上で終始居心地の悪さを感じていた。相手はボールを大事に回していたが、我々は焦りから簡単にボールを捨ててしまった。しかし、アウェイで苦しみながらもローブロックで耐え抜き、5試合連続無敗とクリーンシート(無失点)を維持できたことは評価できる。この勝ち点1を今後に活かしたい」さらにヒラルデス監督は、14時キックオフの酷暑による選手への負担について「ロッカールームではめまいを起こし、足を上げて倒れている選手がいた。このような環境での試合が誰の利益になるのか疑問だ」と強い懸念を示し、給水タイムが設定されなかったルールの見直しを訴えました。
セルタ・デ・ヴィゴのアレイシ・フェバス選手は、3年間を過ごした古巣マルティネス・バレーロへの帰還について次のように振り返りました。「かつてホームとして戦ったスタジアムに戻ってくるのは非常に特別だった。サポーターからの拍手やクラブからの記念プレートには感謝しかない。ただ、ピッチに入れば感情を抑えて試合に集中した。ボールを保持されて苦しい戦いだったが、守備陣がよく耐えた。僕たちはボールを持った時のクオリティを高め、もっと要求高く成長していく必要がある」
セルタ・デ・ヴィゴのフェラン・ジュグラ選手は、敵地での勝ち点1の価値を強調しました。「自分たちの本来のサッカーができず、ボールを奪われて苦しい時間帯が長かった。勝利を目指していたので完全に満足とは言えないが、まずは敵地で無失点に抑えた守備のハードワークと粘り強さを評価したい。順位表で積み上げたこの勝ち点1をポジティブに捉え、次節のアラベス戦や木曜日のユヴェントス戦に向けてしっかり準備していきたい」
セルタ・デ・ヴィゴのヨエル・ラーゴ選手も「無失点で終えることができれば、常に勝利へ近づくことができる。敵地で勝ち点を獲得するのは容易ではないので、この勝ち点1には価値がある」とコメントし、守備面での手応えを示しました。
見どころと対戦背景
国際Aマッチウィークによる中断期間が明け、ラ・リーガが再開を迎えます。ホームのエスタディオ・マルティネス・バレーロにRCセルタを迎えるエルチェCFの一戦は、両チームにとって序盤戦の勢いを左右する極めて重要な一戦となります。
エルチェCFは中断直前の第7節でRCDエスパニョールを相手にアウェイで1-3の勝利を収め、待望の今季初勝ち点3を獲得しました。前半早々に1人退場者を出しながらも80分以上にわたり驚異的な粘りと闘志を見せ、マルティン・アンセルミ監督のもとでチームの戦術的基盤が固まりつつあります。降格圏からの脱出を目指すエルチェCFにとって、次なる命題は今季いまだ勝ちがないホームのサポーターの前で勝利を届けることです。中断期間中、チームはムルシアのサン・ペドロ・デル・ピナタールで集中合宿を実施し、FCカルタヘナとの練習試合に3-0で勝利したほか、U-20メキシコ代表とのテストマッチでも快勝を収めるなど、実戦感覚とチームの結束を高めてきました。
対するRCセルタは、クラウディオ・ヒラルデス監督のもと1勝4分2敗の14位につけています。中断直前のレーシング・サンタンデール戦では打線が爆発し5-0と大勝を収めたものの、UEFAヨーロッパリーグではオモニア・ニコシアに0-1で敗れるなど、過密日程のなかで波に乗り切れていません。
歴史的な対戦成績を見ると、公式戦通算51回の対戦でエルチェCFが16勝、RCセルタが23勝、引き分けが12回となっています。しかし、マルティネス・バレーロでの開催に限ればエルチェCFが25試合中13勝を挙げており、ホームチームが得意としているカードです。昨シーズンの同カードでも、エルチェCFがアンドレ・シルバとジョアン・チェタウヤのゴールで2-1と勝利を収めています。
さらに本戦最大のドラマとなるのが、アレイシ・フェバスの古巣帰還です。2023年から2026年までエルチェCFに在籍し、通算117試合に出場して1部昇格と残留を支えた司令塔は、この5月に欧州カップ戦出場とステップアップを求めてRCセルタへ移籍しました。かつて「エルチェの灯台」と称され愛されたMFが、今や「ヴィゴの灯台」としてかつての本拠地に足を踏み入れることになります。また、今年1月にエルチェCFからRCセルタへ移籍したサイドバックのアルバロ・ヌニェスにとっても特別な再会となります。
予想スタメンと負傷・出場停止情報
SPORT、El Desmarque、MARCA、MundoDeportivoなど各紙の報道によると、アウェイのRCセルタは国際Aマッチウィーク期間中に多数の離脱者を出す「FIFAウイルス」の直撃を受けており、苦しいやりくりを余儀なくされています。
RCセルタの傷病者リストで最も深刻なのが、スウェーデン代表戦で負傷した主力センターバックのカルル・スターフェルトです。右大腿部の肉離れ(半膜様筋近位腱の損傷)と診断され、約6週間の離脱が確定しました。さらにウルグアイ代表から早期離脱したセバスティアン・カセレスも恥骨痛を抱えており、保存療法での経過観察となっています。膝の遊離体摘出手術を受けたミゲル・ロマンも4〜6週間の離脱となり、エースのイアゴ・アスパスも筋肉系の負傷からの復帰最終段階にあるものの、本試合への出場は見送られる見込みです。またジョネス・エル=アブデラウイも離脱が続いています。
クラウディオ・ヒラルデス監督は、最終ラインにハビ・ロドリゲス、マルコス・アロンソ、ヨエル・ラーゴ、アブドゥライ・ファイらを起用して3バックを再構築する見通しです。中盤では肋骨の打撲から復帰したアレイシ・フェバスがイライシュ・モリバとダブルボランチを組むと見られ、下部組織出身のアンドレス・アンタニョンやウーゴ・ブルシオらが控えとして控えます。
一方のエルチェCFは、中断期間中の代表招集による離脱者が3名にとどまり、良好なコンディションを維持しています。ゴールキーパーにはイトゥルベの起用可能性が報じられているほか、中盤では合宿で猛アピールを見せたマルティン・ネトが出場機会を伺っています。前線では、U-20メキシコ代表との練習試合で2ゴールを挙げたエセキエル・ポンセが好調を維持しており、スタメン争いに名乗りを上げています。
監督会見・注目選手コメント
中断期間を経てラ・リーガ再開のRCセルタ戦に向かうエルチェCFの陣営からは、ホーム初勝利に向けた力強い意気込みが示されています。
チームを率いるマルティン・アンセルミ監督は、下位に低迷する現状について強い態度で次のように語り、チームの精神的底上げを強調しました。
「最下位に位置していること自体は心配していない。私にとって本当に懸念すべきなのは、自分たちを『負け犬』だと決めつけてしまうような敗北主義のチームになってしまうことだ」
また、U-20メキシコ代表とのテストマッチで2得点を挙げ、攻撃陣のキーマンとして期待されるFWエセキエル・ポンセは、チームの充実感と試合への渇望を口にしています。
「FWにとってゴールを決めることは自信を深めるために非常に重要だ。前節のエスパニョール戦で見せたようなアウェイでの高いパフォーマンスを、今度は自分たちのサポーターの前でしっかりと証明したいと誰もが強く望んでいる。ムルシアでの合宿を通じて、チーム全体が目指す方向性のもとで一つにまとまることができた。ここから素晴らしいリーグ戦が再開する。ホームでRCセルタを迎え撃つ準備は完全に整っている」
さらに、中盤で定位置掴みを目指すMFマルティン・ネトも、再開初戦となる本戦への集中力を明かしています。
「チーム全員の視線はすでにRCセルタ戦と、この一週間のトレーニングに向けられている。最善のコンディションで試合に臨みたい。個人的にはシーズンの序盤で苦戦したが、自分にチャンスが巡ってきたときに即座にチームへ貢献できるよう、常に準備を怠らないようにしている」
代表ウィークでの痛手に苦しむRCセルタに対し、万全の準備と高い結束力で挑むエルチェCF。本拠地マルティネス・バレーロで今季初のホーム勝ち点3を掴み取ることができるのか、見どころの詰まった90分となります。
エルチェCF 対 セルタ の背景データ
順位
順位表全体を見る両クラブの前後日程を見る
エルチェCF
この試合の前
- 9月19日(土) @ エスパニョール 1-3(勝)
- 9月16日(水) vs レアル・マドリード 2-3(敗)
- 9月13日(日) @ アスレティック・ビルバオ 1-1(分)
この試合の後
- 10月17日(土) @ ビジャレアルCF 0-0(分)
- 10月24日(土) @ ラージョ・バジェカーノ 0-3(勝)
セルタ
この試合の前
- 9月20日(日) vs ラシン・サンタンデール 5-0(勝)
- 9月17日(木) @ オモニア 1-0(敗)
- 9月13日(日) vs マラガCF 1-1(分)
この試合の後
- 10月16日(金) vs ユベントス 1-2(敗)
- 10月18日(日) vs デポルティーボ・アラベス 2-1(勝)