マラガCF 対 エスパニョール
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試合サマリーと得点経過
2026年10月9日、エスタディオ・ラ・ロサレーダで開催されたラ・リーガ第8節。未だ今季勝利がなく最下位に沈むマラガCFと、2連敗からの脱出を図るエスパニョールの一戦は、土壇場の劇的なドラマを経て1-1の引き分けに終わりました。
インターナショナルブレイク明けの初戦として行われた本節のオープニングマッチは、序盤から激しい攻防が展開されました。10分にマラガのダビド・ラルビアがペナルティエリア内から決定的なシュートを放つも、エスパニョールの若き守護神アンヘル・フォルトゥーニョのビッグセーブに阻まれます。すると直後の11分、ワンチャンスを完璧に活かしたエスパニョールが先制に成功します。失点によって浮き足立ったマラガに対し、エスパニョールはロベルト・フェルナンデスのヒールシュートなどで追加点に迫り、前半を優位に進めました。
しかし後半に入ると、ホームの大声援を背にしたマラガが劇的な変貌を遂げます。58分に思い切った3枚替えを敢行すると、圧倒的な運動量と積極的なサイドアタックでエスパニョールを自陣に押し込めました。59分にはパブロ・マルティネスの強烈なミドルシュートがクロスバーを叩くなど幾度となく相手ゴールを脅かし、アディショナルタイムの92分に結実。猛攻を実らせたマラガが劇的な同点ゴールを挙げ、土壇場で勝ち点1を分け合いました。
得点経過
- 0-1(11分: ブライアン・サラゴサ)エスパニョールのエドゥ・エスポシトが起点となり、相手のライン間でボールを収めて前線のブライアン・サラゴサへ絶妙なパスを供給。左サイドでボールを受けたブライアン・サラゴサは、得意の高速ドリブルでペナルティエリア内へ侵入すると、対峙したDF2人を鮮やかなカットインで揺さぶって交わし、最後はGKアルフォンソ・エレーロの動きを見極めてニアポスト脇の低い位置へ完璧なコントロールシュートを叩き込みました。
- 1-1(92分: アドリアン・ニーニョ)敗色濃いマラガが右サイドから怒とうの攻撃を展開。ラフィタが起点となって右サイド深くから高い軌道の鋭いクロスをペナルティエリア内へ放り込みます。相手DFの頭上を越えて逆サイドへ流れたボールに対し、途中出場のアドリアン・ニーニョが後ろから勢いよく走り込み、ダイレクトの右足ボレーで叩きつける強烈な一撃をネットに突き刺しました。
両チームのスタメンと交代
ホーム: マラガCF(4-2-3-1)
- GK: アルフォンソ・エレーロ
- DF: カルロス・プガ、フェルナンド・カレーロ、アンヘル・レシオ、ラフィタ
- MF: ラファ・ロドリゲス、パブロ・マルティネス
- MF: ダビド・ラルビア、ダニ・ロレンソ、ホアキン・ムニョス
- FW: チュペ
交代:
- 58分: カルロス・プガ → アダム・アズヌ
- 58分: ホアキン・ムニョス → カルロス・ドトール
- 58分: ラファ・ロドリゲス → アドリアン・ニーニョ
- 76分: フェルナンド・カレーロ → イサン・メリーノ
- 86分: パブロ・マルティネス → ハイタム
アウェイ: エスパニョール(4-2-3-1)
- GK: アンヘル・フォルトゥーニョ
- DF: オマル・エル・ヒラリ、クレメンス・リーデル、レアンドロ・カブレラ、ティモシー・ハートマン
- MF: ポル・ロサーノ、ハビ・エルナンデス
- MF: オリー・ドーラン、エドゥ・エスポシト、ブライアン・サラゴサ
- FW: ロベルト・フェルナンデス
交代:
- 55分: ハビ・エルナンデス → ウルコ
- 73分: ブライアン・サラゴサ → カラ
- 80分: ロベルト・フェルナンデス → ペレ・ミジャ
- 80分: エドゥ・エスポシト → イノホ
- 80分: オリー・ドーラン → マルコス
戦術・采配のポイント
マラガCFのフアンフラン・フネス監督は、怪我から復帰した元エスパニョールのフェルナンド・カレーロを初先発でCBに抜擢し、アンヘル・レシオとコンビを組ませました。前半は失点後にチーム全体が焦りを見せ、ボール保持率は高めつつもエスパニョールの鋭いトランジション(高速カウンター)に晒される課題が露呈しました。しかし、フネス監督は58分にカルロス・プガ、ホアキン、ラファ・ロドリゲスの3人を一気に下げ、アダム・アズヌ、カルロス・ドトール、アドリアン・ニーニョを投入する決断を下します。アズヌが左サイドに圧倒的な推進力を与え、ドトールが中盤のセカンドボールをことごとく回収したことで、前半に苦しんだ相手のカウンターの芽を完全につみ取りました。エリア内での脅威を増したアドリアン・ニーニョが土壇場で同点弾を奪った采配は、見事な試合展開の読みと言えます。
一方、エスパニョールのマノーロ・ゴンサレス監督は、直前で背中を痛めた正GKマルコ・ドミトロヴィッチに代えて下部組織出身のアンヘル・フォルトゥーニョをトップチーム公式戦で初抜擢。中盤ではエドゥ・エスポシトをライン間で自由に使わせ、両翼のブライアン・サラゴサやオリー・ドーランの推進力を活かす戦術がハマり、前半は0-3になり得てもおかしくないほどの圧倒的な決定機を演出しました。しかし、後半55分に代表戦帰りで疲労の見えるハビ・エルナンデスを下げて以降、徐々に中盤の強度が低下。さらに73分に先制点を挙げたブライアン・サラゴサを下げるなど守備的な意識が強まったことで、チーム全体が自陣深くへ引き込んでしまいました。キャプテンのレアンドロ・カブレラを中心に粘り強くエリア内を守り続けたものの、圧力を受け続けた結果、最終局面のコーナーキックからの二次攻撃で失点を喫し、勝ち点3をドブに捨てる形となりました。
現地メディアの選手採点・評価比較
現地各紙は、この白熱した引き分け劇において主力を務めた選手たちに対し、それぞれの視点から評価を下しています。
エスパニョールのプロ初スタメンとなった若きGKアンヘル・フォルトゥーニョに対し、SPORTやMundoDeportivoはチーム最高クラスの高評価(10点満点中7.5点相当)を与えました。序盤のダビド・ラルビアによる決定的なシュートを防いだ圧巻のビッグセーブや、相手のクロス攻撃に対する落ち着いたキャッチングを絶賛し、正GK不在の穴を感じさせなかったと評しています。一方、MARCAは失点シーンでの守備陣全体の乱れに触れつつも、敗戦を防いだ若手の健闘を認めました。
先制ゴールを挙げたブライアン・サラゴサに対しては、評価が大きく分かれました。MundoDeportivoやSPORTは、圧巻のカットインから決めたゴールの技術と突破力を大絶賛し、エスパニョール攻撃陣の絶対的な核(8点相当)として称えました。しかし、地元マラガ出身でありながらゴール後にホームサポーターの前で耳に手を当てるパフォーマンスを行ったことについて、El DesmarqueやEstadio Deportivoは「地元クラブへのリスペクトを欠いた演出」と指摘。73分に途中交代する際、ラ・ロサレーダの観客から激しいブーイングを浴びた点を含め、ピッチ内外で最大の話題となった選手として扱われました。
マラガ側では、途中出場で救世主となったアドリアン・ニーニョに対し、SPORTが「諦めないヒーロー」として8点相当の高採点を付与。MARCAもフネス監督の采配に応えた勝負強さを称賛しました。また、エスパニョールのCBレアンドロ・カブレラについては、MundoDeportivoが後半に押し込まれる展開の中で跳ね返し続けた姿勢を「圧倒的(インペリアル)」と評価(7点相当)したものの、アディショナルタイムの失点場面では守備陣全体のマークの甘さをSPORTやMARCAから厳しく指摘されています。
試合後の監督・選手コメント
マラガCF
- フアンフラン・フネス監督: 「後半のチームはエスパニョールを大きく上回っていた。勝ち点1という結果自体には満足しきれないが、この引き分けはチームの悪い流れを変える大きな一歩(インフレクションポイント)になる。選手たちはピッチ上にすべてを置いてきてくれた。後半のようなプレイを継続できれば、自ずと結果はついてくる」
- アドリアン・ニーニョ(同点ゴールのFW): 「ゴールを決めることができてホッとしている。チームは引き分け以上の結果を得るにふさわしい素晴らしい戦いを見せていたし、最後まで諦めずにアタックし続けた成果だ。サポーターと一緒に戦えば、僕たちはもっと上へ行ける」
- フェルナンデス・カレーロ(古巣対決となったDF): 「もし手ぶらで帰ることになっていたら、メンタル面で非常に厳しいものになっていただろう。前半は相手のカウンターに苦しめられたが、後半はメンタリティを切り替えて相手エリアに押し込み、価値ある引き分けに持ち込むことができた」
エスパニョール
- マノーロ・ゴンサレス監督: 「前半の内容は非常に良く、0-3で試合を決めていてもおかしくない展開だった。しかし後半、ハビの交代からカウンターの精度が落ち、相手の攻撃を受け止めるだけの時間が増えてしまった。最後の場面は自分たちのコーナーキックからカウンターを許し、そのまま失点して終了した。プロとして絶対に与えてはならない失点であり、非常に腹が立っている」
- ブライアン・サラゴサ(先制ゴールのMF): 「勝ち点3を逃してしまい、本当に悔しい。前半に試合を終わらせるチャンスがあっただけに、苦い後味が残る。ゴール後のパフォーマンスに悪気やサポーターへのメッセージはない。マラガは僕の地元のクラブでありリスペクトしている。しばらくゴールから遠ざかっていたので純粋に嬉しかっただけだ。そこは理解してほしい」
- ロベルト・フェルナンデス(古巣対決となったFW): 「僕を育ててくれた我が家に戻ってくることができ、今年最も特別な試合だった。個人的にヒールシュートの決定機があったが、あれを決めて試合を終わらせなければならなかった。チャンスを活かせなければ罰を受ける、これがプリメーラの厳しさだ」
見どころと対戦背景
国際Aマッチデーに伴う約3週間の変則的な大型中断期間を経て、ラ・リーガEAスポーツ第8節が再開する。2026年10月9日(金)21時、マラガの本拠地ラ・ロサレーダで激突するのは、最下位からの脱出を目指すマラガCFと、嫌な流れを断ち切りたいエスパニョールだ。
昇格組のマラガCFは、フアンフラン・フーネス監督のもとで復調を模索しているものの、開幕7試合を終えて3分4敗(勝ち点3)の最下位に沈んでいる。今季のラ・リーガで唯一いまだ勝利がないチームとなっており、前節のヘタフェ戦でも0-1で競り負けた。周囲から指揮官の進退を問う厳しい声や解任予測まで飛び交う厳しい情勢の中、熱狂的なファンが詰めかけるホームのラ・ロサレーダで何としてでも欲しい今季初勝利を狙う。
対するエスパニョールは、マノーロ・ゴンサレス監督率いるチームが開幕から勝ち点7を獲得して降格圏外を維持しているものの、前節はホームでエルチェを相手に痛恨の1-3で敗れた。試合開始直後の6分に相手が退場者を出し、圧倒的に有利な状況になりながら逆転負けを喫したことで、メディアや有識者のゴンサレス・ベルナルドスらから強い批判を浴びた。クラブのスポーツ部門を統括するモンチら首脳陣はマノーロ・ゴンサレス監督の続投を決定したが、チームの不調に終止符を打つためにはアウェイでの勝ち点獲得が絶対条件となる。
過去の対戦傾向に目を向けると、エスパニョールにとっては極めて相性の良い敵地と言える。エスパニョールはラ・ロサレーダでのアウェイゲームにおいて、1部・2部を含めて2011年10月に敗れて以来、実に15年間にわたり無敗(7試合で6勝1分)を誇る。直近の対戦となった2020年11月の2部リーグ戦でも3-0と快勝しており、エスパニョールファンにとって縁起の良いスタジアムで白星をつかみ、一気に浮上のきっかけとしたいところだ。
予想スタメンと負傷・出場停止情報
MARCA, AS, SPORT, Mundo Deportivo,El Desmarqueなど各紙が報じる両チームのスタメン予想と最新のスカッド動向は以下の通りだ。
マラガCFは、左サイドバックの起用において大きな制約を抱えている。レギュラーのホセ・サリナスはエスパニョールからの期限付き移籍で加入しているため、契約に含まれる「恐怖の条項」によりこの試合には出場できない。さらに、スペインU-21代表に招集されていた右サイドバックのラフィタは、代表戦を終えてチームに合流するのが試合直前になるため、90分間のフル稼働には慎重な判断が求められる。一方で朗報もある。バイエルン・ミュンヘンから加入後、筋肉のトラブルで離脱していた期待のアダム・アズヌが完全に回復し、今節での先発デビューが濃厚視されている。また、同じく負傷が癒えたフェルナンド・カレロも出場可能となった。しかし、イェンス・カユステは筋肉の負傷で全体練習から外れており復帰は微妙で、フアン・クルスも負荷調整が続いている。ディエゴ・ムリージョ、アロン・オチョア、フレン・ロベテは引き続き欠場となる。
エスパニョールは、主将のハビ・プアドが負傷から復帰し、このマラガ戦で招集リストに名を連ねる見込みだ。今季7試合で6ゴールを挙げ、スペインA代表にも初招集されたエースのロベルト・フェルナンドが前線の核となり、ブライアン・サラゴサがアタッキングサードで違いを作り出す。センターバックにはウナイ・ヌニェスとレアンドロ・カブレラが並ぶ予想だ。チームは中断期間中にRCDEスタジアムでプレミアリーグのイプスウィッチ・タウンと非公開の練習試合を行い、実戦感覚とチーム全体の強度を落とさないよう綿密な調整を重ねてきた。
マラガCF 予想スタメン(4-2-3-1):
- GK: アルフォンソ・エレーロ
- DF: ラフィタ、ファン・ベロカル、アンヘル・レシオ、アダム・アズヌ
- MF:ダニ・ロレンソ、カルロス・ドトール、ラファ・ロドリゲス、ダビド・ラルビア、ホアキン・ムニョス
- FW: エネコ・ハウレギ
エスパニョール 予想スタメン(4-2-3-1):
- GK: 守護神
- DF:オマル・エル・ヒラル、ウナイ・ヌニェス、レアンドロ・カブレラ、カルロス・ロメロ
- MF: ポル・ロサーノ、エドゥ・エスポシト、ブライアン・サラゴサ、ハビ・エルナンデス
- FW: ロベルト・フェルナンド、ハビ・プアド
監督会見・注目選手コメント
長期間の中断期間を経て行われるこの一戦に向けて、両チームの陣営は並々ならぬ意気込みで準備を進めてきた。
エスパニョールで先発復帰を目指すセンターバックのウナイ・ヌニェスは、SPORTやMundoDeportivoなどの取材に対し、この中断期間の重要性と試合へのモチベーションを次のように語っている。「この中断期間は頭をリフレッシュし、鋭気を養うとともに、自分たちのミスをしっかりと分析して修正する素晴らしい機会になった。チーム全員がより良い状態に仕上がっている。僕たちの意識はすでにマラガ戦に向かっており、敵地から勝ち点3を持ち帰るために全力を尽くす。二部練習も含めてハードなトレーニングを行い、中断前以上のリズムと強度を作り上げている」と語り、敵地での勝利に強い自信を見せた。
また、マノーロ・ゴンサレス監督率いるエスパニョールの指導陣も、クラブ首脳陣からの全面的なバックアップを受けながら、チーム本来の強みである高い位置からのプレッシングと泥臭い守備意識を取り戻す作業に集中的に取り組んできた。非公開で行われたイプスウィッチ・タウンとのプレステージマッチを経て、チームの戦術的コンセプトはより明確になっている。
一方のマラガCFにとっても、この試合はシーズン前半戦の命運を分ける試金石となる。周囲からの解任論に晒されるフアンフラン・フーネス監督だが、コルドバCFとの非公開トレーニングマッチを実施するなど実戦形式での戦術確認を徹底してきた。新戦力のアダム・アズヌらの復帰という追い風を受け、ラ・ロサレーダの大声援を背に受ける選手たちは、この中断明けのビッグマッチを今季初勝利と浮上の反撃の狼煙にすべく、強い覚悟を持ってピッチに立つ。
マラガCF 対 エスパニョール の背景データ
順位
順位表全体を見る両クラブの前後日程を見る
マラガCF
この試合の前
- 9月20日(日) @ ヘタフェCF 1-0(敗)
- 9月18日(金) vs ビジャレアルCF 1-3(敗)
- 9月13日(日) @ セルタ 1-1(分)
この試合の後
- 10月19日(月) vs レアル・ソシエダ 2-5(敗)
- 10月24日(土) @ デポルティーボ・アラベス 1-1(分)
エスパニョール
この試合の前
- 9月19日(土) vs エルチェCF 1-3(敗)
- 9月16日(水) @ ラージョ・バジェカーノ 2-1(敗)
- 9月12日(土) @ オサスナ 0-2(勝)
この試合の後
- 10月17日(土) vs アトレティコ・マドリード 0-1(敗)
- 10月24日(土) @ ラシン・サンタンデール 2-1(敗)