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デポルティーボ・ラ・コルーニャ vs セビージャFC

ラ・リーガ / jornada-6 / Estadio de Deportivo / 2026年9月17日(木)

デポルティーボ・ラ・コルーニャ 0-1 セビージャFC

試合サマリーと得点経過

ラ・リーガ EASPORTS第6節、伝統のスタジアム・リアソルにて開催されたデポルティーボ・ラ・コルーニャ対セビージャFCの一戦は、アウェーのセビージャが1-0で接戦を制した。平日水曜日の19時キックオフにもかかわらず、スタジアムには28,506人の観客が詰めかけ、アウェー側スタンドには遥々アンダルシアから駆けつけた約1,000人もの熱狂的なセビージャサポーターが大声援を送った。

開幕から無敗を守り快進撃を続けていた昇格組デポルティーボに対し、ルイス・ガルシア・プラサ監督率いるセビージャは立ち上がりから高い位置でのプレッシングと強固な守備で主導権を握りにかかる。前半は互いに守備の意識が高く、中盤での激しい潰し合いが続いた。デポルティーボは初先発となったエレマイ・エルナンデスの個人技からチャンスを窺い、ペナルティエリア内でセビージャのDFアンドレス・カストリンと交錯してPKを主張する場面もあったが、アレハンドロ・エルナンデス・エルナンデス主審はノーファウルの判定を下す。対するセビージャもルシアン・アグメやミゲル・シエラがミドルシュートでゴールを脅かすなど互角の攻防を見せたが、互いに枠をとらえる決定打を欠き、前半を0-0で折り返した。

試合が動いたのは後半開始直後の52分だった。セビージャのワントップに入ったFWルーカス・スタシンが中盤でボールを受けると、鮮やかな反転でデポルティーボのDFホセ・マリア・ヒメネスを完全に振り切り、そのままペナルティエリア手前まで一気に加速。ルーカス・スタシンが放った強烈な左足シュートはデポルティーボのGKレオ・ロマンがダイビングセーブで弾いたものの、こぼれ球にいち早く反応したのが右サイドからゴール前へ鋭く走り込んでいたミゲル・シエラだった。ミゲル・シエラは冷静に右足で無人のゴールへ押し込み、セビージャに貴重な先制点をもたらした。

追う展開となったデポルティーボだったが、失点からわずか8分後の60分に痛恨の出来事が起きる。デポルティーボのDFアンヘリーニョがボール争いの場面でセビージャのミゲル・シエラのふくらはぎへ足の裏を立てた激しいタックルを見せる。主審は当初イエローカードを提示したものの、VAR(ギジェルモ・クアドラ・フェルナンデス)の助言によりモニターで映像を確認。判定を変更してアンヘリーニョに一発レッドカードを突きつけた。

10人となったデポルティーボは、交替出場のアダマ・トラオレの爆発的な縦への推進力やアスプ・イェンセンの鋭いシュートで反撃を試みたが、セビージャのGKオディッセアス・ブラホディモスの堅実なセーブに阻まれた。数目的優位を得たセビージャは、巧みなポゼッションと交替策でゲームをコントロールし、デポルティーボの開幕からの無敗記録をストップ。敵地で勝ち点3を積み上げ、暫定4位(UEFAチャンピオンズリーグ圏内)へと浮上した。

戦術・采配のポイント

アントニオ・イダルゴ監督率いるデポルティーボは、GKにレオ・ロマン、最終ラインは右からアドリア・アルティミラ、ミゲル・ロウレイロ、ホセ・マリア・ヒメネス、アンヘリーニョを配置。中盤はロレンツォ・アマトゥッチとリキ・ロドリゲスがダブルピボットを組み、前線にはビル・ンソンゴとピエール=エメリク・オーバメヤンを並べた。しかし、過密日程(中3日での試合と移動)によるフレッシュさの欠如と、セビージャの強烈なプレッシングに苦しみ、自陣からのスムーズなビルドアップを阻まれた。特にエースのエメリク・オーバメヤンは、セビージャのセンターバック陣に警戒されて前線で孤立した。

対するセビージャのルイス・ガルシア・プラサ監督は、1-4-2-3-1の陣形を採用。GKオディッセアス・ブラホディモス、最終ラインはフアン・イグレシアス、アンドレス・カストリン、キケ・サラス、ガブリエル・スアソ。中盤にはフィジカルと回収能力に長けたルシアン・アグメとウスフ・フォファナを並べ、2列目にミゲル・シエラ、ホン・グリディ、フェリックス・コレイア、最前線にルーカス・スタシンを配した。「コマンチェ・ゾーン」と呼ばれる敵陣深くでのハイプレスと即時奪還を徹底し、デポルティーボのゲームメイクの起点であるロレンツォ・アマトゥッチらを徹底的に封じ込めた。

両監督の采配も試合の展開を大きく左右した。デポルティーボのアントニオ・イダルゴ監督は、後半開始と同時にビル・ンソンゴに代えてアダマ・トラオレを投入。アダマ・トラオレの圧倒的なフィジカルとスピードを生かしたドリブル突破で右サイドから圧力をかけ、セビージャの左サイドバックであるガブリエル・スアソを後退させることに成功した。さらに57分にはマリオ・ソリアーノとアスプ・イェンセンを同時に投入してパス回しのテンポを上げようとしたが、その直後にアンヘリーニョが退場となり、ジャコモ・クアリアータを入れてスクランブル対応(4-4-1への再編)を余儀なくされた。

一方、セビージャのルイス・ガルシア・プラサ監督は手堅い采配を披露した。リード奪取と相手の退場を受け、76分にワントップのルーカス・スタシンに代えてイサック・ロメロを投入し、前線からのチェイシングの強度を維持。さらに82分にはジョルジ・コチョラシュヴィリ、フリオ・ディアス、ロビー・ユアの3選手を同時にピッチへ送り込み、中盤のプロテクトを強化するとともに、アダマ・トラオレ対策として左サイドの守備を二重化。デポルティーボの最後の反撃を危なげなく封じ込めた。

現地メディアの選手採点・評価比較

試合後、スペイン現地メディア(MARCA, SPORT, El Desmarque, Estadio Deportivo,Mundo Deportivo)は両チームのパフォーマンスを詳細に分析した。

試合の最優秀選手(MVP)として絶賛を浴びたのが、決勝点を挙げたセビージャの若手攻撃手ミゲル・シエラだ。SPORT(9点/10点満点)、El Desmarque(9点)、EstadioDeportivo(9点)と各紙が絶賛の採点を提示し、MARCAもこの試合のMVPに選出した。こぼれ球を見逃さない目ざとさと高い決定力に加え、相手の退場を誘発した積極的な仕掛けが高く評価されている。

セビージャの中盤を制圧したダブルピボットについても評価が高い。El Desmarqueはルシアン・アグメに「9点」を与え、「ウスフ・フォファナが隣に入ったことで守備負担が軽減され、中盤でマスタークラスの配球と潰しを見せた」と手放しで称賛した。一方、EstadioDeportivoはウスフ・フォファナに「7.5点」、ルシアン・アグメに「7点」をつけ、フォファナの圧倒的なボール回収能力を高く評価。SPORT(6点)は「フォファナは派手さこそないが、アグメの背後でカバー役に徹して中盤の強度を引き上げた」と分析している。

また、先制点の起点となったルーカス・スタシンについて、El Desmarque(7点)やEstadioDeportivo(6点)は「相手DFを力強く振り切った一瞬のターンとシュート技術は、スタメン起用を証明するに十分なクオリティだった」と称えた。

評価が分かれたのがセビージャの左サイドバック、ガブリエル・スアソだ。El Desmarque(7点)は「途中出場のアダマ・トラオレというパワー自慢の攻撃手に対しても怯まず、粘り強い対応を見せた」と評価したのに対し、EstadioDeportivo(3点)は厳しい採点を下した。序盤に見せた軽慢なボールロストが決定的なピンチを招きかけた点を重く見ている。

デポルティーボ側では、守備陣の中でミゲル・ロウレイロが孤軍奮闘の評価を得た。SPORT(6点)は16回のデュエルのうち12回を制し、13回のクリアを記録した驚異的な守備貢献を称え、El Desmarque(5.5点)も「エリア内でのミスのない対応」を評価した。初先発となったエレマイ・エルナンデスに対しては、El Desmarqueがチーム最高点となる「6.5点」を与えてテクニックの冴えを称賛した一方、SPORT(4点)は「閃きは見せたものの、勝負どころでの1対1のキレを欠いた」と辛口の採点となった。

一方で、最低採点となったのが初先発で一発退場となったアンヘリーニョだ。SPORT(2点)、El Desmarque(2点)ともに厳しい点数を付け、「コンディションが整っておらず、無謀なタックルでチームを決定的な苦境に陥れた」と厳しい言葉が並んだ。また、先制点の場面でルーカス・スタシンに簡単にかわされたホセ・マリア・ヒメネスに対しても、El Desmarque(4点)やSPORT(5点)は「失点シーンの決定的な要因を作ってしまった」と評価を下げた。連続ゴールが途絶えたピエール=エメリク・オーバメヤンには各紙「5点」を付け、セビージャのセンターバック陣に消されたと指摘している。

試合後の監督・選手コメント

試合後の記者会見およびフラッシュインタビューでは、勝利を喜ぶセビージャ陣営と、悔しさを滲ませるデポルティーボ陣営の対照的な姿が見られた。

セビージャFCのルイス・ガルシア・プラサ監督は、6試合で勝ち点13を獲得したチームの充実ぶりに胸を張った。「非常に勝利にふさわしい内容だった。前半から自分たちが優勢で、高い位置でのプレッシングが機能していた。敬意を込めて言えば、点差はもっと開いていてもおかしくなかったくらいだ。平日水曜日の19時にもかかわらず、わざわざ長距離を移動して応援に駆けつけてくれた約1,000人のファンは本当に素晴らしい(cojonudos)。彼らの熱量に報いるためにも、ピッチで魂を削って戦う必要があった。好スタートを切れたが、ラ・リーガは非常に厳しいリーグだ。次は首位バルセロナを迎えるが、恐れることなく自分たちのスタイルでぶつかっていきたい」

デポルティーボ・ラ・コルーニャのアントニオ・イダルゴ監督は、退場劇と過密日程が響いたと振り返った。「今日の試合は、アンヘリーニョの退場前と退場後の2つのフェーズに分けて考える必要がある。前半は非常に拮抗していたが、後半に入って自分たちが相手を押し込んだタイミングで、相手のカウンターから失点を許してしまった。そしてレッドカードがすべてのプランを狂わせた。中3日での試合と移動というスケジュールの中で、プレシーズンを十分に消化できていない選手を抱えながらフレッシュさを保つのは容易ではなかった。セビージャは非常に強固で洗練されたチームであり、エラーを逃さず突いてくる。この敗戦から学び、次のレアル・ベティス戦に向けてしっかり準備したい」

殊勲の決勝ゴールを決め、試合のMVPに選ばれたセビージャのミゲル・シエラは無邪気な喜びを語った。「いまの気持ちを言葉で表現するのは難しい。日頃から監督には『ミッドフィールダーもどんどんペナルティエリア内へ顔を出せ』と言われている。シュートのこぼれ球が見えた瞬間、身体が自然に動いた。入った瞬間は信じられない嬉しさだった。遠くまで来てくれた約1,000人のファンには感謝しかない。まるでホームで戦っているような雰囲気を作ってくれた。順位表の順位に惑わされず、一試合一試合を戦っていきたい」

また、無失点に貢献したセビージャのGKオディッセアス・ブラホディモスは、チームの一体感を強調した。「クリーンシートを達成して勝ち点3を持ち帰ることができ、最高の気分だ。僕たちはまさに一つの『家族』だ。監督、フィジオ、選手全員が一体となって毎日1,000%の力で取り組んでおり、それがピッチ上の結果に繋がっている」

地元ガリシア出身で、試合前にロッカールームでの決起演説を任されたセビージャのDFアンドレス・カストリンはこう明かした。「故郷での試合ということで、監督から『お前が今日のスピーチをやれ』と言われ、責任感を持って声をかけた。タフな試合になることは分かっていたが、自分たちの戦い方を貫いて勝ち取った素晴らしい勝利だ。この良いグループの雰囲気を大切にしていきたい」

デポルティーボの中盤で奮闘したリキ・ロドリゲスは悔しさを滲ませた。「セビージャの中盤はフィジカル的に非常に強力で、難しい戦いになった。アンヘリーニョの退場など、自分たちに不運な展開が重なってしまったが、審判の判断に言い訳はしたくない。切り替えて次の試合に全力を尽くす」

同じくデポルティーボのDFミゲル・ロウレイロも次を見据えた。「立ち上がりの15分間は自分たちのペースでボールを動かせたが、相手のハイプレスによって押し戻されてしまった。10人になってからは非常に苦しかったが、最後まで全員で体を張って戦い抜いたキャラクターは誇るべきものだ。下を向くことなく、次の試合に向かっていきたい」