セルタ 対 ラシン・サンタンデール
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試合サマリーと得点経過
【試合日時】2026年9月19日 18:30キックオフ【スタジアム】アバンカ・バライドス(ビーゴ)【スコア】セルタ 5 - 0 ラシン・サンタンデール(前半 2 - 0 / 後半 3 - 0)【得点者】・セルタ:ウーゴ・ゴンサレス(32分・PK)、イライシュ・モリバ(43分)、ミゲル・ロマン(70分)、パブロ・ドゥラン(78分、90+2分)・ラシン・サンタンデール:なし
ヨーロッパリーグでの躓きやリーグ戦での不振から立ち直りたいセルタが、本拠地バライドスにラシン・サンタンデールを迎えた一戦。序盤は丁寧にボールを保持して試合をコントロールしようとするラシンに対し、セルタは慎重な立ち上がりを見せた。しかし、前半30分過ぎのPK獲得をきっかけに試合の潮目が一変。重圧から解放されたセルタが圧巻の攻撃力を発揮し、終わってみれば5-0という大勝で今季リーグ戦初勝利を飾った。
各得点シーンの詳細は以下の通りである。
1点目(32分):ラシンの自陣ビルドアップでのミスを逃さず詰めたセルタの攻撃から、エリア内で相手DFジャン=ケヴィン・ベルシアンのハンドを誘発。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の確認を経て主審のリカルド・デ・ブルゴス・ベンゴエチェアがペナルティキックを指示する。キッカーを務めたウーゴ・ゴンサレスが鋭いグラウンダーのシュートをゴール右隅へ沈め、自身のラ・リーガ初ゴールとなる先制点をもたらした。
2点目(43分):ミゲル・ロマンが中盤で相手からボールを力強く奪い取ったところからカウンターへ展開。ペナルティエリア手前に位置していたイライシュ・モリバへボールが渡ると、イライクス・モリバは巧みなステップとキックフェイントで相手DFを揺さぶってシュートコースを作り出し、左足でゴール隅へと鮮やかに決め切った。
3点目(70分):後半途中投入されたボルハ・イグレシアスが前線でロングボールに競り勝ち、相手守備陣のクリアボールを拾ったミゲル・ロマンが起点となる。エリア外約26メートルの位置から右足を振り抜くと、時速120キロを超える弾丸ミサイルシュートがそのまま相手GKフレン・アギレサバラの手を弾いてゴールに突き刺さった。
4点目(78分):前線で粘り強いキープを見せたボルハ・イグレシアスを起点に右サイドへ展開。そこから右ウイングバックのウーゴ・アルバレスが正確で速いクロスを中央へ供給すると、中央へ走り込んだパブロ・ドゥランがワンタッチで流し込んで4点目を挙げた。
5点目(90+2分):アディショナルタイム、中盤からのビルドアップからウーゴ・アルバレスが鋭いスルーパスを前線へ送る。これに抜け出したパブロ・ドゥランが冷静にGKとの1対1を制し、対角線上のゴール左へ蹴り込んで自身この日2点目となるダメ押しゴールを記録した。
戦術・采配のポイント
クラウディオ・ヒラルデス監督率いるセルタは、直前のヨーロッパリーグ・オモニア戦からスタメン7人を入れ替える大胆なターンオーバーを敢行した。GKイオヌツ・ラドゥをはじめ、最終ラインにアルバロ・ニュニェス、ヨエル・ラゴ、セバスティアン・カセレスを配置し、中盤にはミゲル・ロマンとイライシュ・モリバ、ウイングバックにハビ・ルエダとウーゴ・アルバレス、前線にはウーゴ・ゴンサレス、フェラン・ジュグラ、ウィリオット・スウェドベリを並べた。負傷離脱中のイアゴ・アスパスを欠くなか、豊富な運動量と素早い攻守切り替えで相手を圧迫する狙いを見せた。
対するホセ・アルベルト監督のラシン・サンタンデールは、前節バルセロナ戦での大幅なターンオーバーから一転して主力組を復帰させた。中盤でボールを動かしながら好調のヤッシー・ザビリやイニゴ・ビセンテを生かしてセルタの隙を突く戦術を描いた。前半序盤はポゼッションで優位に立ち、セルタを自陣に押し込む場面を作ったものの、ペナルティエリア付近での崩しのアイデアと決定力を欠き、シュートまで持ち込めない課題を残した。
試合の命運を分けたのは、セルタのヒラルデス監督による後半の鮮やかな采配だった。後半開始と同時にセルジオ・カルレイラとパブロ・ドゥランを投入して右サイドの強度とスピードを高めると、60分過ぎにはベテランFWボルハ・イグレシアスを投入。この交代劇がラシンの防衛線を完全に破綻させた。ボルハ・イグレシアスが圧倒的なポストプレーで前線の起点となり、周囲のウーゴ・アルバレスやパブロ・ドゥランが爆発的な推進力でゴールに迫るサイクルが完成。ラシンのホセ・アルベルト監督はFWアシエル・ヴィジャリibreらを投入して打開を図るも、一度相手に傾いた流れを食い止めることはできず、守備網が崩壊した。
現地メディアの選手採点・評価比較
スペイン現地メディア各紙は、5得点で圧勝したセルタに対して全体的に高い評価を与えている。
El Desmarqueはセルタの選手たちにチーム平均で「Notable(優良)」という高い採点を付与した。特に、中盤で異彩を放ち見事なミサイルシュートを決めたミゲル・ロマンや、圧巻のミドルシュートを叩き込んだイライシュ・モリバ、途中出場で2ゴールをあげたパブロ・ドゥラン、先制PKを決めたウーゴ・ゴンサレスの出来を絶賛した。
SPORTは、前半30分までのセルタについて「攻守に慎重すぎて怖さがなかった」と分析しつつも、先制点以降の解放感と後半の怒涛の攻撃を高く評価。特に途中出場のボルハ・イグレシアスがもたらした前線の戦術的収穫と、若手選手たちのエネルギッシュな推進力を絶賛した。
MARCAも同様にセルタの爆発力を称賛。ボルハ・イグレシアスがピッチに立っていた20分間を「マスタークラスの出来」と称え、ミゲル・ロマンやイライシュ・モリバの個の打開力を高く評価した。一方でラシン・サンタンデールに対しては、前節のバルセロナ戦(2-7)に続く大敗であり、2試合で12失点を喫した守備陣の集中力欠如や、ボールを保持しながらも敵陣深くで脅威になれなかった前線の不甲斐なさを厳しく指摘している。
Mundo Deportivo や ASも、セルタのヒラルデス監督による見事な采配とチームの劇的な復調を強調する一方で、ラシン・サンタンデールがアウェイゲームで見せる守備の脆さや失点後のメンタル面での脆さを明確な課題として挙げている。
試合後の監督・選手コメント
セルタのクラウディオ・ヒラルデス監督は試合後の会見で、大勝にも浮かれることなく冷静な分析を示した。「冷静さを保ち、冷徹に分析しなければならない。今日の5-0という結果はピッチ上の内容を完全に反映したものではなく、ラシンにとっては不公平なスコアだ。前半は相手の方がボールを上手く扱っていた。しかし我々は2つのゴールを得て、3点目でチームが完全に解放された。連戦が続く中でエネルギーを保つための選手交代が不可欠だった」
一方、敵地で大敗を喫したラシン・サンタンデールのホセ・アルベルト監督は、落胆を隠さなかった。「非常に辛く、ダメージの大きな結果だ。立ち上がりは良く試合をコントロールできていたが、PKから流れが変わり、2点目を奪われてコントロールを失った。セルタは血の匂いを嗅ぎつけて我々を打ちのめした。2試合で12失点は猛省が必要であり、アウェイでの戦い方を見直さなければならない。インターナショナルブレイクが良いリセットの機会になるだろう」
この試合でミドルシュートによる追加点を挙げたセルタのイライシュ・モリバは、勝利の安息感を口にした。「これが僕たちの恋しかったセルタだ。序盤はプレッシャーや不安から良くない入り方をしてしまったけれど、この勝利は自分たちらしさを取り戻す素晴らしいきっかけになる。これまでやってきた仕事を信じて継続していくことが大切だ」
また、悔しさを露わにしたラシン・サンタンデールのDFアルバロ・マンティージャは、自チームの不甲斐なさを厳しく糾弾した。「審判に文句をつける余地など一切ない。自分たちを省みるべきだ。2試合で12失点というのはあまりにも多すぎるし、ひどい気分だ。ボールを保持していてもチャンスを作れなければ意味がない。中断期間で頭をリセットし、激しさと団結力を取り戻さなければならない」
見どころと対戦背景
2026年9月19日、セルタの本拠地バラドスにて開催されるラシン・サンタンデール戦は、両チームにとって今後のシーズンを左右する極めて重要な一戦となります。本カードは国家暴力防止委員会により「高リスク試合」に指定されており、スタジアム周辺を含めて非常に緊張感のある厳戒態勢の中で行われます。
ホームのセルタは現在、極めて深刻な危機に瀕しています。今季のラ・リーガ開幕から7試合を消化して4引き分け3敗(勝ち点4)と未勝利が続いており、これは1956-57シーズン以来、実に70年ぶりとなるクラブ史上最悪タイの開幕スタートです。さらに直前の水曜日に行われた欧州戦(オモニア・ニコシア戦)でも0-1で敗戦を喫し、木曜日午後に5時間のフライトを経て失意のままビゴへ帰国したばかりです。
チームの最大の課題は攻撃陣の深刻な不振にあります。今季は7試合でわずか3ゴールにとどまっており、得点期待値(xG)やシュート数、ドリブル成功数といった攻撃指標が前シーズンから著しく低下しています。守備面では一定の粘り強さを見せているものの、決定力不足が響いて勝ち点を積み上げられずにいます。指揮官クラウディオ・ヒラルデスにとっても、ちょうど1年前と同様の苦しい局面をいかに打開するかが問われています。
対するラシン・サンタンデールも、直前のバルセロナ戦で2-7の大敗を喫するなど立て直しを図る最中にあり、敵地バラドスで意地を見せたいところです。モロッコ代表に選出されたフォワードのヤシール・ザビリら攻撃陣のタレントを擁し、セルタの隙を突く戦いを目指します。
この試合の直後には3週間の代表戦中断期間が控えています。勝利を挙げて息を吹き返し、落ち着いた環境で再整備を進めるか、それとも敗戦によって重苦しい雰囲気のまま長い中断期間に入るか、セルタにとってはまさにシーズン前半戦の天王山となります。
予想スタメンと負傷・出場停止情報
SPORTやEstadio Deportivoをはじめとする各紙の報道によると、セルタは水曜日の欧州戦からの帰国が木曜午後となったため、クラウディオ・ヒラルデス監督がラシン・サンタンデール戦に向けた戦術練習を行えるのは試合前日となる金曜日のわずか1日のみという過密日程を強強いられています。
この非常に厳しい準備期間の影響もあり、MARCA、AS、SPORT、MundoDeportivo、El Desmarqueなどの主要メディアは、両チームともに試合直前までのコンディション見極めが必要であるとして、明確な11人の確定スタメン発表には慎重な姿勢を見せています。
セルタ側では、欧州戦からの移動疲労を考慮したターンオーバーが確実視されています。過密日程の中でコンディションが良好な選手や、将来の主将候補として期待されるサイドバックのセルヒオ・カレイラらの起用動向が注目されています。
一方のラシン・サンタンデール側では、代表招集を受けたヤシール・ザビリのコンディションや前線の組み替えが焦点となっており、前節の大敗からの守備陣の再構築が急務とされています。
監督会見・注目選手コメント
欧州戦での手痛い敗戦からビゴへ戻る機内や帰国直後、ラシン・サンタンデール戦を見据えてチームを鼓舞したのはセルタのカンテラーノでありサイドバックを務めるセルヒオ・カレイラでした。
セルヒオ・カレイラは「暗い顔をしていては、ラシン・サンタンデール戦を勝ち抜くことはできない」と力強く語り、落胆に浸るチームメイトに対して「明日は新しい日だ」と前を向く重要性を強調しました。若手ながら主将のような自覚と責任感を示し、暗雲立ち込めるチームの雰囲気を取り払おうと奮闘しています。
指揮官クラウディオ・ヒラルデスも、悲観している時間的猶予がないことを十分に理解しています。金曜日の限られたトレーニングの時間を通じてチームの士気を再び高め、ホームのサポーターが待つバラドスで今季初勝利を掴み取るための入念なアプローチを続けています。
セルタ 対 ラシン・サンタンデール の背景データ
順位
| 順位 | クラブ | 試合 | 勝 | 分 | 負 | 得 | 失 | 差 | 点 | 直近 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10 | セルタ | 11 | 2 | 6 | 3 | 10 | 10 | 0 | 12 | LDWDW |
| 16 | ラシン・サンタンデール | 11 | 3 | 2 | 6 | 15 | 29 | -14 | 11 | LWLDL |
両クラブの前後日程を見る
セルタ
この試合の前
- 9月17日(木) @ オモニア 1-0(敗)
- 9月13日(日) vs マラガCF 1-1(分)
- 9月8日(火) @ ヘタフェCF 1-1(分)
この試合の後
- 10月11日(日) @ エルチェCF 0-0(分)
- 10月16日(金) vs ユベントス 1-2(敗)
ラシン・サンタンデール
この試合の前
- 9月17日(木) @ FCバルセロナ 7-2(敗)
- 9月12日(土) vs デポルティーボ・アラベス 2-1(勝)
- 9月6日(日) @ ラージョ・バジェカーノ 3-2(敗)
この試合の後
- 10月12日(月) vs バレンシア 2-2(分)
- 10月18日(日) @ オサスナ 2-0(敗)