バレンシア vs レアル・ソシエダ
ラ・リーガ / jornada-7 / Estadio de Valencia / 2026年9月21日(月) 04:00
見どころと対戦背景
メスタジャで開催されるラ・リーガ第7節、バレンシアCFとレアル・ソシエダの一戦は、代表ウィーク前の重要な局面において互いに譲れない大一番となります。
ホームのバレンシアは、開幕5試合でわずか勝ち点1(1分4敗)というクラブ史上ワーストタイの絶不調に陥り、ロン・ガーレイCEOとカルロス・コルベラン監督を同時に解任するという激震に見舞われました。クラブはオサスナからブラウリオ・バスケスを新スポーツダイレクターとして招聘し、下部組織(バレンシア・メスタジャ)を率いていたオスカル・サンチェスが暫定監督としてチームの指揮を執っています。第6節のアラベス戦では、敵地メンディソロサでルイス・リオハの決勝ゴールにより0-1で待望の今季初勝利を挙げ、最下位を脱出しました。経営陣はエルネスト・バルベルデやホセ・ルイス・メンディリバル、ハビエル・アギレらを後任候補として挙げつつも、このレアル・ソシエダ戦まではオスカル・サンチェス暫定監督体制で臨むことが決定しています。一方で、ピッチ外では私設応援グループのクルバ・ノルドがクラブ経営陣への抗議としてスタジアムのボイコットを呼びかけるなど、緊迫した雰囲気が漂っています。
対するレアル・ソシエダは、ペジェグリーノ・マタラッツォ監督のもとで難しい時期を迎えています。ラ・リーガ第5節のアトレティコ・マドリード戦で0-3の完敗を喫したのに続き、ミッドウィークに行われたUEFAヨーロッパリーグ開幕戦のボーンマス戦でも、変則的な5バックの実験が裏目に出て1-2で敗戦。公式戦2連敗と嫌な流れが続いています。
この対戦における最大のポイントは日程面とコンディションの差です。火曜日にリーグ戦を戦ったバレンシアが十分な休息(中4日)を得て本拠地にレアル・ソシエダを迎えるのに対し、レアル・ソシエダは木曜夜の欧州戦から中2日でのアウェイ連戦となり、過密日程による身体的負担が懸念されます。連勝で残留争いから抜け出したいバレンシアと、連敗を止めて上位戦線へ踏みとどまりたいレアル・ソシエダによる、激しい攻防が予想されます。
予想スタメンと負傷・出場停止情報
両チームともに負傷者の対応とターンオーバーの調整がスタメン選定の大きな鍵を握っています。スペイン各紙(MARCA, AS, SPORT, Mundo Deportivo, El Desmarque,Superdeporte等)の報道に基づく両チームの動向と予想ラインナップは以下の通りです。
バレンシアは依然として深刻な負傷者リストを抱えています。前節アラベス戦で決勝点を挙げたルイス・リオハは、ゴール直後に足の踵(足底脂肪腱)の怪我を再発させて離脱が確定しました。さらに、攻撃のキーマンであるアルナウト・ダンジュマも検査を受けており欠場が濃厚とされています。ギド・ロドリゲスもアラベス戦での足の指の打撲による激しい痛みが残っており、出場は不透明な状況です。防衛線ではセサル・ターレガ、ウマル・サディク、ムクタル・ディアカビ、ディミトリ・フルキエ、ホセ・マヌエル・コペテ、長長期離脱中のディエゴ・ロペスやセルジ・カノスらが不参加となります。オスカル・サンチェス暫定監督は、前節で18歳のアアロン・マジョルを先発抜擢して成果を上げたように、ダビド・オトルビやイケル・コルドバら下部組織の若手を引き続き積極起用する方針です。左ウィングには日本代表から戻ったサトウ・リュウノスケ(佐藤龍之介)の先発復帰が見込まれています。
バレンシアCF 予想スタメン(4-2-3-1):
- GK: ストーレ・ディミトリエフスキ
- DF:
パブロ・マフェオ(またはアルナウ・マルティネス)、ペペル、ジュスティン・デ・ハース、ホセ・ルイス・ガヤ
- MF:
アアロン・マジョル(またはギド・ロドリゲス)、フィリップ・ウグリニッチ、ハビ・ゲラ
- FW: ダビド・オトルビ、サトウ・リュウノスケ、ウゴ・ドゥロ
レアル・ソシエダ側では、右ハムストリングの違和感でアトレティコ戦およびボーンマス戦を欠場していた中心DFイゴール・スベルディアがトレーニングに復帰しており、このバレンシア戦での先発復帰が濃厚とみられています。ヨーロッパリーグで出場停止だった右サイドバックのヨン・ミケル・アランブル、およびリーグ戦前節で出場停止だったヨン・マルティンも今節から起用可能です。長期離脱中のアルバロ・オドリオソラを除くほぼフルメンバーを組むことができますが、木曜日の欧州戦からの疲労考慮により、タケフサ・クボやルカ・スチッチ、オリ・オスカルソンらのターンオーバー配置が予想されます。
レアル・ソシエダ 予想スタメン(4-3-3):
- GK: アレックス・レミロ
- DF:
ヨン・ミケル・アランブル、イゴール・スベルディア(またはヨン・マルティン)、ママドゥ・サール(またはルケン・ベイティア)、セルヒオ・ゴメス
- MF:
アンヘル・エレーラ、カルロス・ソレール、ルカ・スチッチ(またはベニャト・トゥリエンテス)
- FW:
タケフサ・クボ(またはゴンサロ・ゲデス)、アンデル・バレネチェア、ミケル・オヤルサバル
監督会見・注目選手コメント
この一戦に向けて最も熱い視線を集めているのが、バレンシアの下部組織で育ち、元主将として長年クラブを支えたレアル・ソシエダのMFカルロス・ソレールです。
ヨーロッパリーグ・ボーンマス戦前の公式記者会見において、今週末のバレンシア戦(2026年9月20日開催)に向けた思いを問われたカルロス・ソレールは、古巣への変わらぬ愛着と誇りを率直に語りました。
カルロス・ソレール(レアル・ソシエダ):「私にとって故郷への帰還になります。バレンシアを離れて以来、メスタジャのピッチに立つのは初めてのことです。新スタジアムへの移転を控える中で、見慣れたメスタジャでプレーできる最後の機会になるかもしれないため、非常に特別な感情を抱いています。友人や家族と再会できることを心から楽しみにしています。バレンシアは火曜日にアラベスを下して貴重な勝利を収めました。彼らの健闘を称えたいですし、日曜日が終わった後、彼らに素晴らしい未来が訪れることを願っています」
また、チームを前節今季初勝利へと導き、引き続きメスタジャのベンチで指揮を執るバレンシアのオスカル・サンチェス暫定監督も、新スポーツダイレクターのブラウリオ・バスケスが見守る中で連勝を狙う意気込みをみせています。下部組織の若い情熱を注入し、「苦しい時期だからこそ、ピッチ上でバレンシアとしての誇りと団結を示さなければならない。サポーターとともに戦い、勝ち点3を掴み取る」と本拠地での闘志を燃やしています。
代表ウィーク前のラストマッチ、双方の意地と誇りがぶつかり合うメスタジャの一戦から目が離せません。