レアル・マドリード 対 ラージョ・バジェカーノ
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試合サマリーと得点経過
- 試合日時:2026年9月12日
- スタジアム:エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウ(観客数:71,898人)
- スコア:レアル・マドリード 4 - 1 ラージョ・バジェカーノ(前半:3-0 /後半:1-1)
- 得点者:
- レアル・マドリード:キリアン・ムバッペ(14分PK、90分)、アルバロ・カレラス(17分)、ジュード・ベリンガム(35分)
- ラージョ・バジェカーノ:セルヒオ・カメジョ(51分)
ミッドウィークのチャンピオンズリーグ・インテル戦から中3日という過密日程のなか、本拠地サンティアゴ・ベルナベウに立ち戻ったレアル・マドリードは、立ち上がりから怒涛の攻撃的インテンシティを発揮してラージョ・バジェカーノを飲み込んだ。前半だけで3点のリードを奪う圧倒的な立ち上がりを見せたものの、大差がついた油断と疲労から後半に失速。一時はラージョの猛反撃を受けてベルナベウのスタンドからブーイングが漏れる展開となったが、最後はダメ押しゴールで突き放し、終わってみれば4-1の完勝で勝ち点3を手にした。
-1点目(14分):左バックのアルバロ・カレラスが力強い上がりでエリア内に侵入。ラージョのセンターバックであるフロリアン・ルジューヌに倒されてPKを獲得した。キッカーを務めたキリアン・ムバッペは、相手GKエミル・アウデロの逆をついてゴール右隅へ冷静に沈め、先制点を挙げた。-2点目(17分):フロリアン・ルジューヌの不用意なバックパスミスをヴィニシウス・ジュニオールがカットして攻撃の起点となり、エリア内へクロスを供給。相手GKエミル・アウデロが弾いたボールを拾ったアルバロ・カレラスが、キリアン・ムバッペとの鮮やかなワンツーで崩し、最後は自ら押し込んでリードを広げた。-3点目(35分):中盤で受けたベルナルド・シウバが左サイドへ鋭い展開を見せ、パスを受けたヴィニシウス・ジュニオールが圧倒的なスピードで相手右バックのアンドレイ・ラティウを置き去りにして深く侵入。マイナス方向への折り返しを中央へ走り込んだジュード・ベリンガムが右足インサイドでゴール隅へ流し込み、理想的な連携から3点目を奪った。
- 4点目(ラージョ51分):自陣でのビルドアップでヴィニシウス・ジュニオールが試みた軽率なバックパスを、前線からアグレッシブにプレッシングをかけていたセルヒオ・カメジョが奪取。そのままエリア内へ進入すると、間合いを詰めたGKティボー・クルトゥワの股を抜く技ありのシュートでネットを揺らし、ラージョが1点を返した。-5点目(90分):波状攻撃を仕掛けるラージョに対し、試合終盤に投入されたアルダ・ギュレルが鋭いカウンターの起点となり、前線へスルーパスを通した。これに反応して相手の裏へ抜け出したキリアン・ムバッペが右足で鋭いシュートを逆サイドへ打ち込み、自身のこの日2点目で勝利を確実なものとした。
両チームのスタメンと交代
ホーム: レアル・マドリード(4-2-3-1)
- GK: ティボー・クルトゥワ
- DF: デンゼル・ドゥーフリス、イブラヒマ・コナテ、アントニオ・リュディガー、アルバロ・カレラス
- MF: フェデリコ・バルベルデ、ベルナルド・シウバ、ヤン・ジオマンデ、ジュード・ベリンガム、ヴィニシウス・ジュニオール
- FW: キリアン・ムバッペ
主な交代:
- 46分:フェデリコ・バルベルデ → エドゥアルド・カマヴィンガ
- 68分:ベルナルド・シウバ → オーレリアン・チュアメニ
- 72分:ヤン・ジオマンデ → アルダ・ギュレル
- 88分:ヴィニシウス・ジュニオール → マルク・ククレジャ
退場・負傷による変更:-フェデリコ・バルベルデは、インテル戦で抱えていたアキレス腱痛に対する予防的処置としてハーフタイムに退いた。
アウェイ: ラージョ・バジェカーノ(4-2-3-1)
- GK: エミル・アウデロ
- DF: アンドレイ・ラティウ、フロリアン・ルジューヌ、パテ・シス、アルフォンソ・ペドロサ
- MF: ウナイ・ロペス、ニャンゴロ・ブワレ、イラクリ・ツィタイシュヴィリ、ペドロ・ディアス、アルバロ・ガルシア
- FW: セルヒオ・カメジョ
主な交代:
- 66分:ニャンゴロ・ブワレ → オスカル・バレンティン
- 66分:ペドロ・ディアス → アブデル・ベライド
- 74分:ウナイ・ロペス → ムスタファ・サディク
- 74分:セルヒオ・カメジョ → アレマン
- 85分:アルフォンソ・ペドロサ → イバン・バリウ
退場・負傷による変更:
- 該当なし。
戦術・采配のポイント
レアル・マドリードのジョゼ・モウリーニョ監督は、移籍後初スタメンとなるヤン・ジオマンデを右ウイングに抜擢し、ボランチの位置にはベルナルド・シウバを起用。ベルナルド・シウバをビルドアップの出口とし、前線のヴィニシウス・ジュニオール、ジュード・ベリンガム、キリアン・ムバッペの圧倒的な個の能力を生かす縦に速く垂直な攻勢を仕掛けた。この狙いは見事にハマり、立ち上がりから左バックのアルバロ・カレラスの果敢な攻撃参加も手伝って前半のうちに3ゴールを奪い、試合を早々と決定づけた。
しかし、前半で大差がついたことによる緩みと過密日程の疲労が重なった後半、チームのバランスは急激に崩壊した。第一段階のビルドアップで自陣でのロストを連発し、ラインが低下。ラージョのベニャト・サン・ホセ監督が後半から強気なハイプレスとミドルレンジからの積極的なシュート命令を出したこともあり、中盤を支配された。ペドロ・ディアスの強烈なシュートがバーを叩くなど、レアル・マドリードは防戦一方に追い込まれた。
モウリーニョ監督の采配面では、アキレス腱に不安を抱えるフェデリコ・バルベルデをハーフタイムで下げてエドゥアルド・カマヴィンガを投入したものの、結果として中盤の守備強度が低下して直後に失点。流れを戻すべく投入したアルダ・ギュレルが締めくくりのアシストを決める一方で、3-1に迫られてラージョが右サイドから怒濤の攻撃を仕掛けると、88分にウイングのヴィニシウス・ジュニオールを下して左バック/サイドハーフのマルク・ククレジャを投入した。モウリーニョ監督自ら「勝つためにドアを閉めた」と明かした通り、余計なリスクを排除する現実主義的な閉鎖采配で反撃を断ち切った。
現地メディアの選手採点・評価比較
現地メディア各紙(MARCA, AS, SPORT, Mundo Deportivo,El Desmarque)の評価は、圧巻だった前半の攻撃陣と、失速して不安定さを露呈した後半の守備陣で大きく分かれる結果となった。
- キリアン・ムバッペ(採点:8.5点 / 10点満点)2ゴール1アシストを記録したエースに対し、各紙満場一致で高い採点を与えた。SPORTは「卓越した決定力と圧倒的な存在感で勝利を引き寄せた」と大絶賛。一方でMARCAは「攻撃面での貢献は文句なしだが、守備意識の欠如がチームの過度な負荷になっている」と課題を挙げた。
- アルバロ・カレラス(採点:8.0点 / 10点満点)先制PKの奪取と2点目のゴールを決める大活躍を見せた左バックに対し、El DesmarqueやSPORTは「今季最高のパフォーマンス」と評した。昨季からの成長と決定的な仕事を高く評価している。
- ヴィニシウス・ジュニオール(採点:6.0点 / 10点満点)メディア間で最も見解が分かれた選手となった。ASやSPORTが2つのゴールに関与したアシスト能力と圧倒的な突破力を評価した一方、MARCAやMundo Deportivoは後半の軽率なバックパスから失点を招いたプレーを厳しく非難。「試合を無用に難しくした」と厳しい低評価を下した。
- ティボー・クルトゥワ(採点:8.0点 / 10点満点)後半にラージョが波状攻撃をしかけた場面で、3度の決定的なセーブを披露した守護神に対し、SPORTは「チームを救った救世主」と評し、守備陣が混乱するなかで失点を最小限に抑えた功績を称えた。
- モウリーニョ監督の戦術評価COPEの解説者ポリ・リンコンが「ボールを保持しようとせず、中盤を経由しない。勝利は掴めても観客を楽しませるフットボールではない」と厳しいトーンで批判したのに対し、El Desmarqueは「過密日程の中で前半で勝負を決め切り、終盤にマルク・ククレジャを入れて鍵をかけた勝負強さ」を肯定的に評価するなど、メディアによって捉え方に明確な対比が見られた。
試合後の監督・選手コメント
- ジョゼ・モウリーニョ監督(レアル・マドリード)「今日の試合は最初の45分だけで終わっていた。前半で勝負を決めたのだ。インテル戦からわずか3日後の試合であり、チームに90分間同じ物理的・精神的インテンシティを維持するエネルギーがないことは分かっていた。後半に強度が落ちたことに関して、私は選手たちを全面的に擁護する。過密日程のなかで素早く勝負を決め、勝ち点3を得たことが何より重要だ」「我々はボールを10分間回して崩すようなチームではなく、奪ったら縦に速く進む激しく熱狂的なチームだ。今日は多くの決定機を外したが、いつか全てが噛み合って相手に6点や7点を叩き込む日が来るだろう」「ヴィニシウス・ジュニオールについては、守備面での私の要求を頭で理解しようとしている段階だ。現在はアシストで貢献する時期であり、ゴールもいずれついてくる。終盤にマルク・ククレジャを入れた意図はシンプルだ。3-1の局面で相手の右サイドが非常に攻撃的に来ていたため、ドアを閉めて鍵をかける必要があった」
- ベルナルド・シウバ(レアル・マドリード)「モウリーニョ監督からはビルドアップの出口となってパスを循環させ、前線のヴィニシウス・ジュニオール、ジュード、キリアン・エムバペといったドリブルで剥がせる選手たちへ最高の状態でボールを届ける役割を求められている。ボランチでのプレーは新しい挑戦だが、チームを助けるために自分自身の最高のバージョンになれるよう適応を続けている」
- ペドロ・ディアス(ラージョ・バジェカーノ)「前半は自分たちのフットボールができなかったが、僕たちにはまだ後半の45分間が残されている。ラージョ本来の強気な姿勢を取り戻し、ベルナベウで恐れずに挑戦しなければならない」
見どころと対戦背景
ラ・リーガの序盤戦において、早くも大きな意味を持つマドリードダービーが幕を開ける。ホームのレアル・マドリードは、前節 ラ・カルトゥハ で行われたレアル・ベティス戦を1-0で落とし、今季初黒星を喫した。開幕からの首位タイの座を宿敵バルセロナに明け渡し、勝ち点9にとどまっている。これ以上の取りこぼしが許されない中、チームは9月8日のチャンピオンズリーグにおけるインテル戦に続き、過密日程の渦中でこのラージョ・バジェカーノ戦をベルナベウに迎える。
一方のラージョ・バジェカーノは、ピッチ外のスタジアム問題で激しく揺れ動いている。マドリード州 による バジェカススタジアムのライセンス剥奪および閉鎖措置が続く中、サポーター団体であるプラタフォルマADRV や ブカネロス が ラウル・マルティン・プレサ会長に対する3000人規模の抗議デモを行うなど、クラブを取り巻く空気は緊迫している。しかし、ピッチ上では前節、代替先である ブタルケ でレーシング・サンタンデールを3-2 で下し、待望の今季初勝利を飾った。特に、現在5ゴールを挙げてバルセロナのラフィーニャ と並び得点ランク首位を走るFW セルヒオ・カメジョは驚異的な決定力を誇っており、レアル・マドリードの守備陣にとっても最大の警戒対象となる。
予想スタメンと負傷・出場停止情報
過密日程と負傷者の続出に頭を悩ませるレアル・マドリードは、 エデル・ミリトン, ロドリゴ, フェルラン・メンディ, チアゴ・ピタルクが引き続き負傷離脱中である。さらに、飲酒運転での有罪判決によりクラブから内部懲戒処分を受けたDF ラウル・アセンシオ も負傷により欠場が確定している。 オーレリアン・チュアメニと エンドリッキは復帰に向けて調整を続けているが、この試合での起用は不透明だ。その一方で、レーシング・サンタンデールから電撃加入した19歳の新星MF セルヒオ・マルティネスは、すでにトップチームの練習に合流しており、ベンチ入りの準備を整えている。過密日程の影響を考慮し、 ジョゼ・モウリーニョ 監督は一定のローテーションを採用すると MARCA やAS などの現地紙は分析している。
一方のラージョ・バジェカーノは、守護神の アウグスト・バタジャ が大怪我で長期離脱中(ダニ・カルデナス が代役を務める)のほか、 ルイス・フェリペ, イシ・パラソン, ジョシュア・フェルトラウト (代役は アドリア・ペドロサ)が怪我で欠場する。さらに深刻なのは、前節レーシング戦で退場処分となった フラン・ペレス (85分に肘打ちで一発退場)と、ベンチからの抗議でレッドカードを受けた主力MF ホルヘ・デ・フルートス (88分退場)が共に出場停止となる点だ。 ベニャト・サン・ホセ監督は、デ・フルートスの欠場により、アトレティコ・マドリードから完全移籍で獲得した若き逸材 ラヤン・ベライド や、 ギオルギ・ツィタイシュヴィリを右サイドハーフに抜擢する可能性が SPORT や Mundo Deportivoで報じられている。また、フルハムからのオファーを断って残留し、前節で見事なゴールを決めた アンドレイ・ラティウ が右サイドバックの先発を務める見込みだ。
両チームの予想スタメンは以下の通り。
レアル・マドリード(4-3-3)
- GK: クルトワ
- DF: ダムフリース, コナテ, ハイセン, ククレリャ
- MF: バルベルデ, ベルナルド・シルバ, ベリンガム
- FW: ヴィニシウス・ジュニオール, エムバペ, アルダ・ギュレル
ラージョ・バジェカーノ(4-2-3-1)
- GK: ダニ・カルデナス
- DF: アンドレイ・ラティウ, フロリアン・ルジューヌ, パテ・シス, アドリア・ペドロサ
- MF: オスカル・バレンティン, ウナイ・ロペス, ペドロ・ディアス, ラヤン・ベライド, アルバロ・ガルシア
- FW: セルヒオ・カメジョ
監督会見・注目選手コメント
前節のベティス戦の敗北からラージョ戦を見据え、 ジョゼ・モウリーニョ監督は勝利への強い執念と冷静さをメディアに対して語っている。「我々はベティス戦で素晴らしいゲームをしながら、信じられない形で敗れた。しかし、ふさわしいプレーをしたからといって勝ち点をもたらすわけではない。私は勝ちたいのだ。ベティス戦のように良いプレーをしても負けるような試合は望まない。選手たちのリアクションには非常に満足している。敗戦直後はロッカールームで沈んでいたが、トレーニングを経て今は完全に通常モードに戻っている。分析を重ねるほど、自分たちのパフォーマンスが優れていたこと、そして決定機を逃したことが一時的な異常であったと確信している。この困難の中でもチームが冷静さを保っていることが最も重要だ」
一方、前節レーシング戦で値千金の今季初勝利を挙げたラージョ・バジェカーノの ベニャト・サン・ホセ 監督は、白い巨人との対決を前に、自信に満ちたゲームプランを遺している。「選手たちは我々が用意したゲームプランを完璧に遂行してくれた。我々が後ろからボールを動かしていくスタイルは、ひとつのミスがあったからといって揺らぐものではない。この勝利はグループに多大な自信をもたらした。相手が誰であろうと、ベルナベウでも我々は独自のアイデンティティと縦への推進力を失わずに、勇気を持って立ち向かうつもりだ」
また、公式戦3試合連続ゴールと手のつけられない状態にあり、ピチーチ争いを牽引するラージョのFW セルヒオ・カメジョ も、ベルナベウ遠征に臨む強い覚悟を口にしている。「この夏はしっかりとリフレッシュすることができ、人生で最も素晴らしい夏を過ごせた。それが今のピッチでの好調に直結している。スタジアムの問題など、僕たちを取り巻く環境は決して楽ではないが、今回の勝利がその苦しみをただ覆い隠すだけのものであってはならない。僕たちはやるべきことをピッチで表現するだけだ。ベルナベウでも、恐れることなく自分たちのサッカーを見せたい」
レアル・マドリード 対 ラージョ・バジェカーノ の背景データ
順位
| 順位 | クラブ | 試合 | 勝 | 分 | 負 | 得 | 失 | 差 | 点 | 直近 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 3 | レアル・マドリード | 11 | 9 | 0 | 2 | 28 | 10 | +18 | 27 | WWWWL |
| 12 | ラージョ・バジェカーノ | 10 | 3 | 3 | 4 | 15 | 20 | -5 | 12 | WLDDW |
両クラブの前後日程を見る
レアル・マドリード
この試合の前
- 9月9日(水) vs インテル 2-1(勝)
- 9月5日(土) @ レアル・ベティス 1-0(敗)
- 8月31日(月) vs マラガCF 4-0(勝)
この試合の後
- 9月16日(水) @ エルチェCF 2-3(勝)
- 9月20日(日) @ アトレティコ・マドリード 2-1(敗)
ラージョ・バジェカーノ
この試合の前
- 9月6日(日) vs ラシン・サンタンデール 3-2(勝)
- 9月1日(火) @ FCバルセロナ 5-2(敗)
- 8月21日(金) vs デポルティーボ・アラベス 1-1(分)
この試合の後
- 9月16日(水) vs エスパニョール 2-1(勝)
- 9月19日(土) @ オサスナ 1-1(分)