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レアル・マドリード vs ラージョ・バジェカーノ

ラ・リーガ / jornada-5 / Estadio de Real Madrid / 2026年9月13日(日)

レアル・マドリード 4-1 ラージョ・バジェカーノ

試合サマリーと得点経過

試合情報

PK、90+1分)、アルバロ・カレラス(17分)、ジュード・ベリンガム(35分)

サンティアゴ・ベルナベウで行われたラ・リーガ第5節、レアル・マドリード対ラージョ・バジェカーノの一戦は、前半に爆発的な攻撃力を見せたレアル・マドリードが4-1で勝利を収めました。前節のレアル・ベティス戦での黒星を払拭すべく臨んだホームチームは、立ち上がりから圧倒的なプレッシングと決定力で試合を支配。後半には過密日程による疲労から失速し、ラージョ・バジェカーノの猛反撃を受けてスタジアムがざわつく場面もありましたが、途中出場の交代策が効を奏して逃げ切り、勝ち点3を手にしました。

各得点シーンの経過

左サイド深くへオーバーラップした左バックのアルバロ・カレラスがペナルティエリア内に侵入。これに対してラージョのDFフロリアン・ルジューヌが足を出して倒し、主審は迷わずPKを指示しました。キッカーを務めたのはキリアン・エムバペ。前節でPKを外していたフランス代表エースですが、今回は冷静にGKエミル・アウデロの逆を突いてゴール左へ沈め、先制点をもたらしました。

先制からわずか3分後、ラージョのDFフロリアン・ルジューヌが自陣で痛恨のバックパスミス。これを見逃さなかったヴィニシウス・ジュニオールがボールを奪い、素早く左サイドからペナルティエリアへクロスを供給します。GKアウデロがパンチングで弾いたこぼれ球をキリアン・エムバペが拾い、素早くアルバロ・カレラスへパス。アルバロ・カレラスはキリアン・エムバペとの鮮やかなワンツーで相手守備陣を崩し、右足で冷静にゴールネットを揺らしました。

自陣深い位置からのビルドアップでベルナルド・シウバが起点となり、左サイドへ展開。ボールを受けたヴィニシウス・ジュニオールが溜めをつくりながら相手ディフェンダーを引きつけ、ペナルティエリア手前の絶妙なスペースへマイナスの折り返しを送ります。ここへ2列目からフリーで走り込んできたジュード・ベリンガムが、足のインサイドで丁寧に合わせた低いシュートをゴール左隅へ沈め、前半のうちにリードを3点に広げました。

後半開始早々、自陣でのビルドアップの場面でヴィニシウス・ジュニオールがラージョの右バックであるアンドレイ・ラティウの激しいプレスを受け、後方へ不正確なバックパスを出してしまいます。この緩いパスに目ざとく反応したセルヒオ・カメーリョがボールを奪うと、カバーに入ったエドゥアルド・カマヴィンガとアントニオ・リュディガーの間の狭いコースを突き、鋭いトーキックでGKティボー・クルトワの股下を射抜いて1点を返しました。

自陣ペナルティエリア内でアントニオ・リュディガーが相手のシュートをブロックしたこぼれ球から速攻がスタート。エドゥアルド・カマヴィンガが力強く持ち上がり、マーク・ククレジャを経由して中央のアルダ・ギュレルへ。アルダ・ギュレルが前線の動きを見極めて見事なスルーパスを通すと、抜け出したキリアン・エムバペが右足の鮮やかな対角線シュートをゴール遠い隅へ突き刺し、ダメ押しのゴールで試合を締めくくりました。

戦術・采配のポイント

両チームの陣形と戦術的アプローチレアル・マドリードのホセ・モウリーニョ監督は4-3-3のフォーメーションを採用し、今夏加入したヤン・ディオマンデを右ウィングで移籍後初の先発に抜擢しました。前線にヴィニシウス・ジュニオール、キリアン・エムバペ、ヤン・ディオマンデ、そして中盤から飛び出すジュード・ベリンガムを並べた攻撃陣は、前半、高い位置でのプレッシングと素早い攻守切り替えでラージョの守備組織を完全に破壊しました。しかし、中3日で行われたチャンピオンズリーグ(インテル戦)の過密日程の影響もあり、後半は肉体的・精神的なエネルギーが低下。中盤の強度が落ちてラインが下がり、相手にセカンドボールを拾われ続ける課題が露呈しました。

一方、ベニャト・サン・ホセ監督率いるラージョ・バジェカーノは、ホルヘ・デ・フルコスやフラン・ペレスの出場停止、イシ・パラソンやアウグスト・バタジャらの負傷離脱により、主力を多数欠く厳しい台舞台裏でした。4-2-3-1の陣形を敷いたラージョは、サンティアゴ・ベルナベウという敵地であっても引かずに前線からプレスをかける果敢な姿勢を見せました。前半はその高い守備ラインが裏目に出て、相手の強力な速攻とDFフロリアン・ルジューヌの個別ミスから3失点を喫しましたが、後半はペドロ・ディアスとウナイ・ロペスを中心にボランチのコントロールを取り戻し、ギオルギ・チタイシュヴィリのサイドアタックやペドロ・ディアスの強烈なミドルシュートでレアル・マドリードを自陣に押し込みました。

監督の交代策と試合の変化試合の大きな分岐点となったのがハーフタイムの交代劇です。モウリーニョ監督は前半に絶大なカバーリングと運動量を見せていたフェデ・バルベルデを下げ、エドゥアルド・カマヴィンガを投入しました。しかし、この変更により中盤の守備バランスとビルドアップの潤滑性が失われ、直後にヴィニシウス・ジュニオールのミスから失点を招く要因となりました。ラージョの勢いに押されてベルナベウの観客からブーイングが飛ぶ中、モウリーニョ監督は68分にオーレリアン・チュアメニ、72分にアルダ・ギュレルを投入して事態の打開を図りました。

このアルダ・ギュレルの投入が決定的なゲームチェンジャーとなりました。トルコ代表の若き司令塔は、優れたキープ力と配球センスでラージョの勢いを削ぎ、混沌としていた中盤に落ち着きをもたらしました。アルダ・ギュレルはセットプレーからデンゼル・ドゥムフリースやアントニオ・リュディガーの決定的なヘディングシュートを演出したほか、自らも鋭いシュートで相手ゴールを脅かし、最後はアディショナルタイムにキリアン・エムバペへの絶妙なアシストで4点目を演出。さらにモウリーニョ監督は88分、ラージョの右サイドからの鋭い攻撃を警戒してヴィニシウス・ジュニオールを下げ、左バックのマーク・ククレジャを投入。「勝利を確実に閉じる」采配を徹底して試合を終えました。

現地メディアの選手採点・評価比較

現地メディア各紙は、圧巻の前半を見せた攻撃陣と、後半に怒涛の反撃を見せたラージョを食い止めた守護神に対して高い採点を与えています。

主要選手の採点集約と評価

El Desmarqueでは満点となる「10点」が与えられ、2ゴール1アシストという圧倒的な数字と攻撃の牽引力を絶賛されました。MARCAでも8点と高評価を受け、打点の高いシュートとペナルティエリア内での存在感が称えられています。

PKを獲得し、直後には自らゴールを決める大活躍を見せ、MARCAで8点、El Desmarqueで8点とチーム最高レベルの評価を獲得しました。左サイドでの高い位置取りと攻撃参加の精度の高さが絶賛されています。

SPORTやMundoDeportivoから「チームの救世主」と称えられました。後半にラージョが勢いづいた際、ペドロ・ディアスやギオルギ・チタイシュヴィリの決定的なシュートを立ちはだかって阻止。MARCA、El Desmarqueともに7点を与えています。

途中出場ながら試合の展開を一変させたプレイに対し、MARCAは9点という破格の高採点を付け、「チームを混乱から救い出した魔法使い」と大絶賛しました。El Desmarqueでも7点が与えられています。

メディアごとの見解の違いと対比

El Desmarqueは7点を与え、右サイドでの1対1の強さや果敢なドリブル突破、ペナルティエリア手前での積極性を高く評価しました。一方でMARCAは5点と控えめな採点を提示。守備面での姿勢やポテンシャルは認めつつも、チームの連携面ではまだ改善の余地があり、攻撃でのインパクトが限られていたと分析しています。

MARCAは4点という厳しめの低採点を付けました。後半から投入された直後にチームのコントロールが乱れ、位置取りの不安定さや失点に絡む展開となったことを指摘しています。対照的にEl Desmarqueは7点と高評価を付与。アディショナルタイムに自陣深くから圧巻の推進力でボールを持ち上がり、4点目のカウンターを演出した土壇場での展開力を評価しました。

前半はアシストを記録するなど圧倒的なキレを見せ(MARCAの前半採点は8点)、相手守備陣の脅威となりましたが、後半に失点へつながる痛恨のバックパスミスを犯したことで、MARCAの最終採点は6点へ下降しました。SPORTも前半の決定的な仕事ぶりを評価する一方で、後半に見せた集中力の欠如と不用意なプレイを課題として挙げています。

試合後の監督・選手コメント

レアル・マドリード:ホセ・モウリーニョ監督

「今日の試合は『45分間の試合』だったと定義できる。前半の45分間で試合は終わっていた。それ以降の展開は疲労によるものだ。チャンピオンズリーグのインテル戦からわずか3日しか経っておらず、チームが後半も前半と同じ強度と集中力を維持する肉体的・精神的なエネルギーを持たないことは分かっていた。最後の10分間でジュード・ベリンガムが見せた疲労困憊の表情がそれを象徴している。ミスも増え、プレッシングも難しくなったが、チャンピオンズリーグでの長年の経験から私にはこうなることが予想できていた。重要なのは前半で素早く試合を仕留めたことだ。」
「もし今日ディオマンデを先発させなかったら、記者会見での最初の質問は『なぜヤン・ディオマンデを使わないのか』だったはずだ。彼は最高峰のヨーロッパサッカーでの経験はまだ浅いが、1対1、クロス、シュートにおいて信じられないほどのポテンシャルを秘めている。これから戦術面を学んでさらに成長していくはずだ。」
「理由は簡単だ。私は勝ちたかったからだ。3-1の状況で残り5分となった時、ラージョには非常に推進力のある右バックがいた。あそこでは魅せるサッカーをする時間ではなく、ドアをしっかり閉めて勝利を持ち帰る時間だったのだ。」

ラージョ・バジェカーノ:ベニャト・サン・ホセ監督

「前半の0-3というスコアは非常に重かった。高い位置からプレスをかける強気なプランで挑んだが、相手のような高い決定力を持つチームに対して隙を与えてしまい、監督である私がチームを危険にさらしすぎたかもしれない。PKの献上や自陣でのミスは、このレベルでは即座に命取りになる。」
「しかし、最も誇らしいのは、大差をつけられても決して諦めなかった選手たちのメンタリティだ。後半は自分たちのサッカーを貫き、ティボー・クルトワという世界最高のゴールキーパーに阻まれはしたものの、幾度も決定機を作った。結果は大敗だが、選手たちが最後まで見せた誇りと勇気には胸を張りたい。」
「交代の際に彼が少し不満そうな仕草を見せたのは、足に違和感を覚えていたからだ。彼はピッチ上で常に全てを捧げてくれる素晴らしいストライカーであり、怪我の悪化を防ぐための決断だった。」

ラージョ・バジェカーノ:ウナイ・ロペス選手

「前半は守備のプレッシングが整理されておらず、非常に悪い内容だった。レアル・マドリードのような相手にスペースを与えれば当然罰せられる。後半は開き直って自分たちの本来の姿を見せることができた。この後半に見せたパーソナリティと粘り強さを、今後のリーグ戦につなげていかなければならない。」

今回の勝利により、レアル・マドリードは前節の敗戦から素早く立ち直り、首位戦線に踏みとどまりました。次節に向けて中盤の運動量維持と90分間の試合コントロールが次なる課題となりそうです。