セビージャFC

今夏の移籍市場最終日にリヨンとの交渉が破談し、土壇場でセビージャ加入が決まったフランス代表MFユーサフ・フォファナが、バレンシア戦で圧巻の初先発を飾りチームのエンジンとして絶大な存在感を放ちました。フォファナはコンディションが万全ではない中で70分間プレーし、パス成功率90%を記録したほか、ロングパスにおいては成功率100%という高い精度を誇りました。さらにペナルティエリア手前からの積極的なシュートで相手ゴールを脅かし、守備面でも8回のボール回収と6回の守備的貢献を見せるなど中盤を制圧しました。本人は『様々な噂があったけれど、神が定めた結果としてセビージャに来られた。これ以上の夢のような機会はないし、ここでプレーしたかった』と満足感を語っています (via Estadio Deportivo)。

また、サウジアラビアのクラブから3000万ユーロ規模の獲得オファーが届いていたMFリュシアン・アグメですが、選手本人は移籍の可能性を完全に否定しました。バレンシア戦後、深夜の取材に対して『セビージャに3年近く在籍していて心地よく過ごしている。今夏はいろいろ言われたけれど、私の頭は常にここにあったし去る気はなかった。このクラブで成長し、重要な成果を挙げたい』と力強く残留を宣言しました。アグメは今季開幕から全試合フル出場を続けており、インターセプト数12回でリーグトップに立つなど、新加入フォファナとの強力なフランス人中盤コンビ形成に大きな手応えを示しています (via ElDesmarque)。

一方で、クラブのスタジアム問題を巡り新たな課題が浮上しています。セビージャは2027年6月からエスタディオ・ラムン・サンチェス・ピスフアンの解体・改修工事に入り、一時的にエスタディオ・ラ・カルトゥハへ本拠地を移す計画を進めています。しかし、同じく本拠地工事を控えるレアル・ベティスも2027-2028シーズンにラ・カルトゥハを使用する契約を結んでおり、両クラブが同一スタジアムを共用せざるを得ない複雑な事態が現実味を帯びてきました。セビージャのデル・ニド・カラスコ会長は『行政が柔軟に対応してくれるはず』と楽観的な姿勢を見せるものの、セビージャ市長やベティスのアンヘル・ハロ会長は『スケジュール調整を含め、両チームが同時に使用するのは非常に困難だ』と難色を示しています (via SPORT)。

バレンシアCF

セビージャに0-1で敗れて開幕5試合で1分4敗(勝ち点1、1得点10失点)となり、クラブ史上最悪のスタートを切ったバレンシア周辺が極めて緊迫した事態に陥っています。セビージャからの遠征から戻った深夜2時過ぎ、パテルナ練習場には約200人の過激なサポーターが集結しました。チームバスや選手・首脳陣の自家用車が到着すると『カルロス・コルベラン、辞任しろ!』『金目当ての金に汚い選手ども!』といった怒号や罵声が浴びせられ、選手たちが敷地外へ退出する際には警察が警戒線を張って安全を確保する騒ぎにまで発展しました (via MARCA)。

敗戦直後、DFパブロ・マフェオはメディアに対して『火曜日のアラベス戦は戦争であり、決定戦だ。このような結果になっている責任は自分たちにある。ファンが激怒するのも当然だし、シーズンが終わったら全員を罵り倒してくれて構わない。ただ今は全員で結束する必要がある。自分たちはユニフォームのために血の汗を流して戦う』と胸中を明かしました。さらに厳しい批判に晒されているカルロス・コルベラン監督について『ミスターは我々の船のキャプテンだ。もし沈むなら、私は監督やチームメイトとともに真っ先に沈む』と熱弁を振るい、MFペペルも『言い訳はもう通用しない。自分たちの手でこの危機を乗り越えるしかない』と危機感を露わにしました (via Estadio Deportivo)。

しかし、フロント内部ではコルベラン監督の解任論が本格化しています。わずか10日前にロン・グルレイCEOが監督の長期プロジェクト支援と契約延長の正当性を主張したばかりですが、チームの失速とファンの抗議行動を受けて過轄権を持つシンガポールのピーター・リム権力者が最終決断を下す局面を迎えています。過密日程の中で指揮官の首の皮が一枚で繋がっている状態です (via Superdeporte)。