レアル・ソシエダ

ケニアから這い上がった超新星ジョブ・オチエンの奇跡のサクセスストーリー

エルチェを3-2で破った一戦で、主役となったのは23歳のケニア人ウインガー、ジョブ・オチエンです。彼は先制点となる見事なゴールを決め、前線から相手DFペドロ・ビガスに激しいプレッシングをかけてヤンゲル・エレーラの2点目をアシスト。さらに、ジョン・マルティンの退場によって10人となり2-2に追いつかれた極限の状況でも走り続け、後半アディショナルタイムにルカ・スシッチの劇的な決勝ゴールをアシストしました。オチエンはマン・オブ・ザ・マッチ(MVP)に選出され、『最後まで全員で戦い抜き、退場者を出した後は苦しんだものの、何とか勝ち点3をもぎ取ることができた』と喜びを語りました。

彼のここまでの道のりは、過酷な生存競争そのものでした。2020年、17歳の時に家族や友人が集めてくれたクラウドファンディングの資金を手に、わずかな荷物だけでナイロビからスペインのグラン・カナリア島に渡りました。家を失い路上に放り出されかけるほど極貧の生活を送ったものの、地元のCDマスパロマスに拾われ、そこで頭角を現します。その才能をレアル・ソシエダが発掘し、2022年に獲得。足首や膝の重大な怪我を抱えていた時期もクラブは彼を信じ続け、契約を2028年まで延長しました。

指揮官のペレグリーノ・マタラッツォ監督も、『ジョブは物理的、アスリートとして非常に興味深い特徴を持っている。時速35キロの俊足を誇るだけでなく、試合の中でそれを何度も繰り返せる驚異的な持久力がある。自分の強みをよく理解し、見事に生かしてくれた』と大絶賛しています。それでも本人は謙虚さを失わず、『自分はまだ1部リーグの選手だとは思っていない。やるべきことは山積みだ』と話し、憧れのミケル・オヤルサバルら一流の先輩たちから学ぶ日々を楽しんでいます。(via AS)

Jon Martín退場を決定づけたVAR公式音声が公開!主審の迷いとやり取りの全貌

後半にジョン・マルティンがハンドを犯し、レッドカードを提示された一連の判定について、スペインサッカー連盟(RFEF)がVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の公式録音音声を公開しました。この音声は、主審を務めたミゲル・アンヘル・オルティス・アリアス氏の迷いや現場の不穏な空気を浮き彫りにしています。

事の発端は後半、スシッチが3点目を決めたと思われた直後、VAR室のルーベン・アバロス氏から主審に『ミゲル、決定的な得点機会の阻止による一発退場の可能性があるから、オンフィールドレビューを推奨する。画面の前に着いたら教えてほしい』と連絡が入ったことでした。主審が画面の前に移動すると、VAR室は Jon Martínの手が不自然に広がってボールに当たっている静止画を提示。『不自然な位置の腕でハンドを犯している。まずハンドの接触を見せてから、全体の戦術的な状況がわかる広角映像を見せる』と説明しました。

これに対し、主審は『ボールがどこに向かっていたのかを正確に見たいから、50%の速度で再生してくれ』と要求。映像を何度も見直した末、主審は『ボールは白(エルチェ)の選手に向かっているようだね? 非常に明白な決定機会の阻止だ。直接フリーキックを与え、レッドカードを提示する。退場処分にする選手の番号を教えてくれ。4番か?』と尋ねました。VAR室から『確認する、6番だ』と訂正され、主審はようやく『オーケー、6番だ』と納得してカードを提示しました。主審自身が肉眼でハンドを確信できておらず、退場させる選手の背番号すら把握していなかった事実が明るみに出たことで、この判定への懐疑論が再び燃え上がっています。(via Mundo Deportivo)