いじめに立ち向かうフェルミン・ロペスの独占告白

バルセロナの未来を担うミッドフィールダー、フェルミン・ロペスは、ピッチ上での力強いパフォーマンスの裏に、かつて人知れず抱えていた深い苦悩と挫折の歴史を明かしました。彼は、いじめ防止プロジェクトである「いじめに立ち向かうトレーニング」に深く共感し、自身の過酷な体験を赤裸々に語っています。

14歳から16歳頃にかけて、フェルミンは低身長とフィジカルの小ささを理由に、周囲から「ちびのフェルミン」と日常的にからかわれていました。当初は冗談として笑顔で受け流していたものの、その言葉が繰り返されるうちに、彼の心には大きな傷と劣等感が蓄積されていきました。周囲の同級生たちがまるで大人のような体格へと急成長し、試合で躍動していく一方で、自分だけが肉体的なハンデによって同じように競争できないことに強い焦りと大きな挫折感を抱くようになります。部屋に一人でこもり、誰にも言えずに涙を流す孤独で暗い時期を過ごしていました。

この暗闇から彼を救い出したのは、何よりも家族の存在でした。フェルミンは、両親に心の内をすべて打ち明けて感情を外へ吐き出すことができたからこそ、精神の崩壊を防ぐことができたと感謝しています。練習へ行く気力すら失いかけていた時も、両親がポジティブなエネルギーを与え続け、彼が沈み込まないように支え続けました。また、ラ・マシアの教育員やチームメイトたちもまた家族のように彼を愛し、寄り添って必要な時には温かいハグをしてくれたといいます。

彼にとって最大のロールモデルとなったのは、かつて自身と同様に小柄な体格に悩みながら世界最高へと上り詰めたリオネル・メッシやアンドレス・イニエスタの存在でした。彼らの足跡を辿ることで、フェルミンは「身体が小さくても、判断のスピードや別の長所を磨き抜けば必ず夢を叶えられる」と確信し、周囲からのからかいや懐疑的な目を「絶対に見返してやる」という強大なモチベーションに変えて這い上がったのです。

また、最近SNSでの猛烈な批判にさらされ、精神的な休養を取るために一時のサッカー離脱を余儀なくされていた同僚のロナルド・アラウホについても言及しました。フェルミンは、大切な仲間であり友人がネット上の言葉に傷つき、苦しんでいる姿を見るのは本当に辛かったとした上で、『バルサのロッカールームはとても温かい家族のような環境であり、彼が再び前を向いてこの困難を乗り越えられるように、チーム全員で寄り添って全力で彼を支え、守り抜いた』と強い絆をアピールしています。

現在、ネット上で横行する誹謗中傷やいじめに対して、彼は自身の防衛策を明かしています。信頼できる家族やパートナー、身近な親友を心の支えにすること、そしてネットの書き込みは『自分の日常や本当の歴史を何も知らない人間が、ただ画面の向こうから勝手に書き込んでいる言葉に過ぎない』と客観的に捉えて相対化し、感情をコントロールするトレーニングを行うことが身を守るために不可欠であると語っています。そして、からかいを行う側に向けては、『些細な冗談やからかいのつもりであっても、それが言われた相手にどれほど深い傷や劣等感、不安を与えるかを、一度相手の立場に立って、強い共感の心を持って深く考えてほしい』と力強く訴えかけました。(via MARCA)