プレシーズン初戦はカンテラーノの決勝弾で白星発進
⚽️ セビージャはエスタディオ・ヘスス・ナバスにて無観客で、連盟1部のフベントゥド・トレモリーノスとプレシーズン最初の親善試合を行い、1-0で勝利を収めました。ルイス・ガルシア・プラサ監督は前後半で完全に異なるイレブンをピッチに送り込み、合計23人の選手をテストしています。なお、26/27シーズンの新ユニフォームが未発表のため、チームは昨シーズンのモデルを着用して試合に臨みました。
前半のセビージャは相手の堅い守備ブロックに苦戦し、攻撃面で低調なパフォーマンスに終始しました。しかし後半に入ると、カンテラーノ(下部組織出身選手)たちが活力を吹き込みます。51分、前線からのハイプレスでヘスス・クルスがボールを奪取してペナルティキックを獲得。これをミゲル・シエラが冷静に沈め、これがこの試合唯一のゴールとなりました。相手チームは攻撃面でほとんど脅威を与えることはなく、セビージャは今季の目標である「残留争いで苦しまないこと」に向け、まずは無難なスタートを切っています。(via Estadio Deportivo, ElDesmarque)
新加入選手と既存メンバーのアピール合戦
🌟 ルイス・ガルシア・プラサ監督のもと、新戦力と若手選手たちがそれぞれの持ち味をアピールしました。ル・アーヴルからフリーで加入し5年契約を結んだ24歳の新センターバック、アルナ・サンガンテは、退団が濃厚なタンギ・ニアンズの背番号5を着用して先発出場。ボールの持ち出しが非常にスムーズで、放り込みのパスからもチャンスを演出するなど、守備の課題解決に向けた期待を抱かせるプレーを見せました。また、アラベスから加入したジョン・グリディは、アグメとダブルボランチを組んでボックストゥボックスとして機能し、ライン間で数的優位を作る動きを見せています。後半からは右サイドバックとしてフアン・イグレシアスが出場し、キャプテンマークを巻いて持ち前の競争力を見せつけました。
既存メンバーでは、ガブリエル・スアソが前半のキャプテンマークを巻き、すべてのセットプレーを任されるなどリーダーシップを発揮しており、ネマニャ・グデリから正式にキャプテンを引き継ぐ有力候補となっています。攻撃陣では、イサアク・ロメロが前半にボレーシュートを放つも枠を捉えきれず。カンテラから唯一スタメンに抜擢されたマヌエル・アンヘルは、前半で最も危険な存在としてヘディングやシュートでゴールを脅かしました。後半に出場したイブラ・ソウは、シエラやヘスス・クルスからの見事なパスで2度もGKと1対1の決定機を迎えましたが、ループシュートは枠を外れ、もう一本はGKクエンカの体に当ててしまい追加点とはなりませんでした。その他のカンテラ勢では、ニコ・ギジェンが非常に有望なプレーを見せたほか、ヘスリも技術の高さを示しています。(via Estadio Deportivo, ElDesmarque)
アコル・アダムスのヴェネツィア移籍が巨額で合意
💰 ナイジェリア人ストライカー、アコル・アダムスのイタリア・セリエA、ヴェネツィアへの移籍が事実上合意に達しました。彼はトレモリーノス戦前の練習では監督のミーティングを熱心に聞いていましたが、移籍交渉のため試合自体は欠場しています。
交渉は、セビージャのホセ・イグナシオ・ナバロ・スポーツディレクターと、現地を訪れたヴェネツィアのフィリッポ・アントネッリ・スポーツディレクターの間で直接行われました。ヴェネツィア側の最初の提示額は低かったものの、セビージャは1500万ユーロ以上を要求して強硬な姿勢を崩しませんでした。その結果、固定移籍金として約1600万ユーロから1680万ユーロ、さらに達成が容易なボーナス約400万ユーロ、やや難易度の高いボーナス約300万ユーロが加わり、最大で2350万ユーロに達する条件で決着した模様です。セビージャは1年半前にモンペリエから彼を550万ユーロで獲得していたため、このオペレーションにより少なくとも1300万ユーロ、確実視されるボーナスを含めれば2000万ユーロ超という莫大なキャピタルゲインを手にすることになります。(via Estadio Deportivo, ElDesmarque)
タンギ・ニアンズのリール移籍に向けたメディカルチェックが進行中
🏥 構想外となっていたフランス人センターバック、タンギ・ニアンズは、母国フランスのリールへの移籍に向けて最終段階に入っています。この週末には心臓の検査を含む詳細なメディカルチェックを受診しており、フィジカルテストはすでに完了しています。
ニアンズはセビージャでの4シーズンで怪我に泣かされ続け、わずか62試合、4037分の出場にとどまり、1600万ユーロという高額な移籍金に見合う活躍ができていませんでした。リールは数日内に獲得の最終決定を下す見込みであり、セビージャ側は楽観的な見方をしています。セビージャは2027年まで残っている彼の契約について、給与の一部を負担する形での退団を容認する見通しです。昨季の減俸を拒否し、総額約800万ユーロというチーム内でもトップクラスの給与を受け取っている彼が退団すれば、サラリーキャップに大きな余裕が生まれます。クラブは、この給与枠の解放とアコル・アダムスの売却益を利用して、ヴラホディモス、フアン・イグレシアス、サンガンテ、グリディといった新加入選手たちのリーグ登録を進める計画です。(via Estadio Deportivo)
左サイドバックのオソにフィオレンティーナから高額オファーが到着
✈️ 昨シーズン、トップチームでブレイクを果たした左サイドバックのホアキン・マルティネス・ガウナ(通称オソ)に対し、イタリアのフィオレンティーナから1200万ユーロの公式オファーが届きました。フィオレンティーナはロビン・ゴセンスの退団やファビオ・パリージの靭帯負傷により左サイドバックの補強が急務となっており、ファビオ・パラティチ・スポーツディレクターがオソの獲得を強く熱望しています。
選手側とはすでに4年契約で合意に達していると報じられていますが、セビージャはまだ正式なアプローチを認めていません。セビージャはオソとの契約延長を試みましたが合意に至らず、現在の契約は2027年6月までとなっています。彼の一方的な契約解除金は2000万ユーロに設定されており、クラブ側はこの金額に近い条件を求めている状態です。オソは23歳の誕生日を迎えたばかりで、昨季は24試合に出場して2ゴール4アシストを記録し、劇的な1部残留の立役者となりました。両親の祖国であるアルゼンチン代表のスカローニ監督からも接触を受けるなど注目を集めており、今後の動向が注目されています。なお、オソもこの移籍の噂の影響でトレモリーノス戦を欠場しました。(via Estadio Deportivo, ElDesmarque)
監督が要望する補強ポイントと新戦力候補の動向
🔍 ルイス・ガルシア・プラサ監督は、新たなゴールキーパーの獲得、守備陣の再構築、中盤の強化、そしてアコル・アダムスの退団によって必要となる2人の新ストライカーの補強をクラブ首脳陣に要求しています。
現在、有力な補強ターゲットとして挙がっているのがレアル・サラゴサのウイング、アドリアン・リソです。サラゴサ側は3000万ユーロ前後の移籍金による完全移籍、または買取義務付きのローンを求めていますが、財政事情が厳しいセビージャは、給与を負担した上での少額な買取オプション付きローンを希望しており、交渉は難航しています。リソ自身はスペイン国内でのプレーを優先しており、セビージャのほかにレバンテやラージョも獲得に関心を示しています。また、ジローナの中盤の要であるイバン・マルティンとも移籍で合意に達している模様ですが、クラブはストライカーの獲得を最優先事項として動いています。一方、3月の時点で600万ユーロでの獲得が事前合意していたパトリック・メルカドについては、その後の負傷により契約の進行が非常に複雑な状況となっています。(via SPORT, ElDesmarque, Estadio Deportivo)
離脱者と構想外選手の現状、および今後のプレシーズンスケジュール
🚑 チーム内の離脱者とスケジュールについての詳細です。スイス代表としてワールドカップに出場中のルベン・バルガスとジブリル・ソウは、チームへの合流がリーグ開幕直前になる見込みです。彼らには他クラブからの関心も寄せられており、資金確保のために高額なオファーがあれば売却される可能性も残っています。怪我人としては、アンドレス・カストリンが恥骨炎、アルフォン・ゴンサレスが筋肉のトラブルを抱えており、親善試合を欠場しました。
構想外となっているホアン・ジョルダン、フェデ・ガットーニ、ファビオ・カルドソ、ラファ・ミルの4選手は、全体練習から外れて別メニューでの調整を続けています。クラブは彼らの放出を急いでいますが、ラファ・ミルは競技外の問題でスペイン国内クラブからのオファーが滞っており、他の3選手もここ数シーズンのパフォーマンス低下が響き、移籍先探しが難航しています。
チームは6日間で8回の練習と1試合を消化したため、日曜日は完全なオフとなります。今後のプレシーズンの予定としては、7月19日にポーランドへ日帰り遠征を行ってKSクラコヴィアと対戦します。続いて7月23日に第4回プエルタス・デ・コルドバ杯でコルドバCFと、7月26日にはホームのエスタディオ・ヘスス・ナバスでADセウタと対戦します。その後、オランダでの合宿へ出発し、7月31日にNECナイメーヘン、8月2日にFCユトレヒトと試合を行います。そして8月8日、ドイツに渡ってバイエル・レバークーゼンと対戦し、プレシーズンを締めくくる予定です。(via Estadio Deportivo)
新スタジアム建設プロジェクトを巡る市議会での政治的議論
🏟 セビージャFCが計画している新エスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスフアンの建設と周辺の拡張プロジェクトについて、地元ネルビオン地区の市議会で激しい政治的議論が巻き起こっています。
PP(国民党)とVoxがこのプロジェクトに反対票を投じた一方で、PSOE(社会労働党)、Podemos-IU、およびネルビオン・エステ住民協会は『住民の要求と国際的な安全基準に適合するまで新スタジアムの都市開発の停止を求める』という提案に賛成しました。
PSOE側は声明を発表し、『近代化と改善には反対しないが、10,000平方メートルに及ぶ緑地(公共利用サービス用地)の用途変更と民営化には反対する』と主張しています。さらにPPの動きに対し、『ファンを操作して政治的利益を得ようとしている』と激しく非難し、『彼こそが場違いだ。PSOEは常にこの街の2大クラブのプロジェクトを支持する』と反論しました。最終的にPSOEは、クラブの利益と周辺住民の生活環境の双方にメリットをもたらすための、冷静な対話と合意形成を求めています。(via ElDesmarque)
【本日の総括】
プレシーズン初戦は若手の活躍で白星を飾ったものの、アコル・アダムスの巨額売却やニアンズ、オソの移籍交渉など、ピッチ外のスカッド整理と資金捻出が急ピッチで進んでいます。監督が求める新戦力の登録と補強に向け、クラブのフロント陣の腕の見せ所となる日々が続いています。