プレシーズン始動と初日トレーニングの詳細

⚽️ルイス・ガルシア・プラサ監督の下、2026/27シーズンに向けたセビージャFCのプレシーズンがホセ・ラモン・シスネロス・パラシオス・スポーツシティで正式に始動しました。週末に行われたメディカルチェックを経て、月曜日の朝9時過ぎから芝生の上でのトレーニングがスタートしています。今週は気温が過度に上がらない早朝と夕方の二部練習が予定されており、土曜日の21:00にはヘスス・ナバス・スタジアムにて、今夏最初の親善試合となるフベントゥ・トレモリーノス(プリメーラRFEF)戦が無観客で開催されます。その後、7月30日からはオランダでのキャンプへ出発し、3試合の親善試合を行う計画です。

👕初日のトレーニングには、今夏フリートランスファーで獲得した3人の新戦力が揃って姿を見せました。ルイス・ガルシア・プラサ監督がアラベス時代に指導し直接電話で説得したジョン・グリディ、ヘタフェでの経験が豊富なフアン・イグレシアス、そしてル・アーヴルから加入したアルナ・サンガンテです。ただし、セビージャの非常に厳しいサラリーキャップの都合上、現時点では彼らをラ・リーガに登録するスペースがなく、今夏も選手の売却が必須のミッションとなっています。これに関連し、パトリック・メルカドの到着を待っているという動きや、セルヒオ・ラモスとその投資グループによるクラブ買収が頓挫したことで、フェルナンド・カリオンやカロリーナ・アレスといった取締役の辞任騒動が起きるなど、クラブは早急な資本増強が必要な状況に直面しています。

👦また、エルチェへのレンタルから復帰したアドリア・ペドロサが合流したほか、カンテラーノも大量に参加しています。GKのラファ・ロメロ、ロレン・ルチーノ、セルヒオ・レシオ、退団の噂もあるDFイケル・ムニョス、MFのニコ・ギジェンとエドゥ・アルトサーノ、ウイングのマヌエル・アンヘルとヘスス・クルス、そしてFWのイブラ・ソウの9名が招集されました。彼らに加え、すでにトップチームのダイナミクスに組み込まれているカストリン、オソ(契約残り1年で海外クラブから関心あり)、マヌ・ブエノ、アルベルト・フローレス、ミゲル・シエラらも汗を流しました。

❌一方で、クラブの許可を得て9名の選手が初日を欠席しています。ニューカッスルからの再ローンが決定したオディッセアス・ヴラホディモス、ガブリエル・スアソ、アコル・アダムス(ヴェネツィアが獲得を狙っている)の3名は代表戦の影響で合流が遅れており、ルベン・バルガスとジブリル・ソウはスイス代表としてワールドカップに参戦中です。チデラ・エジュケは官僚的な手続きの問題で数日内に合流予定、タンギ・ニアンズーも特別な許可を得て後日合流となります。 (via SPORT) (via ElDesmarque) (via Estadio Deportivo) (via Mundo Deportivo)

アルフォン・ゴンサレスが初日で負傷離脱

🏥昨シーズンの後半戦をビジャレアルでレンタル移籍して過ごし、サイドの補強として期待されてセビージャに復帰したアルフォン・ゴンサレスですが、プレシーズン初日で早くも離脱となってしまいました。月曜日の朝、ルイス・ガルシア・プラサ監督の訓話を聞いた後、彼はグラウンドでの練習に参加せず、すぐにジムへと引き上げました。

🩺クラブが発表した短いメディカルレポートによると、週末のメディカルチェックの段階で右大腿四頭筋の筋断裂が確認されていたとのことです。この負傷は、プレシーズンに万全の状態で臨むためにバカンス中に行っていた自主トレーニングの最中に発生したと見られています。数週間の離脱が見込まれており、今後のプレシーズンキャンプへの参加や、リーグ開幕戦に間に合うかは非常に疑わしい状況です。昨シーズンの開幕時にも怪我に苦しめられたアルフォンにとって、非常に不運なスタートとなってしまいました。 (via MARCA) (via ElDesmarque) (via Estadio Deportivo) (via SPORT)

ラファ・ミルの合流見送りと退団に向けた動き

⚖️ストライカーのラファ・ミルを巡る状況が、セビージャにとって非常に頭の痛い問題となっています。彼はバレンシア県裁判所から、性的暴行および傷害の罪で懲役8年半の有罪判決を受けました。判決はまだ確定しておらず、本人はすでに控訴していますが、買い取りオプションを持っていたエルチェは当然ながらその行使を見送り、彼はセビージャに復帰することになりました。

🚫日曜日のメディカルチェック第2陣には姿を見せたラファ・ミルですが、月曜日のグラウンドでのトレーニングには参加しませんでした。クラブ側は、有罪判決を受けた選手がセビージャのエンブレムをつけて練習するという気まずい光景を絶対に避けたいと考えており、双方の合意の下で全体練習から外れることが決まりました。ルイス・ガルシア・プラサ監督のスポーツ面の構想にも全く入っていません。

🤝セビージャは公式声明を発表し、『司法手続きへの最大限の尊重』を示すと同時に、『いかなる暴力、虐待、性的暴行に対しても断固として非難し、それらの行為はスポーツが推進する価値観や社会に居場所はない』と強い姿勢を打ち出しています。現在、クラブと代理人は2027年6月まで残っている契約の扱いについて、他クラブへの移籍か、契約解除による退団を急ピッチで模索しています。解雇という手段は法的リスクが高いため避けたい意向です。選手はパスポートを没収されていないためスペイン国外でのプレーも可能であり、国内クラブからの打診もあったとされています。

📱ラファ・ミル本人はクラブとの関係が悪化する中、SNSを通じてビデオメッセージを発信し、無実を主張しました。

『家族や友人、そして私を尊重し支持してくれたすべての人に感謝したい。今は前に進み、自分の仕事に集中し、司法がそのプロセスを進めるのを待つ時だ』

さらに、135ページに及ぶ控訴状を提出したことを明かし、警察の対応や判決の内容に疑問を投げかけています。

『この数日間の判決を知り、皆さんにメッセージを伝えたかった。私の法務チームと私は、その決定に同意できず、上級審で見直されるべきだと考えているため、控訴状を提出した。手続きの中で提出されたビデオやその他の文書が判決に一切反映されておらず、評価されるべきだ。また、判決自体が警察の対応の特定の側面に疑問を呈していることにも非常に驚いており、これも上級審で検証されなければならない。プロセスと関係者全員への敬意から、これまでのように公の場での議論は控える。私の弁護は、法廷という適切な場所で引き続き行われる』

また、自身のSNSのプロフィール画像を2022/23シーズンのヨーロッパリーグ優勝時のものに変更し、セビージャの一員であることをアピールし続けています。 (via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque) (via Mundo Deportivo) (via SPORT)

新加入アルナ・サンガンテが語る入団の動機

🛡️今夏の目玉補強の一つである、ル・アーヴルからフリートランスファーで加入した24歳のセネガル人センターバック、アルナ・サンガンテ。高額な契約解除金が設定され、5年契約を結んだ彼は、クラブの公式メディアのインタビューに応じ、自身のプレースタイルやセビージャを選んだ理由について熱く語りました。

『私は非常にパワフルでアグレッシブな守備的な選手です。しかし、同時に技術的な面も伸ばしていきたいと考えています。だからこそスペイン、特にセビージャに来ることを決断しました。自分のレパートリーに新たなクオリティを加えたいのです』

『年齢を重ねるにつれて自分が何者かを発見し、6番のポジションでプレーした後にセンターバックへ移りました。今はこのポジションがとても気に入っています。目の前にゲームが広がっていて、前方の選手たちを守り、GKにとっての最後の砦となるからです。守ることは私の心の中にあり、心から楽しんでいます』

『若い頃から常にキャプテンを務めてきたので、リーグ・アンでもそれが役立ちました。少しずつ成熟し、ロッカールームの管理やチームメイトとの対話、適切な言葉選びを学びました。これまでの環境が、今の成熟した私を形作ってくれました』

🌟セビージャというクラブの魅力についても、しっかりと下調べをしてきたことを明かしています。

『セビージャの歴史、タイトル、そしてここを通過してきた選手たちに魅了されて入団を決めました。ヨーロッパリーグを7回も制している偉大な実績は知っていますし、ヘスス・ナバス、セルヒオ・ラモス、ラキティッチ、ダニエウ・アウベスといった、決して忘れられない名選手たちが歴史に名を刻んでいることも知っています。非常に興味深いプロジェクトです』

『ファンがどれほど愛情深いか、特にこの街のサッカーへの情熱が強いかについて多くを聞きました。誠実にすべてを出し尽くせば、皆が味方になってくれる。それがここでのキャリアをずっと容易にしてくれるでしょう。特にエル・グラン・デルビの熱狂は本当に素晴らしいもので、早くそれを経験したいです。私の選択に後悔はありません』

『ルイス・ガルシア・プラサ監督が私に何を求めているのかを早く知りたいです。過去の試合もいくつか見ました。それが私とチームの助けになるはずです』 (via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque)

ルベン・バルガスの去就とプレミアからの関心

🌍ワールドカップでスイス代表として4試合に出場し、2ゴール1アシストと輝きを放っているウインガー、ルベン・バルガス。セビージャは厳しい財政状況を緩和し、新加入選手を登録するためのスペースを確保するため、彼とアコル・アダムスを最も重要な売却候補と位置づけています。

💰昨年の夏の移籍市場の最終盤には、ビジャレアルからの約1500万ユーロのオファーを代替選手を確保する時間がないとして拒否しましたが、現在はその1500万ユーロを上回る金額での売却を目指しています。怪我の履歴を懸念していたトルコのトラブゾンスポルからの関心もありましたが、バルガス自身が欧州の主要大会でのプレーを望んでいるため、トルコ行きには消極的でした。

🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿そこに、プレミアリーグのブライトンが強い関心を示しているとの情報が浮上しています。ブライトンは来季カンファレンスリーグに出場するためスポーツ面の条件を満たしており、プレミアリーグの強大な資金力はセビージャが求める移籍金とバルガスへの高額な給与の両方を満たすことができます。ブライトンはすでにトッテナムからクロアチアの若手CBルカ・ヴシュコヴィッチをバルセロナなどとの競合の末に約4000万ユーロ(プラス500万ユーロのボーナス)で獲得しており、その資金力は侮れません。

🇨🇭バルガス本人は火曜日に行われるコロンビアとの準々決勝進出を懸けた大一番に集中しており、自身の将来についての決断は大会終了後に行うと明言しています。記者会見では、ムラト・ヤキン監督から求められる守備のタスクや、自身の精神的な支えについて語りました。

『全員がハードワークしなければならないと理解している限り、チームは機能します。そのためにトレーニングを積んできましたし、試合に入り込む助けになります。全員が勝ちたいと思っており、互いに正直です。それが良いチームを作る要素です。今は上手くいっているので簡単です』

『信仰が私に力を与えてくれます。悪い時でも常にそこにあるのです』

『(コロンビア戦について)コロンビアのファンが多くなるでしょうし、挑発もあるかもしれませんが、私たちはそれに立ち向かい、戦う準備ができています。間違いなく、私たちには準備ができています』

セビージャは、彼がコロンビア戦でさらなる活躍を見せ、オークションとなって移籍金が高騰することを期待して指をくわえて待っています。 (via Estadio Deportivo) (via Mundo Deportivo)

守備的MF補強:ウミャロフとバイチェティッチ

🔎グデリとメンディが退団し、ジョアン・ジョルダンも構想外、若手のマヌ・ブエノも出番が少なかったため、ルイス・ガルシア・プラサ監督の手元にある純粋な守備的ボランチはアグメのみとなっています。新加入のグリディやスイス代表のソウはより攻撃的なプロファイルであるため、ホセ・イグナシオ・ナバーロSDのリストにはピボットの補強が急務として挙げられています。

🇷🇺その候補の一人が、スパルタク・モスクワに所属する26歳のロシア代表MFナイル・ウミャロフです。昨季はロシア・プレミアリーグなどで39試合に出場し、3381分間プレーして4アシストを記録した主力選手です。スパルタクの育成ディレクターも『彼はスペインのサッカーに飛び込む準備ができている。セビージャは彼のレベルに合っている』と太鼓判を押しています。

🗣️ウミャロフ自身も、ロシアメディアでセビージャからの関心について問われ、次のように答えています。

『その噂は聞いていますが、何も言うことはできません。私のキャリアに関することはすべてスパルタクと話し合います』

💶しかし、移籍実現へのハードルは高いのが現状です。ウミャロフの契約は2029年6月まで残っており、Transfermarktによる市場価値は750万ユーロ。ロシアメディアによると、欧州5大リーグのクラブに向けた特別な契約解除条項が存在し、その金額は500万から1000万ユーロの間に設定されているとのことですが、現在のセビージャの財政状況では支払いが困難な額です。セビージャはすでにスパルタク側に資金的な限界を伝えており、ビジャレアルやバレンシア、さらにイタリアのクラブも関心を示しているため、獲得競争は厳しいものになります。

🔄スパルタク・モスクワはセビージャのキケ・サラスに関心を寄せていますが、提示額がセビージャの要求に届いていません。ウミャロフをトレードのカードに使う可能性も考えられますが、現時点でモスクワ側はそのオプションを評価していないようです。そのため、セビージャはリバプールからの退団を望んでいる若手MFステファン・バイチェティッチの獲得という別のルートも並行して探っています。 (via Estadio Deportivo)

ウイング補強候補アドリアン・リソへのアプローチ

🏃‍♂️アコル・アダムス、ルベン・バルガス、エジュケ、ヤヌザイといったウインガー陣が退団、または売却される見込みのセビージャは、サイドアタッカーの補強に動いています。その中で強い関心を寄せているのが、ヘタフェへのレンタル期間を終え、レアル・サラゴサに復帰した21歳のウインガー、アドリアン・リソです。

💸昨季ヘタフェで31試合に出場し、3ゴール3アシストを記録して評価を高めたリソに対し、サラゴサは市場価値である300万ユーロでの完全移籍を望んでいます。サラゴサのラロ・アランテギSDは『誰も安売りはしない』と明言しており、すでに若手CBアレ・ゴメスを200万ユーロ(プラスボーナス)でヴェネツィアに売却するなど、強気の姿勢を崩していません。

📝一方のセビージャは、300万ユーロの移籍金を支払う余裕がないため、買い取りオプション付きのレンタル移籍を提案してサラゴサの妥協を待っています。サラゴサ側はオプションを「義務」にするか、一定の成績条件で「義務」に変わる形を求めており、交渉は膠着状態にあります。

🇪🇸リソ本人はセビージャへの移籍に前向きですが、同時に多くのクラブからのオファーに耳を傾けています。オランダやベルギーのクラブからは給与全額負担のレンタルオファーがありましたが、本人がスペイン国内でのプレーを優先しているため難色を示しました。スペイン国内ではセビージャの他にラージョ・バジェカーノ、レバンテ、バレンシア、オサスナ、エルチェが状況をうかがっており、ヘタフェも再獲得の道を諦めていません。さらに国外からは、イタリアのヴェネツィア(好条件の契約提示)、パルマ、ジェノア、トリノ、そしてホセ・ルイス・メンディリバル監督率いるギリシャのオリンピアコス、MLSのクラブも関心を寄せており、非常に激しい争奪戦となっています。 (via Estadio Deportivo) (via SPORT)

元所属ニーランドの大活躍とW杯による補償金収入

🧤セビージャでオディッセアス・ヴラホディモスにスタメンを奪われた末、6月30日で契約満了を迎えフリーエージェントとなっていたノルウェー代表GKオルヤン・ニーランドが、ワールドカップの決勝トーナメント1回戦で歴史的なパフォーマンスを披露しました。

🇳🇴優勝候補のブラジルと対戦したノルウェーは、アーリング・ハーランドの2ゴールと、ニーランドの神がかり的なセーブの連発により2-1で勝利し、同国史上初となるワールドカップ・ベスト8進出という快挙を成し遂げました。ニーランドは前半14分にブルーノ・ギマランイスのPKを完璧に読み切ってセーブしたのを皮切りに、マルティネッリやヴィニシウスの決定機を次々と阻止。後半には味方DFのクリアミスがゴールに吸い込まれそうになったところを、驚異的な横っ飛びで掻き出す「ワールドカップ最高のセーブ」とも呼べるプレーを見せ、ブラジル攻撃陣を絶望させました。終了間際にネイマールにPKを決められたものの、彼が見せたパフォーマンスは世界中から絶賛されており、現在フリーである彼には今後多くのオファーが舞い込むと予想されています。

💵ニーランドはすでにセビージャの選手ではありませんが、クラブには恩恵をもたらしています。FIFAの「クラブ・ベネフィッツ・プログラム」の規定により、ワールドカップに向けて選手が代表に合流した6月1日から、その代表チームが大会を敗退した翌日までの期間、クラブに補償金が支払われます。ニーランドのように大会期間中に契約が満了した場合でも、代表招集時の所属クラブに全額が支払われるルールとなっており、セビージャは彼がベスト8に勝ち進んだことで、1日あたり9,595ユーロの収入を継続して得ることになります。もちろん、現在も勝ち残っているスイス代表のルベン・バルガスとジブリル・ソウの分もクラブの金庫に入り続けています。 (via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque) (via Mundo Deportivo)

【本日の総括】

ルイス・ガルシア・プラサ新体制が始動し、新戦力の加入や売却候補の動向が活発化しています。一方で、アルフォンの不運な負傷やラファ・ミルを巡る複雑な状況、厳しい財政事情による補強の難航など、課題も山積しています。W杯での所属選手(および元所属選手)の活躍による資金面でのプラス材料を活かし、いかにスカッドを整えるかが今後の鍵となりそうです。