レアル・ベティス
歴史的金星を飾ったレアル・マドリード戦(1-0)の興奮冷めやらぬなか、試合を決定づけたドラマと新たな論争がピッチ内外を揺るがしています。68分に途中出場し、81分に決勝点を突き刺した新加入のトロイ・パロット(Troy Parrott)は、実に7年前の因縁にケリをつけました。2019/20シーズン当時、トッテナムのトップチームで17歳のパロットをデビューさせたジョゼ・モウリーニョ監督は、選手が移籍を志望した途端に『彼はプロとしての適切なメンタリティを欠いている』と公に酷評。数々の苦しいレンタル生活を経てベティスに辿り着いたパロットが、マドリードの指揮官としてラ・リーガに復帰した恩師の目の前で復讐の凱旋弾を決めたことで、まさに劇的なドラマが完成しました。(via Estadio Deportivo)
さらに、94分にキリアン・エムバペのPKを止めた守護神アルバロ・バジェス(Álvaro Valles)が「人生最高の試合」と胸を張るなか、そのこぼれ球をクリアしたマーク・バルトラの立ち位置を巡って審判界は大混乱に陥っています。エリア内への先入(侵入)によりPKのやり直しを主張する元審判員たちの抗議に対し、バルトラは事前にルール(DFホセ・ルイス・ガヤが見せた同様のテクニック)を元審判の友人に確認し、計算し尽くした「トリック」を仕掛けたと暴露。バルトラは『エムバペが半秒早く蹴っていたら失敗していただろうが、ぎりぎりまで片足をエリア外の地面に接地させたままジャンプを耐えた』と語り、IFABの接地ルール(空中にある場合の投影は両足接地時のみ適用)を完全に突いた頭脳プレーだったことを明かしました。また、判定への愚痴をこぼしたモウリーニョに対し、バルトラは『彼のドキュメンタリーを見たよ。時々、彼はそうやって他人の話をして関心をそらすのが好きだ。マドリードは良い試合をしたが、ここ5年、僕たちのホームでは一度も勝てていないんだよ』と痛烈にやり返しています。(via Mundo Deportivo / Estadio Deportivo)
一方で、この日ピッチにこそ立たなかったものの、パロットのゴール直後にベンチ前で狂喜乱舞したダニ・セバージョスには冷ややかな視線が注がれています。直前まで所属し、試合前には温かい抱擁を交わした古巣マドリードの選手たちへの配慮を欠く熱狂ぶりに、マドリードのサポーターからはSNS上で激しい大バッシングが巻き起こっています。しかし、中盤の要マーク・ロカはサポーターと勝ち取った勝利の意義を主張し、すでに次のチャンピオンズリーグ初戦、リール戦に向けて『僕たちには素晴らしいスカッドがある。1戦1戦勝つつもりでCLに挑む』と闘志をみなぎらせており、ベティス陣営は判定(ナタンのヴィニシウスに対する軽微な接触でのPK宣告や、ギュレル、ハイセンの退場見逃し)への不満を勝利の熱狂で吹き飛ばしています。(via SPORT / Estadio Deportivo)
アスレティック・ビルバオ
土曜日にサン・マメスへアトレティコ・マドリードを迎える大一番(16:15開始)は、新指揮官エディン・テルジッチ(Edin Terzic)の戦術アジャストを証明する極めて重要な一戦となります。前節セルタ戦(2-0アウェイ勝利)で今季初白星を飾り、ようやくポゼッションとインテンシティの融合に手応えを得たものの、チームに激震が走っています。若手MFペイオ・カナーレス(Peio Canales)がヒラメ筋(sóleo)を負傷し、このアトレティコ戦だけでなく、次節エルチェ戦、さらにレバンテ戦まで欠場することが不可避となりました。(via Mundo Deportivo)
この中盤の緊急事態に対し、テルジッチ監督は4-2-3-1の布陣を維持し、カンテラーノのゲレナバレンをガラレタの相棒としてダブルピボーテに据える方針です。そして何より、ファンを歓喜させているのはエース、ニコ・ウィリアムズの先発復帰。ウナイ・シモン、アレソ、イェライ、ラポルテ、ユーリ、ガラレタ、ゲレナバレン、イニャキ、サンセ、ニコ、そして最前線にグルセタを配置するベストな『ドマドール・デ・レオーネス(ライオン使い)』たちのラインナップで、強力なアトレティコを迎え撃ちます。(via Mundo Deportivo / Estadio Deportivo)
