カンテラーノのフラム移籍

アルバロ・アルベロアが新監督に就任したイングランドのフラムへ、レアル・マドリードの若手有望株2人が揃って完全移籍しました。ゴンサロ・ガルシアは移籍金4000万ユーロに200万ユーロのボーナス、セサル・パラシオスは1000万ユーロでそれぞれ保有権の70%が譲渡され、残りの30%と優先的な買い戻し権利をレアル・マドリードが保持する形での契約となります。両選手とも2031年6月までの契約で、さらに1年間の延長オプションが付帯しています。

クラブは公式声明を発表し、2014年に10歳で入団しクラブワールドカップやリーグ優勝を経験したゴンサロに対して『レアル・マドリードの価値観を模範的に体現してくれた。ここは常にあなたの家です』と感謝を伝えました。ゴンサロ自身もSNSで『12年が経ち、子供の夢は夢ではなくなりました。このエンブレムを守れたことは人生最大の誇りです』とファンに別れを告げ、フラムの公式メディアでは『アルベロア監督と首脳陣の信頼に感謝しています』と喜びを語っています。

一方、2020年に15歳で加入しフベニールAで国内三冠を達成したセサル・パラシオスも、フラムで背番号8を背負うことが決まりました。パラシオスは『ベルナベウでのチャンピオンズリーグデビューは想像もしていなかった夢でした。ここは僕の家であり、学んだ価値観の重要性を理解しています』とマドリーへの深い感謝をSNSに綴りました。

この移籍によりクラブは約5000万ユーロの収入を得ましたが、フラムにはさらにチアゴ・ピタルチの移籍の噂もあり、一部のメディアからはフラムが「バルデベバス化」しているとの皮肉交じりの意見も出ています。ゴンサロの穴を埋めるため、クラブはすでにレバンテから20歳の大型ストライカー、カルロス・エスピを2500万ユーロで獲得しています。 (via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque) (via SPORT) (via MARCA) (via Mundo Deportivo)

ヴィニシウスの契約延長問題

休暇を終え、モウリーニョ新監督のもとでの初練習に合流したヴィニシウス・ジュニオールですが、その去就が夏の移籍市場を大きく揺るがしています。2027年6月までの契約を延長する交渉は数ヶ月間停滞しており、主な原因は年俸面での不一致です。ヴィニシウス側は、キリアン・エンバペと同等の世界的トップクラスの評価と給与を求めていますが、現在のクラブの提示額ではエンバペとの間に1000万ユーロ以上の差があるとされています。

フロレンティーノ・ペレス会長は現在のオファーから条件を引き上げるつもりはなく、また契約満了でフリーで退団した際の契約金相当額をヴィニシウス側が要求していることに対しても断固として拒否の姿勢を崩していません。これに対し、プレミアリーグのアーセナルが強い関心を示しており、移籍金として最大1億5000万ユーロ、さらにヴィニシウスには年俸3000万ユーロという破格の条件を用意しているとのことです。

スポーツジャーナリストのシロ・ロペスは『この1年半、契約延長が近いという話を何度も聞いてきたが実現していない。彼は残留よりも退団に傾いているのではないか』と悲観的な見解を示しています。一方で、元GKのサンティ・カニサレスは、ヴィニシウスと同じマネジメント会社に所属するヤン・ディオマンデの獲得交渉が、ヴィニシウスの契約延長の行方を左右する鍵になる可能性があると推測しています。 (via SPORT) (via ElDesmarque) (via MARCA)

新戦力ベルナルド・シウバ合流

マンチェスター・シティとの契約を満了し、フリートランスファーでレアル・マドリードに加入した31歳のポルトガル代表MFベルナルド・シウバが、メディカルチェックを終えてバルデベバスでの初練習に参加しました。練習ではワンタッチの正確なパスを披露し、トニ・クロース引退後の中盤にワールドクラスのパサーを待ち望んでいたファンの期待を高めています。

練習後のクラブ公式メディアのインタビューで、シウバは『とても特別で幸せな気分です。このクラブの歴史がすべてを物語っています』と喜びを語りました。モウリーニョ監督については『これまで何度も対戦してきましたが、彼から多くを学べることに興奮しています。彼はポルトガルサッカーにとって大きな意味を持つ監督です』と絶大な信頼を寄せています。

マドリーからのオファーについては『ノーと言うのは不可能で、二度考える必要はありませんでした。ここでプレーするのは特権です』と即決だったことを明かしました。さらに、自身のプレースタイルについて『チームメイトを良くするために働く選手です。マドリーが必要とするあらゆるポジションに適応する準備ができています』と献身的な姿勢をアピールしています。

また、一問一答のコーナーでは、マドリーで最も期待していることは『勝つこと』、クラブを象徴する言葉は『タイトル』と答え、憧れの選手としてジネディーヌ・ジダンやルカ・モドリッチ、ルイ・コスタの名前を挙げました。モウリーニョ監督は、シウバをモドリッチの「バージョン2.0」として、若手が多いチームに成熟度とコントロールをもたらすリーダー役として期待しています。 (via Mundo Deportivo) (via MARCA) (via ElDesmarque) (via SPORT)

ヤン・ディオマンデ獲得の障壁

RBライプツィヒに所属する18歳のコートジボワール代表ウイング、ヤン・ディオマンデの獲得交渉が複雑な局面を迎えています。選手本人はSNSで砂時計と白いハートの絵文字を投稿し、マドリー移籍を匂わせていますが、ライプツィヒのスポーツディレクターであるマルセル・シェーファーは『移籍が完了したと報じる自称専門家もいますが、それは事実ではありません。まだその段階には達していません』と合意を明確に否定しました。

交渉が難航している背景には、1億ユーロ以上を要求するライプツィヒとの金銭的条件だけでなく、ディオマンデの代理人を巡る深刻な法的トラブルがあります。ディオマンデは最近、ヴィニシウスやエンドリッキも顧客に持つアメリカの多国籍企業と契約しました。しかし、以前の代理人が所有するマネジメント会社が、契約違反と移籍手数料の権利を主張してFIFAに提訴しているのです。

さらに事態を複雑にしているのが、ディオマンデの育成時代に関わった元代理人や投資グループ、その関連会社の間で交わされた複雑な契約と未払い問題です。複数の訴訟が絡み合い、肖像権や移籍交渉の主導権を誰が持つのかが不透明な状態となっています。

レアル・マドリードは選手の肖像権の50%を保有する方針をとっているため、この権利関係のクリアが絶対条件となります。ライプツィヒ側は『代理人の問題で移籍が破談になるとは思わない』としていますが、FIFAの移籍証明書発行手続きも含め、問題解決にはまだ時間がかかると見られています。 (via Mundo Deportivo) (via Estadio Deportivo) (via SPORT) (via MARCA)

若手ストライカーの去就

今夏に合流したばかりのブラジル代表FWエンドリッキですが、前線の競争激化により早くもレンタル移籍の可能性が浮上しています。オリンピック・リヨンへのレンタルで21試合8ゴール8アシストという好成績を残して復帰し、プレシーズンマッチのフィオレンティーナ戦では先発出場でゴールも決めました。しかし、キリアン・エンバペの絶対的な存在感に加え、モウリーニョ監督の強い要望でレバンテからカルロス・エスピが2500万ユーロで加入したことで、出場機会の確保が難しくなっています。

この状況に目をつけたイタリアのローマが、買い取りオプションとマドリーの買い戻しオプションを含めた形でのレンタル移籍を打診しています。現時点でレアル・マドリードは放出を検討していないとされていますが、ローマは移籍市場の閉幕まで諦めずに交渉を続ける構えです。 (via SPORT)

フラン・ゴンサレスの退団

レアル・マドリード・カスティージャでプレーしていた21歳の長身GK(199cm)、フラン・ゴンサレスがセビージャへ完全移籍しました。契約は2031年6月までの5年間で、セビージャは移籍金300万ユーロを支払い、保有権の50%を取得します。レアル・マドリードは残りの50%と、将来的な買い戻しオプションを保持する形となります。

ゴンサレスは2022年にフベニールBに加入後、急速に評価を高め、昨季はカスティージャで28試合に出場しました。また、カルロ・アンチェロッティ前監督のもとでトップチームの第3GKとしてベンチ入りを経験し、昨季の第30節バレンシア戦ではトップチームデビューも果たしています。

セビージャでの初練習を終えたゴンサレスは『マドリーとセビージャはどちらも高い要求がある偉大なクラブです。ここに来ることに疑問はありませんでした。空中戦の強さを活かしてチームに貢献したいです』と意気込みを語りました。移籍に際して、ティボ・クルトワからは『君はすべての素晴らしいことに値する。寂しくなるよ』と温かいメッセージが送られ、ルーカス・バスケスやジュード・ベリンガム、OBのロベルト・カルロスらも彼にエールを送っています。 (via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque) (via MARCA)

マスタントゥオーノのレンタル案

モウリーニョ監督の構想から外れたアルゼンチン人MFフランコ・マスタントゥオーノ(18歳)に対し、クラブは買い取りオプションを含まない形でのレンタル移籍先を探しています。スペイン、フランス、イタリアの約10クラブが関心を示しており、その中でもフィオレンティーナが有力候補として交渉の最終段階に入っていると報じられています。

しかし、この移籍案に対してフィオレンティーナの元GKであるジョバンニ・ガッリ氏が苦言を呈しています。『マドリーから来るということで魅力はあるが、チームにフィットする資質があるか見極める必要がある。自分のキャリアをステップアップさせるためだけにフィオレンティーナを利用するような選手であってはならない』と厳しいコメントを残しました。マドリー側としては、ブラヒム・ディアスやアルダ・ギュレル、ベルナルド・シウバらがいる激戦区において、ディオマンデの加入が実現すればさらに出場機会が減るため、若手の成長を優先して放出を進めています。 (via SPORT)

ロドリ獲得への熱意

ジョゼ・モウリーニョ監督は、チームの改革と安定をもたらすシステム・プレイヤーとして、マンチェスター・シティのスペイン代表MFロドリ・エルナンデスの獲得を強く要望しています。トニ・クロースが引退して以降、中盤で試合をコントロールし、戦術の要となれる選手が不在となっているため、モウリーニョ監督はロドリを必要不可欠なピースと考えています。

マンチェスター・シティとの契約は2027年まで残っており、シティ側は安売りするつもりはなく、約7000万ユーロ以上の移籍金を要求すると見られています。レアル・マドリード側は、ゴンサロらの売却で得た資金を活用し、移籍金の減額交渉を進める構えです。ロドリ自身はマドリーのオファーに好意的な姿勢を示しており、キャリア最後の大型契約として母国復帰を受け入れる準備があるとされています。 (via SPORT) (via ElDesmarque)

新ベルナベウの裏側

サンティアゴ・ベルナベウの大規模改修に携わったカタルーニャ出身の建築家、ジュゼップ・リバス氏(自身はFCバルセロナのファンを公言)が、プロジェクトの裏側を語りました。リバス氏は、年間50試合程度のサッカーの試合だけでは巨額の投資を回収できないとし、『このようなスタジアムは1年365日稼働させなければならず、これは建築というよりエンジニアリングの領域です』と、多目的スタジアム化の重要性を強調しました。

開閉式の屋根や、ピッチを地下に格納するシステムにより、コンサートやコンベンションなど様々なイベントへの対応が可能となりました。一方で、コンサート開催時の深刻な騒音問題については、世界トップクラスの音響専門企業が対応にあたっており、約2ヶ月以内にスタジアム外への騒音を軽減する抜本的な対策が導入される予定であることを明かしました。また、新設されたVIPボックスは300人を収容でき、機能性と優雅さを兼ね備えた空間に仕上がっていると語っています。 (via SPORT)

シャビ・アロンソの回想

現在チェルシーで指揮を執るシャビ・アロンソ監督が、2025年5月に就任し、わずか7ヶ月で解任されたレアル・マドリード監督時代について初めて口を開きました。スペイン・スーパーカップ決勝でのバルセロナ戦敗北や、ヴィニシウス交代時の対立など、成績不振だけでなくロッカールームの掌握に苦しんだことが解任の主な要因とされています。

アロンソ監督は『幸いキャリアの中で傷跡は多くないですが、あれはひとつの傷跡です。しかし今はもう癒えています』と語り、過去の経験を受け入れている姿勢を見せました。さらに『何が上手くいかなかったのか、どうすればもっと良くできたのか、自分に対して非常に批判的になりました。戦術だけでなく、グループの人間関係のマネジメントなど、多くのことを学びました』と、マドリーでの挫折が現在の指導者としての成長に不可欠だったと振り返っています。 (via ElDesmarque) (via SPORT)

【本日の総括】

ゴンサロとパラシオスがフラムへ移籍し、フラン・ゴンサレスもセビージャへ旅立つなど、カンテラーノの売却で多額の資金を得たマドリー。一方でヴィニシウスの契約延長は年俸の不一致で難航し、アーセナルが巨額オファーを準備。新加入のベルナルド・シウバは初練習で存在感を示しましたが、ヤン・ディオマンデの獲得は代理人問題で停滞しています。モウリーニョ監督は中盤の要としてロドリの獲得を強く望んでおり、移籍市場終盤に向けてさらに大きな動きがありそうです。