チーム編成の全体方針

マヌ・ファハルドSD率いる強化部は、来季のチャンピオンズリーグ挑戦と過密日程を見据え、補強ポイントを明確に設定しています。特に注力しているのは、中盤の底であるピボーテ、クチョ・エルナンデスとスタメンを争える確かな実力を持つストライカー、そして左サイドバックのレギュラークラスの獲得です。アンヘリーニョは引き続き左サイドバックの有力候補としてリストアップされています。さらに、アンヘル・オルティスのレンタル移籍が実現すれば、右サイドバックやセンターバックの補強も視野に入れています。ただし、これらの補強を本格化させるための最優先事項は、6月末までに1〜2人の選手を売却して資金を捻出し、決算の帳尻を合わせることです。(via ElDesmarque)

ネルソン・デオッサの売却動向

昨夏に1130万ユーロを投じて獲得したものの、マヌエル・ペジェグリーニ監督の戦術に適応しきれなかったネルソン・デオッサは、売却の最有力候補となっています。今季公式戦33試合に出場しましたが、フル出場は格下相手のコパ・デル・レイを含めてわずか7試合に留まりました。アルゼンチンのリーベル・プレートが強い関心を示しており、エドゥアルド・クデ監督も獲得を希望しています。ベティスのラモン・アラルコンCEOとファハルドSDは、マドリードでリーベルのパブロ・ロンゴリアSDと会談し、保有権の50〜60%を先行して売却し、後に追加で買い取らせることで合計1000万ユーロを確保するという譲歩案を提示しました。しかし、リーベル側は金額面で難色を示し、交渉から撤退したとの見方も出ています。それでも、イプスウィッチ・タウン、ウェストハム、ヴァスコ・ダ・ガマ、フラメンゴなどからの関心も寄せられており、クラブは引き続き好条件のオファーを待っています。(via Mundo Deportivo)

(via Estadio Deportivo)

(via ElDesmarque)

セルジ・アルティミラの売却動向

もう一人の資金調達の鍵となるのがセルジ・アルティミラです。約3週間前、スポルティングCPから400万ユーロの固定額に300万ユーロの変動ボーナスを加えた正式オファーが届きましたが、ベティスはこれを拒否しました。スポルティングはオファーの増額を約束していましたが、現時点で新たな提案は届いておらず、ターゲットを別の選手に変更した可能性もあります。また、アルティミラ自身がRBライプツィヒのスポーツディレクターとセビージャで会談を行っていたことが発覚しましたが、ベティス側はこれを事前に知らされておらず、報道で事実を把握するという事態になっています。アイントラハト・フランクフルトや複数のイギリスのクラブも動向を注視しており、数時間以内に何らかの動きがあるかもしれません。(via ElDesmarque)

(via Estadio Deportivo)

マルク・ロカの退団の可能性

中盤の再編に伴い、マルク・ロカにも退団の噂が浮上しています。古巣であるエスパニョールが6年ぶりの復帰を打診している模様です。ロカ本人は過去に『将来またエスパニョールと一緒になれたらいいなと思う。エスパニョールは私の人生のチームであり、すべてを与えてくれたチームだ』と語っており、古巣への愛情を隠していません。しかし、ベティスとの契約は2029年まで残っており、クラブは彼をレンタルで放出する意思はありません。完全移籍での獲得となるとエスパニョールにとって金銭的なハードルが高く、交渉はまだ本格的に始まっていないため、実現は容易ではない状況です。(via ElDesmarque)

ソフィアン・アムラバトの再獲得交渉

ペジェグリーニ監督がその経験と実力を高く評価し、残留を強く希望しているのがソフィアン・アムラバトです。怪我の影響で今季は23試合、1612分間の出場で1ゴールに留まりましたが、監督からの信頼は揺るぎません。所属元のフェネルバフチェでは会長選挙が行われ、アジズ・ユルドゥルムが新会長に就任しました。巨額の補強資金を必要としていた対立候補とは異なり、ユルドゥルム新会長は移籍金獲得への執着が比較的少ないと見られており、ベティスにとっては交渉を進めやすい環境が整いました。フェネルバフチェは1200万ユーロを要求していますが、ベティスに全額を支払う余裕はありません。そのため、給与の負担割合を増やした上での買い取りオプション付き再レンタルや、保有権の一部買い取り、ボーナスを含めた折衷案を提示する予定です。アムラバト自身もベティス残留を最優先し、ベティスの経済状況に合わせた給与の減額を受け入れる姿勢を示しており、選手の強い希望が交渉の鍵を握ります。(via Estadio Deportivo)

ダニ・セバージョスの復帰の可能性

レアル・マドリードでジョゼ・モウリーニョ新監督の構想から外れると見られるダニ・セバージョスが、SNSで意味深な発信を行いました。彼は自宅でのトレーニング動画に、ガルバン・レアルの楽曲をBGMとして使用しました。その歌詞は『そして私はあの場所に戻る、この少年が成長するのを見たあの場所へ。私たちが老いることを恐れずに遊んでいた場所へ。私は自分の家に帰りたい、自分の故郷に帰りたい。あの美しい場所へ』というものであり、ベティス復帰への強い意志を示すメッセージと受け取られています。同時に、アヤックスやコモ1907への移籍の噂を暗に否定しています。ベティスとセバージョスの間では、イスコと同等の給与上限で3年プラス1年オプション、あるいは4年契約を結ぶという条件で大筋合意に達しているとされています。最大の障壁はレアル・マドリードが要求する移籍金であり、過去には1500万ユーロを要求していましたが、ベティスは600万〜800万ユーロ程度での獲得を目指しており、セバージョス本人からのクラブへのプレッシャーに期待しています。(via Estadio Deportivo)

(via ElDesmarque)

マテウス・マルティンスへの関心

ブラジルのボタフォゴでプレーする22歳のウインガー、マテウス・マルティンスにベティスが関心を寄せています。今季30試合で5ゴール1アシストを記録している彼は、主に左サイドからカットインして中央に切れ込むプレーを得意としています。ボタフォゴはFIFAから補強禁止処分を受けており、過去に1000万ユーロで彼を獲得した際の未払い金を清算するため、約800万ユーロでの売却を望んでいます。ベティスはボタフォゴのオーナーであるジョン・テクスターと過去の取引で良好な関係を築いており、交渉において有利な立場にあります。ただし、現在の左サイドにはロドリゴ・リケルメとエズ・アブデがいるため、マルティンスの獲得はアブデが契約解除条項の6000万ユーロに近い金額で売却された場合に限られます。さらに、EU外枠を空ける必要もあります。(via Estadio Deportivo)

アリ・マアマルへの関心

ベティスのスカウト陣は、ベルギーのアンデルレヒトに所属する21歳のアリ・マアマルをマークしています。今季32試合に出場し3アシストを記録した彼は、右利きでありながら左右両方のサイドバックを高いレベルでこなすユーティリティ性が魅力です。W杯に向けたモロッコ代表合宿では、アブデやアムラバトのチームメイトとしてもプレーしており、彼らからも人間性を含めて高く評価されています。リカルド・ロドリゲスが退団し、フニオル・フィルポのパフォーマンスに波があるため、両サイドをカバーできるマアマルは非常に魅力的な選択肢です。また、彼はベルギー生まれでベルギーのパスポートを保持しているため、貴重なEU外枠を消費せずに獲得できる点も大きなメリットです。(via Estadio Deportivo)

グスタボ・プエルタ獲得の噂

ラシン・サンタンデールでプレーし、チームのプリメーラ昇格に貢献した22歳のコロンビア人ピボーテ、グスタボ・プエルタに対するベティスの関心がドイツメディアで報じられました。しかし、現在のところこの移籍の可能性は極めて低いです。プエルタの契約解除条項は1600万ユーロに設定されており、ラシンのマノロ・イゲラ会長は『彼らを買うには、奪い取るしかない。つまり契約解除条項を行使することだ』と強気な姿勢を崩していません。さらに、市場価値が500万ユーロから1000万ユーロに急騰したこともあり、ベティスの財政状況では到底手が出せない金額となっています。選手の側近も、現時点ではベティスからの正式な接触は一切なく、単なる根拠のない噂に過ぎないと断言しています。(via Estadio Deportivo)

エズ・アブデの負傷状況

W杯に向けたモロッコ代表の親善試合ノルウェー戦で負傷退場したエズ・アブデの検査結果が判明しました。当初の診断通り、右膝の内側側副靱帯の中程度の捻挫であることが確認されました。通常であれば3〜5週間の離脱を要する怪我ですが、モロッコ代表の医療チームと首脳陣は、大会期間中の回復を見込んで彼をメンバーに残す決断を下しました。グループステージ第2戦のスコットランド戦、あるいは第3戦のハイチ戦、そして決勝トーナメントでの復帰を目指して懸命の治療が続けられます。ベティス側は、過去にアムラバトが代表戦で無理をして長期離脱を余儀なくされた苦い経験があるため、モロッコ代表の決定を尊重しつつも、選手を守るための責任ある対応を強く求めています。(via Estadio Deportivo)

チミー・アビラの激白

現在ロサリオ・セントラルへの移籍の噂があり、南米で休暇中のチミー・アビラがYouTubeのインタビューで胸の内を明かしました。オサスナ時代にアスレティック・ビルバオのニコ・ウィリアムズに見舞った危険なタックルについて、『私が一生後悔するであろうタックルは、ニコ・ウィリアムズに対してやったものだ。もし彼にまともに当たっていたら、彼のキャリアを台無しにしていた』と深く反省していることを語りました。一方で、ウエスカ対サラゴサ戦でエステバン・アンドラーダがホルヘ・プリードにパンチを見舞った騒動については、アンドラーダを擁護しました。その背景として、過去に自身がコパ・デル・レイでプリードから受けたタックルを挙げ、『彼は私の横にスライディングしてきたが、私にダメージを与えようとする悪意があった。彼は私の半月板を壊した』と語り、プリードのプレースタイルに対する強い不満を露わにしました。(via Mundo Deportivo)

(via ElDesmarque)

【本日の総括】

資金捻出のためのアルティミラとデオッサの売却交渉が難航する中、セバージョスやアムラバトといった実力者の復帰に向けた水面下の駆け引きが熱を帯びています。アブデの負傷によるW杯での起用法にも懸念が残りますが、サイドバックやウイングの若手発掘も並行して進んでおり、ファハルドSDの手腕が問われる重要な局面を迎えています。