移籍・契約情報

ディエゴ・コンデがビジャレアルから600万ユーロの買い取りオプション付きでレンタル加入した。一方、セドリック・バカンブは契約満了、チミー・アビラは早期契約解除によりそれぞれクラブを退団している。

ストライカー不足の解消に向け、クラブはクチョ・エルナンデスの相棒を懸命に探している。最優先ターゲットはFCシンシナティのケヴィン・デンキーであり、現在オファーを準備中だ。代案として、ローマのアルテム・ドフビク(ローマ側は2000万ユーロ未満での放出を拒否)や、ウェストハムからチャンピオンシップに降格したラツィオ所属のタティ・カステジャノスが浮上している。カステジャノスは欧州5大リーグへの買い取りオプション付きレンタルを望んでいるが、ウェストハム側は2500万から3000万ユーロを要求している。また、レアル・マドリードの22歳FWゴンサロ・ガルシアに対してレンタルの打診を行ったが、マドリード側がレンタルの制限規則を避けるために保有権の50%売却を伴う完全移籍を希望し、要求額も高額だったため交渉は決裂した。

既存選手の動向では、ネルソン・デオッサがバスコ・ダ・ガマへ買い取りオプション付きでレンタル移籍することが確実視されている。ブラジル側の企業問題で交渉が遅延しているものの、退団は目前に迫っている。また、昨夏450万ユーロに変動ボーナス250万ユーロを加えてナシオナルから獲得した19歳のFWゴンサロ・プティは、昨季ミランデスで5得点、グラナダで3得点とレンタル先で結果を残した。今季もスポルティング・ヒホン、バジャドリード、アルバセテなどが関心を寄せておりセグンダへのレンタルが濃厚だが、クラブは急がず、プレシーズン中はペジェグリーニ監督の下で学ばせ、成熟させる方針をとっている。攻撃的MFのアドリアン・マルティンはベティス・デポルティーボからヘタフェBへの移籍が決定した。カセレス出身のFWロドリゴ・マリーナにも上位カテゴリーから半ダースのオファーが届いており、去就を検討中だ。 (via Estadio Deportivo, ElDesmarque)

プレシーズンマッチと戦術テスト

ベティスはプレシーズンで順調な仕上がりを見せている。ドイツでの初戦、スポーツフレウンデ・ロッテ戦に0-3で勝利した後、第6回コロンビーノ杯のレクレアティーボ・ウェルバ戦では59分にロドリゴ・リケルメがゴールを決め、0-1で勝利を収め見事にタイトルを獲得した。

純粋なストライカーがゴンサロ・プティ1人しかいない状況下で、ペジェグリーニ監督はネルソン・デオッサを「偽9番」として起用する奇策に出た。デオッサはロッテ戦の後半からこのポジションに入り、自ら獲得したPKを決める活躍を見せ、ウェルバ戦でもスタメン出場を果たした(合計112分プレー)。移籍が迫り負傷のリスクがある中での起用は驚きをもって受け止められている。

守備陣では、バレンティン・ゴメスが本来のセンターバックに復帰した。昨季は左サイドバックとして出場試合の36%以上をこなしたが、フラン・ガルシアの確実な加入とフニオル・フィルポの完全復活により、今季は中央でマルク・バルトラ、ナタン、ディエゴ・ジョレンテと定位置を争う。本人は『サイドバックとしてプレーすることもできるし楽しんでいるが、ピッチ内で最も快適に感じるのはセンターバックのポジションだと思う。でも、もしキーパーをやらなければならないなら、そうするしベストを尽くす』と頼もしい言葉を残している。

また、ウェルバ戦では、普段はセンターバックやサイドバックを務めるコートジボワール出身のエマヌエル・エンゴランが守備的MFとしてプレーし、ファクンド・ベルナルとマルク・ロカと共に中盤を構成した。攻撃面ではパブロ・フォルナルスがチームを機能させ、若手のパブロ・ガルシアやモランテも期待を抱かせるアピールを見せた。 (via ElDesmarque, Estadio Deportivo)

フラン・ガルシアの素顔

レアル・マドリードから完全移籍(保有権の50%はマドリードが保持)で加入した左サイドバックのフラン・ガルシアが、クラブのメディアを通じて自身のパーソナリティを語った。ドイツ合宿出発直前に加入が発表され、翌日にはチームに合流した彼は、ペジェグリーニ監督の戦術を吸収するためにプレシーズンをフルで過ごせる喜びを口にしている。ウェルバ戦後には熱狂的な「マレア・ベルデ(緑の波)」のファンからのサインや写真撮影に長時間応じるなど、早くもサポーターの心を掴んでいる。

彼は常に「フラン」と呼ばれてきたが、幼少期は「チスコ」とも呼ばれていたという。ハリー・ポッターやFunkoの熱狂的なファンであり、自身を「謙虚で、一貫性があり、陽気」と分析している。オフの日もトレーニングを欠かさないほどの負けず嫌いで、サッカーをすることが一番の幸せであり、負けるのが一番腹が立つと語る。自身の短所を『とても頑固なところ』としながらも、『決して腕を下ろさない(諦めない)』という強い意志を持っている。

朝起きたらすぐ身支度をし、夜寝る前には祈りを捧げるのがルーティン。時計が「11:11」などのゾロ目を示した時には、両手首にキスをして十字を切るという独自のジンクスも明かした。マドリードを離れた今、『愛する人たちと時間を共有すること』が一番の幸せだと語る。

隠れた特技は絵を描くことで、『世間から少し離れてリラックスするのに役立つ。最初の絵は特別な人にプレゼントしたブラジル・リオのコルコバードのキリスト像だった。だから信仰やそれに伴うすべてに深く関わっている』と語った。最も印象に残るチームメイトにルカ・モドリッチ、アイドルにロベルト・カルロスを挙げ、ベティスでの手本としてはイスコ・アラルコンの名前を出した。自身のキャリアで最も大切にしている写真は『ラージョ・バジェカーノでの昇格』と『レアル・マドリードでのチャンピオンズリーグ優勝』の瞬間のものだ。

セビージャの街はまだ探索中だが、『ロッカールームにいるチームメイト以上に良い観光ガイドはいない。美しい一年になるだろう。チャンピオンズリーグでプレーすることは特別な雰囲気で生きることになると思う。皆が私たちに期待しているすべてを返し、美しいシーズンを楽しみたい』と新天地での意気込みを語った。 (via Estadio Deportivo)

バルトラの誓いとペジェグリーニの執念

マルク・バルトラがコロンビーノ杯の優勝トロフィーである「カラベラ・デ・プラタ(銀の帆船)」を受け取り、今季のチャンピオンズリーグ参戦(クラブ史上2度目)への強い意欲を示した。

『年が経つごとに、より一層の期待と意欲、個人的にも多くのエネルギーを持って取り組んでいる。とても気分が良い。人間的にもプロとしても、非常に優れたグループが揃っている。良い雰囲気が漂っていると思う。ワールドカップに出場した選手たちも合流して、競争力のある素晴らしいチームを作れるか見てみよう。情熱的な一年が待っているし、とても楽しみだ』と自信を見せた。

ファンに対しても『どこのスタジアムに行ってもベティコがいる。先日のドイツでもたくさんのベティコやペーニャがいた。ウェルバでもスタジアムを満員にするほどのベティコがいた。特権であり、これの一部であることを非常に誇りに思う』と感謝を述べている。

バルトラは11年前のバルセロナ時代にもこのトロフィーを掲げ、その年にCLとクラブW杯を制覇したことを振り返り、『とても、とても美しい年だった。ここで優勝したことが今年私たちにたくさんの幸運をもたらしてくれることを願っている』と縁起の良さを強調した。

一方、マヌエル・ペジェグリーニ監督は個人的な理由でドイツ合宿を5日間離脱し、初戦のロッテ戦はアシスタントのルベン・コウシージャスが指揮を執った。しかし、ウェルバ戦には無事にベンチへ復帰している。彼のエピソードとして、南米の有名ストリーマーであるDavo Xeneize(本名ダビド・キント)が飛行機で監督と同乗した際の出来事を明かした。『信じられない。彼を見かけて、すれ違った時に挨拶したんだ。とても尊敬していると伝えたよ。その後、飛行機で彼の後ろの席に座ったんだけど、彼はパワーポイントを作ってベティスの次の試合の分析をしていたんだ。どの対戦相手かは言いたくないけど、彼が準備しているものを見て、ショックを受けたよ。なんてクレイジーなんだ。邪魔はしたくなかったけど、見ているものが信じられなかった。ものすごい監督だ』と、移動中も戦術分析に没頭する指揮官の執念に驚愕していた。

また、ペジェグリーニ監督にはチリ代表監督就任の噂が絶えない。チリサッカー連盟(AFNP)は11月の会長選を前倒しして彼を招聘したい構えだが、監督自身はベティスとの契約を全うした来夏での就任を望んでいる。連盟内の権力闘争に利用されることを嫌っており、『彼をチリのワールドカップで指揮させるのは素晴らしいことだ』と待望論があるものの、時期尚早と見られている。 (via Estadio Deportivo, ElDesmarque)

負傷者とコンディション調整

イスコ・アラルコンは足首の軟骨負傷からの回復プロセスにあり、違和感が再発している。ロッテ戦、ウェルバ戦に続き、次戦のグラナダCF戦も欠場が確実視され、金曜日の全体練習にも参加しなかった。クラブ側は軟骨の手術部位に違和感がある日とない日があるのは正常な回復プロセスの一部と捉えており、焦らず痛みのコントロールとポジティブな進化を期待している。

エズ・アブデは月曜日に合流したが、ワールドカップ前に負った膝の負傷から回復中で、別メニューでの調整が続いている。徐々にグループに統合される予定だ。アイトール・ルイバルも負傷からの回復プロセスが継続中だ。昨季の恥骨炎の影響が残るアントニーは、負荷管理のためにウェルバ戦を欠場したものの、木曜日の練習には復帰している。ナタンはピッチでのランニングなど軽めの調整を行っている。

ワールドカップに参加したジオバニ・ロ・チェルソとクチョ・エルナンデスは現在休暇中。アルバロ・フィダルゴは予定を早めてマルベージャでの合宿からチームに合流する見込みとなっている。 (via MARCA, Estadio Deportivo, ElDesmarque)

Bチーム昇格の可能性

ベティス・デポルティーボ(Bチーム)に、プリメーラRFEFへの繰り上がり復帰というわずかな希望が浮上している。

現在、アルヘシラス、テルエル、レアル・アビレス、カルタヘナの4クラブが登録手続きの不備(監査や負債、保証金の未確認など)により参加を認められていない。5営業日以内にこれらの不備が修正されない場合、昨季の降格組の中で最も勝ち点の多かったベティス・デポルティーボがカテゴリーを維持(復帰)する権利を得る。クラブ内部では最も可能性の高いシナリオであるセグンダRFEFで戦うことを前提として、着々と準備を進めている。 (via Estadio Deportivo)

【本日の総括】

プレシーズンを順調に勝ち進むベティス。新戦力フラン・ガルシアが熱い思いを語り、バルトラやペジェグリーニ監督がチャンピオンズリーグへの強い執念を見せる中、ストライカーの補強と負傷者の回復が今後の最大の鍵となる。