マルベージャでの第2次キャンプ始動
🌴マヌエル・ペジェグリーニ監督率いるチームは、ドイツでの合宿を終え、月曜日の午後からアンダルシア州マルベージャでの第2次プレシーズンキャンプを開始しました。期間は日曜日(8月1日)までとなり、ラ・リネア・デ・ラ・コンセプシオンで水曜日にオリンピック・リヨン、日曜日にアルメリアとの親善試合が組まれています。
今回のキャンプには29名の選手が招集されました。特筆すべきは、W杯の休暇を切り上げて初日から合流したアルバロ・フィダルゴの存在です。彼はチーム内での序列を上げるべく意気込んでいます。また、ドイツ合宿を欠席していたアイトル・ルイバルと、負傷から回復の最終段階にあるエズ・アブデもチームに復帰しました。イスコとアントニーもリストに名を連ねていますが、まだ100%の状態ではないため、練習や試合での負荷は慎重に調整される見込みです。
一方、バスコ・ダ・ガマとの移籍交渉が1ヶ月以上長引いているネルソン・デオッサも通常通りメンバー入りしました。本人が先日のグラナダ戦後に『何も知らない』と語ったように、移籍の早期決着は期待薄のようで、現在は前線の選手不足を補う「偽9番」としてプレーを続けています。なお、カンテラからはマヌ・ゴンサレス、ヤン、エマヌエル、ニャンゴロ、コラレホ、リカ、モランテ、パブロ・ガルシア、アンヘル・オルティスの9名が招集され、移籍先を探しているイケル・ロサダとゴンサロ・ペティも帯同しています。(via Estadio Deportivo / Mundo Deportivo / ElDesmarque)
ディエゴ・コンデの負傷詳細
🏥土曜日に行われたトロフェオ・シウダ・デ・グラナダのグラナダ戦で負傷交代したGKディエゴ・コンデの検査結果が判明しました。前半30分過ぎ、ペナルティエリア外に飛び出してクリアを試みた際、味方のディエゴ・ジョレンテと不運にも交錯。ジョレンテはプレーを続行できましたが、コンデは左腕を吊った状態でピッチを後にしました。
クラブが発表した公式のメディカルレポートでは以下のように報告されています。
『当クラブのGKディエゴ・コンデは、先週の土曜日に開催されたトロフェオ・シウダ・デ・グラナダにおいて、チームメイトのディエゴ・ジョレンテとの偶発的な衝突の結果、左肩を脱臼しました。医療チームはヌエボ・ロス・カルメネス・スタジアム内で脱臼の整復に成功し、その後の検査で肩の損傷が確認されました。全体練習への復帰は、回復プロセスの経過によります』
現時点で手術の必要はないと見られていますが、最低でも2〜3週間、長ければ6週間以上の離脱が予想されます。コンデはマルベージャおよび次週のアイルランドでのキャンプも不参加となります。これにより、FCアンドラへの登録問題でチームを離れているパウ・ロペスに代わり、U-19欧州選手権で無失点優勝に貢献した19歳のマヌ・ゴンサレスが第2GKに昇格しました。また、火曜日に17歳の誕生日を迎えるウクライナ人GKヤン・ジュラフスキーが第3GKとしてマルベージャ合宿に抜擢されています。(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)
W杯参加組の合流スケジュール
🌍歴史的な優勝を飾ったスペイン代表を筆頭に幕を閉じた2026年W杯ですが、ベティスからはクラブ史上最多となる7名が各国の代表として選出されていました。大会期間中に契約満了を迎えたセドリック・バカンブとリカルド・ロドリゲス、そしてレンタル期間が終了しフェネルバフチェへ戻るソフィアン・アムラバトは既にチームを離れています。負傷のためモロッコ代表でのプレーが叶わなかったエズ・アブデは既にチームに合流済みです。
残る3名の選手たちは段階的にチームに復帰します。メキシコ代表としてベスト16まで進出したアルバロ・フィダルゴは予定を早めて月曜日からマルベージャ合宿に参加。同じくベスト16で涙を飲んだ(最後のPKを外してしまった)コロンビア代表のクチョ・エルナンデスは、来週月曜日の8月3日からアイルランドキャンプで直接合流します。そして、アルゼンチン代表として決勝のベンチから優勝を見届けたジオ・ロ・チェルソは、最後に8月10日からセビージャで合流する予定です。なお、ベティスは開幕戦が延期され第2節からのスタートとなるため、ロ・チェルソの調整には比較的余裕があります。(via ElDesmarque)
ストライカー獲得作戦の行方
⚽️マヌ・ファハルドSDは、クチョ・エルナンデスとポジションを争う実力派の「9番」を探していますが、ターゲットの1人であったウクライナ代表FWアルテム・ドフビクの獲得は完全に消滅しました。ローマが500万ユーロのレンタル料と2000万ユーロの買い取りオプションという条件を飲み、ボローニャへの移籍が決定したためです。この取引の背景には、ローマがボローニャからサンティアゴ・カストロを3500万ユーロで獲得する絡みがあったとされています。
現在、クラブが本腰を入れているのがFCシンシナティに所属するトーゴ代表FWケビン・デンキーです。デンキーはMLS再開後のバンクーバー戦とコロンバス・クルー戦で連続ゴールを決め、直近9試合で9ゴール、今季通算19試合で15ゴール(104分に1ゴール)と絶好調を維持しています。フィットした状態で合流できるメリットがある一方で、他クラブの関心を惹きつけ価格が高騰する懸念もあります。FCシンシナティは移籍金として1500万ユーロを要求しており、これはベティスがストライカー獲得に用意した予算と一致していますが、今後の活躍次第でさらに上がるリスクも孕んでいます。
アンヘル・アロ会長は『シャツが飛ぶように売れるような選手』を求めており、知名度の面でデンキーが完全に合致するわけではありません。他にもファビオ・シウバやフランクリーノ・ジュ、レアル・マドリードのゴンサロなどが候補に挙がっているほか、ウェストハムからの退団を望むタティ・カステジャノスからの逆オファーも届いています。また、外国人枠を空けるため、ゴンサロ・ペティはレンタルまたは売却される方針です。(via Estadio Deportivo)
クラブの財政状況と補強の制限
💶チャンピオンズリーグ出場権を獲得したとはいえ、クラブの財政状況に大きな余裕があるわけではありません。アンヘル・アロ会長は現在の状況について次のように説明しました。
『サラリーキャップについては比較的落ち着いており、増資による増加があったため昨年と同等になるでしょう。しかし、我々は常に限界まで使い切っており、通常の収入だけでは不十分なため、赤字を回避するためにはキャピタルゲインに頼らざるを得ません』
冬の市場後のスポーツチーム費用限度額(LCPD)は1億2210万ユーロでしたが、アルバロ・フィダルゴの獲得により300万ユーロ減少しています。セルジ・アルティミラのスポルティングCPへの売却で一定の利益は出たものの、これまでにファクンド・ベルナル、フラン・ガルシア、ディエゴ・コンデを獲得しており、1対1のルールは維持しているもののサラリーキャップはほぼ上限に達しています。今後の補強(特に急務となっているストライカー獲得)を実現するためには、選手の放出によるスペース作りが不可欠となっています。(via ElDesmarque)
ダニ・セバージョスの動向
🔄レアル・マドリードとの契約を1年残して違約金なしで退団し、フリーの身となってから1ヶ月が経過したダニ・セバージョスですが、新天地はまだ決まっていません。業を煮やしたアヤックスは獲得競争から撤退しました。
最近の大きな動きとして、セバージョスが代理人を変更したことが挙げられます。これまで姉のサロメ氏らがマネジメントを行っていましたが、新たに世界的な大手エージェント会社「LIAN Sports」のファリ・ラマダニ氏と契約を結びました。同社はマルク・プビルやブライアン・サラゴサ、フェデリコ・キエーザなど数多くのスター選手を抱えており、ベティスも最近、ローマのアナス・サラー・エディンについて同社と協議を行っています。
セバージョス本人はSNSで古巣であるベティスやアーセナルのシャツを着た画像を投稿するなど復帰への思いを覗かせていますが、ベティス側の姿勢は慎重です。マヌ・ファハルドSDが『メロドラマにする必要はない』と語り、アンヘル・アロ会長も『サラリーキャップの空き、必要なポジションであること、監督がその選手を望むこと、これらが揃えばオペレーションは実現する』と述べるに留めています。現在はストライカー獲得が最優先事項であり、セバージョス側とは水面下での接触は続いているものの、クラブは焦らずに状況を見極める方針です。(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)
米国から18歳の有望株がカンテラに加入
🇺🇸トップチームの補強が進む中、カンテラにも楽しみな才能が加わりました。ロサンゼルス・ギャラクシー(LAギャラクシー)が、18歳のアメリカ人MFディラン・ヴァニーのベティスへのレンタル移籍を公式発表しました。年齢的にフベニールではなく、ダニ・フラゴソ監督率いるベティス・デポルティーボでプレーする見込みです。
ディラン・ヴァニーは視野の広さとペナルティエリアへの飛び出しに優れるミッドフィルダーで、アメリカ3部にあたるMLS Next Proのベンチュラ・カウンティFCで直近2シーズンで47試合に出場し、12ゴール6アシストを記録しています。2021年に加入したLAギャラクシーのアカデミーでは、2025年にU-19チームをMLS Next Cup優勝に導きMVPを獲得、クラブの年間最優秀アカデミー選手にも選ばれました。日曜日にはU-20アメリカ代表としてハイチ戦でデビューを飾ったばかりです。ちなみに、彼の父親はLAギャラクシーのトップチームで監督を務めるグレッグ・ヴァニー氏です。
一方で、ベティスのフベニールAで昨季17試合に出場した18歳のCBマルク・カストロは契約更新されず、セグンダRFEFのマンレサへ移籍しました。マンレサのSDセルジ・ベナビデス氏は『彼は我々に若さ、野心、そして力強さをもたらしてくれる選手です。プロのカンテラ出身であるため、要求とプロ意識の面で質的な飛躍を与えてくれます』と期待を寄せています。(via Estadio Deportivo)
その他の移籍・周辺情報
📈過去にベティスで165試合に出場し29ゴール29アシストを記録、2022年のコパ・デル・レイ優勝にも貢献したナビル・フェキルの新天地がサウジアラビアになる模様です。UAEのアル・ジャジーラをフリーで退団後、トルコのガラタサライなどへの売り込みもありましたが、サウジ1部昇格組のアブハ・クラブに加入する見込みです。代理人のジョアン・アルネージャ氏は、フェキルがベティスに加入した当時の秘話を明かし、『リバプールからの天文学的なオファーもあった中、すべての当事者が完全に沈黙を守ったことが重要だった』と回顧しています。
また、現在進行中の移籍市場において、W杯での活躍がベティスのターゲットたちの市場価値を大きく押し上げています。ジローナのウナヒやラシンのグスタボ・プエルタは1000万ユーロから1800万ユーロへと80%も高騰。レンジャーズのニコラ・ラスキンは1700万ユーロに、クルス・アスルのエリック・リラは1400万ユーロに上昇しており、限られた予算でやりくりするクラブにとって交渉を複雑にする要因となっています。(via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
マルベージャでのキャンプが始まり、フィダルゴら一部のW杯組が合流。一方でコンデの負傷離脱やドフビク獲得消滅などトラブルも発生中。デンキーへのオファー準備を進める中、厳しいサラリーキャップと戦うフロントの手腕が問われます。