「1-5で勝てた試合」マドリード狂喜とジョゼ・モウリーニョが見せた「我々vs世界」の絆
カンプ・ノウで宿敵バルセロナを1-2で退け、勝ち点差を「3」にまで縮めたレアル・マドリード。試合翌朝のマドリード市内は歓喜と興奮に包まれており、サポーターやクラブ関係者の間では強気な言葉が飛び交っています。
人気サッカー番組『El Chiringuito』に出演した名物ジャーナリストのエドゥ・アギレは、『昨日のクラシコは1-4や1-5で圧勝していてもおかしくない内容だった。レアル・マドリードには最高の監督がおり、リーグ優勝を勝ち取るための全ての条件が揃っている』と鼻高々に語り、トマス・ロンセロも『バルサ相手に4点や5点を叩き込める圧倒的なパフォーマンスだった』と絶賛の言葉を重ねました。
今回の勝利の最大の功労者とされているのが、今夏2度目の就任を果たしたジョゼ・モウリーニョ監督です。ジョゼ・モウリーニョはかつてチェルシーやインテル、そして第一次レアル・マドリード政権で駆使した『世界中が我々の失敗を望んでいる』という強い被害者意識(agravio)を植え付ける心理戦術を完璧に復活させました。
クラシコの開幕前、トマス・ロンセロらは『レアル・マドリードに有利な判定を出せば、審判はメディアや周囲から徹底的に叩かれることを知っている』とメディアを通じて審判団へ無言の牽制球を投げ、被害者という立場を演出。モウリーニョ自身も試合後、勝利を収めたにもかかわらず『ジョアン・カンセロのヤン・ディオマンデに対する危険な踏みつけ行為に対してVARは完全に眠りこけていた』と主審やVARへの不満をぶちまけ、「我々vs全敵勢力」という結束の構図を強固に築き上げました。
さらにジョゼ・モウリーニョは情報戦でも主導権を握り、試合前に「カマヴィンガ先発」という情報をメディアに流させつつ、実際にはエドゥアール・カマヴィンガをベンチに温存。後半終盤に満を持して途中投入すると、エドゥアール・カマヴィンガの圧倒的な推進力からキリアン・エムバペの1-2となる決勝ゴールが生まれ、見事な采配を的中させました。
かつて2010年にインテルを率いてカンプ・ノウで3-1のリードを守り切った夜のように、ジョゼ・モウリーニョは不利な下馬評や周囲の批判を強力なエネルギーに変換し、チーム全体に驚異的な団結を生み出しています。 (via SPORT)
【本日の総括】
クラシコでバルセロナを1-2で撃破し、首位追撃へ勢いに乗るレアル・マドリードですが、ピッチ外ではエースのキリアン・エムバペが発した毛沢東ミームに関するジョークが中国国内で未曽有の大炎上を引き起こす激震が走っています。中国大手企業によるスポンサー解約や国営CCTVによる放映停止など国際的波紋が広がる一方、バロンドール授賞式でのハリー・ケインとの超僅差決着、激しいタックルに起因するシャビ・エスパルトの離脱問題、ヴィニシウス・ジュニオールの立場とジョゼ・モウリーニョの緻密な心理戦術など、ピッチ内外で極めて密度の濃い展開が続いています。