セルジ・アルティミラの移籍事情
ベティスは6月30日までに帳尻を合わせるための大きな売却を必要としており、その主な候補がセルジ・アルティミラです。移籍することは間違いないものの、クラブが納得するオファーはまだ届いていません。選手と関係者が移籍金の15%を受け取る契約になっているため、クラブの要求額は当初2500万ユーロに設定されていましたが、ボーナスや将来の売却益のパーセンテージを含めて2000万ユーロ前後で手を打つ可能性があります。
アルティミラ自身はドイツのRBライプツィヒへの移籍を最も希望しており、5月上旬にはセビージャでライプツィヒのスポーツディレクターであるマルセル・シェーファーと面会し、非常に良い感触を得ています。しかし、ライプツィヒの提示額はベティスの要求に届いていません。第2の選択肢としてスポルティングCPも挙がっていますが、彼らの現在の第一候補はトッテナムのジョアン・パリーニャであり、タイムリミットに間に合わない懸念があります。現在、選手はライプツィヒからの条件を満たすオファーを待っている状態です。
(via Estadio Deportivo)
エズ・アブデが右膝負傷でW杯欠場
ウインガーのエズ・アブデが、モロッコ代表のノルウェーとの親善試合中にチームメイトのシャディ・リアドと衝突し、右膝の内側側副靱帯を捻挫する大怪我を負いました。この負傷により、彼は2026年ワールドカップの欠場が確定しました。アブデは今季43試合で15ゴール12アシストという傑出した成績を残し、ベティスで最も際立った選手でした。
SNSを通じて彼は『この数日間に受け取ったすべての応援と愛情のメッセージに心から感謝したい。こんなに重要な大会を逃すことは非常に大きなショックで、辛いことは否定しない。困難な時にこそ、信仰、忍耐、感謝がより大きな価値を持つ。私を知っている人なら、私が決して諦めないことを分かってくれているはずだ。これまで以上の力と希望を持って、より良くなって、より強くなって戻ってくるために毎日取り組むつもりだ。また、私たちの代表チームに世界中のすべての幸運を祈りたい。彼らが国を誇り高く代表するために全力を尽くすと確信している。すべてのモロッコ人が彼らの後ろで団結し、一歩一歩をサポートしよう』とコメントしています。彼は合宿に残り、モロッコ代表の医療スタッフの下でリハビリを開始します。
一方で、この負傷によりベティスはFIFAのクラブ保護プログラムから多額の補償金を得る可能性があります。負傷が連続28日以上続く場合、1日あたり20,548ユーロが支払われ、最大で750万ユーロに達します。これはワールドカップ出場選手に対する日額5,000ユーロの補償金を大きく上回る金額です。
(via ElDesmarque)
ノベル・メンディがラージョへ完全移籍
ノベル・メンディのラージョ・バジェカーノへの完全移籍が公式に発表されました。ラージョは昨夏のレンタル契約に盛り込まれていた買取オプションを行使し、約350万ユーロとボーナスを支払います。ベティスは保有権の80%を売却し、将来の移籍金の20%を確保しました。
買取義務の条件である25試合で45分以上の出場は満たしていなかったものの(カンファレンスリーグ決勝での出場時間が27分にとどまり計24試合となったため)、ラージョのスポーツディレクターが彼のパフォーマンスを高く評価して完全移籍を決断しました。メンディの市場価値は現在大きく跳ね上がっており、国内外の複数クラブが関心を示しているため、ラージョが短期間で売却して利益を得る可能性もあります。2年前にパリFCからわずか90万ユーロで獲得したベティスにとっては、非常に有利で大きな利益を生む取引となりました。
(via Estadio Deportivo)
ギド・ロドリゲスの復帰の可能性
中盤の再構築を目指すベティスに、ギド・ロドリゲスのフリーでの復帰の可能性が浮上しています。彼は冬に加入したバレンシアで17試合4ゴールを記録して残留に貢献しましたが、バレンシアからの2年間の契約延長オファーへの返答を保留しています。
ギドはベティス退団時の自身の振る舞いについて公に謝罪し、『私の退団は適切なものではなかったし、私が望んでいたような形ではなかった。私が大切にしている価値観に沿った行動ができなかったと思う。交渉の時期やその後、そして前も少し苦しんだ。時間が経つにつれて考えを整理し、自分が何を感じているかを見つめ直す時間がたくさんあった。結局のところ、明らかに後悔していることがあった』と語っています。ベティス首脳陣はこの言葉を好意的に受け止めています。
クラブの現在の優先事項はソフィアン・アムラバトの引き留めですが、フェネルバフチェが要求する1200万ユーロを支払う気はなく、交渉が難航した場合は、ベティスを熟知しているギドが選ばれる可能性が高まっています。なお、ギドはワールドカップのメンバーからは外れています。
(via Estadio Deportivo)
カンテラの大補強
トップチームの動きとは対照的に、ベティスはカンテラへの積極的な投資と補強を進めています。特に注目されるのは、永遠のライバルであるセビージャFCの下部組織から4人の有望な若手を引き抜いたことです。パブロ・ロペスは16歳の右ウイングで、アンダルシア・ディビシオン・デ・オノールで優勝を経験し、フベニルに合流します。さらにU-14アルバニア代表のアドリアン・シナ、FWのフアン・ホセ・ガルシア、そして最年少のウインガーであるマテオ・ルスも加入します。
また、カディスからも2つの大きな才能を獲得しました。一人は16歳のストライカー、アレハンドロ・オビエドで、バルセロナのラ・マシアで活躍した経歴を持ちます。彼はSNSで『私を信じて素晴らしい機会を与えてくれたレアル・ベティスに感謝します。このプロジェクトにとても幸せでワクワクしています。希望と努力と全力を尽くす意欲を持っています』と喜びを語っています。もう一人は元セビージャのカルロス・アルバレスの弟である右ウイングのナチョ・アルバレスで、セビージャとの争奪戦を制して獲得しました。グラナダからもサンドロ・オルテガとチュス・アバドを獲得しており、下部組織の競争力は劇的に高まっています。
(via ElDesmarque)
ペジェグリーニ監督の続投と中盤の動向
マヌエル・ペジェグリーニ監督は、来シーズンも引き続きベティスで指揮を執り、クラブで6シーズン目を迎えることが確定しています。中盤の編成においては、前述のアルティミラに加え、ネルソン・デオッサにも退団の可能性がありますが、リーベル・プレートからのオファーはベティスの要求額に届いていない状態です。監督の戦術を支える選手層の入れ替えが、これから夏に向けて本格化していくことになります。
(via SPORT)
【本日の総括】
チームの主力であったエズ・アブデの不運な負傷は大きな痛手ですが、FIFAからの補償金やメンディの売却益など、クラブの財政面を支えるポジティブな動きも見られます。ペジェグリーニ監督の6年目に向けて、アルティミラやデオッサの去就、そしてギド・ロドリゲスの復帰の可能性など、中盤の再構築が今夏の最大のテーマとなりそうです。同時に、ライバルクラブから有望な若手を次々と獲得するカンテラの強化も、クラブの明るい未来を予感させます。