クラブ運営・財政
ベティスは2026年ワールドカップを通じて、すでに約85万ユーロの収入を確保しています。この金額は、各選手の大会での勝ち進み具合や新たな選手の獲得状況によっては最終的に100万ユーロを超える見込みです。今大会には、クチョ・エルナンデス、バカンブ、ジオヴァニ・ロ・チェルソ、アルバロ・フィダルゴ、リカルド・ロドリゲス、ソフィアン・アムラバトの6名が参加しており、直前で負傷離脱したアブデの事前合宿参加分も収入として計上されます。FIFAの制度変更により予選や親善試合への参加にも補償金が支払われるようになり、バカンブの8試合などを筆頭に合計31試合分の補償が保証されています。フィダルゴ、クチョ・エルナンデス、ロ・チェルソは契約継続が決まっていますが、アムラバトの未来は未定であり、リカルド・ロドリゲスとバカンブは退団が決まっているため、ワールドカップを次の移籍先へのショーケースとしています。
一方で、クラブは6月30日までに2000万ユーロ強の移籍金収入を得て、26/27シーズンのサラリーキャップへの悪影響を防ぐことを最優先の目標としています。ただし、来季のチャンピオンズリーグ出場による収入が見込めるため、目標額に達しなくとも致命的ではなく、選手の安売りはしない構えです。(via MARCA) (via ElDesmarque)
移籍市場:退団の動き
マヌ・ファハルドの主導のもと、クラブはチャンピオンズリーグを戦うためのチーム再編に着手しており、その第一歩としてセルジ・アルティミラとネルソン・デオッサの売却が進行中です。アルティミラに対しては、スポルティング・ポルトガルから1400万ユーロ固定+ボーナス300万ユーロというクラブを満足させるオファーが届いたものの、選手本人がドイツのRBライプツィヒへの移籍を希望しています。ライプツィヒは新監督の決定を待っている状況です。
また、デオッサについてはリーベル・プレートが強い関心を示しており、保有権の50%に対して500万ユーロという新オファーを提示しました。しかしベティスは、減価償却分をカバーし利益を出すため、最低でも1000万ユーロの確保を目指しています。そのため、今回50〜60%を売却し、来年さらに一定割合を買い取る義務を付けつつ、将来の売却用に20%の権利を残すという妥協案を提示して交渉を続けています。デオッサにはフラメンゴやイプスウィッチ・タウン、さらにはメキシコの複数クラブも関心を寄せています。また、パブロ・ガルシアに関しても複数のオファーが届いており、将来の選択が可能な状態です。(via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque)
移籍市場:中盤の再編
アルティミラとデオッサの退団が現実味を帯びる中、中盤の顔ぶれは大きく変わる可能性があります。残留が確実視されているのはパブロ・フォルナルスとイスコのみで、冬に加入したアルバロ・フィダルゴの早期退団も予定されていません。一方、ジオヴァニ・ロ・チェルソは市場に出ており、納得のいくオファーがあれば退団する見込みです。マルク・ロカについても、不安定なシーズンの後ということもありオファー次第で耳を傾ける姿勢です。
そして最大の焦点となっているのがソフィアン・アムラバトの去就です。レンタル期間が終了する彼に対して、ファハルドやペジェグリーニ監督は再獲得を望んでいますが、フェネルバフチェが高い要求を下げない限り、クラブは無理な支出を避ける方針です。トルコのクラブの新会長就任に伴い、まもなく交渉がスタートするとみられています。もしアムラバトが戻らず、他の退団も重なれば、中盤は完全に一新されることになります。ペジェグリーニ監督は過度な変更を好まないものの、『明確な改善であるならば変更を歓迎する』という姿勢を見せています。チャンピオンズリーグに向けて適応の時間はないため、即戦力とクオリティが求められています。(via Estadio Deportivo)
移籍市場:フォワード
前線の補強として、ASローマに所属するアルテム・ドフビクへの関心が再び浮上しています。当初、クラブは獲得の意図はないとしていましたが、現在は完全な否定から姿勢を軟化させ、9月までの市場の動向を注視しています。ローマが要求する約2500万ユーロの移籍金と350万ユーロの純年俸は現在のベティスには高額ですが、買い取りオプション付きのレンタル移籍や年俸の分担という形であれば実現の可能性があります。
また、クチョ・エルナンデスの獲得時に費やした1400万ユーロと同等かそれ以上の投資を新たなストライカーに予定しており、フランクリノ・ジュなどの名前も候補に挙がっています。中長期的な視点での2人目のストライカー獲得の可能性も残されています。(via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque)
移籍市場:ディフェンス陣
守備陣の補強も急務となっており、バルセロナも注目するナタンの退団に備え、リーベル・プレートの22歳の左利きセンターバック、ラウタロ・リベロに関心を示しています。リベロの市場価値は700万ユーロとされており、レアル・ソシエダも獲得を狙っています。リーベル側はニコラス・オタメンディの加入によりリベロの放出を検討していますが、将来の売却益のパーセンテージを要求することが予想されます。過去にインデペンディエンテのケビン・ロモナコの獲得交渉を情報漏洩により撤退した経緯があるため、慎重に動いています。
左サイドバックにはフラン・ガルシアやアンヘリーニョが候補に挙がっています。さらに、右サイドバックについては、アイトール・ルイバルを今後はウイングや第3フォワードとして起用する構想があり、アンヘル・オルティスのレンタル移籍も除外されていません。そこでエクトル・ベジェリンとポジションを争える即戦力として、ジローナのアルナウ・マルティネス(23歳)が浮上しています。ジローナの2部降格により退団が濃厚となっており、契約解除金800万ユーロという安価で獲得できる可能性があるため、フラムやPSV、ラツィオとの争奪戦になりそうです。なお、ジローナからはアゼディン・ウナヒへの関心も報じられています。(via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque)
クラブの立ち位置
FootballDatabaseが発表した世界クラブランキングにおいて、ベティスはランスやACミラン、バレンシアといったクラブを抑えて上位に位置していることが言及されており、欧州の舞台での確かな存在感が示されています。(via SPORT)
【本日の総括】
CLに向けたスカッドの大規模な再編が進行中です。アルティミラとデオッサの売却交渉で資金を確保しつつ、ドフビクやアルナウ・マルティネスなど実力者の獲得を虎視眈々と狙っており、W杯からの収入も財政を後押ししています。