クラブ組織改編

FCバルセロナの理事会は、バルサ・アトレティック(Bチーム)とトップチームの構造を完全に統合するプロジェクトを承認しました。この統合により、スポーツ、経済、運営面での迅速かつ効率的な管理を目指します。具体的には、スポーツディレクターのデコ、サッカー部門コーディネーターのボージャン・クルキッチ、そしてチーフスカウトのジョアン・アマラルからなるグループが、Bチームの補強、放出、選手の昇格・降格などを一括して管理することになります。また、トップチームのハンジ・フリック監督が定めるフィジカル準備やメディカル面の基準がBチームにも適用され、近年クラブを悩ませている負傷者続出問題への対策とされます。これまでBチームの管理も担っていた育成ディレクターのホセ・ラモン・アレサンコは、今後はフベニールA以下の下部組織の統括に専念することになります。(via SPORT) (via Estadio Deportivo) (via Mundo Deportivo)

ジュニオール・クルピ

バルセロナがフリアン・アルバレスの代替候補として強い関心を寄せていたボーンマスの20歳フランス人FWジュニオール・クルピですが、オーストリアでのプレシーズン合宿中に右足の第5中足骨を骨折し、手術を成功裏に終えました。この負傷はフェルミン・ロペスがW杯前に負ったものと同じであり、全治には3〜4ヶ月(10月末か11月頃まで)を要する見込みです。選手本人はバルサ移籍を熱望していたものの、この長期離脱により今夏の移籍の可能性は事実上消滅しました。クルピは自身のSNSで両親との写真と共に『すべてのメッセージに感謝します。私と家族は深く感動しています。手術はうまくいきました。今は回復に全力を注いでいます。またすぐにお会いしましょう』とコメントしています。なお、バルサは1億ユーロ以下のオファーを2度提示していましたが、ボーンマスはこれを拒否し、今季は残留させる強硬な姿勢を見せていました。(via Esport3) (via Mundo Deportivo) (via MARCA) (via SPORT) (via Estadio Deportivo)

フリアン・アルバレス

バルセロナの今夏の最優先ターゲットであるフリアン・アルバレスですが、アトレティコ・マドリードがライバルクラブへの売却を固く拒否しているため、交渉は完全に停滞しています。W杯出場を終えてイビサ島でバカンス中のアルバレスに対し、バルサ側は事態を打開するための新たなアクションを起こすよう求めています。そんな中、イビサ島でバルサファンから移籍について直接尋ねられたアルバレスは、言葉では答えなかったものの、遊び心のある意味深な笑顔を浮かべたことが報じられています。本人はバルサでのプレーを夢見ていますが、状況が好転しない場合、バルサは8月上旬にはオファーを取り下げ、他の選択肢に切り替える準備を進めています。(via SPORT) (via Estadio Deportivo)

フェラン・トーレス

フェラン・トーレスの去就について、パリ・サンジェルマン(PSG)が獲得に向けて強い圧力をかけています。PSGはレアル・マドリードへの移籍が濃厚となったヤン・ディオマンデの獲得を逃したため、攻撃陣の補強ターゲットをフェランに絞りました。ルイス・エンリケ監督も新シーズンの編成を急いでおり、数日以内に明確な返答がなければ他の候補(シャルル・デ・ケテラーレなど)に移行する構えです。一方、アトレティコ・マドリードのマルコス・ジョレンテやマルク・プビルらも彼をマドリードへ誘う説得を行っています。バルサ側はあらゆるシナリオを想定しており、彼が残留を決断した場合は、ファイナンシャル・フェアプレーに配慮した上で9月1日に2027年までの契約延長を提示する計画を立てています。(via SPORT)

ジョアン・カンセロ

ジョアン・カンセロのバルセロナ復帰に向けた動きが加速しています。水曜日に所属元のアル・ヒラル(サウジアラビア)のプレシーズン合宿がオーストリアで始まり、ルベン・ネベスら代表選手が合流してメディカルチェックを受けましたが、カンセロはそこに姿を見せませんでした。ハンジ・フリック監督は昨季、彼が右サイドだけでなく左サイドでも見せたパフォーマンス(公式戦65試合6ゴール9アシスト)を高く評価しており、チームへの復帰を強く求めています。アル・ヒラル側も選手の意向を尊重し退団を妨げない構えを見せており、移籍金の要求額を約1000万ユーロまで引き下げています。契約が残り1年となっていることもあり、交渉は急速に進展しています。(via SPORT)

フェルミン・ロペス

イギリスのセント・ジョージズ・パークでの合宿で、フェルミン・ロペスはグループ練習での負荷を増やしており、右足第5中足骨骨折からの回復が極めて順調であることを示しています。日曜日のリーガ開幕戦(エルチェ戦)には出場しない見込みですが、本人はインタビューで『日々状態は良くなっており、痛みもありません。順調にいけば、ガンペール杯で少し出場できるかもしれません』と復帰への見通しを語りました。また、負傷でW杯を欠場したことについて『W杯に出られず、キャリアで最悪の夏でした。最高の時期だったのに不運な怪我をしてしまい辛かったですが、家族やパートナー、友人、コーチのおかげで乗り越えられました。最初は代表の試合を見ることもできませんでしたが、最後はニューヨークへ決勝を直接見に行きました』と当時の苦悩を吐露。今季に向けては『モチベーションとガソリンを満タンにして戻ります。チャンピオンズリーグで優勝したい。この2年惜しいところまで行っているし、今年は良い年になると思います』と力強く語りました。(via Mundo Deportivo) (via SPORT)

アレハンドロ・バルデ

背中の違和感により別メニュー調整が続いていたアレハンドロ・バルデですが、重傷ではなく単なる予防措置であり、木曜日から全体練習に復帰する予定です。クラブのインタビューに応じたバルデは、自身の将来について『人々はいつも色々なことを言いますが、バルサは僕の家です。ここで16年間、人生のすべてを過ごしてきました。ここで成功したいし、他の場所に行くことは全く考えていません。ここ以上に素晴らしい場所はありません』と残留を力強く宣言しました。新加入のアデイェミについては『とても速くて驚きました。今シーズン我々を大いに助けてくれるはずです』と称賛。また、親友のラミン・ヤマルについては『19歳でW杯優勝はクレイジーです。彼が望めば歴史上最高の選手の一人になれます。ロッカールームでの親友の一人で、とても謙虚な若者です』と絶賛しました。(via Estadio Deportivo) (via SPORT) (via Mundo Deportivo)

プレシーズン合宿の近況

イギリスのセント・ジョージズ・パークで行われているプレシーズン合宿は順調に進んでいます。W杯で右脚の上腕二頭筋を負傷したハフィーニャがバカンスを終えて合流したほか、ラファ・ユステ副会長も現地を訪れています。ロナルド・アラウホも負傷から回復し、問題なくトレーニングをこなしています。練習前にはGKのボイチェフ・シュチェスニーがエクトル・フォルトとマルク・カサドにファンを装ってサインをする冗談を見せ、チームの雰囲気の良さをうかがわせました。今後の日程として、金曜にバーミンガム・シティ戦、月曜にプレストン・ノースエンド戦(非公開)を行い、8月8日にはイタリアでウディネーゼ、ノッティンガム・フォレストとの3つ巴戦が控えています。さらに、フリック監督の要望により、8月15日頃にモロッコのタンジェで地元チームとの親善試合を行う最終調整に入っており、この試合でクラブは約450万ユーロの収入を得る見込みです。(via Mundo Deportivo) (via SPORT) (via Estadio Deportivo)

センターバック補強

ハンジ・フリック監督は、パウ・クバルシ、ロナルド・アラウホ、エリック・ガルシア、アンドレアス・クリステンセン、ジェラール・マルティンを擁する現在のセンターバック陣の陣容に非常に満足しています。移籍市場ではヨシュコ・グヴァルディオル、アレッサンドロ・バストーニ、クリスティアン・ロメロ、アイメリク・ラポルテといった実力者たちの売り込みがありましたが、クラブはこれ以上のCB獲得を見送る方針を固めました。W杯を負傷で全休したアラウホは残留を強く希望しており、2031年までの契約を全うする構えです。また、昨季トップチームデビューを果たしたBチームのアルバロ・コルテスも合宿に参加しており、数週間以内に彼のトップチームでの扱いが決定される予定です。(via SPORT)

カリム・アデイェミ

ドルトムントから加入したドイツ人FWカリム・アデイェミは、合宿地でのインタビューで新たな挑戦への強い意気込みを語りました。『非常に良いシーズンになる予感があり、多くのタイトルを獲れると期待しています。チャンピオンズリーグで優勝するのが私の夢であり、そのために毎日取り組んでいます』と目標を掲げました。また、激しいポジション争いについても『ラミン・ヤマルや他のどの選手とのポジション争いも恐れていません。自分がベストを尽くせばプレーするチャンスはあると分かっています』と自信をのぞかせ、『バルサで良いプレーをすれば、ドイツ代表に復帰できると確信しています』と代表復帰への強い思いも口にしました。(via Mundo Deportivo)

ジョアン・ガルシア

スペイン代表としてW杯を制したGKジョアン・ガルシアは、自身が主催するキャンプでメディアの取材に応じ、新シーズンへの意気込みを語りました。『バルサに来て1年でリーガとスーペルコパを勝ち、今年はW杯も獲りました。だから来季の目標はチャンピオンズリーグです』と明言。自身のスタメン争いについても『開幕戦からスタメンになる準備をしています。自分に厳しく、すべてにおいて一番になりたいと思っています』と強い決意を示しました。また、19歳のパウ・クバルシについて『彼は若くして信じられないプレーをしており、将来世界最高のセンターバックになるでしょう。バロンドール候補になるべきです』と絶賛。補強の噂について問われると『デコとスポーツ部門の仕事を非常に信頼しています。フェラン・トーレスはピッチ内外で多くをもたらしてくれるので残留してほしいですし、アデイェミとゴードンは監督が好むプロフィールで必ず我々を助けてくれるはずです』と語りました。(via Mundo Deportivo) (via SPORT)

マルク・ベルナル

トップチームで3シーズン目を迎える19歳のMFマルク・ベルナルは、膝の負傷を完全に克服し、フリック監督のもとでレギュラー定着を狙っています。『自分のベストのレベルに到達し、チームを助けるためにできるだけ多くの時間をプレーすることが目標です。自分はスタメンになれると思っています。チームに貢献できるという自信を誰もが持つべきです』と、フレンキー・デ・ヨングの離脱をチャンスと捉え、強い意志を見せました。また『常にチャンピオンズリーグ優勝が目標です。そして、スペイン代表にバルサの選手が8人いるのは、我々が非常に良いグループを持っている証拠で、とてもポジティブなことです』とチームの充実ぶりに手応えを感じています。(via Mundo Deportivo)

カンテラ動向

クラブは下部組織の才能ある選手たちの去就について動きを見せています。まず、昨季フベニールAで公式戦33試合9ゴールを記録し、Bチームデビューも果たした18歳のFWヌフ・フォファナ(マリ系スペイン人)と2030年6月30日までの契約延長で合意しました。彼は今季から正式にBチームへ昇格し、圧倒的なフィジカルと得点力を武器にトップチーム入りを目指します。一方で、11年間ラ・マシアで育ち、筋肉の怪我に苦しみながらも昨季Bチームで19試合に出場した21歳の右SBジョアン・アナヤは、プリメーラRFEFに昇格したUEサン・アンドレウへ2028年までの完全移籍で加入することが発表されました。バルサはこの移籍において、将来の売却益の一部を受け取る権利を保持しています。(via SPORT) (via Mundo Deportivo)

次世代の補強候補

デコとボージャンが率いるスポーツ部門は、将来を見据えた若手の獲得にも動いています。一人目はUDラス・パルマスで頭角を現している19歳の右SBバレンティン・ペッツォレシ。クラブはペドリを獲得した時と同じ手法を狙い、まずはBチームでプレーさせる計画で代理人機関(AS1)と接触していますが、アトレティコやレアル・ソシエダも関心を示しており、彼の契約解除金は1000万ユーロに設定されています。二人目はラシン・サンタンデールの若手左SBホルヘ・サリナス。チームの昇格により解除金が1600万ユーロに跳ね上がりましたが、選手本人がバルサ移籍を熱望し他クラブからのオファーを保留しています。バルサは固定600万ユーロ+変動200万ユーロに加えて、ジョフレ・トレンスやエクトル・フォルトら若手のレンタルを含める最終オファーを準備し、トップチーム登録を前提に獲得を目指しています。(via SPORT) (via ElDesmarque)

中盤の補強動向

バイエルン・ミュンヘンとの契約が満了しフリーエージェントとなっている31歳のドイツ人MFレオン・ゴレツカの陣営から、バルサに対して逆オファーが届きました。ゴレツカはバイエルン時代にフリック監督のもとで公式戦64試合15ゴール18アシストと活躍しましたが、クラブのスポーツ部門は現在の中盤の層の厚さに満足しており、フレンキー・デ・ヨングの長期離脱があってもこのオファーを検討しない方針です。マルク・カサドに対して約4000万ユーロのオファーがあれば放出する可能性はありますが、現状で新たなMFの補強は優先されていません。また、バレンシアの23歳MFハビ・ゲラについても、デコが6月に代理人と接触していましたが、今週末から彼の契約解除金が4000万ユーロから6000万ユーロに上昇するため、今夏の獲得は極めて困難な情勢となっています。(via Mundo Deportivo) (via SPORT)

クラブ運営とスタジアム

ジョアン・ラポルタ会長は心臓の不整脈の手術から順調に回復しており、オンラインで理事会に参加しました。クラブは今後、エスパイ・バルサの資金調達拡大(ゴールドマン・サックスからの融資5億ユーロ増額)や、Spotifyとの2030年までのスポンサー契約延長、Ohana Developmentとの高級住宅プロジェクトの承認、そして決算承認などを、すべて9月に予定している一つの通常ソシオ総会にまとめて決議する方針を固めました。一方で、Spotifyカンプ・ノウの改修工事については、深夜作業ができない騒音規制の影響により、当初10月に予定されていた第3層(3階席)のオープンが大幅に遅延し、2027年の2月から4月頃になる見通しであることが判明しました。これにより、スタジアムからのマッチデー収入の予測に影響が出る可能性があり、さらに2027/28シーズン開幕時には屋根の設置工事のために再びモンジュイックへ一時移転することが予定されています。(via SPORT)

【本日の総括】

クルピの負傷により前線の補強計画に狂いが生じる中、フリアン・アルバレスの獲得交渉も難航。一方でカンセロの復帰は現実味を帯びています。Bチームとの組織統合や若手の契約整理も進み、クラブ全体で新シーズンに向けた土台作りが急ピッチで行われています。