プレシーズン第4戦アルメリア戦の総括と全選手評価

ラ・リネア・デ・ラ・コンセプシオンのシウダード・デ・ラ・リネア・スタジアムで行われたUDアルメリアとのプレシーズンマッチは、1-0で勝利を収めた。マヌエル・ペレグリーニ監督は、直前のオリンピック・リヨン戦からパブロ・ガルシア以外の10人のスタメンを入れ替えて臨んだ。

スタメンには、マヌ・ゴンサレス、アンヘル・オルティス、ディエゴ・ジョレンテ、バレンティン・ゴメス、ジュニオル・フィルポ、グナンゴロ・ブアレ、イバン・コラレホ、パブロ・ガルシア、イケル・ロサダ、ホセ・アントニオ・モランテ、ゴンサロ・プティが名を連ねた。ベンチには、アルバロ・バジェス、エクトル・ベジェリン、ナタン、マルク・バルトラ、ファクンド・ベルナル、パブロ・フォルナルス、フラン・ガルシア、ロドリゴ・リケルメ、ネルソン・デオッサ、マルク・ロカ、イスコ、リカ・フネス、エンゴランが控えた。

試合はパブロ・ガルシアのパスからイバン・コラレホが落ち着いてフィニッシュし、これが決勝点となった。プレシーズン無敗を維持している。

各選手の評価は以下の通りである。

マヌ・ゴンサレス(7点):序盤は少し躊躇する場面もあったが、徐々に自信をつけ、試合終了間際にはセルヒオ・アリバスのシュートを好セーブしてクリーンシートを達成した。

アンヘル・オルティス(5点):攻撃参加は少なく、あまり目立たない試合となった。

ディエゴ・ジョレンテ(6点):マヌ・ゴンサレスのミスをカバーし、ゴールライン上でクリアを見せた。後半の猛攻も無難に凌いだ。

バレンティン・ゴメス(5点):チームで唯一フル出場し、無失点に貢献した。

ジュニオル・フィルポ(4点):フラン・ガルシアの控えに甘んじる可能性が高い。プレーが粗削りであった。

グナンゴロ・ブアレ(6点):中盤で驚異的な運動量を見せ、疲労困憊になるまでピッチを駆け回った。

イバン・コラレホ(7点):冷静なシュートで決勝点を記録。それ以前も常に危険な場面に顔を出しており、若手のなかで輝きを放った。

パブロ・ガルシア(6点):決勝点をアシストしたが、それまでは焦りやプレーの不正確さが目立っていた。

イケル・ロサダ(5点):放出候補とされているが、プレシーズンでは懸命にアピールを続けている。セットプレーのキッカーも務めた。

ホセ・アントニオ・モランテ(8点):この試合のベストプレイヤー。再三のチャンスを演出し、トップチーム定着を強くアピールした。

ゴンサロ・プティ(4点):ストライカーでありながら、攻撃よりも守備での貢献の方が目立っていた。

エクトル・ベジェリン(6点):ベテランらしい堅実な守備で相手の攻撃を封じ込めた。

フラン・ガルシア(5点):左サイドで高い位置を取り、まるでウイングのようなプレーを見せた。

マルク・ロカ(5点):守備固めとして出場し、役割を全うした。

ネルソン・デオッサ(4点):再び「偽9番」として出場したが、本職ではないことが浮き彫りになるパフォーマンスだった。

ファクンド・ベルナル(5点):フィジカルの強さを見せたものの、試合終盤にミスを犯して同点のピンチを招きかけた。

イスコ・アラルコン(5点):ピッチに戻ってきたこと自体が最大のニュースであった。

パブロ・フォルナルス(5点):特別なプレーはなかったが、ピッチにいるだけで存在感を示した。

ロドリゴ・リケルメ、エマヌエルは出場時間が短く評価なし。

マヌエル・ペレグリーニ監督(6点):プレシーズンで無敗を維持。ストライカー不足のなか、カンテラーノたちが結果を出している。

(via ElDesmarque)

イスコ・アラルコンが70日ぶりにピッチへ帰還

昨シーズンの最終節で涙ながらにピッチを去ってから70日、イスコ・アラルコンが実戦復帰を果たした。オフを返上してシウダード・デポルティーバ・ルイス・デル・ソルでリハビリに励み、痛みを抱えずにプレーするための特別プログラムをこなしてきた努力が実を結んだ形だ。

アルメリア戦の後半59分、彼がウォーミングアップを開始すると、スタジアムに駆けつけたサポーターから大歓声が上がった。そして72分、決勝点を挙げたイバン・コラレホに代わってついにピッチへ。交代時にはエクトル・ベジェリンからキャプテンマークを受け取り、腕に巻いてプレーした。

トップ下や、前線にいるネルソン・デオッサと並ぶようなポジションでプレーし、セットプレーのキッカーも任された。数週間の離脱により試合勘の欠如は否めなかったが、足元の技術の高さは健在であった。チャンピオンズリーグも控える過酷なシーズンに向けて、彼の復帰はチームにとって非常に大きな希望となっている。

(via ElDesmarque)

若き守護神マヌ・ゴンサレスがトップチームで飛躍

ディエゴ・コンデの負傷離脱という緊急事態のなか、第3GKであった19歳のカンテラーノ、マヌ・ゴンサレスがアルバロ・バジェスのバックアッパーとして一気に浮上している。ドイツでの合宿から帰国後、チームメイトのホセ・アントニオ・モランテとともに休暇を返上してトップチームに合流し、出番を待ち続けていた。

アルメリア戦でトップチームでの初出場を飾り、90分間フル出場を果たした。試合序盤のコーナーキックでボールをこぼし、ディエゴ・ジョレンテに救われるヒヤリとする場面もあったが、その後は安定したプレーを披露。試合終盤には強烈なシュートを好セーブで防ぎ、無失点勝利に大きく貢献した。

彼は7月にウェールズで開催されたU-19欧州選手権でスペイン代表の正GKを務め、グループステージから決勝までの全試合を無失点で抑えて優勝に貢献し、「ゴールデングローブ賞」に輝いている。クラブとは2029年までの契約を結んでおり、契約解除金は2000万ユーロに設定されている。今シーズンはセグンダRFEFに所属するベティス・デポルティーボでプレーしながら、トップチームに帯同する予定だ。カンテラーノとしてUEFAのBリストに登録可能なため、ヨーロッパの大会でも遠征に同行することが確実視されている。

(via Estadio Deportivo)

グナンゴロ・ブアレに契約延長オファーとレンタル計画

プレシーズンでアピールを続けている22歳のミッドフィルダー、グナンゴロ・ブアレに対し、クラブは契約延長オファーを提示している。アルメリア戦でも素晴らしいパフォーマンスを見せた彼は、マヌエル・ペレグリーニ監督からも高く評価されている。

現在の契約は2027年6月までとなっているが、給与が低く設定されており、ベティス・デポルティーボが所属するセグンダRFEFでは彼の成長の場として物足りない状況だ。そのため、クラブは新たに3年から4年の契約延長を結んだ上で、彼をラ・リーガ・ハイパーモーション(セグンダ)のクラブへレンタル移籍させる計画を描いている。

すでにコルドバやブルゴスからオファーが届いており、グラナダやカディスも彼の動向を注視している。もしレンタル移籍が実現しない場合は、将来の売却益の一部を保持する条件で、50万ユーロでの完全移籍も容認する構えを見せている。当面はトップチームに帯同し、アイルランドでのキャンプにも参加する予定だ。

(via ElDesmarque)

アイルランド遠征とクチョ・エルナンデスの合流

マルベージャでの第2次キャンプを終え、チームは日曜日に休息を取った後、月曜日の朝9時30分からロス・ベルメハレスの第2グラウンドでトレーニングを再開した。その後、午後にはアイルランドへ出発し、金曜日までの短い第3次キャンプを実施する。

アイルランドでは水曜日の20時30分から、プレミアリーグ王者でありチャンピオンズリーグ準優勝チームであるアーセナルとの親善試合が控えている。アーセナルはスペイン代表などの主力選手が多く不在となる見込みだ。

このアイルランド遠征から、コロンビア代表としてワールドカップに出場していたストライカーのフアン・カミロ・クチョ・エルナンデスがチームに合流する。また、アントニー・マテウス・ドス・サントスもまもなく合流予定だが、アルゼンチン代表としてワールドカップ決勝まで進出したジオ・ロ・チェルソは、アイルランド遠征の後に合流することになっている。

アイルランドから帰国した翌日の土曜日(8日)には、ホームでボーンマスを招いてのプレゼンテーションマッチが行われる。さらに、ロ・チェルソのワールドカップ決勝進出の影響で第1節のバレンシア戦が延期されたため、15日(土)にイタリアのバーリでインテル・ミラノとの親善試合を組み、21日(金)のカルトゥーハでのレアル・ソシエダ戦(リーグ開幕戦)に向けて最終調整を行う。

(via ElDesmarque)

移籍市場の厳しい台所事情と今後の補強・売却戦略

8月の声を聞いた現在、クラブは9月1日までに選手の売却とキャピタルゲインの創出が必須という厳しい経済状況に直面している。セルジ・アルティミラの売却で得た固定1825万ユーロは、ファクンド・ベルナル(950万ユーロ)やフラン・ガルシア(200万ユーロ)の獲得、そして昨シーズンの売却予算の穴埋めに充てられた。

チャンピオンズリーグ出場による収入増はあるものの、選手へのボーナスなどでその3分の1以上が消えてしまうため、補強資金は決して潤沢ではない。現在、ソフィアン・アムラバトの代役となる守備的ミッドフィルダーと、セドリック・バカンブやチミー・アビラが抜けたストライカーの獲得を目指しているが、フリー移籍か買い取りオプション付きのレンタル移籍に限られている。

ダニ・セバージョスについては、選手側が他クラブからのオファーを断って待機している状態だが、クラブはサラリーキャップの空きを作るために8月下旬まで待つよう求めている。ネルソン・デオッサが残留すれば、彼の復帰はさらに困難なものとなるだろう。アムラバトに関しては、選手とは長期契約で合意しているものの、フェネルバフチェが要求額を下げるのを待っている状況だ。

資金捻出のため、アントニーやエス・アブデ(各4000万ユーロ評価)、ナタン(2500万ユーロ)、クチョ・エルナンデス(1800万ユーロ)、バレンティン・ゴメス(1200万ユーロ)などの売却が検討されている。しかし、クラブが設定している要求額(アブデ6000万ユーロ、ナタン4500万ユーロ)は高く、買い手を見つけるのは容易ではない。

(via Estadio Deportivo)

ネルソン・デオッサの残留希望とバスコ・ダ・ガマの再アタック

この夏の最大の移籍ドラマとなっているネルソン・デオッサの去就だが、状況は二転三転している。バスコ・ダ・ガマとの間では、条件達成で最大1260万ユーロの買い取り義務が発生するレンタル移籍でクラブ間合意に達していたが、現在その取引は保留状態にある。

当初はバスコ・ダ・ガマ側の組織的問題や銀行保証の提出の遅れが原因だったが、問題が解決した今、デオッサ本人がベティスでの再起を強く望んでいることが移籍を阻んでいる。ペレグリーニ監督は彼をプレシーズンで「偽9番」として起用するなど、戦力として評価しており、ストライカー不足のチーム事情も相まって起用が続いている。

しかし、ブラジルからの情報によると、バスコ・ダ・ガマのスポーツディレクターであるアドマール・ロペスが交渉をまとめるために直接スペインへ渡航したという。過去にも直接交渉で選手を説得した手腕を持っており、諦める様子はない。デオッサにはリーベル・プレート、フラメンゴ、クラブ・アメリカ、イプスウィッチ・タウン、ウェストハム、パナシナイコスなども関心を示しており、クラブはあらゆるオファーを検討する姿勢を崩していない。

(via Estadio Deportivo)

ノーベル・メンディの移籍による思わぬ収入

ラージョ・バジェカーノがノーベル・メンディをイングランドのハル・シティへ移籍させることでクラブ間合意に達した。移籍金は固定1900万ユーロ、ボーナス込みで最大2500万ユーロに上る見込みだ。

この移籍はベティスにも大きな恩恵をもたらす。ベティスはメンディの保有権の20%を保持しているため、固定額から約380万ユーロを受け取ることになる。さらに、ボーナスが達成されれば100万ユーロ以上が追加で転がり込む計算だ。

ラージョ・バジェカーノがメンディの買い取りオプションを行使した際の280万ユーロと合わせると、戦力外となっていた選手から約660万ユーロ以上の収入を得ることになる。さらに、国際移籍となるため、育成補償(連帯貢献金)としてベティスに在籍した2年分の分配金も入る予定であり、クラブの財政を助ける貴重な臨時収入となる。

(via Estadio Deportivo)

クルゼイロの若きCBジョナタン・ジェズスへの関心

チャンピオンズリーグを戦うためのプロジェクトにおいて、センターバックの補強候補としてブラジルのクルゼイロに所属する22歳のジョナタン・ジェズスを現地で視察している。

187cmの長身と足元の技術の高さ、ビルドアップの能力が評価されており、クラブのスカウト陣は彼の能力に太鼓判を押している。しかし、彼にはベンフィカやレアル・ソシエダ、バレンシアなども強い関心を示しており、特にベンフィカへの移籍が有力視されている。

クルゼイロは売却に慎重な姿勢を見せており、移籍金を2000万ユーロと高額に設定して他クラブを牽制している。彼の代理人はナタンの移籍などでもベティスと繋がりがあるアンドレ・キュリーだが、現在のベティスの資金力では獲得は非常に困難な状況となっている。

(via Estadio Deportivo)

ペレグリーニ監督がもたらしたメンタリティ変革の秘話

ロドリ・サンチェスのインタビューから、マヌエル・ペレグリーニ監督がいかにしてベティスに勝者のメンタリティを植え付けたかが明らかになった。

2020年夏の就任前、ベティスは多額の資金を投じながらリーグ15位に沈んでおり、選手たちも危機感を抱いていた。就任直後の2020年11月か12月、チーム状態が悪く批判にさらされていた際、ペレグリーニ監督は選手たちを集めてこう言い放ったという。

『別のプレースタイルを望むなら、私は変わらない。別の監督を探してくれ。私は自分のプレースタイルも個性も変えるつもりはない』

この言葉を聞いたロドリは、『なんて個性だ、この人はすごい!』と感銘を受けたと語る。そこからチームは彼を父親のように尊敬し、絶対的な信頼を寄せるようになった。罰金や厳しいルールを設けることなく、選手たちの才能を引き出しながら強い絆を築き上げたペレグリーニの手腕により、チームは毎年のヨーロッパ大会出場、コパ・デル・レイ優勝、そして今季のチャンピオンズリーグ出場へと飛躍を遂げたのである。

(via Estadio Deportivo)

【本日の総括】

プレシーズンマッチで無敗を維持するなか、イスコの復帰やカンテラーノの台頭など明るい話題が多い一方、移籍市場では厳しい財政状況のなかで主力放出の可能性や補強の難航など、フロントの手腕が問われる局面を迎えている。