CDテネリフェ
セグンダ・ディビシオン(2部)で確固たる地位を築くテネリフェですが、今シーズンは極めて特異な選手構成で戦いに挑みます。現在トップチームに登録されている選手たちの「2部経験値」を分析すると、下部組織とトップチームの中間に位置する若手を除いたとしても、2部リーグ出場経験が全くない選手だけで完璧な11人のスタメンを組むことができるという、非常に珍しい現状に直面しています。
2部での経験が100試合を超えているのは、ナチョ・ギル(通算101試合:エルチェで11、ポンフェラディーナで34、カルタヘナで56)、ホセ・レオン(172試合)、エンリク・ガジェゴ(162試合)、そして今季の2部登録メンバーの中で最多出場記録を誇る大ベテランのマーク・マテウ(通算368試合、2部リーグ歴代20位)のわずか4名のみ。マテウ、レオン、ガジェゴの3名だけが、1部昇格をかけた過酷なプレーオフのプレッシャー(昇格プレーオフ出場4試合)を肌で知っています。
一方で、今季2部での戦いが「初挑戦」となるグループには、3部リーグである1部RFEFからの昇格を経験したGKガブリ・デ・ブイスト、フアンホ・サンチェス、ノエル・ロペス、ファブリシオ、そして移籍市場閉幕までに他クラブへの移籍が濃厚とされているママドゥ・バルデがいます。フアンホ、ノエル、ファブリシオの3名は3部リーグでそれぞれ118試合、99試合、30試合を戦い抜いた確かな実力者ですが、2部のピッチに立ったことは一度もありません。開幕戦のエイバル戦(イプルーア)が彼らにとってのデビュー戦の舞台となる見込みです。
さらに、テネリフェだけでなくスペインフットボールの環境自体が初めてとなる「完全なる新顔」の外国籍選手が6名加わりました。オランダ人のニール・ヴィレック、クロアチア人のロコ・ユレシキン、ボスニア人のアネス・クルジャリッチ、アルゼンチン人のマウロ・ピットン、スロベニア人のマルティン・ペツァル、そして期待のドイツ人FWグラント=レオン・ラノスです。
この経験不足を補うため、強化部は最近まで2部で主力として戦っていたホルヘ・モレノ(42試合)、ヘスス・アルバレス(36試合)、ビクトル・モレノ(25試合)、ババカル・ディオコウ(12試合)の4名を補強しました。その他の登録メンバーの出場スタッツは、カンテラ出身のセサール・アルバレス(12試合)、アンソニー・ランダスリ(11試合)、ダニ・フェルナンデス(11試合)、クラブが今夏の売却を進めているヘスス・デ・ミゲル(34試合)、ダビド・ロドリゲス(42試合)、ダニ・マルティン(70試合)、イバン・チャペラ(74試合)となっています。
また、今夏よりデンマークのHummelに代わり、イタリアのMacronが新たなユニフォームサプライヤーとなりました。
・ホーム(第1):大西洋の「波、力、動き」をコンセプトに、青と白を大胆に配置。
・アウェイ(第2):テイデ山の岩、火山灰、溶岩をモチーフにした黒。 Chinyero火山エリアでEnric GallegoやDavid Rodríguezらがモデルを務め、 Teideのシルエットとエンブレムが昇華プリントされています。
・サード(第3):がん患者支援団体(AECC)とのコラボで、従来のピンクからリンパ腫支援の「緑」へ変更。島の美しい森と、固有種である「ベヘケ」のシルエットが描かれています。
補強について、指揮官のアルバロー・セルベーラ監督はチミー・アビラの獲得の噂に触れ、『チームが前線に誰かを必要としているのは誰の目にも明らかだ。スピードがあり、存在感を示せるアタッカーを求めている。だが、その名前が誰になるかという質問は、私ではなく強化部(スポーツディレクター)に聞いてくれ。彼らが適任だと判断した選手を連れてくるだろう』とコメントし、前線の補強の緊急性を語りました。
ピッチ外では、3日後に迫る開幕戦を前に、シーズンシートの販売数が驚異の「16,333名」を突破。これはセグンダ・ディビシオンにおけるクラブの歴史上最多の販売記録であり、サポーターの期待感は完全に最高潮に達しています。(via SPORT)
レアル・サラゴサ
サラゴサは今夏のプレシーズンマッチにおいて、アウェイでビジャレアルBと対戦し、2-0の完勝を収めました。これでプレシーズン3連勝を飾り、新シーズンに向けて素晴らしいチームの進捗を示しています。
この試合で最も輝いたのは、オランダのAZアカデミー出身で、今夏に加入した12名の新戦力の一人であるGKセム・ウェステルフェルト(Sem Westerveld)でした。ウェステルフェルトは前半に好セーブを連発してチームを救い、試合後には『ここのフットボールに慣れるための時間が少しあったが、毎週成長できていると確信している。トレーニングの質や情熱が非常に高く、それはミスター(イバイ・ゴメス監督)のエネルギーがチームにしっかり浸透している証拠だ。ビジャレアルBは我々のグループのライバルでもあるので、彼らに勝てたことは自分たちの現在地を知る上で素晴らしい結果だ。オランダのAZアカデミーでは、100%ショートパスを繋ぐビルドアップを厳しく教え込まれて育ってきた。ロングボールを蹴ることは許されなかったから、監督が求める丁寧な繋ぎのスタイルは私にとって非常にやりやすい』と、自身の強みと戦術への完璧な適合を誇りました。
試合は32分、アンデル・エレーラがショートフリーキックを繋ぎ、戻ってきたボールを絶妙に折り返します。これを相手DFがクリアしきれず、こぼれ球に反応したパウ・サンスが豪快なミドルシュートを突き刺して先制(0-1)。さらに77分、ハンソンからの針の穴を通すようなスルーパスに抜け出したマルコス・クエンカが、相手GKを冷静にかわして無人のゴールへ流し込み、決定的な2点目を奪いました。
しかし、試合にはいくつかの不運なアクシデントも発生しました。中盤の要であるペテル・アデモは、ソックスの極端な締め付けが原因と思われるふくらはぎの張りを訴え、開始わずか20分で予防措置としてパウ・サンスと交代。ディフェンダーのタチ(Tachi)は、42分に相手FWのシュートを顔面を投げ出してブロックした際、相手のスパイクが顔に直撃。鼻と額を深く裂く大怪我を負い、ピッチを離れてその場で3針を縫う緊急治療を受け、後半はベンチから試合を見守りました(代わりに前の試合で脛骨を痛めていたサイドゥが50分間プレー)。アンデル・エレーラも腰を強打して交代しましたが、こちらは単なる打撲で軽傷と診断されています。
移籍市場における新たな朗報として、バレンシアCFに所属するカンテラ育ちの23歳のディフェンダー、ルベン・イランソ(Rubén Iranzo:愛称ルボ)を完全移籍で獲得することがクラブ間で最終合意に達しました。サラゴサは移籍金を支払わない代わりに、将来イランソを他クラブへ売却した際にその数パーセントをバレンシアへ支払う権利を譲渡する3年契約を結びました。イランソは近く現地へ出発し、昇格という大きなプレッシャーに挑むチームの定位置争いに加わります。(via SPORT)
レアル・オビエド
悲願の1部復帰の初戦、本拠地カルロス・タルティエレで行われたグラナダCFとの開幕戦は、緊迫した死闘の末に0-0の引き分けでスタートしました。
この特別な開幕戦のキックオフ直前、スタジアム全体を感動的な熱気が包み込みました。昨シーズン限りで惜しまれつつもスパイクを脱ぐ決断を下したクラブの偉大なレジェンド、サンティ・カソルラ(Santi Cazorla)がピッチに現れ、名誉のファーストキック(saque de honor)を務めました。カソルラは夏の間、『周囲は私が自分で現役引退を決めたと言っているが、決してそうではない。私はまだもう1年ピッチに立って戦う自信も体も備わっていた』と、クラブとの間で引退をめぐる複雑な葛藤があったことを激しく告白していましたが、この日は涙をこらえ、スタンド全体の総立ちでの拍手と「メレンディの名曲」が大音量で響き渡る中、笑顔でサポーターに感謝を伝えました。
試合の前半は、フリアン・カレロ監督率いるオビエドが終始圧倒的なペースでグラナダを自陣へ押し込みました。15分には Jacoboが獲得したフリーキックから、ディフェンダーのダビド・コスタスが決定的なヘディングシュートを放ちましたが、ボールは惜しくもポストのわずか右へ。25分には最前線のクリス・ラモスが右エリアの角から弾丸のようなシュートを放ちましたが、グラナダのGKリゾアインの驚異的なワンハンドセーブに阻まれました。さらに36分、 Nacho Vidalの鋭いグラウンダーのクロスに Reinaが飛び込んでシュートを放ちましたが、軌道上に立っていた味方の Jacoboの体に不運にも当たってしまい、ゴールライン上で掻き出される痛恨の決定機逸となりました。
後半に入るとオビエドは疲労から徐々にトーンダウンし、一転してグラナダの素早いカウンターに晒される展開となりましたが、最後はGKアーロン・エスカンデル(Aarón Escandell)が立ちはだかり、85分に味方のバックパスミスから完全な一対一となった大ピンチを驚異的なセーブで防ぎ切り、勝ち点1を死守しました。
フリアン・カレロ監督は試合後の会見で次のように語り、チームの収穫と課題を語りました。
『前半は非の打ち所がないほど完璧なゲームを支配し、あれだけの決定機を作った。ただ、プレシーズン中の筋肉の疲労や負傷者が多く、特に中盤の底で選手層の薄さが影響して後半に一気にスタミナ切れ(酸素不足)に陥ってしまった。勝てなかったのは非常に悔しいが、これがセグンダの厳しさだ。80分に出場した17歳のエンゾ(Enzo Pérez)は、体格も強く、あの難しい緊迫した展開でもボールを恐れずに素晴らしいインテンシティを示してくれた。負傷者たちは深刻な状態ではなく、Carlosは数日中にトレーニングに復帰する予定だ』(via SPORT)
グラナダCF
パチェタ監督率いるグラナダは、非常に組織的でタフなオビエドのホームに乗り込み、苦しみながらも貴重なアウェイ勝ち点1(0-0)を獲得しました。指揮官はスタメンに今夏獲得したばかりの新戦力を3名起用し、新たなスタイルをテストしました。
前半はオビエドの容赦ないアグレッシブな攻撃に晒され、何度も決定的なピンチを迎えましたが、守護神ラウル・リゾアイン(Raúl Lizoain)が文字通りの「神懸かり的なセーブ」を連発してスタジアムのサポーターを沈黙させ、無失点でハーフタイムを迎えました。後半に入るとパチェタ監督は57分にマルケスとパスクアルの強力なアタッカー陣を投入。これが功を奏して中盤のイニシアチブを握り返し、85分には相手ディフェンスの不用意なバックパスからマルケスが決定的な一対一を迎えましたが、相手GKの果敢な飛び出しに阻まれ、あと一歩で勝利というチャンスを逃しました。
この死闘の終盤に、誰もが肝を冷やす深刻なアクシデントが発生しました。後半70分からピッチに立ち、17歳という若さで念願のプロデビューを果たした期待の新鋭ウインガー、オウェン・エメカ(Owen Emeka)が、空中戦の競り合いで相手DFのフアン・クルスと頭部を激しく衝突。エメカは試合終了のホイッスルと同時にピッチに倒れ込み、激しい眩暈(めまい)と視界が完全にかすむなどの脳震盪(conmoción)の症状を訴えました。
ピッチ上で両チームの医療スタッフによる懸命な応急処置が数分間行われた後、スタジアム内に救急車が直接乗り入れ、エメカはHUCA病院へと緊急搬送されました。クラブの公式発表によると、エメカは幸いにも意識をしっかり取り戻しておりポジティブな回復傾向にありますが、頭部強打による脳震盪の経過観察のため、そのまま緊急入院して精密検査を受けることとなりました。
パチェタ監督は会見で、『エメカは非常に強い衝撃を受けて眩暈と視野のぼやけがあったが、現在は意識もはっきりしており落ち着いている。病院での検査結果を待ちたいが、家族の皆様もどうか安心してください。試合に関しては、前半の苦しい戦いをGKのリゾアインが救ってくれ、後半は選手交代によって我々の狙い通りのアグレッシブな戦いを表現できた。アウェイでの初戦としては、ポジティブに捉えられる勝ち点1だ』と、新体制の進捗に手応えを語りました。(via MARCA)
FCアンドラ
ジェラール・ピケ氏がクラブ会長を務め、その手腕が注目を集めるアンドラは、本拠地で行われたセグンダの開幕戦でセウタを5-1という衝撃的なスコアで下し、この上ない最高のロケットスタートを飾りました。カルレス・マンソ(Carles Manso)新監督が送り出したイレブンは、圧倒的なプレッシングと丁寧なパスワークでセウタを完全に圧倒しました。
試合は立ち上がりの2分、ディフェンダーのディエゴ・アレンデのバックパス処理の乱れを相手のオマール・サディクに奪われ、マリーノ・イリェスカスに決定的なシュートを浴びてポストを直撃するピンチからスタートしました。この冷や水で目を覚ましたアンドラは、一気にアグレッシブな攻撃へとシフトします。
前半10分には、新戦力で期待のセルビア人アタッカー、ステファン・グルボヴィッチ(Stefan Golubovic)がクロスをドンピシャのヘディングで合わせましたが、相手GK Guille Vallejoの信じられないようなセーブに阻まれました。さらに29分、カリックの右からのクロスにウーゴ・ソロサバルが合わせ、こぼれ球をグルボヴィッチが狙い、最後はウーゴ・ロペスが放った「波状攻撃」を見せましたが、クロスバーと相手の懸命なブロックに阻まれました。
しかし悲願のゴールは33分に訪れます。右サイドバックのカリックが絶妙な「ヒールパス」で折り返したボールを、昨シーズンに3部で25ゴールを挙げて得点王に輝き、31歳にしてついにプロリーグの切符を掴んだ Jordi Canoがエリア内でトラップ。力強い右足の弾丸シュートをネットに突き刺し、自身にとって記念すべきプロ初ゴール(1-0)を記録しました。Jordi Canoはゴール後、信じられないという様子で両手で顔を覆い、スタンドに駆けつけた兄でカピタンのアレックス・カノ(Alex Cano)と共に熱い涙を流しました。このCanoとカリックの連携は、かつてレアル・マドリードでレジェンドのグティがベンゼマに送った「伝説のヒールパスアシスト」の再現のようだと、現地メディアやSNSで大きなバズを巻き起こしています。
後半62分、再びこの2人が魔法をかけます。Jordi Canoがライン際で受け、今度は彼が華麗なヒールパスでカリックにアシストを供給。抜け出した右サイドバックのカリックが冷静にゴール右隅へ蹴り込んで2-0。
ここから、マンソ監督が交代枠からピッチに送り込んだ新戦力のナチョ・キル(Nacho Quintana)が異次元の大暴れを見せます。ピッチに入ってわずか数秒、相手ディフェンダーのダニエル・マスのトラップミスを猛烈なチェイシングで奪うと、キーパーとの一対一を流し込んで3-0(69分)。さらに84分、アレックス・カルボが相手のパスミスからペナルティエリア内に持ち込み、並走していたナチョ・キルにプレゼントパス。ナチョ・キルがこれを無人のゴールへ沈めて4-0と、電撃的なマルチゴールを完了させました。
セウタは86分にコネのアシストからジョルディ・エスコバルが1点を返しますが、ドラマは終わりません。アディショナルタイム93分、エフェ・アクマンからの見事な超ロングパスに抜け出したアレックス・カルボ(Álex Calvo)が、突進してきた相手GKをワンタッチでかわし、そのまま無人のゴールへ滑り込ませて5-1。本拠地を埋め尽くしたファンを熱狂の渦に巻き込み、新星アンドラの並外れた破壊力を証明しました。(via Esport3)
カディスCF
今シーズンから降格に伴い2部の舞台で戦うこととなったカディスですが、電撃的な監督就任からわずか数日のトレーニング期間しか持てなかったアルベルト・セラーデス新監督(Albert Celades)の初陣として、本拠地「JP Financialスタジアム」で昇格組のセルタBと対戦し、決定力不足に泣いて0-0で引き分けました。
セラーデス監督は現在、ディフェンス陣に怪我人が続出している厳しい台所事情を考慮し、カンテラ出身の若き Noah UkwuijeとManu Riveraを最終ラインに大抜擢する大胆な布陣を選択しました。
前半開始早々の6分、カディスは得意の右サイドからのハイスピードな攻撃を仕掛け、鋭いクロスから最前線のウルコ・イゼタ(Urko Izeta)が決定的なヘディングシュートを放とうとしましたが、相手ディフェンダーの素早いクリアに遭い阻まれました。その後もカディスは高いポゼッションで中盤を支配し、14分にはペナルティエリア手前でボールを奪ったロミニュー・クアメが鋭いグラウンダーのシュートを放ちましたが、相手ディフェンスの体を張ったブロックに阻まれました。
試合が進むにつれ、カディスの中盤はフラストレーションから激しいタックルを連発し、前半のうちに3名がイエローカードを受ける重い展開を強いられました。22分には相手の鋭いミドルシュートを浴びましたが、GKのジョキン・エズキエタ(Jokin Ezkieta)が指先で弾く驚異的なファインセーブでコーナーキックへ逃れました。
後半に入り、セラーデス監督は前線の活性化を狙ってレジェンドの「スソ(Suso)」を含む3枚替えを敢行。81分にはそのスソが放ったコーナーキックからハビ・カストロが決定的なヘディングシュートを放ちましたが、相手GKの驚異的な反応に阻まれ、アディショナルタイム93分に Corderoがエリア内から放った低い弾道のシュートも相手GKにセーブされ、どうしてもゴールネットを揺らすことができないまま、手痛い勝ち点1獲得に留まりました。(via Mundo Deportivo)
セルタ・フォルトゥナ
セルタ・デ・ビーゴのBチームであるセルタ・フォルトゥナは、クラブの長い歴史上において初めてプロフェッショナルリーグ(2部リーグ)のピッチに立つという、極めてエポックメイキングで記念すべきデビュー戦に臨み、敵地での厳しいアウェイ環境の中で値千金の勝ち点1(0-0)をもぎ取りました。
フレディ・アルバレス監督(Fredi Álvarez)は試合開始時に「5バック」の極めてソリッドな守備システムを採用し、カディスの猛攻に備えました。試合開始直後こそ大観衆の耳を聾するブーイングとインテンシティに浮き足立つ場面が見られ、相手FWの決定的なシーンを作られましたが、選手たちは高い自己解決能力を示して落ち着きを取り戻し、前半22分、中盤の素早いパス交換から抜け出したアンヘル・アルコス(Ángel Arcos)がペナルティエリア外から枠の右上を捉える決定的な素晴らしいミドルシュートを放ち、相手GKの指先を掠める鋭いCKを誘発しました。
後半、セルタBはさらにポジションをコンパクトに保ち、中盤の AntañónやAnxoの投入によって前線からのプレッシングを強化。相手ディフェンスのスペースを完全に消し去り、後半開始直後にもアルコスがペナルティエリア内でルーズボールを拾い、右足で低い弾道のシュートを放ちましたが、相手GKの好セーブに阻まれました。
試合終盤、カディスの猛攻に対し、最後は守護神のコケ・カリージョ(Coke Carrillo)が躍動。81分にコーナーキックから合わされた相手の至近距離での決定的なヘディングシュートを信じられないような反応で弾き返し、引き分けへと試合をクローズさせました。Bチームながらプロのトップカテゴリーの壁を完全に崩し、今後の戦いに大きな自信をもたらす歴史的な一歩となりました。(via SPORT)
ブルゴスCF
セルヒオ・フランシスコ新監督(Sergio Francisco)がルイス・ミゲル・ラミス前監督からバトンを引き継いだブルゴスは、ホームの「El Plantío」で迎える開幕のコルドバ戦に向けて、熱い調整を完了させました。昨シーズンは Castellónと勝ち点で並びながらも、得失点差などで惜しくも昇格プレーオフ出場権を逃したため、今季にかけるチームの意気込みは並々ならぬものがあります。
この夏、クラブは大幅な血の入れ替えを行いました。フェル・ニーニョ、イバン・モランテ、ミゲル・アティエンサ、フロリアン・ミゲル、イニゴ・コルドバといった、昨シーズンのチームの背骨を担っていた主力選手5名が一気に退団しました。
一方で、スポーツディレクター陣は若くて戦闘力の高い才能を次々と獲得。アルメリアから獲得した21歳のU-21スペイン代表GK ブルーノ・イリバルネ(Bruno Iribarne:4年契約、1.91メートル)をはじめ、ハビ・リャブレス、ダディエ、オイエル・ルエンゴ、ホセ・グラヘラ、イグナシ・ビララサ、レンシナ、そして得点力のあるアレックス・フォレスを補強。
開幕戦に向けては、プレシーズンで不運にも右足親指を骨折したセンターバックのルエンゴと、左膝内側半月板を手術した右サイドバックのレザンコス(Álex Lizancos)の2名が欠場を余儀なくされていますが、大幅にアップデートされた若い力で古豪の開幕戦に白星を狙います。(via SPORT)
コルドバCF
イバン・アニア監督(Iván Ania)の指揮のもとで就任4年目を迎えるコルドバは、3シーズン連続となるこの2部での戦いに臨むにあたり、今夏の市場でなんと合計「14名」もの新戦力を獲得するという、クラブ史上類を見ない規模の大規模補強を行いました。
・GK:ギジェルメ・フェルナンデス(Guilherme Fernandes)
・DF:ファン・グティエレス、エゴイツ・ムニョス、ダニ・タセンデ、ハコボ・マルティ(Jacobo Martí:現在負傷中)
・MF:ユシ・ディアラ(Yussi Diarra)、ダミアン・カセレス、エデル・ガルシア、アドナネ・ガイラン
・FW:エル・ジェバリ(El Jebari:負傷中)、イバイ・サンス、エノール・ロペス、ブライ(Bri)が加わり、さらに若手アタッカーのウナイ・サブロソ(Unai Sabroso:ラージョBから獲得し今季は3部のポンフェラディーナにローン)やビクトル・サンチェスの復帰などが完了しました。
離脱した選手も多く、アドリアン・フエンテス、ダニ・レケナ、ハコボ、カルロス・マリア、イグナシ・ビララサらが退団しました。アニア監督は開幕前日の会見で、対戦相手のブルゴスについて次のように語り、不敵な笑みを浮かべました。
『昨シーズンのブルゴスは非常に堅固で組織化されており、守備にほとんど隙がなかった。しかし、今夏の彼らはメンバーが大幅に代わり、まだ連携の構築プロセスにある。今の彼らは守備陣の距離感が遠く、非常にルーズだ。我々が突くべきスペースはそこにある』
予想スタメンとして、GKには安定感のあるイケル・アルバレス。ディフェンスラインはファン・グティエレスとルーベン・アルベスがコンビを組み、右にムニョス、左にタセンデ。中盤はイスマ・ルイスをアンカーに置き、ユシ・ディアラとエデル・ガルシアを配置。前線の3トップは、右にブライ、左にキャプテンのカラセド、そして最前線にエノール・ロペスを起用して一気に敵陣攻略を狙うとみられています。(via SPORT)
ジローナFC & CDレガネス
今シーズン、2部リーグ(LaLiga Hypermotion)での躍進を誓うジローナFCとレガネスが、開幕戦から注目の激突を迎えます。
昨シーズン終了後、アヤックスへと引き抜かれたミチェル・サンチェス(Míchel Sánchez)前監督の後を継ぎ、キケ・アルバレス(Quique Álvarez:元Bチーム指揮官)が新たに就任したジローナ。今夏は、イザン・ゴンサレス、ウクライナ人の大柄なFWピシュチュール(Oleksandr Pyshchur)、イバン・モランテ、アル・イテハドからのローン復帰(カンテラ出身)のウナイ・エルナンデスのわずか4名の獲得に留まっています。
一方で、チームの精神的支柱であったデイリー・ブリント、ジョエル・ロカ、アクセル・ヴィツェルが退団し、ローン終了によりエチェベリ、ルマル、ヴィトール・レイス、GKのテア・シュテーゲンといったスター級の主力が一気に去るなど、戦力はややスケールダウンしています。それでも、エースのストゥアーニやデビッド・ロペスは残留。1万人を超える熱狂的なシーズンシート保有者が完売を維持する中、キケ・アルバレス監督の手腕が問われます。
一方のレガネスは、カタールでの指揮を経てスペインに戻ってきたルーベン・アルベス監督(CDレガネス新指揮官)が新たに就任。アルバロ・テヘロやGKのルカ・ジダン(グラナダから)を完全移籍で獲得するなど確かな補強を行い、ファン・クルス(マラガへ)やミゲル・デ・ラ・フエンテ(アルメリアへ)といった、かつての主力売却に伴うチームの再編に余念がありません。(via MARCA)
RCDマジョルカ & レアル・バジャドリード
本拠地ソン・モイックス(Son Moix)で行われた開幕戦において、マジョルカがバジャドリードを2-0で下し、この上ない白星スタートを飾りました。
試合は前半、両チームともに守備陣の連携と高い集中力が際立ち、決定打を欠く0-0のスコアレスで終了。しかし、後半に入るとマジョルカの攻撃のタレントたちが牙を剥きました。
後半62分、ペナルティエリア手前やや右の絶好の位置でフリーキックを獲得。キッカーを務めたパブロ・トーレ(Pablo Torre)が、右足から放たれた目を見張るような見事な弾道でゴール右上の隅(デレチャ)を貫き、鮮やかな先制ゴール(1-0)を挙げました。
さらに攻勢を強めるマジョルカは72分、 Álex Salaが蹴ったコーナーキックに、ニアサイドで待ち構えていた Antonio Raílloが至近距離でヘディングを叩き込み、決定的な2点目を奪って勝負を決定づけました。
バジャドリードは、Thiago OjedaやDavid Torresらを中心に前線からのプレッシングで反撃を試み、終盤にはマルコス・パリエゴやエイルレン(Vegard Erlien)といったフレッシュな選手を投入してゴールを狙いましたが、Raíllo率いるマジョルカの堅牢な守備ブロックを崩しきれず、完敗に終わりました。(via Mundo Deportivo)
【本日の総括】
スペイン2部リーグ(LALIGA Hypermotion)の開幕戦は、初戦から各スタジアムで衝撃的なドラマとインテンシティの高い死闘が繰り広げられました。FCアンドラが Jordi Canoらの華麗なヒール連携と Nacho Quintanaの爆発力によってセウタに5-1と大勝し圧倒的な首位発進を決める一方、テネリフェは2部未経験のカンテラ勢と多国籍な新顔による新時代のチーム再編でエイバル戦へ準備を進めており、16,333名という記録的なシーズンシート完売がサポーターの熱狂を証明しています。サラゴサはウェステルフェルトの素晴らしいセービングとパウ・サンスらの決定力でビジャレアルBに2-0で勝利し、バレンシアのイランソ獲得という守備補強にも成功。オビエド対グラナダの伝統の一戦では、レジェンドのカソルラへのスタジアム総立ちのオマージュが捧げられる中、0-0の引き分けと若き新鋭エメカの脳震盪による緊急入院という厳しいプロの現実が突きつけられました。1部復帰と2部残留をめぐる今季の戦いも、これまでにない過酷で美しい激戦となることは間違いありません。
