サバデル
昇格プレーオフ決勝第2戦でサモラに4-0の歴史的圧勝を収め、5年ぶりにLALIGA Hypermotion(2部)への復帰を決めた。第1戦を0-1で落としていたが、前半18分にハビ・ロペス=ピントの強烈な右足で先制してトータルスコアをタイに戻した。88分にロドリゴ・エスクデロのヘッドがポストに当たったこぼれ球をエネコ・アギラールが押し込んで勝ち越すと、アディショナルタイムにはクアドリ・リアメードとシャビ・モレノが追加点を挙げた。フェラン・コスタ監督は、昨季の1部RFEF昇格に続く2年連続の昇格という偉業を成し遂げた。しかし、3点目が決まった直後に興奮したサバデルファンがピッチに乱入し、試合が約10〜13分間中断される前代未聞の事態が発生。主審が安全確保のためにロッカールームへ避難する騒ぎとなり、重大な規律違反としてスタジアムの閉鎖処分や602ユーロから3,006ユーロの罰金が科される可能性がある。さらにサバデルは、第1戦のキックオフ前にサモラ陣地にスプリンクラーで散水した件で既に制裁対象となっており、再犯扱いとなる。来季はカステリョンとの同カテゴリーでの対戦が実現し、アウェイファンにとって快適な遠征先が一つ増えることになった。(via Estadio Deportivo, Marca, Esport3, Mundo Deportivo, Sport)
マラガ
1部昇格プレーオフ決勝第2戦で、UDアルメリア・スタジアムへ乗り込む。本拠地ラ・ロサレダでの第1戦は0-0の引き分けに終わった。延長戦終了時点で同点の場合、レギュラーシーズンの順位(アルメリア3位、マラガ4位)が適用されてアルメリアの昇格となるため、マラガが8年ぶりの1部復帰を果たすには勝利が絶対条件となる。フネス監督は『待つのではなく、自分たちで昇格を起こしに行く』と強気の姿勢を見せており、ハイタムが戦列に復帰する一方で、ガリレアが欠場する。チュペ、ホアキン・ムニョス、ダニ・ロレンソ、ラルビアらの攻撃陣に期待がかかる。試合前日、ダビド・ラルビアは自宅前の通りで数十人のファンから発煙筒や横断幕による熱烈なサプライズ激励を受け、頭を抱えて感激する一幕もあった。両都市間には1937年の「ラ・デスバンダ(マラガからアルメリアへの悲劇的な逃避行)」という歴史的な背景もあるが、今回は純粋なサッカーの戦いとして、チケットを持たないファンを含め6,000人以上のマラガサポーターがアルメリアへ駆けつける見込みである。(via Sport, Estadio Deportivo, Marca, Mundo Deportivo)
UDアルメリア
1部昇格プレーオフ決勝第2戦を本拠地で迎える。ルビ監督率いるチームは、ホームのアドバンテージに加え、引き分けでもレギュラーシーズン3位という順位の優位性で昇格が決まる有利な状況にある。アンドレ・オルタが欠場となるが、ルビ監督は『近年で最も重要な試合』と位置付け、レオ・バチスタンやニコ・メラメドらの起用が予想される。もしアルメリアが1部昇格を逃した場合、主力の流出だけでなく、補強ターゲットであるデポルティボがアルメリアのフランス人守備的MFステファン・ドゾディッチ(21歳)を引き抜く可能性が高まると報じられている。(via Sport, Estadio Deportivo, Marca, ElDesmarque)
エルデンセ
来季に向けた補強をいち早く進めている。エスパニョールから22歳のカナダ世代別代表MFジャスティン・スミスのレンタル移籍をほぼ確定させた。スポルティング・ヒホンも2度のオファーを提示していたが、エルデンセが争奪戦を制した形。なお、エスパニョールは買い戻しオプションと将来の売却益のパーセンテージを保持する。さらに、バルサ出身のマリオ・ロサスSDの強い意向により、バルセロナの若手有望株エブリマ・トゥンカラ(16歳)とペドロ・ビジャール(18歳)の1年間のレンタル移籍を要請する予定。バルサのポゼッションスタイルをチームに注入し、2部リーグで旋風を巻き起こすという野心的なプロジェクトを掲げている。(via Sport, Mundo Deportivo)
ジローナ
痛恨の3部降格を受け、アヤックスへ移籍したミチェル監督の後任として、ジローナBを率いていたキケ・アルバレスとオスカル・アルバレスの兄弟がトップチームの新監督に就任することがほぼ確実となった。アレッシオ・リスチ、ハゴバ・アラサテ、ハビ・カジェハ、アダイ・ベニテスといった名前も挙がったが、キケ・カルセルSDはクラブのアイデンティティと下部組織のメソッドを知り尽くす内部からの登用を決断した。キケ・アルバレスはビジャレアルなどでカジェハの右腕を務めた経験を持つ。また、コルネジャから21歳のMFイサン・ゴンサレスを獲得。昨季はエウロパやグラナダでレンタルプレーし、1得点1アシストを記録した。一方で、有望株のホエル・ロカ(21歳)にはオサスナやラージョ・バジェカーノなど1部クラブからの関心が寄せられており、退団の可能性が浮上している。(via Estadio Deportivo, Sport, Mundo Deportivo, ElDesmarque)
レアル・サラゴサ
Primera RFEF(3部)への歴史的かつ痛恨の降格が決定した。この影響により、元所属選手の売却益(ロベル・ゴンサレス40%、ポール・アクオコ20%、マウリ・メンサー10%)をベティスが失うなど、他クラブの財政にも波及している。マウリ・メンサーは2部残留なら2028年まで自動的に契約延長されるはずだったが、降格によりフリーエージェントとなる。
一方で経営陣の「Real Z LLC」は、過去4年間のサンジェイやコルデロ主導による監督選びの失敗(カルセド、エスクリバ、ベラスケス、ビクトル・フェルナンデス、ラミレス、ガビ)から学び、ラロ・アランテギSDに全権を委ね、彼が望むイバイ・ゴメスを新監督に招聘するという論理的なプロセスをようやく踏み始めた。
しかし、大怪我からリハビリ中のパウリーノ・デ・ラ・フエンテがクラブの惨状を暴露。『厨房が浸水して朝食が取れない』『練習場のピッチが硬すぎて毎週8人がふくらはぎを痛めるが、マイアミやマドリードなど投資家が多すぎて誰も環境改善の決断を下せない』と、深刻なインフラと組織的問題を痛烈に批判した。
また、ボカ・ジュニアーズを退団したアンデル・エレーラ(36歳)の復帰について、アランテギSDは『交渉は望む段階にある』と自信を見せたが、エレーラ本人は『指導者の勉強をする。もう少しプレーするかは分からない。ボカの後は慎重に歩みを進めたい』と現役引退の可能性も示唆している。(via Estadio Deportivo, Sport, ElDesmarque)
CDカステリョン
パブロ・エルナンデス監督(41歳)との契約を2029年まで延長した。昨季途中の就任からチームをプレーオフ進出に導いた手腕が高く評価され、セカンドコーチのセルジ・リポジェスと共に続投が決定。補強第1号として、FCアンドラとの契約が満了した25歳のMFアルバロ・マルティンをフリートランスファーで獲得し、2029年までの3年契約を結んだ。レアル・マドリード・カスティージャ出身であり、クロアチア1部のシベニクで彼を指導した元カステリョン監督のセルジ・エスコバルは『判断力とラストパスに優れ、グヴァルディオルらがいた厳しいリーグでも全く物怖じしなかった』と絶賛している。(via ElDesmarque, Sport)
レアル・オビエド
セウタから『エル・ニーニョ・マラビージャ(驚異の少年)』と称される右サイドバック、アイサル・アフメドを獲得。エル・プリンシペ地区出身の彼は、2027年まで契約を残していたセウタから自ら退団を志願し、『お金のためではなく、個人的な幸福と家族のための決断。むしろ減給になる』と明言。愛する地元クラブを離れ、ステップアップの道を選んだ。一方、16年間クラブに在籍し、ユースからトップチームまで上り詰めた生え抜きのルカス・アヒハド(31歳)は退団を発表した。さらに、ヘレスから20歳のアタッカー、ハイメ・フエンテスを獲得し、オビエド・ベトゥスタ(Bチーム)に4年契約で組み込むことを発表している。(via Sport, ElDesmarque)
FCカルタヘナ
アレハンドロ・アリバス会長主導のもとで大幅な予算削減を迫られる中、ハビ・エルナンデスSDは高額なベテランを避け、ハングリー精神溢れる若手を狙う方針にシフトしている。フベントゥ・トレモリーノス(1部RFEF)で昨季13得点12アシストを記録した26歳のバスク人アタッカー、イバン・リベイロを獲得。マルセロ・ドス・サントス、グレゴリー・ケロに続く今夏3人目の補強となる。既存戦力では、パブロ・デ・ブラシスの契約延長が完全合意に達しており、AFEへの未払い金決済後に公式発表される予定。ナチョ・マルティネスは条件のバランスを取った延長オファーを検討中だが、ヤニス・ラフマニは他クラブからの高額オファーが殺到しており、慰留は極めて困難な状況となっている。(via Sport)
RCDエスパニョール
モンチSD体制の下、プレシーズン開始(7月7日)を前に人員整理が急務となっている。マノロ・ゴンサレス監督の構想外となったジャスティン・スミスをエルデンセへ完全移籍させる方向で調整しており、エスパニョールは買い戻しオプションと将来の売却益の割合を保持する。さらに、オマル・サディク、ウーゴ・ペレス、ホセ・グラゲラらも放出候補に挙がっている。補強面では、カステリョンで大活躍した25歳のトップ下、アレックス・カラトラバの獲得が間近。本人はすでにエスパニョール行きに合意しており、7月1日以降に有効となる500万ユーロの契約解除金を引き下げるため、エスパニョール側はミゲル・ルビオ、サリナス、パブロ・ラモンらの選手をレンタルで譲渡する条件を提示して交渉を続けている。(via Sport, Mundo Deportivo)
スポルティング・ヒホン
中盤の補強としてエスパニョールのジャスティン・スミスのレンタルを狙い、2度のオファーを提示したが、エルデンセに出し抜かれる形となった。これを受け、別の補強ターゲットの選定を急いでいる。また、Bチームであるスポルティング・アトレティコの新監督に、バルサのフベニルAなどでラミン・ヤマルやパウ・クバルシを育てたオスカル・ロペス・エルナンデス(46歳、前カステリョンB監督)が就任。『選手を育成し、クラブの未来に貢献したい』と語り、ポゼッションサッカーの導入に意欲を燃やしている。(via Sport)
CDレガネス
イゴール・オカ監督の後任として、ルベン・アルベス(41歳)の新監督就任を発表。カタールのウム・サラルから帰還し、過去にルゴ、アルバセテ、スポルティング・ヒホンを率いた経験を活かして、LaLiga Hypermotionでの指揮を執る。(via ElDesmarque)
ブルゴスCF
ルイス・ミゲル・ラミス監督の後任として、セルヒオ・フランシスコ(46歳)が新監督に就任。レアル・ソシエダの育成組織で長年指導し、ポゼッションと若手育成に定評がある彼に、1年間の契約(目標達成による延長オプション付き)を託した。(via ElDesmarque)
コルドバCF
アラベスBチームの右サイドバック、エゴイツ・ムニョス(22歳)をレンタルで獲得。昨季は32試合で5ゴールを挙げ、国王杯でトップチームデビューも果たした逸材である。ダニエル・タセンデ、アドナネ・ガイランに続く今夏3人目の補強となる。一方、レアル・ソシエダから冬にレンタルで加入し16試合に出場したミケル・ゴティは、ソシエダへと復帰した。(via Estadio Deportivo, Sport, ElDesmarque)
CDミランデス
昨季レアル・ソシエダからのレンタルで16ゴール2アシストと大爆発したカルロス・フェルナンデスだが、ソシエダのエリック・ブレトスSDは『彼が楽しめて重要になれる新たなクラブを探している』と明言し、今夏の完全移籍での放出を示唆した。ミランデスでの活躍が他クラブの関心を惹きつけている。(via Estadio Deportivo)
エルチェCF
カディスからレンタル加入し、残留に大きく貢献したDFビクトル・チュスト(26歳)の買い取りオプションを行使し、2029年までの契約を締結した。一方で、ポルトガル人のアンドレ・ダ・シルバ(10得点)とラファ・ミル(8得点)の退団が確定しており、合わせて18ゴールを失った攻撃陣の再構築が最優先課題となっている。(via ElDesmarque)
FCアンドラ
ジェラール・ピケ率いるクラブで5シーズンにわたりプレーした28歳のアンダルシア出身FWマヌ・ニエトが、6月30日の契約満了をもって退団することが決定。新たな冒険の地を探すことになった。(via ElDesmarque)
ラシン・サンタンデール
来季1部昇格組として大型補強を画策。モンテレイを退団するセルヒオ・カナレス(35歳)の復帰が目前となっている。2年契約での合意が報じられており、2010年にレアル・マドリードへ移籍して以来となるエル・サルディネーロ帰還に期待が高まる。一方で、19歳の若き左サイドバック兼センターバックのホルヘ・サリナスがバルセロナへ移籍することが確実。違約金は800万ユーロ(7月1日以降は1600万ユーロに倍増)だが、バルサ側はBチームの選手をレンタルで提供することで移籍金の減額を狙っており、ジョルジュ・メンデス代理人が仲介している。(via Sport, ElDesmarque)
デポルティボ・ラ・コルーニャ
来季1部昇格組のデポルティボは、セルヒオ・エスクデロの退団で手薄になった左サイドバックの補強に全力を注いでいる。ASローマのアンヘリーニョ(28歳)が最優先ターゲットであり、高額な給与条件ではすでに個人合意に達した模様。本人は出場機会を求めてリアソールでのプレーを熱望しているが、ローマとのクラブ間交渉が難航している。バックアップとしてコモを退団したアルベルト・モレノ(33歳)もリストアップ。中盤では、アルメリアのフランス人守備的MFステファン・ドゾディッチ(21歳)の獲得を狙う。フェルナンド・ソリアノSDがカステリョン対アルメリアの試合を直接視察しており、アルメリアが昇格を逃せば獲得のチャンスが広がる。これに伴い、チャーリー・パティーニョをレンタルに出し、ホセ・アンヘル・フラドには退団を促す方針。また、カンテラ出身のスター、イェレマイ・エルナンデス(23歳、昨季11ゴール10アシスト)にはスポルティングCPやユベントスから熱視線が注がれており、イェレマイ本人はステップアップに前向きな姿勢を示している。(via Estadio Deportivo, ElDesmarque)
セルタ・フォルトゥナ
2部昇格プレーオフ決勝第2戦。第1戦の0-0を受け、バライードスに2万人以上の観客を集めて激突する。フレディ・アルバレス監督の下、引き分けでもレギュラーシーズンの順位優位で昇格が決まる有利な状況だが、『引き分けを狙うつもりはない』と必勝を宣言している。(via Sport)
ポンフェラディーナ
セルタ・フォルトゥナとの2部昇格プレーオフ決勝第2戦。メディ・ナフティ監督のもと、昇格の条件は勝利のみ。『敵地の3万人の観客は我々のモチベーションになる』と自信を見せ、アウェイファン1,500人と共にバライードスへ乗り込む。(via Sport)
【本日の総括】
サバデルの劇的な4-0の圧勝によるセグンダ復帰が大きな話題をさらう一方、ピッチ乱入問題が後味の悪さと制裁の懸念を残した。マラガとアルメリアによる1部昇格の最後の1枠を懸けた死闘は、歴史的背景とファンの熱狂を巻き込み最高潮に達している。歴史的クラブであるレアル・サラゴサとジローナの3部降格という衝撃的なニュースは、内部の崩壊や指導者人事の刷新という激動を各クラブにもたらしている。各チームとも予算規模やクラブ状況に合わせて、若手の青田買いからベテランの帰還まで、生き残りと昇格に向けた熾烈な市場の立ち回りをすでに見せ始めている。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
サバデルの昇格劇は、第1戦の敗北から修正を加え、強度の高いプレスとサイドの突破で相手を押し切った戦術的勝利です。一方で、ジローナやブルゴスが育成メソッドに精通した指導者を招聘した点は注目に値します。特にポゼッション志向の監督を据える動きは、2部リーグにおける主導権争いの激化を予感させます。戦術の浸透には時間が必要ですが、クラブのアイデンティティをピッチ上の配置にどう落とし込むか、来季の各チームの立ち位置の変化を注視したいところです。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
サラゴサの降格に伴う内部告発は、クラブ経営におけるインフラ投資と意思決定の不透明さが、いかに現場のパフォーマンスを蝕むかを露呈させました。対照的に、サバデルの昇格は熱狂を生んだものの、ピッチ乱入という規律面での課題を残しました。クラブの成功はピッチ上の結果だけでなく、サポーターの熱量をいかに健全な形で管理し、組織としてのガバナンスを維持できるかにかかっています。マラガのファンによる熱烈な激励も含め、クラブと地域の絆が試される季節です。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
今夏の市場は、昇格・降格の明暗が編成に直結する動きが顕著です。特にデポルティボがアルメリアの昇格結果を待って補強を画策する様子は、契約の連鎖性を象徴しています。また、エルデンセがバルサの若手を狙うなど、予算制限下での効率的な補強がトレンドです。ベテランの帰還と若手の青田買いが混在する中、各クラブは買い戻しオプションや売却益のパーセンテージを駆使し、将来的なリスクヘッジを組み込んだ契約交渉を加速させています。