プレストン戦中止と今後のプレシーズン予定
イギリスキャンプ最終日に行われる予定だったプレストン・ノースエンド戦は、相手チームに怪我人が続出し、競技力のあるチームを編成できないため急遽中止となった。代わりにトレーニングが行われ、月曜のセッション後にチームはバルセロナへ帰還する。木曜まで2日間のオフを挟み、週末にはイタリアへ移動して、ウディネーゼおよびノッティンガム・フォレストとの45分ずつの三つ巴戦、Friuli Venezia Giulia Cupに臨む予定だ。(via ElDesmarque)
フェラン・トーレスの去就と契約延長を巡る攻防
PSGが熱心な関心を示す中、トッテナムも獲得の可能性を問い合わせている。フェラン本人はルイス・エンリケ監督の直接の説得もあり、PSGのプロジェクトに惹かれており、代理人に交渉を進めるよう指示を出した。バルサ側は、マンチェスター・シティから獲得した際の契約条項により、現在契約延長を行うと800万ユーロの違約金が発生するため、市場閉幕後の9月まで延長オファーを出さない方針である。しかし、W杯優勝の立役者でありながら延長オファーがないことに、フェランはクラブからの信頼不足を感じている。バルサはフェランを最低5500万ユーロと評価しており、フリック監督のスタメン構想に入っていないことから給与引き上げなしのオファーを準備しているが、合意に達するクラブがあれば売却に応じる構えだ。フェランは8月10日にプレシーズンに合流し、その際に自身の未来について最終決定を下す。フリック監督はフェランについて『W杯中に話したが、今は休暇中だ。昨年、彼は私たちにとってどれだけ重要であるかをすでに示した。そしてそれこそが私たちが望んでいることだ』と語っている。(via SPORT) (via ElDesmarque) (via Esport3)
ストライカー補強の現状とフリアン・アルバレスへの接触問題
レヴァンドフスキ退団によるストライカー不在の穴を埋めるべく、クラブはフリアン・アルバレスを最優先ターゲットに設定し、約1億ユーロのオファーを提示した。しかし、アトレティコ・マドリーはこれを無視し、さらに不当な接触としてバルサをスペイン連盟およびFIFAに提訴した。バルサの弁護士は異議申し立ての準備を進めている。アーセナルはアルバレス獲得レースから撤退した。
代替案として、ベシクタシュから年俸800万ユーロの巨額オファーを受けているドゥシャン・ヴラホヴィッチが、その返答を保留してバルサからのアプローチを待っているが、バルサはフリアンを優先して動いていない。また、アル・ヒラルからダーウィン・ヌニェスのレンタル移籍が代理人ジョルジュ・メンデス経由で持ち込まれたが、これも拒否している。ホッフェンハイムのフリスニク・アスラニはライプツィヒへ3000万ユーロで移籍する見込みで候補から消滅した。
デコSDの強い主導により、クラブ・ブルージュから18歳のベルギー人ウインガー、ジェシー・ビシウを850万ユーロ+将来の売却益20%の条件で獲得し、2031年6月までの契約を結んだ。Bチーム登録だがトップチームに帯同する。
フリック監督は、新加入のアンソニー・ゴードンやカリム・アデイェミ、ダニ・オルモやラミン・ヤマルの偽9番起用、そしてプレシーズンで2ゴールを挙げた18歳のエジプト人ストライカー、ハムザ・アブデルカリムの起用も選択肢に入れている。(via Mundo Deportivo) (via SPORT) (via MARCA) (via ElDesmarque)
ジョアン・カンセロの獲得と左SBホルヘ・サリナス争奪戦
アル・ヒラルで構想外となり単独トレーニングを行っているジョアン・カンセロの獲得が目前に迫っている。移籍金800万〜1000万ユーロの2年契約で合意に達する見込みだ。一方で、左サイドバックの補強としてラシン・サンタンデールの19歳、ホルヘ・サリナスを狙っているが難航している。契約解除金は1600万ユーロで、バルサは固定600万+変動200万ユーロ+レンタル選手譲渡を提案。選手自身はバルサ移籍を熱望しているが、マンチェスター・ユナイテッドが解除金満額を支払う準備をして争奪戦に本格参戦している。(via SPORT) (via Mundo Deportivo)
デ・ヨング長期離脱に伴う中盤の緊急補強候補
フレンキー・デ・ヨングが右膝内側側副靭帯断裂により3〜4ヶ月の長期離脱となった。これにより、中盤が足りていると考えていたデコSDとフリック監督は方針を転換。ジローナのアゼディン・ウナヒを2500万ユーロで獲得する案が浮上している。さらに、マンチェスター・シティのロドリの状況も注視。シティは7000万ユーロを要求しており、レアル・マドリーが5500万ユーロで交渉をリードしているが、本人がバルサ移籍を望むのであれば参戦を検討する構えだ。(via SPORT) (via Estadio Deportivo)
ラポルテ獲得の壁と守備陣の編成
フリック監督の守備強化の要望と、W杯でのパウ・クバルシとの見事な連携を見たデコSDは、アスレティック・クラブのアイメリク・ラポルテに関心を示した。しかし、アスレティック側は売却の意志がなく、交渉の開始価格を8000万ユーロに設定しており、獲得は極めて困難な状況である。フリック監督は攻撃陣の補強を優先し、カンセロ以外の既存の守備陣でリスクを取る決断をしている。(via ElDesmarque) (via SPORT)
テア・シュテーゲンのアヤックスへのレンタル移籍
マルク=アンドレ・テア・シュテーゲンがアヤックスへレンタル移籍することが合意に達し、近日中に公式発表される見込みである。バルセロナが給与の大部分を負担する条件となっている。(via SPORT) (via Mundo Deportivo)
フリック監督のラ・マシア賛辞とカンテラーノたちの現在地
W杯の影響で主力が不在の中、フリック監督はイギリスキャンプに多くのカンテラーノを帯同させた。バーミンガム戦後、監督は『非常に多くのポジティブな点があった。少年たちは自分たちがどれだけ素晴らしいかを示した。彼らは非常に大きな可能性を秘めている。ラ・マシアは素晴らしい仕事をした。我々は彼らに可能な限り最高のサポートを提供し、彼らがより良くなる手助けをしなければならない』とカンテラを絶賛した。
U-19欧州選手権優勝後に合流したシャビ・エスパルトは『ヨーロッパ選手権から良い状態で到着した。目標はここに残ること』と意気込み、21歳のCBアルバロ・コルテスも『Bチームでの段階はもう終わったと思っている。トップチームに残り、居場所を勝ち取りたい』と残留をアピールしている。
一方で、出番減少が予想されるマルク・カサドについては、6月中に1000万ユーロのオファーがあったがクラブが3000万〜4000万ユーロを要求して拒否。サウジアラビアのアル・ヒラルからの関心は本人が拒絶しており、代理人のジョルジュ・メンデスが欧州内での移籍先を模索している。また、左SBのジョフレ・トレンツにはアヤックスからレンタル+500万ユーロでの保有権50%買い取りオファーが届いており、バルサは買戻しオプションを付ける方針で交渉中。アヤックスはランドリー・ファレにも関心を示している。(via SPORT) (via Mundo Deportivo)
正GKジョアン・ガルシアのインタビューとラポルタ会長へのメッセージ
エスパニョールから2500万ユーロで加入し、今や世界最高峰の評価を受ける正GKジョアン・ガルシアが自身のサマーキャンプでインタビューに応じた。W杯で出番がなかったことについて『ベンチからのほうがピッチにいるより苦しい。同じように世界王者だと感じている』と語った。獲得が噂されるフリアン・アルバレスについては『彼はとても素晴らしい。サッカーが好きで彼を見れば、非常に優秀でクオリティが高いことがすぐにわかる』と絶賛。去就が揺れるフェランについては『私たちは彼が一緒にいてくれることにとても満足している。来季もそうなることを願っている』とコメント。さらに、不整脈での入院から退院したラポルタ会長に向けて『ジョアン、驚かされたのを見たよ。ここからたくさんの励ましを送るし、会ったらハグするよ』と温かいメッセージを送った。(via SPORT)
W杯参加選手たちの休暇とフェルミン・ロペスの復帰
W杯に出場した選手たちはそれぞれの場所で英気を養っている。ラミン・ヤマルはサントロペとコロンビアを訪れ、パウ・クバルシはクレタ島の5つ星リゾートでセーリングを楽しんだ。ペドリは中国でのプロモーションツアーを経て帰国し、ダニ・オルモはミコノス島、ガビはメノルカ島で過ごしている。ジュール・クンデはロサンゼルスに滞在中だ。フェラン・トーレスはイビサ島でマルコス・ジョレンテやアレックス・バエナ、格闘家のイリア・トプリアと過ごしており、事前にバルセロナの練習場を訪問していたエリック・ガルシアもそこに合流した。
一方、5月のベティス戦で右足第5中骨を骨折しW杯を欠場したフェルミン・ロペスは、イギリスでのトレーニングに完全合流しており、週末のイタリアでの試合で実戦復帰を果たす予定である。(via Mundo Deportivo) (via ElDesmarque) (via MARCA)
バルサBとベレッチ監督の新たな船出
ジュリアーノ・ベレッチ監督が率いるバルサ・アトレティクは、プレシーズン初戦のUE Tona戦で1-2と敗れたものの、チーム統合の兆しを見せた。ベレッチ監督はデコSDと緊密に連携し、『私はここで調整を行い、選手たちがファーストチームに向けて準備できるようにする。それが私の仕事だ。我々は同じ道を歩んでいる。プレースタイルも動きも同じだ』と語った。新戦力のイバラ、ジョニ、ハビ・カストロ、ケルを高く評価しており、トップチームの試合で2ゴールを挙げたハムザについても『彼は良い状態にあり、自信を持っている。それを活かさなければならない』と期待を寄せている。(via SPORT) (via Mundo Deportivo)
レストラン「Casa Petra」でのエピソード
バルセロナのレストラン「Casa Petra」のオーナーが、フリック監督やそのスタッフが頻繁に来店し、必ずイベリコ生ハムを注文することを明かした。ラポルタ会長やデコSDも同店の常連であるとのこと。(via SPORT)
【本日の総括】
プレシーズンが本格化する中、デ・ヨングの長期離脱やフリアン・アルバレス獲得の難航、そしてフェラン・トーレスの去就など、チーム編成において重要な決断を迫られる局面を迎えている。一方で、若手選手たちの台頭やジョアン・カンセロの復帰間近など明るい材料もあり、フリック監督のもとでチームの基盤づくりが着実に進んでいる。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
デ・ヨングの長期離脱は、フリック監督が志向する中盤の構造に大きな修正を迫る事態です。これまでカンテラーノの積極起用で層の厚みを確認してきましたが、アンカーやインサイドハーフの役割を担える即戦力の不在は、戦術的な柔軟性を削ぐ懸念があります。特にプレシーズンでの若手の躍動はポジティブですが、強度の高い欧州カップ戦を見据えると、配置のバランスを再構築する緊急のタスクが浮上しています。守備陣もクバルシとの連携を軸に再編が必要であり、個の能力に依存しない組織的な守備の構築が、開幕までの最優先事項となるでしょう。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
クラブ全体が大きな転換期にあることを強く感じさせます。ラポルタ会長の健康不安という懸念材料がある中で、デコSDを中心に進められる補強戦略は、時に強引とも映るほど明確な意思を感じさせます。特にフリアン・アルバレスへの接触を巡る提訴騒動は、クラブの焦燥感の裏返しとも取れるでしょう。一方で、フリック監督がラ・マシアの若手に惜しみない賛辞を送り、彼らをトップチームの戦力として組み込もうとする姿勢は、サポーターにとって希望の光です。クラブの伝統と現代的な強化策の狭間で、いかに調和を保てるかが今後の鍵となります。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
編成面では、デ・ヨングの離脱による緊急補強と、フェラン・トーレスの去就という二つの難題が並行しています。フェランに関しては、契約条項による違約金発生を避けるための9月までの待機策など、財務的な整合性を優先するクラブの姿勢が透けて見えます。また、ストライカー補強におけるフリアン・アルバレスへの高額オファーや、左SBの争奪戦など、限られた予算の中で優先順位をどう配分するかが問われています。若手の囲い込みとベテランの整理を同時に進めるデコSDの手腕が、今夏の移籍市場の成否を分けることになるでしょう。