レバンテUD

ストライカーのカルロス・エスピ(21歳)を契約解除金満額の2500万ユーロでレアル・マドリードへ売却した。これはクラブ史上2番目の高額売却であり、カンテラ出身選手としては史上最高額となる。昨季のリーグ戦では27試合で13ゴールを記録し、U-23最優秀選手にも選出されたエスピの年俸は、42万ユーロから360万ユーロへと700%以上も跳ね上がる。フリアン・カレロ前監督(現オビエド監督)が彼のプロとしての習慣や身体作りに多大な貢献をしたことが評価されている (via Estadio Deportivo)。

エスピの代役として、クラブ・ブルッヘのベルギーU-19代表FWヤニス・ムスアイ(19歳、190cm)の獲得を急いでいる。移籍金は約200万〜300万ユーロとなる見込み。昨季はセカンドチームで28試合7ゴール1アシストを記録し、UEFAユースリーグでは10試合6ゴールと大爆発した逸材だ。アトレティコ・マドリード戦でのドブレーテやベンフィカ戦でのゴールなど大舞台での勝負強さも光る。バルセロナも視察して好評価を出していたが、トップチームでの出場を優先する本人の意向でレバンテが争奪戦をリードしている (via SPORT)。

放出面では、カジェタノ・ロメロ、ディエゴ・パンピン、ビクトル・フェルナンデスの退団が発表された。一方で、セルタからウゴ・ソテロ、ビジャレアルからダニ・レケナをローンで獲得している (via SPORT)。

プレシーズンでは火曜日にアルバセテ、水曜日にビジャレアルと対戦し、最後にカステリョンと対戦する予定だ (via Estadio Deportivo)。

また、ゴールキーパーのマシュー・ライアン(34歳)は2027年6月まで契約延長に合意し、ルイス・カストロ監督のプレシーズンに合流した。昨季は36試合に出場し、残留に大きく貢献している (via Mundo Deportivo)。

レアル・サラゴサ

アドリアン・リソとサメド・バズダルの退団交渉が進行している。特にリソにはセビージャ、ラージョ・バジェカーノ、アラベス、マジョルカなどが関心を示しているが、サラゴサは移籍金500万ユーロを要求しており交渉は難航している。マジョルカの提示額とは大きな開きがあり、リソ本人は1部リーグでのプレーを強く希望している (via ElDesmarque)。

新指揮官にはイバイ・ゴメス監督が就任し、ラロ・アランテギSDらと共に1部復帰に向けたチーム再建を進めている。監督は『アスレティック・クラブのように強大なファンベースを持つクラブの環境に惹かれた。エリートのコーチングスタッフになるためには、このような環境に身を置く必要がある』と語っている (via ElDesmarque)。

プレシーズンマッチのウテボFC戦では2-0で勝利し、マルコス・クエンカ(24歳)が2点目を記録した。クエンカは自身の出身地であるラス・フエンテス地区での経験が、プロとしてのハードワークの精神を形成したと振り返る。『誰も私に何もタダでくれたことはない。母は私が小さすぎたため、どこのチームにも入れてくれず、広場で友達とプレーし始めた。このプレースタイルが今の自分を作った』と語る (via SPORT)。

ウゴ・ピニージャ(19歳)は、昨季グラナダ戦での決定機逸で眠れぬ夜を過ごしたが批判を意に介さず、母親の死という悲劇を乗り越え、『笑顔を忘れるな、人生は勇敢な者のためにある』という元同僚パブロ・コルテスからの言葉を胸に再起を誓う。イバイ監督のハイプレス戦術のもと、トップ下でのプレーに意欲を燃やし、同室のアンデル・エレーラ(15、16歳年上)のファーストタッチやパス、リーダーシップをスポンジのように吸収している (via SPORT)。

補強としてデポルティーボからセルヒオ・エスクデロが加入している。一方、昨季28試合に先発したイバン・カレロがクルトゥラル・レオネサを経て、戦争中のウクライナ1部カルパティ・リヴィウへ移籍。カルパティの監督はスペイン人のフラン・フェルナンデスが務めている (via SPORT)。

マラガCF

ロレン・フアロスSDのもと、1部での戦いに向けたチーム作りが進行中だ。現在プロ契約選手が26名おり、ラ・リーガの登録上限を1名超過しているため、人員整理が急務となっている (via SPORT)。

補強ポイントはピボテ、クリエイティブなMF、CBの1〜2名とされているが、負傷者が多数発生しておりプレシーズンに影を落としている。アルフォンソ・エレーロ、ラモン、ムサ(近年出場が極めて少ない)、フアンペ、ディエゴ・ムリージョ(昇格プレーオフのアルメリア戦で重傷、7月1日に手術し1月頃まで復帰絶望)に加え、直近のアル・イテハド戦でフアン・クルスも負傷した。アレックス・パストルやラフィタも親善試合に未出場となっている (via SPORT)。

フアンフラン・フネス監督は戦術の構築に苦心しており、アンヘル・レシオやダニ・サンチェス、アリアサ、ハイタムらの立ち位置も不透明な状況だ。開幕戦ではアトレティコ・マドリード、その後デポルティーボ、レアル・マドリードという厳しい連戦が控えている。また、ホセ・サリナスがエスパニョールからローン加入しており、イバン・ネユ(ヘタフェ)の獲得も噂されている (via SPORT)。

スポルティング・デ・ヒホン

ニコラス・ラルカモン新監督体制が始動し、プレシーズンが進行している。本拠地マレオでヒムナスティカ・デ・トーレラベーガと対戦した。本来はエル・マレコンで行われるマノロ・プレシアド・メモリアルとしての開催予定だったが、芝の状態不良によりマレオでの無観客試合に変更され、TPAで放送された (via SPORT)。

中盤の再編が活発に行われており、バレンシアからクロアチアでのプレーを経てウゴ・ギジャモンを獲得し、さらにコンラッドも補強。ギジャモンはU代表同僚セサル・ヘラベルトの勧めで2年契約を結び、『スペインリーグへの復帰は重要。プロジェクトが魅力的だった』と語っている。左アキレス腱断裂から半年ぶりに復帰したママドゥ・ルムと、左踵の手術から復帰したナチョ・マルティンも合流。マヌ・ロドリゲス、コレデラら5人のMFで、3CB・2WB・3FWのシステムを機能させる予定だ (via SPORT)。

ヘスス・ベルナルとジャスティン・スミスが退団した一方で、GKルベン・ジャニェスを確保し、クリスティアン・ホエルの退団に伴いエゴイツ・アラナを獲得した。前線はオテロ、デュバシン、ヘラベルト、ガスパルらが絡み、CBとFWのさらなる補強も模索している (via SPORT)。

クラブとファンは難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)と闘う元陸上選手ホセ・ルイス・カピタン(Capi氏)を熱烈に支援している。「Empuxa」という名のもと、ギジェ・ロサス、パブロ・バスケス、クリス・カルバハル、コテ、カネージャ、エロイ・オラヤらが共にアングリルを登頂し、1部昇格に向けた精神的な結束を固めている (via MARCA)。

カディスCF

セルタからMFダミアン・ロドリゲス(23歳)を1年間の期限付き移籍で獲得した。買取オプションは付随していないが、セルタとは2028年まで契約が残っている。昨季はラシン・サンタンデールで20試合(先発12回、941分)に出場し昇格に貢献した、左利きのゲームメイカーだ。イマノル・イディアケス監督が求める、後方からのビルドアップを担う役割と戦術的規律を期待されており、スポルティング、グラナダ、アルベルカとの争奪戦を制しての獲得となった (via Estadio Deportivo)。

この補強により、ムサ・ディアキテやロミニグ・クアメの去就が不透明となっている。また、ホセ・アンドゥハルは重傷を負い、ホセ・カンパーニャは状況待ち、イボン・サンチェスはより攻撃的な役割を担うと見られている (via Estadio Deportivo)。

開幕戦ではセルタ・フォルトゥナ(セルタB)と対戦予定。ホキン・エスキエタ、ハビ・カストロもすでに加入済みである (via Estadio Deportivo)。

CDカステリョン

アトレティコ・マドリードからギリシャ・キプロス国籍のCBイリアス・コスティス(23歳)を完全移籍で獲得し、今夏11人目の補強となった。ブライアン・シペンガやアレックス・カラトラバ(エスパニョールへ500万ユーロで移籍)の退団による穴を埋める。昨季はアトレティコのトップチームで親善試合中に前十字靭帯断裂の重傷を負っていたが、完全復活を期す (via ElDesmarque)。

パブロ・エルナンデス監督のもと、アラベスとの親善試合に敗れ夏の初黒星を喫した。主将のCBアルベルト・ヒメネスは『結果は重要ではない。多くの新加入選手がおり、連携を深めている最中だ』と語っている。それ以前はバレンシアに勝利、ジローナに3-3で引き分け、サバデルに敗戦していた (via SPORT)。

また、フアン・カサフス監督率いるリザーブチームもビジャレアルCとのテストマッチで新シーズンを始動させている (via SPORT)。

デポルティーボ・デ・ラ・コルーニャ

ローマから左SBアンヘリーニョを買い取りオプション(約200万ユーロ)付きのローンで獲得することが濃厚となっている。ローマが給与の一部を負担する見込みで、フェルナンド・ソリアーノSDの緻密な交渉が結実しつつある (via ElDesmarque)。

アントニオ・イダルゴ監督のもと、ドイツ・ハンブルクのミラントア・シュタディオンでのザンクト・パウリ戦へ向け遠征している。直近のCDルーゴ戦(ビラルバ杯)ではピエール=エメリク・オーバメヤンが移籍後初ゴールを決め1-0で勝利を収めた。監督も『彼の遺伝子は素晴らしい』と絶賛している (via MARCA)。

退団・契約満了選手も相次いでおり、ストイチコフが買取オプション(200万ユーロ)を行使されずグラナダとの契約を解除し、マレーシアのジョホールへ移籍。ボウルディニも退団した。さらにセルヒオ・エスクデロはサラゴサへ、ホセ・グラゲラはブルゴスへローン、ムラッティエリはエラス・ヴェローナへ移籍。キーロン・ボウイはサッスオーロへ、クリスティアン・エレーラは未所属となっている (via SPORT)。

イダルゴ監督はダニ・バルシアやアルナウ・コマスの状況について、プレシーズンを通じて決断を下すと語った。また、イェレマイ、ダビド・メジャ、ロウレイロなどの負傷者について、リーグ開幕に間に合わせるために親善試合は欠場させ、回復に努めさせている (via ElDesmarque)。

ラシン・サンタンデール

ホセ・アルベルト・ロペス監督のもと、イギリスでウォルバーハンプトンとプレシーズンマッチを実施する。直近の試合ではアスレティック・クラブに0-3で敗戦を喫したが、シュート2本がクロスバーに直撃するなど見せ場を作った (via MARCA)。

補強面では、アスレティック・クラブの右サイドバック、アンドニ・ゴロサベル(30歳)の獲得に興味を示している。オサスナやバレンシアとも競合している状況だ (via Mundo Deportivo)。また、昨季まで所属していたダミアン・ロドリゲスはセルタからカディスへ移籍している (via Estadio Deportivo)。

ブルゴスCF

セルヒオ・フランシスコ新監督(ラミス監督の後任)が就任し、アスレティック・クラブとエル・プランティオでプレシーズンマッチを実施する。これまでにサンセに2-0、ウニオニスタスに0-1で勝利し、ビルバオ・アスレティックとは1-1で引き分けるなど順調な仕上がりを見せている (via Mundo Deportivo)。

ストライカーのフェル・ニーニョがエルチェに移籍した一方で、デポルティーボからホセ・グラゲラを買い取りオプション付きのローンで獲得し補強を進めている (via Mundo Deportivo)。

アスレティックのアレックス・リサンコス獲得に向けて、250万ユーロとイニゴ・アルギビデのローンを提示しているとの情報もある (via Mundo Deportivo)。

さらに、ラージョ・バジェカーノが本拠地バジェカスを使用できない場合の代替スタジアムとして、エル・プランティオを候補としている (via MARCA)。

UDアルメリア

ガルシア・ピミエンタ新監督のもと、アスレティック・クラブと契約解除したMFミケル・ベスガ(33歳)をフリーで獲得した。アスレティックで275試合に出場したベスガは、マジョルカやサウジアラビアのアル・ファイサリーからのオファーを拒否してアルメリアを選んだ (via MARCA)。

この補強により中盤が過剰となり、今夏150万ユーロで買取オプションを行使し2029年まで契約延長したばかりのアンドレ・オルタが、サウジアラビアやメキシコのクラブへ移籍する可能性が浮上している。チームは現在マルベージャでキャンプ中であり、ベティスとの親善試合を控えている (via MARCA)。

コルドバCF

イバン・アニア監督のもと、オリバでプレシーズンキャンプを実施。カディス、エルチェ(2-2の引き分け)と対戦している (via SPORT)。

カンテラからはGKアレハンドロ・アレバロ(18歳)と左SBアレックス・ロペス(20歳)がトップチームに帯同。アレバロはエルチェ戦で負傷したハコボ・マルティの代わりに、交代枠がない中で急遽FWとしてプレーするという珍事を起こした。アレックス・ロペスは前十字靭帯断裂などの大怪我から復帰し、エルチェ戦で見事スタメン出場を果たし好パフォーマンスを披露している (via SPORT)。

レアル・オビエド

フリアン・カレロ監督が指揮を執る中、サンプドリアからスペイン人ウイングのエスタニス・ペドロラ(23歳、バルセロナ・カンテラ出身)の獲得が目前に迫っている。ラス・パルマスとの争奪戦を制し、左サイドでチャイラとポジションを争う見込みだ (via ElDesmarque)。

一方、エジプト代表ウイングのアイセム・ハッサンにはサウジアラビアから巨額のオファーが届いている。オビエドは契約解除金を1200万ユーロに設定しているが、売却益の40%はビジャレアルに渡る契約となっている。ハッサンの売却資金で、パチューカ・グループが狙うケビン・ロモナコ(インデペンディエンテ)の獲得資金を捻出する計画だ。なお、フェデ・ビニャスがレオンへのローンから復帰し、クアシ・シボは契約満了となっている (via ElDesmarque)。

エルチェCF

ブルゴスからストライカーのフェル・ニーニョを補強し前線を強化した。コルドバとのプレシーズンマッチでは2-2の引き分けで終えている (via Mundo Deportivo)。

CDレガネス

マドリードのバルデベバスでレアル・マドリードとプレシーズンマッチを実施し、1-4で敗戦を喫した (via SPORT)。

【本日の総括】

移籍市場が活発に動く中、レバンテが若きストライカーを高額で売却し資金を得る一方、デポルティーボやアルメリアは経験豊富なベテランを迎え入れ、確実な戦力アップを図っている。多くのクラブがカンテラーノの積極的な起用や、プレシーズンに続出する負傷者のマネジメントに苦心しており、結果だけでなく各クラブのフロントの対応力が試される時期となっている。戦力が拮抗する今季のラ・リーガ・ハイパーモーションは、わずかな選手層の差が昇格争いを左右する熾烈なシーズンとなることが予想される。