カルロス・エスピの電撃加入とトップチームデビュー
⚽ レバンテから移籍金2500万ユーロでカルロス・エスピが電撃加入した。この移籍はジョゼ・モウリーニョ監督の強い希望によるもので、交渉は親戚にも知らされないほどの極秘裏に進められた。背番号40を与えられたエスピは、加入からわずか72時間も経たないうちにオーストリアで開催されたフィオレンティーナとの親善試合でトップチームデビューを果たした。試合終了間際の残り15分間でピッチに立ち、トレント・アレクサンダー=アーノルドのクロスに頭で合わせる決定機を迎えたが、ボールはクロスバーを越え、2-3とするチャンスを逃している。
エスピは試合後、次のように喜びを爆発させた。
『世界で一番幸せな男だと感じている。本当に嬉しい。説明のつかない3日間だった。マドリードに来てまだ72時間も経っていないのに、チームメイトと練習し、デビューできたなんて最高に幸せだ』
モウリーニョ監督からの指示については次のように語っている。
『モウリーニョからは、自分らしくいけ、試合が難しい状況だからエリア内にいろ、そして全力を尽くせと言われた。チームメイトを助け、全力を出し切り、監督が与えてくれるすべてのチャンスを活かすためにここにいる。まさにそれをやるつもりだ』
さらにトップチームの環境についても驚きを隠せない様子だ。
『選手たちは僕にすごく気を使ってくれる。ジョアン・マルティネスのお兄さんは以前から知っていたけれど、本当にすべてに驚いている。ギュレル、バルベルデ、カレーラスなど、トップチームの選手たちと一緒にやれてとても嬉しい』
移籍の裏側の苦労も明かしている。
『両親にしかまだ会えていないんだ。みんな驚いているよ。このニュースは誰もが知りたがるものだから、とてもストレスの多い1週間だった。友達やレバンテのチームメイト、家族から毎日質問攻めにあっていたけれど、何も言いたくなかったからね』
(via SPORT)
オーストリアでの親善試合フィオレンティーナ戦とスタメン
🇦🇹 オーストリアのクラーゲンフルトにあるヴェルターゼー・シュタディオンで、フィオレンティーナとの親善試合が開催され、約3万人の観客が集まった。試合前には66歳で亡くなった元イタリア代表のフランコ・バレージ氏へ黙祷が捧げられた。モウリーニョ監督復帰後、これまでアルコルコン戦、レガネス戦と非公開のトレーニングマッチをこなしてきたが、観客を入れた「真の」親善試合はこれが初めてとなった。
トップチームの選手がわずか9人しかいない厳しい状況の中、スターティングイレブンにはカスティージャの若手が抜擢された。ルニンがゴールを守り、最終ラインはトレント・アレクサンダー=アーノルド、ジョアン・マルティネス、マリオ・リバス、アルバロ・カレーラス。中盤の底にはフェデ・バルベルデとエドゥアルド・カマヴィンガが入り、攻撃陣はデンゼル・ダンフリース、アルダ・ギュレル、アレクシス・シリアが並び、最前線にエンドリッキが配置された。攻撃時には3バックとなり、ダンフリースとカレーラスがウイングバックを務める新システムがテストされている。
試合は前半12分と24分にマドリードが立て続けにゴールを奪い2-0とリードするが、前半終了間際にフィオレンティーナのロベルト・ピッコリに1点を返される。後半に入るとフィオレンティーナがフィジカルを押し出して反撃し、58分にはモイーズ・キーンのヘディングで同点に追いつかれ、試合はそのまま2-2の引き分けで終了した。
(via ElDesmarque)
エンドリッキと若手シリアが躍動、カマヴィンガは低調
🌟 前線でスタメン出場したエンドリッキは、前半12分にアルバロ・カレーラスからのパスを左足でコントロールすると、振り向きざまに強烈なクロスショットを放ち、ダビド・デ・ヘアの守るゴールを破って先制点をマークした。ゴール後にはエンブレムにキスをするセレブレーションを見せている。カルロス・エスピの加入により控えフォワードのポジション争いが激化する中、自身の価値を証明する見事な活躍だった。
さらに前半24分には、セビージャの下部組織からカスティージャを経てトップチームに引き上げられた18歳のアレクシス・シリアが追加点を奪った。カマヴィンガからのエリア内へのパスを受け、右足でトップチーム初ゴールを記録している。シリアは試合後、次のように語っている。
『とても快適にプレーできた。父にも言ったんだけど、隣にアルバロ・カレーラスやバルベルデがいるとプレーするのが簡単すぎるんだ。最初は少し緊張していたけど、ピッチに出れば自分が好きなことをしているから緊張は吹き飛ぶ。ボールが来たときは周りが見えなくなったけど、ボールがネットに入ったのを見たときは本当にホッとしたよ』
また、試合前に父から受け取ったメッセージが力になったことも明かしている。
『試合直前、ロッカールームで父と話していたら、僕が子供の頃の写真を送ってきて、「この写真のため、そして誰よりもお前を愛し、応援してくれる家族のために頑張れ」と言ってくれたんだ』
一方で、スタメン出場したカマヴィンガはパスミスや集中力を欠く場面が目立ち、パフォーマンスは低調に終わった。彼のミスの数々はSNSで拡散されており、レギュラー定着に向けて不安を残す結果となっている。
(via Mundo Deportivo)
ジョゼ・モウリーニョ監督の試合後コメント詳細
🎤 試合後、モウリーニョ監督はチームのパフォーマンスと現状について詳しく語った。
親善試合に対する姿勢については次のように強調している。
『試合前に選手たちに言ったように、レアル・マドリードは親善試合であってもレアル・マドリードだ。私たちは常に成長を求めながらも結果を出す必要がある。それが私たちの歴史だ』
試合の展開については、チームが見せた「三つの顔」を称賛した。
『私のチームのすべてが気に入った。ロッカールームでスマホを開いたら、「二つの顔を持つマドリード」という見出しがあったが、私はマドリードに三つの顔を見た。フレッシュな顔、疲れた顔、そして超疲れた顔だ。フレッシュな時はとても良いプレーをした。ハーフタイムの2-1という結果は少なすぎるくらいで、3-0や4-0で折り返してもおかしくない質の高い前半だった。後半は、典型的なイタリアのチーム相手によりフィジカルな展開になった。彼らは我々にプレッシャーをかけ、そこから第二の顔が現れた。そして、超疲れた第三の顔もとても気に入ったよ。チームとしてゲームをコントロールし、再び支配することができたからね』
若手選手たちの働きに対しても賛辞を惜しまなかった。
『ペナルティエリア内で18歳と19歳の子供二人(ジョアンとマリオ)で守ることになったが、彼らは素晴らしい試合をした。これは彼らの成長の一部だ。身体的にはモイーズ・キーンのような野獣と戦う準備はまだできていないが、試合がフィジカルな次元に入るまでは、彼らはものすごいクラスを見せてくれた。子供たちのクオリティを見るのが大好きだ』
『ダンフリースとエンドリッキは3日しかトレーニングしていないのに70分以上プレーした。これは限界までやり切りたいという彼らの姿勢を示すもので、私にとって大きな意味を持つ素晴らしい努力だった』
『可哀想なカルロス(エスピ)をピッチに入れた。彼はまるで夢から覚めたばかりのような状態だったからね。彼はチームを助けるため、そしてレアル・マドリードとはどういうものかを知り始めるために入ってきた。きのう我々と1時間練習しただけで、今日ピッチに入って助けてくれた』
しかし、合流が遅れている主力の状況については懸念を隠していない。
『1日しか練習していない。もちろん、この試合だけを考えてトレーニングするわけではないが、ピッチで何をすべきかチームが分かるように、ある程度の組織的な練習は行った。3週間くらい全員で練習する時間が欲しいが、それは不可能だ。月曜日にビニシウス、ブラヒム、ベルナルド・シウバが合流し、ダンフリース、カルロス、エンドリッキももう少し練習を積めるだろう。W杯の準決勝や決勝を戦った選手たちが戻ってくるまでは、こうして少しずつ進めていくしかない。ククレジャしか決勝に行ってないがね。少年たちの働きにはとても満足しているが、全員が揃っていないのは心配だ』
(via ElDesmarque)
ビニシウス・ジュニオール、運命の契約延長交渉へ
📝 休暇を終えたビニシウス・ジュニオールが月曜日にトップチームのプレシーズンに合流し、クラブとの契約延長交渉という重要な局面に臨む。現在の契約は2027年6月30日までとなっているが、交渉は完全に暗礁に乗り上げている。クラブは年俸約2000万ユーロ(手取り)を提示したが、ビニシウス側はこれを拒否した。ビニシウス陣営は、キリアン・エムバペが受け取ったような高額な契約ボーナスを含め、年割計算で年俸3000万ユーロに達する条件を要求している。
しかしクラブ側は、契約延長においてそのような巨額のボーナスを支払う方針を持っておらず、エムバペと同じ給与水準に引き上げることは考えていない。クラブは早期の回答を求めており、もし合意に至らない場合、契約が残り1年となる来夏のフリートランスファーを避けるため、今夏中に売却を検討する構えを見せている。
この状況をアーセナルが注視しており、移籍金1億ユーロ以上で獲得に動く準備を進めている。ビニシウス本人の最優先はレアル・マドリード残留だが、ジャーナリストのトーマス・ロンセロは彼に対して厳しい忠告を送っている。
『これはビニシウスの代理人機関と選手自身の心の中での戦いだ。ビニシウスがクラブに残りたいなら、すぐにでもサインできる。賢ければ2200万~2300万ユーロで妥協するだろうが、エムバペと同じ額はもらえない。クラブのヒエラルキーを受け入れるべきだ。彼のエージェントのことは忘れてピッチで自分を証明すべきだ。過去にセルヒオ・ラモスやクリスティアーノ・ロナウドもクラブに力比べを挑んで負けたのだから』
(via SPORT)
ロドリ獲得交渉は難航、マンチェスター・シティが強気の姿勢
💰 スペイン代表MFロドリの獲得交渉が難航している。マンチェスター・シティは移籍金を7500万ユーロに設定し、そこから一切譲歩するつもりがない。彼らはロドリとの契約が2027年まで残っており、最終的にフリーで手放すことになっても構わないという強気な姿勢を崩していない。
レアル・マドリードは当初、4000万ユーロから6000万ユーロでの獲得を想定しており、フロレンティーノ・ペレス会長の提示上限は5000万ユーロだった。しかし、最近になって提示額を5500万ユーロまで引き上げている。それでもシティの要求額とは2000万ユーロの開きがあるため、マドリード側は固定額を下げてボーナス(成果報酬)を組み込む形での妥協を狙っている。
ロドリ本人はすでにレアル・マドリードへの移籍を希望しており、2030年までの契約に口頭で合意済みだ。シティからの契約延長オファーには応じていない。クラブは8月10日までにボーナス条件を調整し、メディカルチェックを済ませてモウリーニョ監督の元に合流させたいと考えているが、交渉は長期化の様相を呈している。
(via Estadio Deportivo)
ヤン・ディオマンデ獲得も足踏み、ライプツィヒは沈黙
⏳ RBライプツィヒに所属するコートジボワール代表FWヤン・ディオマンデの獲得交渉も足踏み状態となっている。ライプツィヒは移籍金1億2000万ユーロを要求しており、マドリードの最初の1億ユーロのオファーは即座に拒否された。マドリードは条件を改善して再提示を行ったが、ライプツィヒ側からは約24時間にわたって返答がなく、交渉は完全に停滞している。
ディオマンデ本人はマドリードとの個人合意を済ませており、移籍を強行するためか「病気」を理由にライプツィヒの親善試合(SCフェルル戦)を欠場し、オーストリアでの合宿にも帯同しなかった。ライプツィヒのマルティン・デミチェリス監督はこれについて次のように語っている。
『これが大きな話題になっていることは知っているが、ヤンは本当に病気なんだ。まだドクターと話していない。もし健康なら我々と一緒に来なければならないが、病気なら病気だ』
選手はPSGからの関心も断り、レアル・マドリードへの移籍一本に絞っている。マドリード側は交渉成立に楽観的であり、8月22日のエスパニョール戦に間に合わせる意向を持っている。
(via SPORT)
カスティージャ解体?約2億2600万ユーロの若手売却劇
💶 レアル・マドリードは今夏、下部組織の選手たちを次々と売却し、バルデベバスを巨大な「ATM」へと変貌させている。今夏のカスティージャや下部組織の選手売却額は、合計で約2億2600万ユーロに達している。
主な売却先と金額は以下の通りだ。
・ニコ・パス:コモへ6000万ユーロ(8000万ユーロの買い戻しオプション付き)
・ゴンサロ・ガルシア:フラムへ4000万ユーロ+ボーナス200万ユーロ(保有権の70%)
・フラン・ゴンサレス:セビージャへ約300万ユーロ(保有権の50%。買い戻しオプション付き)
・セサル・パラシオス:フラムへ1000万ユーロ(保有権の70%)
・アレックス・ヒメネス:ボーンマスへ1250万ユーロ
・アルバロ・ロドリゲス:エルチェからボーンマスへ移籍し、移籍金3000万ユーロの半額である1500万ユーロを獲得
・ビクトル・ムニョス:オサスナからリバプールへの移籍に伴い2000万ユーロを獲得
・マリオ・ヒラ:ミランへ1500万ユーロ
・ハコボ・オルテガ:ストラスブールへ800万ユーロ
・ビクトル・バルデペーニャス:フィオレンティーナへ800万ユーロ
・フラン・ガルシア:ベティスへ400万ユーロ
・マリオ・マルティン:ヘタフェへ350万ユーロ
さらに、フラムのアルバロ・アルベロア監督は現在リハビリ中のティアゴ・ピタルチの獲得も狙っている。これらの売却益は、トップチームの大型補強資金に充てられている。
(via SPORT)
モウリーニョ監督の描く新フォーメーションと序列
📋 モウリーニョ監督は、自身の第一期政権時代に採用していた「4-2-3-1」のフォーメーションを復活させる意向だ。今シーズンの予想される理想のスタメンは以下のようになると見られている。
ゴールキーパーにはクルトワ。ディフェンスラインは右からアーノルド(またはダンフリース)、リュディガー(またはコナテ)、ハイセン(またはコナテ)、ククレジャ。中盤の底のダブルボランチにはチュアメニとフェデ・バルベルデが並ぶ。ただし、この2人は昨シーズンのロッカールームでの喧嘩による不和を解決する必要がある。
2列目のトップ下にはベリンガムが配置され、右サイドはベルナルド・シウバかアルダ・ギュレルが争う(ディオマンデが加入すれば彼も有力な候補となる)。左サイドにはビニシウス、そして1トップにはエムバペが君臨する。新戦力と既存の戦力を組み合わせた強力な布陣が完成しつつある。
(via ElDesmarque)
FIFA商業権売却問題とテバス会長との場外乱闘
💥 FIFAがワールドカップなどの商業権の20%を外部投資家に売却する計画(FIFA Forward Enterprise)を提案したが、UEFAなどの猛反発を受けて撤回した。これに対し、レアル・マドリードは公式声明を発表し、FIFAの撤回を「サッカー界、各機関、そして何より世界中の何百万人ものファンにとって素晴らしいニュース」と歓迎した。声明では、代表戦は公共の利益であり、金融資産として扱われるべきではないと主張。さらに、ラ・リーガのCVCファンドとの契約についても「前例のない危険なもの」として痛烈に批判した。
これに噛み付いたのがラ・リーガのハビエル・テバス会長だ。彼はSNSを通じてフロレンティーノ・ペレス会長に猛反論を行った。
『前半部分は完璧だ。しかし、なぜ返答にこれほど時間がかかった?決勝の週にアナス(レアルの幹部)はニューヨークで何をしていた?スーパーリーグの時のようにJPモルガンが関与していたのは偶然か?ベルナベウの収益を担保に入れ、スタジアムのビジネスに20年間ファンドを入れ、クラブの所有権に投資家を入れる公式を提案しておきながら、他クラブが自由に決定したことを「住宅ローン」と批判するのは矛盾している。スーパーリーグがサッカーを救うと言っていたことを覚えているか?未来について説教する信憑性はない』
両者の因縁の対決は、ピッチ外でも激しさを増している。
(via MARCA)
【本日の総括】
カルロス・エスピの電撃デビューとエンドリッキの鮮烈なゴールで親善試合は引き分けに。一方でビニシウスの契約問題、ロドリやディオマンデの移籍交渉難航など、フロントの課題は山積みです。カスティージャの大量売却で得た資金を元に、モウリーニョの描く新体制の完成が急がれます!
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
モウリーニョ監督がテストした3バックへの可変システムは、サイドのダンフリースとカレーラスの上下動を前提とした野心的な試みです。特にエンドリッキとシリアの若手コンビが結果を出した点は収穫ですが、カマヴィンガの低調さは中盤の安定感を欠く要因となりました。主力不在の現状では個の閃きに頼る場面も多いですが、戦術の浸透には全員が揃ってからの組織的な距離感の修正が不可欠です。まずは守備の強度を維持しつつ、いかに攻撃の厚みを継続できるかが鍵となるでしょう。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
クラブ全体がモウリーニョ体制への移行期にあり、ピッチ内外で激しい新陳代謝が起きています。カスティージャの若手を売却して資金を捻出する手法は、フロントの冷徹なまでの経営判断を象徴しています。一方で、ビニシウスの契約延長交渉やテバス会長との場外乱闘など、クラブの威信をかけた対立も顕在化しており、チームの結束を維持する難易度は高まっています。監督が求める「レアル・マドリードの誇り」を、この変革期にどう体現し続けるかが問われています。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
今夏の編成は、カスティージャの大量売却で得た約2億2600万ユーロを、ロドリやディオマンデといった即戦力獲得に充てる明確な戦略が見て取れます。しかし、シティやライプツィヒの強硬姿勢により交渉は難航しており、資金力があっても理想通りの補強が叶うとは限りません。特にビニシウスの契約問題は、エムバペ加入後の給与バランスを揺るがす火種です。限られた時間の中で、いかに適正価格で戦力を整え、登録枠とサラリーの整合性を保てるかが編成の正念場です。