CDテネリフェ
グラナダとの争奪戦を制し、ビジャレアルから19歳のウインガー、ビクトル・モレノを完全移籍で獲得した。グラナダへの移籍が確実視されていたが、同クラブへのファンド介入で交渉が停滞した隙を突き、数時間で合意に達した。移籍金100万ユーロは支払わず、目標達成ボーナスと将来の売却益の一部を譲渡する条件で2年契約を結んだ。スピードと1対1の突破力に優れ、左サイドから右足で中に切れ込むプレーを得意とする。テネリフェの若く成長の余地がある選手を完全移籍で獲得するという今夏の補強方針に合致した取引である。(via Estadio Deportivo / COPE)
コルドバCF
シーズンチケットの更新キャンペーン第1段階終了の48時間前時点で12,163人が更新を済ませた。これは昨季の82.13%にあたり、目標であるクラブ記録の17,340人に迫る勢いである。戦力面ではアスレティック・ビルバオのBチームからFWイバイ・サンスと、トップチーム経験もあるMFエデル・ガルシアをそれぞれレンタルで獲得した。バスクの若手を積極的に起用する方針を固めており、昇格組ながら6位以内を目指す。また、昨季のレンタル先で活躍したビジャレアルのMFダニ・レケナやFWアレックス・フォレスの動向も追っている。(via SPORT / Mundo Deportivo)
カディスCF
マヌエル・ビスカイノ前会長が突如辞任し、クリスティアン・セプティエンが新会長に就任した。イマノル・イディアケス新監督のもと、チームのエネルギーを一新すべく大規模な血の入れ替えを断行している。重傷で身を引くアイザック・カルセレンや、アレックス・フェルナンデス、ルーカス・ペレスなど主力を含む12名が一気に退団した。一方で、エスキエタ、ハビ・カストロら6名を獲得し、ニューカッスルからのアントニート・コルデロのレンタル延長も合意間近で、計7名の新戦力を迎える。なお、アスレティックのFWウルコ・イセタの獲得はトーンダウンし、別のストライカーを探している。(via ElDesmarque)
CDカステリョン
ADOデン・ハーグからオランダ人MFヤリ・ブラクを移籍金50万ユーロ+ボーナス10万ユーロ(出場数および1部昇格条件)で完全移籍で獲得し、2029年までの3年契約を結んだ。191cmの大型でボックス・トゥ・ボックス型のブラクは、昨季オランダ2部で11ゴール7アシストを記録し、リーグMVPに輝いた実力者である。また、バレンシアとの契約を解除したモロッコ人ウインガーのハムザ・ベラリも2029年までの契約でフリー獲得した。ベラリは昨季エルデンセで5ゴール6アシストを挙げ、同クラブのLaLiga Hypermotion昇格に大きく貢献した選手である。これまでにフアンホ・ニエトら複数名を補強し、積極的な市場の動きを見せている。(via Mediterráneo / ElDesmarque)
CEサバデル
LaLiga Hypermotionに昇格したばかりのサバデルは、FCカルタヘナからウインガーのヤニス・ラフマニを引き抜き、2027年6月までの契約を結んだ。プロリーグ定着を目指す野心的なプロジェクトの目玉となる。さらに、エスパニョールとの契約を解除した21歳のCBホセ・ルイス・カタラも獲得予定である。エスパニョールは将来の売却益の一部を保持する形となる。これで今夏4人目の補強となる。(via SPORT / Mundo Deportivo)
FCカルタヘナ
後半戦だけで6ゴールを挙げた攻撃の絶対的支柱ヤニス・ラフマニに契約延長オファーを提示したが、合意に至らずサバデルへ流出した。代役として、ベティスから19歳のウインガー、ルベン・リチャルテを1年契約で獲得した。スピードと1対1の打開力に優れる若手だが、クラブは昇格を争うプロジェクト構築のため、さらに経験豊富で違いを生み出せるウインガーを市場で探し続けている。(via SPORT / Estadio Deportivo)
スポルティング・ヒホン
アスレティック・ビルバオのBチームから23歳のCBアイマル・ドゥニャベイティアを完全移籍で獲得し、2029年までの契約を結んだ。アスレティックには固定移籍金のほか、目標ボーナス、将来の売却益の一部、優先交渉権、買い戻しオプションが残る。また、セルタのMFダミアン・ロドリゲス獲得の交渉を進めているが、難航している。さらに、ビジャレアルのFWアレックス・フォレスやMFティアゴ・オヘダにも関心を寄せている。(via Mundo Deportivo / ElDesmarque)
レアル・バリャドリード
ビクトル・オルタSDは『若さとパフォーマンスは矛盾しない』と語り、若手主体のマラガのモデルを参考に新チームを構築している。デポルティボからより高額なオファーを蹴って加入したルイス・チャコンをプレゼンテーションした。また、ビジャレアルのMFティアゴ・オヘダを移籍金40万ユーロ+将来の売却益の一部という条件で獲得する合意に90%達している。さらに、バレンシアから16歳のFWビクトル・フェルナンデスJrをレンタルで獲得した。出場時間の確保が絶対条件であり、状況次第で1月にレンタルを打ち切れる特殊条項が含まれている。(via ElDesmarque / Estadio Deportivo)
ジローナFC
1部リーグへの復帰を至上命題に掲げ、ブルゴスを満了で退団した25歳のMFイバン・モランテをフリーで獲得した。契約は2029年6月まで。モランテは『自分のプレースタイルに合うプロジェクトだ。迷わずここに来た』とコメントしている。同選手はビジャレアルやレアル・マドリードの下部組織出身で、2部リーグで141試合の出場経験があり、ゲームメイクと戦術眼に優れる。これで今夏3人目の新戦力となる。(via Mundo Deportivo)
グラナダCF
ビジャレアルのウインガー、ビクトル・モレノの獲得をほぼ確定させていたが、クラブのスポーツ計画に投資ファンドBLAが介入したことで交渉が完全にブロックされ、結果的にテネリフェに横取りされる形となった。現在は中盤の補強として、セルタのMFダミアン・ロドリゲスをリストアップしている。RFEFの新たなレンタル制限ルールを利用し、契約解除による完全移籍での獲得シナリオも検討中である。(via Estadio Deportivo / Ideal)
ブルゴスCF
中盤の要であったイバン・モランテが契約満了でジローナへ去った。戦力補強として、ビジャレアルで構想外となっているFWアレックス・フォレスや、昨季クルトゥラル・レオネサでプレーしたMFティアゴ・オヘダの獲得に興味を示している。(via MARCA)
ラシン・サンタンデール
レアル・マドリード・カスティージャの退団が濃厚となっている若手GKフラン・ゴンサレスの動向を注視している。また、昨季前半にレンタルで在籍し活躍したセルタのMFダミアン・ロドリゲスについても、移籍市場での動きを見守っている。(via Estadio Deportivo)
レバンテUD
昨季コルドバへのレンタルで2部リーグ36試合に出場し、2ゴールを挙げる大活躍を見せたビジャレアルのMFダニ・レケナの獲得に動いている。レケナは契約の最終年に入っており、ビジャレアルのイニゴ・ペレス新監督の構想次第で完全移籍での獲得を狙っている。(via Cadena SER)
【本日の総括】
移籍市場が活発化する中、1部復帰を目指すジローナやサバデルが的確な補強で陣容を固めつつある。一方で、カディスは会長交代に伴う大規模な血の入れ替えを行い、チームの完全な再構築を図っている。全体として、有望な若手選手の確保と、売却益のパーセンテージや買い戻し条項を絡めたクレバーな交渉が各クラブの戦略のトレンドとなっている。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
今夏の市場で目立つのは、単なる戦力補強ではなく『役割の明確化』です。特にテネリフェが獲得したビクトル・モレノのような、サイドから中央へ切り込むアタッカーの確保は、現代のセグンダにおける前進経路の多様化を象徴しています。また、カステリョンのブラクのようなボックス・トゥ・ボックス型を軸に据える動きは、攻守の切り替え速度を重視するトレンドの表れでしょう。各クラブが戦術的なピースを埋める際、単なる個の能力だけでなく、チームの構造的な噛み合わせを意識した補強にシフトしている点は非常に興味深い傾向です。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
カディスの会長交代とそれに伴う大規模な刷新は、クラブが停滞を打破するためにいかに強い意志を持っているかを示しています。一方で、グラナダのようにファンドの介入で交渉が停滞するケースもあり、クラブの経営基盤が現場の補強計画に直結する現実も浮き彫りになりました。コルドバのソシオ更新率の高さに見られるような、サポーターの熱量とクラブのプロジェクトが一致しているチームは、シーズンを通して安定した戦いを見せるはずです。フロントの判断がチームの空気をどう変えるか、注視が必要です。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
今回の市場では、移籍金そのものよりも『将来の売却益』や『買い戻しオプション』を条件に組み込む交渉が主流となっています。これは各クラブがキャッシュフローを抑えつつ、若手のポテンシャルに投資する賢明な戦略です。特にジローナがモランテをフリーで獲得した動きは、編成バランスを整える上で非常に効率的でした。契約年数を長めに設定しつつ、特殊条項でリスクヘッジを図る手法は、今後もセグンダの補強における標準的なモデルとして定着していくでしょう。