エルチェCF
アルバロ・ロドリゲスがプレミアリーグのボーンマスへ完全移籍することが決定した。移籍金は2500万ユーロ+ボーナス500万ユーロの巨額となるが、レアル・マドリードが権利の50%を保有しているため、エルチェの受け取り分は1250万ユーロから最大1500万ユーロとなる。昨季のアルバロはエデル・サラビア監督の下で36試合に出場して7ゴール5アシストを記録し、最終節で奇跡的に降格を免れた立役者となっていた。この売却益は来季のチーム編成に大きく貢献するはずだ (via ElDesmarque)。
また、リヴァプールで出場機会を失っている21歳のスペイン・セルビア国籍MFステファン・バイチェティッチの獲得を打診している (via Estadio Deportivo)。
守備陣ではレオ・ペトロの退団が決定した。さらにセビージャからレンタルで加入していたアドリア・ペドロサの買い取りオプションも行使しなかったため、左サイドバックの補強が急務となっている (via MARCA)。
UDアルメリア
プレーオフ決勝でマラガに敗れて1部昇格を逃したものの、若手有望株への積極投資路線を継続している。ガルシア・ピミエンタ新監督を迎えたチームは、バルセロナBとの契約延長に至らなかったU-19スペイン代表キャプテンのMFキム・ジュニェントをフリートランスファーで獲得し、2032年までの6年契約を締結した。UEFAユースリーグ優勝経験もある至宝の確保は大きな補強となる (via Estadio Deportivo)。
また、RDコンゴ代表としてワールドカップでイングランド相手に歴史的なゴールを決めたウイングのブライアン・シペンガをカステリョンから獲得した (via Estadio Deportivo)。
さらにSDウエスカから経験豊富なベテランCBホルヘ・プリードを獲得し、CDレガネスからレンタルで加入していたFWミゲル・デ・ラ・フエンテも完全移籍で買い取っている (via SPORT)。
CDカステリョン
チームの攻撃の要であったMFアレックス・カラトラバが、RCDエスパニョールへ完全移籍した。移籍金はクラブ史上最高額となる500万ユーロ超と将来の売却益の一部が含まれる。加入1年目で6ゴール11アシスト、昨季は15ゴール8アシストを記録してチームを1部昇格プレーオフへと導いた絶対的エースだった。カラトラバはSNSで『カステリョンは常に私の歴史の一部となる』と感動的な別れのメッセージを発表している (via SPORT)。
ワールドカップで活躍したブライアン・シペンガはアルメリアへと移籍した (via Estadio Deportivo)。
クラブはプレシーズンのスケジュールを発表しており、7月18日にCEサバデル、7月25日にパテルナでバレンシアCF、7月29日にジローナFC、7月31日にデポルティーボ・アラベス、8月7日にアウェイでエルクレスCF、8月8日にレバンテUDと対戦する。並行して本拠地スカイファイ・カスタリアの改修工事も実施され、セキュリティの強化やVIPエリアの新設、ロッカールームの改善が行われている (via SPORT)。
レバンテUD
オーストラリア代表の絶対的守護神として昨季36試合に出場したマシュー・ライアンが、契約延長オファーを拒否してフリーエージェントとなった。ワールドカップでも活躍中の同選手は、34歳で最後の大規模な契約を求めている (via ElDesmarque)。
2019年にフィリアルへ加入してトップチームで155試合に出場し、2025年の1部昇格にも貢献したマドリード出身のキャプテンも退団した (via MARCA)。
さらにウルグアイ人CBアラン・マトゥーロのレンタル期間が終了し、イタリアのジェノアへ復帰する。21試合に出場して残留の鍵となるゴールを決めるなど活躍した同選手は、将来の再加入に含みを持たせる別れのメッセージを残した (via SPORT)。
マティアス・モレノ、マヌ・サンチェス、ディエゴ・パンピンも一斉に退団し、ルイス・カストロ新監督の下で守備陣はデラ、ウナイ・エルゲサバル、ホルヘ・カベージョ、ジェレミー・トリアンの4人のみという危機的状況に陥っている。現時点での新戦力はエンツォ・バルデリのみである (via SPORT)。
プレシーズンは今週土曜日に始動し、8月8日にはカステリョンとの親善試合を予定している (via SPORT)。
レアル・オビエド
クラブの生え抜きであり、永遠のキャプテンである元スペイン代表MFサンティ・カソルラが41歳で現役引退を発表した。オビエドの街はエスカンダレラ広場や大聖堂などに巨大な横断幕やフィギュア、メッセージボードを設置して、街を挙げての別れを惜しんでいる。カソルラは『人生は回ると思っていたけれど、終わらない物語もあることに気がついた。それはただ、8の字のように始まりに戻るだけなんだ。私の物語は大きなスタジアムやスポットライトの下で始まったわけじゃない。どこかのグラウンドで、ボールと、ただサッカーがしたいという少年から始まった』と感動的な動画を公開した (via SPORT)。
2023年に最低年俸でクラブへ復帰し、肖像権を無償譲渡してユニフォーム売上の10%を下部組織に寄付した。復帰2年目にはプレーオフで劇的なゴールを連発し、クラブを24年ぶりの1部昇格へと導く伝説を作った。昨季は1部で戦うも無念の降格となり、フリアン・カレロ新監督と話し合った末にスパイクを脱ぐ決断を下した。クラブは将来の幹部入りの扉を開いている (via SPORT)。
戦力面では、アルコルコンから22歳の左SBサム・ロドリゲスを獲得した。アルコルコンのトップチームで2シーズンにわたり60試合に出場した有望株である (via MARCA)。
FCカルタヘナ
未払い問題による行政降格の危機に直面していたが、無事に支払いを済ませてセグンダ残留が確定した (via Estadio Deportivo)。
今夏6人目の補強として、アトレティコ・マドリードBから23歳の左ウイングバック、アドリアン・コラルを獲得した。ラシン・サンタンデールでのプレー経験もあり、昨季はアトレティコ・マドレーニョで17試合に出場して3ゴール2アシストを記録した。U-17スペイン代表経験も持つ実力者である (via SPORT)。
アルバセテ・バロンピエ
カディスCFからアリカンテ出身の27歳MFセルヒオ・オルトゥーニョを2年契約で獲得し、中盤の強化を図っている (via MARCA)。
また、昨季バジャドリードで素晴らしいパフォーマンスを見せたベティスの若手GKギリェルメ・フェルナンデスの獲得に興味を示している (via Estadio Deportivo)。
コルドバCF
アトレティコ・マドリードから23歳のウイング、ディエゴ・ブリを完全移籍で獲得し、2028年6月までの契約を締結した。昨季は買い取りオプション付きのレンタルでコルドバでプレーしており、チームの戦術を熟知しているアタッカーの引き留めに成功した形だ (via MARCA)。
アドリアン・フエンテスはマジョルカへ移籍した (via Estadio Deportivo)。
アルバセテと同様に、ベティス所属のGKギリェルメ・フェルナンデスの獲得にも関心を示している (via Estadio Deportivo)。
CDエルデンセ
エクストラドゥーラ出身の26歳ウイング、ホルヘ・ラストロホと2年契約で合意した。スピードと1対1の突破力が持ち味であり、メディカルチェックを控えている状況である (via MARCA)。
また、プレシーズンマッチとして7月22日にパテルナでバレンシアCFと対戦する予定となっている (via ElDesmarque)。
グラナダCF
ラス・パルマスで出場機会を完全に失ってしまったトップ下のイバン・ヒルの獲得に興味を示している (via SPORT)。
SDエイバル
過去にレンタルで所属していたラス・パルマスのMFイバン・ヒルの復帰獲得を目指しており、グラナダと競合している (via SPORT)。
スポルティング・ヒホン
ペーニャ連合(Unipes)が年次総会を開催し、29のペーニャが参加した。クラブからはスポーツ管理ディレクターのイスラエル・ビジャセニョールと制度関係担当のホアキン・アロンソが出席。Unipesのグスタボ・アロンソ会長は、非現実的なポピュリズムを排した上で、クラブとの緊密で建設的な協力を求めて結束を確認した (via SPORT)。
【本日の総括】
本日のセグンダは、数多くのドラマと移籍情報で溢れている。最も象徴的な出来事は、レアル・オビエドを1部昇格に導いた英雄サンティ・カソルラの現役引退であり、一時代が幕を閉じた。移籍市場では、エルチェがアルバロ・ロドリゲスの売却によって莫大な資金を手に入れ、アルメリアはバルセロナの最高傑作であるキム・ジュニェントをフリーで獲得するなど、昇格に向けた各クラブの野心的な動きが際立っている。一方でレバンテは主力選手の大量退団に見舞われており、守備陣の再構築が急務となっている。全体として、豊富な資金力を活かすクラブと、限られたリソースでやりくりするクラブとの間で、来季の勢力図が早くも塗り替わり始めている。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
エルチェのアルバロ・ロドリゲス売却は、戦術的な再構築を余儀なくさせる大きな転換点です。昨季の攻撃の核を失ったことで、バイチェティッチのような若手MFの獲得が実現すれば、中盤の構成力やボール保持の質をどう変化させるかが焦点となります。一方、レバンテの守備陣崩壊は深刻で、ルイス・カストロ新監督は限られた人員でいかに守備ブロックを再設計するのか、プレシーズンでの配置の試行錯誤が来季の命運を握るでしょう。個の能力に依存した戦術から、組織的な噛み合わせを重視するスタイルへの転換が求められています。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
サンティ・カソルラの引退は、単なる一選手の退団を超え、オビエドというクラブのアイデンティティが新たなフェーズへ移行したことを象徴しています。一方で、レバンテの主力大量退団は、クラブ経営の不安定さが現場の士気に影を落としている懸念を抱かせます。対照的に、アルメリアはバルサの至宝キム・ジュニェントを長期契約で確保するなど、フロントの明確な投資姿勢がサポーターの期待を繋ぎ止めています。クラブの未来をどう描くか、そのビジョンの差が今夏の補強の熱量に如実に表れています。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
今夏の市場は、資金力と契約戦略の巧拙が明暗を分けています。エルチェはアルバロ・ロドリゲスの売却益を確保しつつ、リヴァプールからの若手獲得を狙うなど、編成のバランスを考慮した動きを見せています。カステリョンのカラトラバ売却はクラブ史上最高額の収益を生みましたが、エースの穴埋めは容易ではありません。また、アルメリアのキム・ジュニェント獲得は、フリー移籍ながら6年契約という長期的な視点での投資であり、将来的な資産価値を見据えた非常に理知的な編成判断と言えるでしょう。