ラージョ・バジェカーノ
ルイス・フェリペが2026/27シーズンまで1年間の契約延長に合意した。6月30日で契約が切れていたものの、クラブは経験豊富なセンターバックを引き留めることに成功した。ベニャト・サン・ホセ新監督は、クラブ施設改修のためフエンラブラダでプレシーズンを開始しており、昨季公式戦17試合に出場した同選手を守備の安定をもたらす貴重な戦力と位置づけている。一方で、ラティウ、ペップ・チャバリア、ノーベル・メンディらの退団が濃厚となっており、ディフェンス陣の再編が進んでいる。(via Estadio Deportivo)
また、フアン・クルスの獲得に向けた交渉も進行中である。(via SPORT)
バジャドリード
バレンシアからカンテラ出身のビクトル・フェルナンデス・ジュニア(ビクトル・Jr)が1年間のレンタルで加入した。買い取りオプションは付帯していないが、出場時間に関する条項や1月での打ち切りオプションが組み込まれている。昨季バレンシア・メスタージャで11ゴール3アシストを記録した同選手は『自分の街のチームに誇りを持って貢献したい』と意気込みを語っている。(via SPORT)
さらに、ビジャレアルからティアゴ・オヘダを約40万ユーロ+将来の売却益という条件で獲得することが目前に迫っている。ブルゴスやスポルティング・ヒホンも関心を示していたが、バジャドリードが金銭面で上回った。(via Estadio Deportivo)
ルイス・チャコンもデポルティーボからの加入が発表されている。(via ElDesmarque)
レアル・ソシエダ
ミケル・オヤルサバルがインタビューでバルサへの移籍の噂に対し『バルセロナにノーと言うことはできる。ここサン・セバスティアンで愛する人たちと望む人生を送れており、この家を離れる理由はない』と残留を強調した。移籍金は4000万ユーロと見積もられている。(via SPORT)
スペイン代表のミケル・メリノは、W杯ポルトガル戦の劇的ゴール後にイマノル・アルグアシル監督から祝福のメッセージを受け取ったと明かしている。(via ElDesmarque)
移籍市場では、ダイチ・カマダ(鎌田大地)の獲得に失敗し、同選手はクリスタル・パレスと1年間の契約延長を結んだ。ブライス・メンデス退団後の穴埋めとして、ジローナを降格で離れるアゼディン・ウナヒが新候補に浮上している。そして、日本人ディフェンダーのカズナリ・キタ(北一成)の買取オプションが行使され、29/30シーズンまでの契約が締結された。昨季Sanse(Bチーム)で素晴らしいシーズンを送った同選手は、今季トップチームの重要な戦力として期待されている。(via ElDesmarque)
なお、新シーズンのセカンドユニフォームからイクリニャ(バスク州旗)が消え、「We Are Real」という英語の文字が配置されたことで、多くのファンから反発の声が上がっている。現時点で今夏補強がゼロのクラブの一つである。(via MARCA)
バレンシアCF
エジプトのアル・アハリからマリ代表MFアリウ・ディエンを2028年6月までの2年契約(1年延長オプションあり)で獲得した。エジプトで250試合に出場し、数々のタイトルを獲得した同選手は『チャンピオンズリーグ復帰が個人の野心だ』と語り、クラブのレジェンドであるシソコからも歓迎のメッセージを受け取った。(via ElDesmarque)
一方で、ハムザ・ベラリがカステリョンへ2029年までの契約で完全移籍した。日本人MFリョウノスケ・サトウ(佐藤龍之介)の加入により、トップチームのB登録枠(U-23)が埋まり、同じポジションのハムザが押し出される形となった。佐藤龍之介はカルロス・コルベラン監督の構想に組み込まれ、大きな期待を背負っている。また、ビクトル・ムニョスもバジャドリードへレンタル移籍した。(via ElDesmarque)
GK事情については、ストール・ディミトリエフスキがレギュラーを務め、クリスティアン・リベロには退団が促されている。第3GKにはU-20スペイン代表のラウール・ヒメネスを昇格させる予定である。(via SPORT)
ハビ・ゲラがW杯の代表活動から合流した。バルサからの関心が寄せられているが、クラブは8月に6000万ユーロに上昇する契約解除金の満額を要求している。(via ElDesmarque)
補強候補として、ハンブルクをフリーで退団したU-23フランス代表右SBウィリアム・ミケルブレンシスをリストアップしているが、トマ・ムニエの獲得を優先している。(via ElDesmarque)
カルロス・コルベラン監督は、ルイス・セサル・サンペドロを外部の対戦相手分析担当としてスタッフに招聘した。(via ElDesmarque)
ウゴ・ドゥロは『メスタージャ最後の年となる今季、欧州大会出場を目標にしなければならない』とコメントし、3年連続の10ゴール以上を目指している。(via ElDesmarque)
スイス代表としてW杯ベスト8に進出しているエライ・キュメルトの去就は不透明である。クラブがジャスティン・デ・ハースをフリーで獲得したため、高年俸のキュメルトの居場所はなくなっている。(via ElDesmarque)
ビジャレアル
ビクトル・モレノのテネリフェへの完全移籍が確定した。契約は残り1年だったため移籍金ゼロの取引となったが、ビジャレアルは変動物価のボーナスと将来の売却益のパーセンテージを保持している。(via Estadio Deportivo)
トニ・タマリットもアルベルカ(ポルトガル)へ2030年までの契約で完全移籍した。こちらでもビジャレアルは40〜50%の保有権を残す形をとっている。(via Estadio Deportivo)
イニゴ・ペレス新監督の下、プレシーズンがスタートした。W杯参加組7人(アレックス・フリーマン、レナト・ヴェイガ、ローガン・コスタ、ニコラ・ペペ、パプ・ゲイェ、タジョン・ブキャナン、タニ・オルワセジ)は21日間の休暇義務があるため不在だが、カルロス・ロメロ(エスパニョールから復帰)、イリアス・アコマック、チアゴ・フェルナンデスらが合流した。(via Estadio Deportivo)
ラモン・テラッツはヘタフェへ完全移籍した(将来の売却益50%を保持)。アレックス・フォレス(コルドバ、マジョルカ、ブルゴス、スポルティング、レガネスが関心)やダニ・レケナ(レバンテが関心)らの去就は未定である。(via Estadio Deportivo)
Bチームはダビド・アルベルダ監督の下、チェルシーU-21などと対戦するプレシーズン日程を発表した。(via SPORT)
レアル・ベティス
フラン・ガルシアをレアル・マドリードから完全移籍で獲得した。契約期間は2030年までの4年間。移籍金は300万ユーロ固定+100万ユーロ(欧州カップ戦出場条件)の出来高で保有権50%を取得しており、契約解除金は5000万ユーロに設定された。背番号は11。本人は『チャンピオンズリーグでプレーできること、そしてトップレベルのクラブであることが最大の魅力だった』と語り、ドイツでのプレシーズン合宿に直行した。(via Estadio Deportivo)
プレシーズン合宿には28名がドイツのハルゼヴィンケルへ向かった。新加入のファクンド・ベルナル(フルミネンセから獲得)のほか、レンタル組のイケル・ロサダ、ゴンサロ・プティ、ギリェルミ・フェルナンデスや、多数の下部組織選手が帯同している。アイトール・ルイバルは右膝半月板の負傷リハビリのためセビージャに残り、アントニーは週末に合流予定。ロ・チェルソ、アルバロ・フィダルゴ、クチョ・エルナンデスはW杯休暇中である。(via Estadio Deportivo)
ダニ・セバージョスの獲得交渉も進行中だが、金銭的隔たりが大きい。アヤックス(ミチェル監督)からの関心もあるが、セバージョス本人はベティス復帰を優先している。アンヘル・アロ会長は『今は現実的ではない』と慎重な姿勢を見せている。(via Estadio Deportivo)
ストライカー補強にも焦点を当てており、クチョ・エルナンデスの残留に努めつつ、即戦力FWの確保を目指している。(via ElDesmarque)
Bチームの動向として、ボルハ・アロンソはトップチームに帯同。ダーリン・ブラディはヘーレンフェーンへ売却(15%の将来の売却益を保持)。アレックス・ペレスはカラマタFC(ギリシャ)へ、ルベン・リチャルテはFCカルタヘナへ移籍した。(via Estadio Deportivo)
ホセ・アントニオ・モランテとマヌ・ゴンサレスはU-19欧州選手権でクロアチアを下して決勝進出を果たしたため、プレシーズン合流は遅れる見込みである。(via Estadio Deportivo)
アトレティコ・マドリード
モルテン・ヒュルマンド(スポルティングCP)を4000万ユーロの固定額に500万ユーロのボーナスを加えた条件で獲得合意に達した。契約は2031年まで。シソコが求めるフィジカルと競争力を兼ね備えた守備的MFであり、アレハンドロ・グリマルドに続く今夏2人目の大型補強となった。(via Estadio Deportivo)
プレシーズンは7月13日にメディカルチェックを行い、14日からロス・アンヘレス・デ・サン・ラファエルで合宿を開始する。親善試合はストックホルムでマンチェスター・ユナイテッド、ソウルでマンチェスター・シティと対戦する。(via ElDesmarque)
一方で、アルゼンチン人選手の大規模な退団の可能性が浮上している。ネルソン・ビバスコーチが退任し、後任としてガビがアシスタントに就任した。フリアン・アルバレスは移籍を希望しており、アポロ・スポーツ・キャピタルが売却の検討を始めた。本人はバルセロナを第一希望としている。また、ティアゴ・アルマダはリーベル・プレートへ、ナウエル・モリーナも売却候補に挙がっており、ユベントスからレンタル中のニコ・ゴンザレスの去就も不透明である。(via ElDesmarque)
ヘタフェ
コバ・ダ・コスタがサウジアラビアのアル・ホロードへ約150万ユーロで完全移籍することが間近に迫っている。同リーグではセイドゥバ・シセやイケル・コルタハレナといった元チームメイトと同僚になる。(via MARCA)
ビジャレアルからラモン・テラッツを完全移籍で獲得し、さらにバロウをレンタルでチームに加えた。(via Estadio Deportivo)
セビージャ
アコル・アダムスの売却交渉が本格化している。ヴェネツィアのフィリッポ・アントネッリSDがセビージャ入りし、直接交渉を行っている。セビージャ側は1500万ユーロ以上を要求しており、合意に至ればクラブの資金繰りを大きく助けることになる。(via MARCA)
ルベン・バルガスについても、スイス代表としてのW杯での活躍を受け、アストン・ヴィラとブライトンが関心を示している。こちらも移籍金1500万ユーロ以上を要求している。(via Estadio Deportivo)
新たに18歳のガーナ人ウイング、エマニュエル・アブロクワをアダブラカ・エルダーズから獲得した。契約は2029年までで、まずはフベニールAまたはセビージャ・アトレティコに合流する予定である。(via Estadio Deportivo)
オディッセアス・ヴラホディモスがニューカッスルからのレンタル(買取オプションなし)で復帰し、メディカルチェックを完了した。チデラ・エジュケもトレーニングに合流している。一方、ラファ・ミル、ジョアン・ジョルダン、ファビオ・カルドソ、フェデ・ガットーニは構想外となり個別調整を続けている。(via Estadio Deportivo)
アルフォン・ゴンサレスが右大腿四頭筋の筋断裂で7〜8週間の離脱となった。セルタ復帰の可能性があったものの、この負傷により交渉は不透明な状況に陥っている。(via Estadio Deportivo)
マルコンはルイス・ガルシア・プラサ監督の構想に入っており、コンディションが整えばレギュラー争いに加わる予定である。(via ElDesmarque)
オサスナ
今夏の補強がまだないクラブの一つである。(via MARCA)
また、内務省の反暴力委員会により、「Sadar Bizirik」などのウルトラスグループの活動およびプロモーションが禁止される措置が取られた。(via Estadio Deportivo)
レガネス
ビジャレアルのアレックス・フォレスへの関心を継続している。(via Estadio Deportivo)
マジョルカ
同じくビジャレアルのアレックス・フォレスに関心を寄せているクラブの一つである。(via Estadio Deportivo)
エスパニョール
アレックス・カラトラバ(カステリョンから)と、キリンチー・ハルトマン(バーンリーからレンタル)の獲得を発表した。ハルトマンはカルロス・ロメロの穴を埋める重要なピースとなる。マノロ・ゴンサレス監督とモンチSD体制の下、オロト、ポーFC、サバデル、バーンリー、ミドルズブラ、コベントリーと対戦するプレシーズン日程も確定した。(via Esport3)
また、Bチームのキャプテンであったホセ・ルイス・カタラが契約を解除しサバデルへ移籍した。クラブは将来の売却益を保持している。(via Mundo Deportivo)
ジローナ
ブルゴスからフリーでイバン・モランテを獲得した。2029年までの長期契約を結び、中盤の層を厚くしている。(via Mundo Deportivo)
アスレティック・ビルバオ
ウナイ・ゴメスがウディネーゼへ完全移籍した。契約は2031年までで、移籍金に加えて出来高、将来の売却益、買戻しオプション、優先交渉権が付帯している。(via ElDesmarque)
アイマル・ドゥニャベイティアもスポルティング・ヒホンへ完全移籍した。(via ElDesmarque)
エディン・テルジッチ新監督の下、29選手が参加してプレシーズンがスタートした。初日にアンドニ・ゴロサベルが内転筋を負傷するアクシデントがあった。コーチ陣にはペーター・ガイダロフ、セバスティアン・ゲッペルト、アンドリュー・ヒューズ(セットプレー担当)、オスカル・デ・マルコス(アシスタント)らが就任し、新体制が本格始動している。(via ElDesmarque)
ウルコ・イセタに対するカディスからの関心はトーンダウンしており、本人はテルジッチ監督へのアピールに集中している。(via ElDesmarque)
セルタ・デ・ビーゴ
マルコス・アロンソとの契約を2028年6月まで2年間延長した。クラウディオ・ヒラルデス監督の戦術において重要なリーダーと位置付けられている。(via ElDesmarque)
一方で、オスカル・ミンゲサのクリスタル・パレスへの完全移籍が合意に達した。クラブからの契約延長オファーを断り、プレミアリーグでの挑戦を選択した。(via ElDesmarque)
アレイシ・フェバスとハビ・ガランをフリーで獲得した。また、アルフォン・ゴンサレスのレンタルでの復帰も検討されている。(via ElDesmarque)
ダミアン・ロドリゲスは退団する方針であり、契約解除の可能性も含め、グラナダやスポルティング・ヒホンが関心を示している。(via ElDesmarque)
デポルティーボ・ラ・コルーニャ
昇格組として1部での戦いに向け、フィオレンティーナからロレンツォ・アマトゥッチを獲得した。契約は2028年まで。昨季はラス・パルマスで42試合に出場した実績を持つ。(via SPORT)
さらに、コモに所属するアルバロ・モラタに対して獲得オファーを提示した。(via ElDesmarque)
バイエルン・ミュンヘンからはジョナサン・アスプ・イェンセンの完全移籍での獲得も合意に達している。(via ElDesmarque)
プレシーズンの最後には、レアル・マドリードを招いてテレサ・エレーラ杯を戦う予定である。(via SPORT)
マラガCF
エイナル・ガリレアとの契約を2027年まで延長した。クラブは、アルフォンソ・エレーロやカルロス・プガなど、昇格に貢献したメンバー14名を中心に1部での戦いに臨む方針を固めている。(via SPORT)
【本日の総括】
移籍市場が本格化する中、各クラブはプレシーズンの始動と並行してスカッドの整理と補強を急ピッチで進めています。アトレティコやベティスなど上位進出を狙うクラブが大型契約を結ぶ一方で、セビージャやビジャレアルは若手や余剰戦力の売却による資金調達に注力しています。また、ソシエダのキタやバレンシアのサトウといった日本人若手選手のトップチーム入りも確定し、新シーズンのラ・リーガに新たな風を吹き込む準備が整いつつあります。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
プレシーズン始動に伴い、各クラブで戦術的な再構築が始まっています。特に注目すべきは、ビルバオのテルジッチ新体制やラージョのサン・ホセ新体制といった指揮官の交代です。戦術の浸透には時間がかかるものですが、セットプレー担当の招聘や、特定のポジションにおける若手の抜擢など、各監督が目指す「構造」の片鱗が見え始めています。また、バレンシアが佐藤龍之介をトップチームに組み込んだように、戦術的柔軟性を高めるためのスカッド整理も並行して進んでおり、この夏のキャンプでどれだけ戦術的規律を植え付けられるかが、開幕ダッシュの鍵を握るでしょう。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
クラブの空気感という点では、レアル・ソシエダのユニフォームデザインを巡るファンの反発が象徴的です。伝統と革新のバランスは常に難しい課題ですが、補強が停滞する中で象徴的な要素が変更されると、サポーターの不安は増幅しがちです。一方で、オサスナがウルトラスの活動禁止という毅然とした姿勢を見せたことは、クラブの健全化に向けた重要な一歩と言えます。フロントには、ピッチ上の結果だけでなく、こうしたクラブのアイデンティティをどう守り、ファンと共有していくかという丁寧な対話が求められています。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
今夏の市場は、上位クラブの大型補強と、中堅クラブによる「将来の売却益」を確保した賢明な取引が対照的です。アトレティコのヒュルマンド獲得は即戦力としての計算が立ちますが、ビジャレアルが若手の保有権を一部残して売却する手法は、資金繰りと将来の利益を両立させる非常に理にかなった編成戦略です。また、契約満了間際の選手を確実に引き留める動きや、プレミアリーグへの流出を許容しつつ代替案を即座に確保する動きなど、各クラブの編成担当の手腕が試される時期に入っています。