ロドリ獲得交渉

マンチェスター・シティと2027年まで契約を残すワールドカップMVPのロドリを巡り、レアル・マドリードが正式に動き出しました。フロレンティーノ・ペレス会長はこれまで獲得に消極的で、エンリケ・リケルメの会長選候補にロドリの名前が挙がっていたことも障壁と見られていましたが、W杯での圧倒的な活躍とスペイン復帰の希望を受け、ついに獲得を承認しました。ただし、移籍金は5000万から6000万ユーロを上限と設定しており、2030年までの契約を結んでコストを償却する狙いがあります。一方でシティ側は、エンツォ・マレスカ新監督が『彼は簡単な背中の手術と休暇を終えたら我々の構想に入る』と語るなど徹底抗戦の構えを見せています。また、エリオット・アンダーソンに1億3500万ユーロを費やし、18歳のアユーブ・ブアディの獲得にも動いているシティは、移籍金を引き上げるための交渉戦術に出ていると見られています。

パリ・サンジェルマンもロドリ獲得に動きましたが、ロドリ側は経済面よりもスポーツ面のプロジェクトを重視し『ノー、ありがとう。』と即座に拒否しています。さらに、レアル・マドリードのロッカールームをよく知る重要人物たちがロドリに対して『今のタイミングであのロッカールームへ行くべきではない』と忠告しているとの情報もあり、FCバルセロナが水面下で探りを入れている状況です。それでもマドリードは、モドリッチとクロース退団後にカマヴィンガやチュアメニが期待された飛躍を遂げられていない中、チームを操るオーガナイザーとしてロドリを最優先ターゲットに定めています。ジャーナリストのエミリオ・ペレス・デ・ロサスは『ロドリのためならいくらでも払うべきだ。フロレンティーノ・ペレスはこの2年間愚かなことをしている。すでに彼らはロドリを獲得していると思う』と断言しています。(via SPORT, Mundo Deportivo, MARCA, COPE)

ヤン・ディオマンデ獲得間近

RBライプツィヒから固定費とボーナスを合わせて1億2000万ユーロ以上での加入が目前に迫る2006年アビジャン生まれのヤン・ディオマンデ。ライプツィヒでの最後の24時間は目まぐるしいものでした。月曜日にはW杯後の休暇を終えて合流し、メディカルチェックと公開練習を消化しましたが、火曜日には別メニュー調整となり、午後の全体練習には不参加となりました。これは移籍前の負傷リスクを避けるための措置であり、すでに賃貸の家を引き払い、市内の中心部のホテルに滞在して荷造りも完了しています。水曜日の朝には施設に姿を見せ、笑顔でサインに応じました。周囲の関係者は『彼はスペインリーグを食い尽くすことができる』と絶対の自信を見せています。16歳時に出場したアメリカでの大会からすでに傑出したプレーを見せていた彼は、レアル・マドリードに欠けていた攻撃のジョーカーです。

彼のプレースタイルは、ビニシウスと多くの共通点を持っています。W杯で時速34.7kmのトップスピードを記録し、昨季のブンデスリーガではマイケル・オリーセ(149回中65回成功)の約2倍となる213回中118回のドリブル成功数を記録しました。最大の武器は左右両サイドでプレーできる多様性です。昨季は右ウイングで1591分、左ウイングで478分プレーしました。右サイドではサイドラインに張り付き、マークを引きつけてから外側を突破し、フィジカルとスピードの変化で相手を置き去りにしてクロスを上げるプレーを好みます。右サイドでのプレー時は、90分あたりのドリブル回数(4.41対3.23)、クロス成功数(0.91対0.67)、エリア内パス(2.21対1.48)、シュート(1.7対1.48)、予想ゴール(0.21対0.16)で左サイドを上回ります。

一方、左サイドではより自由で予測不能なカオスを生み出します。逆足の右足で中へ切れ込んでのシュートやパスを狙い、相手ペナルティエリア内でのボールタッチ数(7.8対6.51)、予想ゴール関与(1.17対0.84)、予想アシスト(0.43対0.21)が増加します。左足も単なる飾りではなく、最大3人のマークを引きつけてから逆サイドへ展開するための「逃げ道」として機能しています。また、ボールを受けるスペースがない時は味方にボールを預けてディフェンスの背後を突く動きを得意とします。守備面でも非常に献身的で、1000分以上出場したブンデスリーガのアタッカーの中でボール回収数1位(148回)、インターセプト2位(16回)、スライディングタックル成功数4位(19回)を記録しています。ジョゼ・モウリーニョ監督の第一期に見られた、クリスティアーノ・ロナウドやディ・マリアのようなトランジションのスピードを体現する存在として期待されています。(via MARCA)

ダンフリース歓迎と右SBのポジション争い

ダニ・カルバハルの契約満了に伴う退団を受け、インテルから2000万ユーロの契約解除条項を行使して獲得した30歳のオランダ人右サイドバック、デンゼル・ダンフリース。2030年6月までの4年契約を結んだ彼を、クラブは人工知能(IA)を利用した斬新な動画で歓迎しました。観客席のファンが一斉に首を左右に振る映像の後に、『テニスではありません。ダンフリースがサイドを上下に走っているのです。ようこそ』というテキストが表示され、彼の無尽蔵のスタミナを表現しました。火曜日にメディカルチェックを通過し個人トレーニングを行った後、水曜日から全体練習に合流しています。

彼がスタンドから観戦したレガネスとのプレシーズンマッチ(4-1で勝利)では、ポジションを争うトレント・アレクサンダー=アーノルドが大車輪の活躍を見せました。モウリーニョ監督から攻撃参加の自由を与えられたイングランド人は、自陣からの完璧なロングパスでゴンサロのゴールをアシストし、後半には強力なシュートの弾きからマスタントゥオーノのゴールを演出、最後は右サイドからの危険なクロスで相手のオウンゴールを誘発しました。しかし、守備面での弱点も露呈し、レガネスのナイム・ガルシアに1対1で突破されて唯一の失点を許しています。圧倒的な攻撃力を誇るアーノルドと、モウリーニョ監督が歴史的に好むフィジカルと守備力、そして豊富な運動量を備えたダンフリースとの熾烈なポジション争いが、次戦のフィオレンティーナ戦から幕を開けます。(via Mundo Deportivo, SPORT)

プレシーズン日程とシャルケ04戦追加

ジョゼ・モウリーニョ体制のプレシーズンは、アルフレッド・ディ・ステファノ・スタジアムで行われたアルコルコン戦(1-0)とレガネス戦(4-1)の連勝で順調な滑り出しを見せています。レガネス戦の翌日、スタメン組は芝生とジムでのリカバリーメニューを消化し、新加入のダンフリース、エンドリッキ、リュディガーはカンテラーノたちと共にプレスに重点を置いたスプリントやボールエクササイズを行いました。負傷中のフェルラン・メンディ、エデル・ミリトン、ロドリゴ・ゴエスは引き続きリハビリに専念しています。

当初、公式戦の初戦は8月22日のエスパニョール戦とされていましたが、スペイン代表のW杯準決勝進出に伴い、レアル・ソシエダとのリーガ開幕戦が8月26日に延期されました。これを受け、クラブは試合勘を維持するために、8月16日17:00からドイツ・ゲルゼンキルヒェンのフェルティンス・アレーナでシャルケ04とのプレシーズン第6戦を急遽追加しました。これにより、今後の日程は以下の通り確定しました。

・8月1日 18:00 フィオレンティーナ戦(オーストリア)

・8月8日 19:00 フェレンツヴァーロシュ戦(ブダペスト)

・8月12日 21:00 デポルティボ・ラ・コルーニャ戦(リアソール、テレサ・エレーラ杯)

・8月16日 17:00 シャルケ04戦(ゲルゼンキルヒェン)

シャルケ戦には、8月10日に合流予定のW杯準決勝進出組の全代表選手が出場可能となり、ククレジャ、コナテ、ベルナルド・シウバといった新戦力の実戦テストの場となります。(via Mundo Deportivo, SPORT)

フルハムがゴンサロとパラシオスに関心

アルバロ・アルベロア新監督が就任したフルハムが、レアル・マドリードの若き才能2人の獲得に動いています。アルベロアは下部組織で指導した経験から彼らの能力を熟知しており、主力としてプレミアリーグに迎え入れる計画です。ターゲットの1人目は22歳のストライカー、ゴンサロ・ガルシア。彼はレガネス戦で素晴らしい抜け出しからゴールを決め、ムバッペやエンドリッキにはない「純粋な9番」としての背負うプレーや前線からの激しいプレスでモウリーニョ監督を魅了しています。25-26シーズンは控え中心ながら39試合に出場し、1471分で8ゴール3アシストを記録し、2030年まで契約を残しています。フルハムは3000万ユーロを超える完全移籍のオファーを準備していますが、マドリードの評価額は6000万ユーロであり、ニコ・パスの時のように保有権の50%を残す形での交渉が有力視されています。

2人目は21歳のミッドフィルダー、セサル・パラシオス。契約は2027年までで評価額は約800万ユーロ。昨季はトップチームで7試合(100分)の出場に留まりましたが、リザーブチームでは32試合で15ゴールと大爆発しました。中盤のポジション争いが極めて激しいため、モウリーニョ監督も彼の放出には反対しない見込みです。ちなみにアルベロア監督は、フルハムの練習中にマイクを装着し、両腕に時計を巻いた姿で熱血指導を行う動画が公開され、『ベンチのマイケル・スコット(ドラマThe Officeのキャラクター)』とSNSで大きな話題を呼んでいます。(via SPORT, ElDesmarque, Mundo Deportivo)

エンドリッキとリュディガーが早期合流

水曜日、エンドリッキとアントニオ・リュディガーが予定を早めてバルデベバスに姿を現し、メディカルチェックを済ませてモウリーニョ監督の練習に合流しました。エンドリッキはW杯でのノルウェー戦敗退後、ビニシウスと同じ7月31日に合流予定でしたが、自らの意思で休暇を2日短縮しました。昨季のオリンピック・リヨンへのレンタル移籍では、リーグ戦21試合1633分で5ゴール7アシスト、ヨーロッパリーグで1ゴール、カップ戦で2ゴール1アシストと大車輪の活躍を見せ、自信を取り戻しました。マドリードでの1年目(37試合847分、リーガ1G1A、国王杯5G、CL1G)や、今回のW杯(4試合110分で0ゴール0アシスト)の悔しさを晴らすべく、ディオマンデ加入によってさらに激化する前線の競争を勝ち抜くため、一刻も早くアピールを開始する覚悟です。

一方のリュディガーも、昨シーズンの膝の負傷から完全復活を遂げて早期合流を果たしました。センターバック陣はミリトンの怪我からの復調度合い、ディーン・ハイセンへの不透明な評価、そしてコナテの新規加入と競争が激化しています。ラウル・アセンシオが退団すればさらなる補強の可能性もある中、W杯ではシュロッターベックが負傷するまで控えに甘んじた悔しさをバネに、モウリーニョ体制でのレギュラーの座を確固たるものにするため、他のライバルに先んじてスタートダッシュを切りました。(via SPORT, MARCA, ElDesmarque)

マスタントゥオーノの去就

6320万ユーロという巨額の移籍金で加入し2031年まで契約を結んでいる18歳のフランコ・マスタントゥオーノですが、モウリーニョ監督の構想から外れ、退団が確実となっています。マドリードでの1年目は35試合1484分に出場したものの、3ゴール0アシストと期待を大きく裏切り、W杯のメンバーからも落選しました。クラブは彼の価値を取り戻すためのレンタル移籍先を探しており、十分な出場時間が確保でき、かつ彼のプレースタイルに合致して適応しやすい欧州のクラブ(レアル・ソシエダ、ビジャレアル、フィオレンティーナ、フルハム、ベンフィカ等)を条件として提示しています。

しかし、選手本人は欧州での挑戦を一時中断し、自身の原点であるアルゼンチンのリーベル・プレートへの復帰を強く希望しています。リーベル・プレートのエドゥアルド・コウデ監督も『両手を広げて歓迎する』と語っており、すでにクラブ間での接触も始まっていますが、マドリード側は欧州の環境に慣れさせるという育成プランと相反するため、この決断には難色を示しています。双方の思惑がすれ違う中、解決の糸口を探る交渉が続いています。(via SPORT, ElDesmarque)

ビニシウスの契約更新

2027年まで契約を残すビニシウス・ジュニオールに対し、アーセナルがクラブ史上最高額となる週給40万ポンド以上の破格のオファーを準備し、獲得の機会をうかがっていました。しかし、レアル・マドリード側は全く焦る様子を見せず、クラブが契約更新を完了させることに絶対の自信を持っている旨をアーセナルに正式に伝達しました。この通達を受け、アーセナルは公式オファーの提示を断念し、別のターゲットへ方針を転換しました。

フロレンティーノ・ペレス会長は夏の移籍市場が閉まる前にビニシウスの契約延長を完全に終わらせる計画です。ジョゼ・モウリーニョ監督もクラブ内部の会議で『彼こそがチームを構築する中心選手の一人だ』と明言しており、いかなる金額を積まれても売却する意思は全くありません。ビニシウス本人は7月31日の金曜日にバルデベバスのトレーニングに合流し、新たな契約書にサインする準備を進めています。(via Mundo Deportivo, SPORT)

ククレジャのタトゥーと新ヘアスタイル

新加入のマルク・ククレジャが、W杯優勝前に立てていた公約を派手な形で実行に移しました。彼はロサンゼルスを拠点とする著名なタトゥースタジオ「Ganga Tattoo Academy」の彫師を自宅に招き、左腕の上腕二頭筋上部にルイス・デ・ラ・フエンテ監督の顔のタトゥーを彫り込みました。ネクタイを締め、W杯のトロフィーを高々と掲げる監督のカリカチュアの下には、大会の公式ロゴが刻まれています。

さらに彼は、ロンドンでアスリート御用達の美容室「HD Cutz」を訪れ、子供の頃から『母がピッチで見つけやすいように』と伸ばし続けていたトレードマークの巻き毛を、一時的にタイトな三つ編みスタイルに劇的チェンジしました。ユーロ優勝時の『髪を赤く染める』という公約に続き、今回も有言実行を果たし、その強烈な個性でピッチ外でも大きな話題を振りまいています。(via MARCA, SPORT)

選手登録とスカッド整理

レアル・マドリードは夏の移籍市場で的確な補強を進めており、すでにマルク・ククレジャ、イブラヒマ・コナテ、デンゼル・ダンフリースの3名のリーグ登録を完了しました。さらにベルナルド・シウバの登録も数日中に行われる予定です。しかし、クラブが抱える最大の問題はスカッドの過剰人員です。モウリーニョ監督が抱えるトップチームの登録枠は現在23名に達しており、これはラ・リーガ全チームの中で最多の数字です。

加入が確実視されているヤン・ディオマンデや、交渉が進むロドリを正式に登録するためには、既存戦力の放出オペレーションが不可欠となっています。現在、放出候補としてカマヴィンガ、マスタントゥオーノ、アセンシオ、再レンタルの可能性があるエンドリッキ、そしてフルハムが狙うゴンサロなどがリストアップされており、バルデベバスのフロント陣は市場閉鎖までの1ヶ月間、これらの人員整理に全力を注ぐ構えです。(via MARCA, SPORT)

【本日の総括】

モウリーニョ体制のプレシーズンが連勝で好発進する中、ロドリの獲得交渉開始やディオマンデの加入間近など、大型補強の動きが加速しています。一方でアーノルドとダンフリースの熾烈な右SB争い、若手カンテラーノのフルハム移籍の可能性、そして過剰なスカッド整理など、開幕に向けたチームの最適化が急ピッチで進められています。