フラン・ガルシア獲得と契約の詳細
🟢 レアル・マドリードからフラン・ガルシアを完全移籍で獲得し、マヌエル・ペレグリーニ監督が率いる新シーズンの2人目の補強として迎え入れた。これは、契約満了で退団し現在スイス代表としてワールドカップを戦っているリカルド・ロドリゲスの穴を埋め、長年の弱点であった左サイドバックを補強する動きである。今後はフニオル・フィルポとポジションを争うことになる。
💰 交渉は数日間にわたってじっくりと行われ、最終的な移籍金は固定で300万ユーロ、さらに欧州カップ戦の出場権獲得に連動する変動ボーナス200万ユーロが設定された。これによりレアル・ベティスは選手保有権の50%を獲得し、残りの50%(将来の売却益の半分)はレアル・マドリードが保持する形となった。買い戻しオプションは含まれておらず、契約解除金は5000万ユーロに設定されている。
✍️ 契約期間は2030年6月30日までの4年間。背番号はセドリック・バカンブが空けた「11」を着用することが決定している。ちなみに、他に空いている背番号は9(チミー・アビラ)、12(リカルド・ロドリゲス)、13(アドリアン・サン・ミゲル)、14(ソフィアン・アムラバト)などがある。
🏢 マヌ・ファハルドとアルバロ・ラドロン・デ・ゲバラが率いるスポーツ部門は、ミランやバイエル・レバークーゼンといった競合クラブを出し抜いてこの26歳のディフェンダーを確保した。冬の移籍市場ではアンドニ・イラオラ監督率いるボーンマスが3000万ユーロのオファーを出していたものの、マドリード側が放出を拒否していた経緯がある。しかし、ジョゼ・モウリーニョ新監督の就任とマルク・ククレジャの加入により、フェルラン・メンディやアルバロ・カレラスもいる同ポジションでの出場機会がさらに減少することが明白となり、退団が加速した。ベティスは彼の1部リーグでの豊富な経験、攻撃への上がり、そして21年ぶりとなるチャンピオンズリーグ復帰のシーズンにおいて即戦力となる能力を高く評価している。
🗣️ フラン・ガルシア本人は水曜日の正午にセビージャの空港に到着し、メディカルチェックをパスした後、午後には契約書にサインした。公式発表の数分前には「Manquepierda(負けても)」と書かれたシャツを着てクラブのエンブレムの前でポーズをとった。クラブの公式メディアに対して彼は次のように喜びを語っている。
『スペインに残り続けることができるため、非常に良い選択肢でした。クラブもチャンピオンズリーグに出場しますしね。選手として大きな期待を抱かせる、非常に良くて美しい場所です。ここにいられること、そしてチャンピオンズリーグの喜びを共有し、楽しむことができることを本当に嬉しく思います』
『(ベティスを選んだ理由は)すべての要素が組み合わさった結果です。街、ファン、そしてチームが大きく成長し、現在スペインでトップクラスであるという事実です。ヨーロッパで美しい結果を残し、現実的な目標を達成できると信じています』
『早く開幕してほしいですし、プレゼンテーションの日にはそこにいたいです。全てが順調に進み、個人としてもチームとしても最高の状態で迎え、美しいシーズンを楽しめることを願っています』
📱 彼がクラブを去るにあたり、レアル・マドリードのジュード・ベリンガムはSNSで次のように別れを告げた。
『新たな章での幸運を祈る、兄弟。君は僕の人生で見てきた中で最もプロフェッショナルな選手の一人だ。一緒にプレーできて光栄だった。君には最高の結果がふさわしい。愛してるよ』
また、マドリードの歴史的選手であるチェンドも以下のようにメッセージを送った。
『常にこのエンブレムのために魂を捧げてくれてありがとう、フラン。君は頭からつま先までプロフェッショナルだ。謙虚で働き者で、素晴らしい人間だ。いつも君の幸せを願っているよ、友よ』
👋 ドイツでのプレシーズン合宿に出発する直前、スポーツ・シティに立ち寄ったフラン・ガルシアは、新しいチームメイトたちから温かい歓迎を受けた。クラブが公開した動画では、パブロ・フォルナルス、パウ・ロペス、ネルソン・デオッサ、マルク・バルトラ、エクトル・ベジェリン、ロドリゴ・リケルメ、アンヘル・オルティスらが一人ずつ彼に挨拶し、冗談を交えながら迎え入れている。また、クラブの公式発表動画では、ジャーナリストのフアン・カルロス・リベロが登場し、意図的に名前を間違えるというジョークを披露した。
『こんにちは、皆さんお元気ですか? レアル・ベティスのファンの皆様に心からの挨拶を送ります。素晴らしい補強が行われたことをとても嬉しく思います。豊富な経験を持ち、プレッシャーにも慣れている素晴らしい若者です。(中略)サイドバックとして、この青年、マノロ・ガルシアを獲得したことをとても嬉しく思います。え?マノロ・ガルシアですよね?「エル・ウルティモ・デ・ラ・フィラ(スペインのロックバンド)」のあのマノロ・ガルシアじゃないんですか?』と語り、背景には同バンドの楽曲が流れるというユーモアたっぷりの演出が行われた。
(via Estadio Deportivo / SPORT / ElDesmarque / Mundo Deportivo / MARCA)
ダニ・セバージョスの復帰を巡る状況
🔄 レアル・マドリードとの契約を解除してフリーエージェントとなったダニ・セバージョスは、依然として夏の移籍市場における大きな話題の一つである。選手本人は人生のクラブであるレアル・ベティスへの復帰を熱望しており、家族の近くでプレーできることやチャンピオンズリーグに出場できる魅力的なスポーツプロジェクトを優先している。
📞 この状況を利用しようと、元ジローナ監督で現在アヤックス・アムステルダムを率いるミチェル・サンチェス監督が、彼をオランダに連れて行くために毎日電話で直接説得を試みているが、セバージョスの心は動いていない。また、ビジャレアルやユベントスからの打診もあるが、彼はベティスからのオファーを待ち続けている。
💼 しかし、現在ベティスとセバージョスの間には経済的な隔たりがあり、合意には至っていない。クラブは左サイドバック(フラン・ガルシアで補強完了)とセンターフォワードの獲得を優先しており、さらに中盤やトップ下にはすでに多くの選手が在籍しているため、彼のような高給選手を迎えるためには給与枠を空ける必要がある。アンヘル・アロ会長もこの件について冷静な見解を示している。
『今はまだ満たされていない条件が多くあります。状況は変化していくもので、彼が来ないという意味ではありませんが、現在の状況では、ダニはベティスにとって現実的な選択肢ではありません』
(via Estadio Deportivo)
フォワード補強の優先と編成プラン
⚽ フラン・ガルシアの獲得により左サイドバックの課題を解決したマヌ・ファハルド・スポーツディレクターは、次なる最優先事項としてストライカーの補強に全力を注いでいる。チームの若返りとキャピタルゲインの創出を図りつつ、チャンピオンズリーグを戦うためのクオリティを維持しなければならない。
🎯 現在トップチームには純粋なフォワードが不在の状態でプレシーズンを迎えている。クラブの計画は、強豪クラブから関心を寄せられているクチョ・エルナンデスを引き留めることを前提とし、彼とローテーションを組むか、あるいはスタメンを争える即戦力となるストライカーを市場で探すことである。よりフィニッシャー寄りでダイレクトなプレースタイルの選手が求められており、このポジションには1500万ユーロの予算が用意されている。
👦 さらに、チームを完成させるための「第3のフォワード」の枠についても様々なシナリオが検討されている。中長期的な視野で若い才能に投資するか、レンタルから復帰しプレシーズンでペレグリーニ監督の評価を受けるゴンサロ・プティ(外国人枠の課題あり)を残すか、あるいはカンテラのパブロ・ガルシアやロドリゴ・マリナをトップチームに引き上げるかの選択肢がある。プレシーズン序盤は、これら若手選手たちがフォワードの役割を担うことになる。
(via ElDesmarque / Estadio Deportivo)
ドイツでのプレシーズン合宿がスタート
✈️ 2026/27シーズンに向けたレアル・ベティスのプロジェクトが本格的に始動した。火曜日にメディカルチェックを終えた選手たちは、水曜日の午後早い時間にセビージャのサン・パブロ空港を出発し、ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州ハルゼヴィンケルにあるHotel-Residence Klosterpforteへと向かった。ここで猛暑のセビージャを離れ、10日間の第1次プレシーズン合宿を行う。合宿の締めくくりとして、18日(土)の15:30からStadion am Lotter Kreuzにて地元のSportfreunde Lottとの親善試合が予定されている。
📋 遠征メンバーは以下の28名:
【トップチーム】パウ・ロペス、アルバロ・バジェス、エクトル・ベジェリン、アンヘル・オルティス、マルク・バルトラ、ナタン、ディエゴ・ジョレンテ、バレンティン・ゴメス、フニオル・フィルポ、パブロ・フォルナルス、マルク・ロカ、イスコ・アラルコン、ロドリゴ・リケルメ、パブロ・ガルシア、ネルソン・デオッサ。
【新加入選手】ファクンド・ベルナル(セルジ・アルティミラの後釜としてフルミネンセから加入)。※フラン・ガルシアは契約手続きのため遠征への同行は間に合わなかったが、数時間遅れでドイツのキャンプ地に合流する予定。
【レンタル復帰組】イケル・ロサダ、ゴンサロ・プティ、ギリェルメ・フェルナンデス。イケル・ロサダは残留を夢見ており、ゴンサロ・プティはプレシーズンで評価される。GKのギリェルメはバジャドリードへのレンタルを経て、コルドバへの移籍が間近に迫っている。
【カンテラ選手(9名)】オスカル・マスケ、エマヌエル・エンゴラン、カルロス・デ・ロア、ニャンゴロ・ブアレ、リカ・フネス、イバン・コラレホ、ボルハ・アロンソ、クワメ・ソス、ロドリゴ・マリナ。
❌ 以下の選手たちは様々な理由で今回の合宿には不参加となっている。
- ジオバニ・ロ・チェルソ:アルゼンチン代表としてワールドカップ準々決勝に進出中のため。
- アルバロ・フィダルゴ(メキシコ代表)とクチョ・エルナンデス(コロンビア代表):ワールドカップ敗退後、規定の休暇を取得中のため。
- エズ・アブデ:右膝靭帯の負傷でワールドカップを欠場。フランスの専門クリニックでリハビリの第一段階を開始したため、休暇が延長されている。
- アントニー:昨季から悩まされていた恥骨炎の治療を母国ブラジルで行っていたため、週末に合流予定。
- アイトール・ルイバル:5月に受けた右膝外側半月板の手術後のリハビリをスポーツ・シティで続けるため、セビージャに残留。リーガ開幕から3〜4試合は欠場する見込みだが、本人は次のように順調な回復をアピールしている。
『かなり良くなっています。もう自力でできるし、これは前進です。歩けるようになったから、次は筋力をつけたり筋肉量を戻したりして、また次のステップに進みますよ』
🔄 遠征メンバーに含まれているネルソン・デオッサだが、彼の未来も不透明である。バスコ・ダ・ガマへの売却は相手クラブの組織的事情により凍結されたが、依然としてリーベル・プレートなど他のクラブからの関心が寄せられており、近日中に交渉が再開される可能性がある。
(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)
U-19スペイン代表モランテとマヌ・ゴンサレスの台頭
🇪🇸 ウェールズで開催中のU-19欧州選手権に参加しているベティスの若手、ホセ・アントニオ・モランテとマヌ・ゴンサレスが、準決勝でクロアチアを3-0で下し、見事決勝進出を果たした。これにより、彼らのトップチーム合流はさらに数日遅れることになる。
⚽ 大会得点王を走るストライカーのモランテは、クロアチア戦でも先発出場。56分にシュートを放つもクロスバーを越え、2-0でリードしていた63分に交代した。カディス、コルドバ、そしてホセ・フアン・ロメロ監督率いるセウタといったセグンダ・ディビシオンのクラブからレンタルのオファーが届いているが、ベティスはすべて拒否している。セグンダRFEFに降格したベティス・デポルティーボでは物足りないと考えられており、19歳ながらペレグリーニ監督のトップチームで右サイド(アントニーのバックアップ)のジョーカーとしての役割を担うことが期待されている。退団の可能性があるパブロ・ガルシアのポジションを埋める可能性もあるが、補強に動くか彼を昇格させるかはプレシーズンでのパフォーマンス次第となる。
🧤 一方、大会最少失点を誇るGKのマヌ・ゴンサレスはクロアチア戦でもフル出場し、クリーンシートを達成した。安定したプレーを見せ、後半の相手のシュートやクロスにも冷静に対応した。彼はアドリアン・サン・ミゲルの引退に伴い、トップチームの第3GKとしての役割が確保されており、クラブは新たなGKの補強を行わない方針である。
🎙️ この二人の若き才能について、アンヘル・アロ会長は過度な期待を戒めつつ次のように語っている。
『彼はプレシーズンに参加する予定で、非常に目覚ましい成長を見せています。ホセ・アントニオはしっかりとした考えを持っており、トップに到達できるでしょう。彼にプレッシャーをかけてはいけません。カンテラの選手たちに早くトップに上がってほしいという思いから、余計なプレッシャーをかけてしまうことがよくあります。忍耐が必要です』
(via Estadio Deportivo)
ベティス・デポルティーボの編成と若手の退団動向
📉 CEエウロパがスタジアム問題により出場辞退を仄めかしていたが、最終的に撤回したため、ベティス・デポルティーボは予定通り2026/27シーズンをセグンダRFEFで戦うことが確定した。現在、新シーズンに向けたスカッドの再構築が進められており、すでに複数の選手がチームを離れている。
✈️ 退団選手の動向:
- ダーリン・ブラディ:フランス人左サイドバック。サラゴサ、ブルゴス、アンドラから関心を寄せられていたが、オランダのヘーレンフェーンへの完全移籍が決定した。ベティスは将来の売却益の15%を保持する。(過去にダニ・ペレスがバジャドリードへ移籍した際と同様のビジネスモデルであり、ペレスの時は20%の保持と買い戻しオプションが付いていた)。
- アレックス・ペレス:モザンビークにルーツを持つセンターバック。イタリアでの2年間のレンタル(インテル、トリノ)から復帰したが、怪我に悩まされて十分な出場機会を得られず、両クラブとも買い取りオプション(インテル70万ユーロ、トリノ20万ユーロ)を行使しなかった。2022年にラージョから加入し、トップチームのプレシーズンにも参加した期待の星だったが、月曜日に契約解除が発表された。その後すぐに、ギリシャ1部昇格組のカラマタFCへの加入が決定。そこには元ベティス下部組織の左サイドバック、フリオ・アロンソも所属している。
- ルベン・リチャルテ:19歳のウイング。昨夏アレンテイロ(プリメーラRFEF)へレンタルされ、1月に復帰(12試合2アシスト)。ユースのディビシオン・デ・オノールでは28試合8ゴールを記録していた。しかしBチームでの出場機会がなく、カルタヘナへ1年契約で移籍した。カルタヘナは『スピード、突破力、1対1の能力に優れ、攻撃のどのポジションでもプレーできる多才さがある未来への投資』と彼を評価している。
- 契約満了による退団:カルロス・レイナ(ポルトガル2部のトーレンセへ移籍し欧州大会に出場予定)、ヘルマン・ガルシア(GK)、ヒネス・ソロチェ(ヘタフェBチームと加入交渉中)。
- エリアス・ジダン:フランス・リーグ2のレッドスター・パリへ移籍。
🔍 また、ボルハ・アロンソにはセグンダ復帰を目指すレアル・サラゴサが関心を示しているが、現在はペレグリーニ監督の下でドイツ合宿に参加している。
(via Estadio Deportivo)
過激派グループ「Gol Sur 1907」への政府による禁止措置
🚫 フェルナンド・グランデ=マルラスカ内務大臣が主導する反暴力委員会の今季最後の会議において、レアル・ベティスに関連する過激派グループ「Gol Sur 1907」およびオサスナの「Sadar Bizirik」に対する宣伝や支援を全面的に禁止することが決定された。
🚔 この決定は、近年さまざまな暴力事件に関与しているウルトラスグループ「Indar Gorri」や「United Family」のメンバーと、これらのグループのメンバーとのつながりを示す警察の報告書に基づいている。これにより、「Gol Sur 1907」は法律を遵守していないと特定されたスペイン国内の20の急進的集団のリストに加わることになった。
⚖️ 今後、同グループのプロモーション活動は明確に禁止され、違反した場合には罰金やスタジアムの閉鎖といった厳しい処罰が下される。最も重大なケースでは、罰金が6万ユーロに達し、スタジアムへの入場禁止期間が3年間に及ぶこともある。また、SNSやデジタル環境でのヘイトスピーチなどを取り締まるための法改正作業も進められている。
🗣️ グランデ=マルラスカ内務相は次のように強い決意を表明した。
『内務省はスポーツにおける暴力に対してゼロ・トレランスの政策を擁護します。憎悪がスタジアムで自由に振る舞うことを許しません。私たちのサッカーにおいてはなおさらです。この戦いにおいて、私たちは国家警察や治安警察の確固たるコミットメントと準備という最高の武器を持っています』
(via Estadio Deportivo)
その他の旧所属選手に関する小ネタ
🔙 ルイス・フェリペがラージョ・バジェカーノと2027年6月までの契約延長に合意したというニュースの中で、彼の過去の経歴としてラツィオやレアル・ベティスに所属していたことが触れられている。記事では、ベティス時代にスペインのような要求の高いリーグで競争する能力を証明していたと評価されている。
🇯🇵 また、2018年のロシア・ワールドカップにおいて、日本代表がフェアプレーポイントの差でセネガルを上回りグループリーグを突破した歴史的な出来事を振り返る記事が掲載されている。その中で、当時日本代表としてプレーし、エイバルでの活躍を経てレアル・ベティスに加入した乾貴士の名前が紹介されている。
(via Estadio Deportivo / SPORT)
【本日の総括】
本日は、左サイドバックのフラン・ガルシアの完全移籍での獲得が正式に決定し、ペレグリーニ監督率いるチームがドイツでのプレシーズン合宿へと出発しました。ダニ・セバージョスの復帰に向けた熱意や、フォワード補強の動きなど、チャンピオンズリーグを見据えたトップチームの編成が急ピッチで進んでいます。一方で、若手選手の国内外への移籍や、政府による過激派ファングループへの厳しい措置など、ピッチ内外でベティスを取り巻く環境が大きく動いている一日となりました。