ファクンド・ベルナル獲得

チャンピオンズリーグ復帰に向けた今夏の補強第一号として、フルミネンセから22歳のウルグアイ人MFファクンド・ベルナルを完全移籍で獲得したことが公式発表されました。契約期間は2031年6月30日までの5シーズンで、移籍金は850万ユーロに加えてスペインの税務署への税金100万ユーロをベティスが負担し、総額950万ユーロとなります。フルミネンセは将来の売却益の5%を保持し、契約解除金は5000万ユーロに設定されました。彼はイタリア国籍も保有しているため、EU外選手枠を消費しません。背番号はスポルティングCPへ1825万ユーロとボーナス200万ユーロで移籍したセルジ・アルティミラから「6」を受け継ぎます。フルミネンセでは8番でしたが、ベティスではパブロ・フォルナルスが着用しているためこの番号になりました。

クラブの公式SNSでは、インフルエンサー風の動画を用いた「Fútbol Salseo(フットボール・ゴシップ)」というコーナー企画で発表され、「ウルグアイのような場所はない」というタイトルの動画内でベルナル本人がパソコンでニュースを見ながら『噂はもう終わり。バモス、ベティス!』と宣言する様子が投稿されました。

日曜日の午後にリオデジャネイロを出発する前に右膝のMRI検査を受けた彼は、月曜日の16時過ぎにセビージャの空港に到着しました。笑顔でメディアの前に姿を見せ、その後ルイス・デル・ソル・スポーツシティで追加のメディカルチェックをパスし、クラブ幹部と挨拶を交わして契約書にサインしました。インタビューで彼は『歓迎してくれて本当にありがとうございます。とても嬉しいです。この瞬間をずっと待っていました。やっとここに来られました』と喜びを語り、『(昨年からベティスが興味を持っていたことについて)だからこそ、ここに来るのがとても楽しみでした。重要なものを争うこのチームに来られて、ベストを尽くすためにここに来ました。ベティスのような偉大なクラブに来たかったのです。あとは神の御心のままに』と決意を表明。さらに『全員にとってとても素晴らしいものが待っています。ベティスにとって非常に重要な歴史的なことに挑戦します。常に上を目指して戦わなければなりません。私たちが待っていたことであり、最良の形で進むことを願っています』『本当にとても嬉しいです。長い間この時を待っていました。スタジアムがファンで満員になる中でピッチに立つのが待ちきれません』とファンへ熱いメッセージを送りました。

彼についてブラジルサッカーの専門家ホアキン・ベハラノ氏は、『ギド・ロドリゲスというよりジョニー・カルドーゾに非常に似ている。主要な任務は守備的ミッドフィルダーとしてのブロックだが、精度の高いボール出しと洗練された技術を持っている。ボックストゥボックスではないが、走行距離が長く攻撃にもよく参加し、ロングフィードやボール扱い、シュートにおける右足の精度が素晴らしい。ブスケツのようなポジショナルな選手よりも守備範囲が広い』と高く評価しています。また、2022年のU-20代表時代に前十字靭帯断裂の重傷を負い、南米選手権やU-20W杯に出場できなかったことが成長の足枷になったとも指摘されています。

デフェンソール・スポルティングで育成され、過去にコパ・リベルタドーレスやクラブW杯の経験も持つ彼は、ベティス史上9人目のウルグアイ人選手(過去にはカルロス・ダニエル・フラド、ウーゴ・カベサス、カルロス・アルベルト・ペルレナ、ホセ・ペルドモ、ワシントン・タイス、ダニエル・アレハンドロ・レンボ、ギジェルモ・モリンス、ブライアン・ロドリゲス)となります。火曜日から早速プレシーズンに合流し、ドイツでの合宿に向かいます。

(via Estadio Deportivo / SPORT / MARCA)

ダニ・セバージョス復帰交渉

レアル・マドリードを退団してフリーエージェントとなっているダニ・セバージョスとの復帰交渉が続いています。彼にとって9年ぶりとなるベティス復帰が最優先事項ですが、金銭面でわずかな隔たりが残っています。クラブ側はアンヘル・アロ会長の意向により、彼をイスコやアントニーよりも下の第2給与階層に設定する方針で、これ以上の無理はしない構えです。

そんな中、オランダのアヤックスから正式なオファーが届きました。アヤックスは以前、レアル・マドリードと移籍金600万ユーロで合意に達していましたが、セバージョス本人がこれを拒否していました。今回もミチェル監督の存在やテア・シュテーゲンの加入といった要素があるにもかかわらず、本人はオランダ行きに乗り気ではありません。他にもアトレティコ・マドリード、ビジャレアル、ユベントス、サウジアラビアやトルコのクラブが好条件で関心を示していますが、彼の心はベティスにあります。

セバージョスは自身のSNSでベティスの練習着を着たトレーニング画像をアップし、『今まで以上にハングリーだ。言葉よりも行動だ。次に来るものへの準備はできている。またすぐに会おう』と投稿。さらに『愛しているなら方法を見つける。愛していないなら言い訳を見つける。ただそれだけのこと』と、クラブ側の対応に対するメッセージとも取れる意味深な言葉を残しています。今週前半にも両者間で直接の話し合いが予定されています。

(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)

左サイドバック補強動向

リカルド・ロドリゲスの退団とフニオル・フィルポの負傷リスクから、左サイドバックの獲得が急務となっています。メインターゲットはレアル・マドリードのフラン・ガルシア(8月で27歳)ですが、マドリード側が最低1000万ユーロ(昨年は2000万ユーロを要求)を要求しているのに対し、ベティスにはその額を払う余裕がなく、移籍市場終盤の値下げを待つ長期戦の構えです。マドリードはマルク・ククレジャを獲得し、フェルラン・メンディが長期離脱中ですがアルバロ・カレーラスをオプションとして持っているため、ガルシアは新天地を探す必要があります。

そのフラン・ガルシアはSNSのストーリーで、ベティスの18-19シーズンのユニフォームを着た友人と肩を組む写真を投稿しました(もう一人の友人はサン・アグスティン・デ・グアダリクスのユニフォームを着用)。本人はマンチェスター・ユナイテッドのシャツを着ていましたが、これはセバージョスも行っていたSNSを使ったクラブへのアピール作戦ではないかと話題になっています。フラン・ガルシアはマヌ・ファハルドSDとラージョ・バジェカーノ時代(ファハルドがテクニカルセクレタリーを務めていた時)に接点があり、彼もベティスでのチャンピオンズリーグ出場とスタメンの座に魅力を感じているようです。なお、その他の候補としてカイキ・ブルノ、エル・カルアニ、ナジーニョ、ホルヘ・サリナス、アンヘリーニョなどのリストがありましたが、これらは難航しています。

(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)

その他ポジションの補強

中盤の専門職がマルク・ロカと新加入のベルナルの2人のみとなったため、さらなる補強が急務です。フェネルバフチェが要求額を下げることを条件にソフィアン・アムラバトのレンタル延長をじっくりと交渉しているほか、ニコラ・ラスキン(ベルギー)、エミリアノ・マルティネス(パルメイラス)、チェーザレ・カサデイ(トリノ)などをリストアップしています。また、アラベスの契約最終年に入ったアントニオ・ブランコにも関心を示していますが、アラベスは売却を急いでおらず契約解除金に近い2000万ユーロを要求しているため、ビジャレアルとの競合も含め交渉は8月下旬まで長引く見込みです。

ストライカーの獲得も目指しており、ファビオ・シウバ(ドルトムント)、アルテム・ドフビク(ローマ)、ケビン・デンキー(MLSシンシナティ)、フランクリノ・ジュ(ミッティラン)が候補に挙がっています。

また、マジョルカの19歳ウイング、ヤン・ビルジリの去就にも注目しており、バルセロナが彼を買い戻した上でベティスへレンタル移籍させる可能性が浮上しています。

一方で、Bチーム強化のためにリストアップされていたブライト・エデ(19歳DF)は、デポルティーボ・ラ・コルーニャへ移籍することが決定しました。

(via Estadio Deportivo / SPORT)

プレシーズン始動と合流状況

ペレグリーニ監督率いるチームは、火曜日のメディカルチェックを経て水曜日にドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州ハルゼヴィンケルへ出発し、18日まで第1次キャンプを行います。最初の親善試合はSFロッテと対戦予定です。

初日から合流する主力メンバーには、シーズン終了後もセビージャでコンディション調整を続け、絶好調で参加するイスコをはじめ、昨季終盤に負傷していたバルトラとアンヘル・オルティスも名を連ねました。新戦力のベルナル、イケル・ロサダやゴンサロ・ペティなどのレンタル復帰組、そしてカンテラ選手(オスカル・マスケ、エマヌエル・エンゴラン、カルロス・デ・ロア、グナンゴロ・ブアレ、リカ・フネス、イバン・コラレホ、ボルハ・アロンソ、クワメ・ソス、ロドリゴ・マリーナ)も帯同します。

一方で、合流が遅れる選手も多数います。ワールドカップで準々決勝に進出したクチョ・エルナンデスとジオバニ・ロ・チェルソは合流未定。エズ・アブデはW杯前に負傷した右膝靭帯のリハビリを、クラブの同意を得てフランスの専門クリニックで休暇を兼ねて行っており、アイトール・ルイバルも5月に受けた右膝外側半月板手術の回復は順調なもののプレシーズンには間に合わず、開幕3〜4試合を欠場する見込みです。ブラジル人のアントニー・サントスは個人的な理由で許可を得ており、今週末から直接ドイツ合宿に合流します。また、モランテとマヌ・ゴンサレスはU-19スペイン代表としての欧州選手権を終えてから合流予定です。

(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)

代表選手のW杯状況と補償金

ワールドカップに出場していたメキシコ代表のアルバロ・フィダルゴは、ラウンド16でイングランドに2-3で敗れて大会を去りました。フィダルゴはこの試合で79分から出場し、シュートを2本放つなど奮闘しましたが敗退。今大会は3試合で計95分間プレーし1ゴールを記録しました。今後は休暇に入り、ペレグリーニ監督の信頼を取り戻すことを目標に後日プレシーズンに合流します。

クラブの財政面では嬉しいニュースがあります。既にクラブを退団しているリカルド・ロドリゲス(スイス)とバカンブについて、彼らが代表に合流した時点ではベティスの所属選手であったため、FIFAから彼らの大会滞在日数に応じた補償金がベティスに支払われることになります。一方、モロッコ代表としてベスト8に進出しているアムラバトについては、7月1日付けでフェネルバフチェに復帰した扱いとなっているため、それ以降の補償金はトルコのクラブへ渡ることになります。

(via Estadio Deportivo)

放出・退団選手情報

退団候補のコロンビア人MFネルソン・デオッサは、バスコ・ダ・ガマへの移籍が土壇場で破談となりました。自身のSNSでは、休暇中に以前働いていた鉱山を訪れたり、ベティスのユニフォームを着て友人と草サッカーを楽しんだりする姿を投稿しています。しかし、昨季は公式戦33試合に出場しながらフル出場はわずか7試合と期待外れに終わったため、クラブは依然として彼を売却して資金を捻出する方針であり、新たな移籍先を探しています。

また、ベティス・デポルティーボ(Bチーム)に所属していた19歳の右ウイング、ルベン・リチャルテが契約を解除し、FCカルタヘナへ完全移籍(2年契約)しました。彼は2024年にユースへ加入し8ゴールを挙げた後、アレンテイロへレンタルされていましたが、昨冬のレンタル復帰時に登録上の問題が発生し、4ヶ月間公式戦でプレーできない不運に見舞われていました。

なお、アドリアン・サン・ミゲル、バカンブ、リカルド・ロドリゲス、チミー・アビラ、セルジ・アルティミラは既に退団が確定しており、レンタルから復帰したギリェルメ・フェルナンデスも近く退団する可能性があります。

(via ElDesmarque / SPORT)

過去の獲得秘話

かつてキケ・セティエン監督体制でアシスタントコーチを務めていたエデル・サラビアがDAZNの解説で、現在ノルウェー代表としてW杯で活躍中のMFサンデル・ベルゲ(現フラム)を、2018年にベティスが獲得しようとしていたエピソードを明かしました。

当時はヘンクに所属していた20歳のベルゲに対し、セビージャも1200万ユーロのオファーを出しましたが、ヘンク側が1800万ユーロを要求したため両クラブとも獲得を断念。ベティスは最終的にウィリアム・カルバーリョを獲得しましたが、サラビアは『彼がとても若かった頃、ベティスに獲得しようとした。最終的にはウィリアム・カルバーリョと契約したが、彼こそ私たちが好んだピボーテで、前線と連携できるサッカーを持っていた』と当時を振り返っています。ベルゲ本人も当時は『自分が見られていると知ることはモチベーションになる』と語っていましたが、最終的にはシェフィールド・ユナイテッドへ移籍しました。

(via ElDesmarque)

【本日の総括】

ファクンド・ベルナルの獲得が正式に完了し、チャンピオンズリーグに向けたチームの陣容が徐々に固まりつつあります。一方で、ダニ・セバージョスの復帰やフラン・ガルシアの獲得交渉はクラブの資金事情により粘り強い駆け引きが続いており、ドイツでのプレシーズン合宿を前にフロントの手腕が試される時期となっています。