次期スポーツディレクター就任

📋 セルヒオ・ラモスが率いるグループへのクラブ売却プロセスが頓挫したことで、セビージャは通常のクラブ運営へと回帰しています。アントニオ・コルドンの正式な退任前から、ホセ・イグナシオ・ナバーロがオフィスで指揮を執り、ルイス・ガルシア・プラサ監督とともに2026/27シーズンの計画を進めていました。ブラウリオやコベーニョの噂もありましたが、クラブは売却が成立しない場合、ナバーロがスポーツディレクター(SD)を引き継ぐ方針を明確にしていました。

数日以内に彼は正式にSDとして任命され、昇給が行われる見込みです。近日中には、売却交渉から距離を置いていたホセ・マリア・デル・ニド・カラスコ会長と共に記者会見を開くと推測されています。カラスコ会長に対する風当たりは強いものの、大株主協定の縛りもあり、現時点で会長交代の兆しはありません。

44歳のナバーロは2005年から2014年までモンチの下でスカウトを務め、その後ビジャレアルやベティスを経て、オリンピアコスでもコルドンの退任後に暫定SDを務めた経験を持ちます。モンチ不在時のセビージャのSDは非常に不安定なポジション(ビクトル・オルタのみが1年を超えて在籍)ですが、クラブ内ではナバーロの仕事ぶりは絶賛されています。

(via ElDesmarque) (via Estadio Deportivo)

クラブ売却問題と財務状況

💶 セルヒオ・ラモス主導の売却交渉が決裂し、クラブの複雑な財務構造に注目が集まっています。2026年6月30日時点で、CVC資金を含まないセビージャの粗金融負債は1億7900万ユーロに上ります。このうち1億800万ユーロは、米国の年金基金や保険会社から利率約6%で借り入れたシニア負債です。残りの7000万ユーロは、2025年10月にゴールドマン・サックスから受けた劣後参加型ローンとなっています。

このゴールドマン・サックスのローンは純資産として計上できるため、クラブを法的な解散危機から救う命綱となっています。純資産は1億ユーロ以上と予測されていますが、23/24シーズンは8200万ユーロの赤字、25/26シーズンも2500万ユーロの赤字が見込まれています。一部で流布された「ゴールドマン・サックスが株式に転換してクラブの所有者になる」という噂は虚偽であり、ローンは資本化できない単なる資金調達です。

現在の経営陣は、新たな買い手に対し、ラ・リーガのサラリーキャップ制限内で補強に直接活用できる上限額として、8000万ユーロの増資を絶対条件としています。セルヒオ・ラモスが提案した1億2000万ユーロの増資は、超過分が補強ではなく借入返済に回るだけだと経営陣は主張し、これが交渉の障壁となりました。現在、クラブは他の7つの買収提案を検討中で、1ヶ月半以内の合意を目指しています。

(via Estadio Deportivo)

サポーターの抗議デモ

📣 クラブの不確実な状況と売却不成立を受け、小額株主協会やペーニャ連合などのサポーターグループが立ち上がりました。彼らは現経営陣を「ハゲタカ」と激しく批判し、6月18日20時30分に現在の取締役会の辞任を求める大規模な抗議デモを計画しています。スローガンは「SOS Sevilla FC」で、サンチェス・ピスフアンの正面から出発し、セビジスタがタイトルを祝う伝統の場所であるプエルタ・デ・ヘレスまで行進する予定です。

(via ElDesmarque) (via Estadio Deportivo)

GK陣の動向

🧤 ゴールキーパーの補強は来季に向けた最優先事項です。トップチーム昇格が約束されたアルベルト・フローレスを除くGK陣は入れ替わりが濃厚です。ノルウェー代表としてW杯に出場するオルヤン・ニーランはすでに別れを告げ、オディッセアス・ヴラホディモスも退団が確実視されていました。

しかし、ヴラホディモスはベシクタシュやパナシナイコスからのオファーを拒否し、セビージャでのプレー続行を強く望んでいます。彼は『何度も言っているように、私はここでとても気分が良いし、私の家族もここでとても気分良く過ごしている。私たちはここにいるのが大好きだし、クラブも街も愛している... しかし問題は、私がニューカッスルの選手であるということで、夏に何が起こるかは分からない』と以前に語っており、高額な給与の減額も受け入れる姿勢を見せています。しかし、パスを保有するニューカッスルはスタッド・ランスから20歳のエワン・ジャウエンの獲得に迫っており、ヴラホディモスの再レンタルや給与負担を拒否。移籍金として1000万ポンドを要求しているため、彼の残留は不可能に近いミッションとなっています。

新たな正GKとして、セビージャはビジャレアルのディエゴ・コンデ(27歳)を最有力候補にリストアップしています。ビジャレアルのイニゴ・ペレス新監督はルイス・ジュニオールとアルナウ・テナスを試す意向で、コンデの完全移籍での放出にオープンな姿勢です。コンデにはセルタや、2部に降格したマジョルカ、ジローナ、オビエドなどからもオファーが届いていますが、セビージャは正GKの座を提示できる点で有利な状況にあります。

(via MARCA) (via Estadio Deportivo)

放出作戦と選手の去就

💸 財政のバランスを取り、ラ・リーガの規定を満たして新戦力を登録するため、クラブは放出作戦を急いでいます。アグメ、キケ・サラス、フアンル、カルモナらがキャピタルゲインをもたらす候補として挙がっていますが、特に以下の3選手の動向が注目されています。

ルベン・バルガスは度重なる怪我とパフォーマンス低下により売却リストに載っており、クラブはW杯のショーウィンドウを利用して1200万ユーロでの売却を狙っています。彼はスイスのBlick紙のインタビューで『ここでは異なるプレッシャーと情熱を感じる。もちろん、みんなが違うスポーツの結果を期待していた。しかし、それがサッカーだ。ヨーロッパ中で、伝統あるビッグクラブが突然降格争いに巻き込まれるのがいかに早いかを見てきた。結局のところ、私が最も好きなこと、つまり最高レベルでサッカーをプレーできることに感謝している』と語りました。同居している弟のマヌエルも『彼はそれに値するし、経験できることを願っている。もしバルガス家が引っ越すとしたら、リーグやクラブ、国は関係ない。チャンピオンズリーグでプレーするという夢のことだ』と付け加え、CL出場権のあるクラブへの移籍を希望しています。

また、2年前に400万ユーロで獲得したものの期待外れに終わったペケについては、古巣のラシン・サンタンデールが買い戻しを希望しています。しかしラシンのマヌエル・イゲラ会長は、セビージャが無料で手放すことはないため非常に複雑な交渉になると認めています。

さらに、チームで最も評価額が高いアコル・アダムスはマルセイユなどから関心を集めていますが、本人はナイジェリアのメディアに対し『私はセビージャで幸せだし、契約もある。今は気にしていない。セビージャとの契約があるし、困難なシーズンを終えたばかりなので、今はそういうことに集中する時ではない』と語り、現時点での退団を否定しています。

(via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque)

ファビオ・カルドーソの不透明な未来

🇵🇹 昨夏にUAEから加入したファビオ・カルドーソは、2027年までの契約を残しているものの、今季はわずか4試合の出場にとどまりました。彼が出場した試合は3勝1敗(うち2試合は無失点)と結果を残しているにもかかわらず、マティアス・アルメイダ監督やルイス・ガルシア・プラサ監督の構想から外れました。

キケ・サラス、グデリ、カストリンらが優先され、センターバックの6〜7番手という位置づけに落ち込んだカルドーソは、最後にオビエド戦でフル出場して以来4ヶ月間出番がありません。現在、彼はクラブが戦力外と判断した場合に備え、今後の対応を待っている不確実な状況に置かれています。

(via ElDesmarque)

移籍と契約状況

🤝 アントニオ・コルドンSDが退任前に進めていた補強として、右ラテラルのフアン・イグレシアス(ヘタフェ)とセンターバックのアルナ・サンガンテ(ル・アーヴル)のフリートランスファーでの加入が事実上内定しています。

一方で、インデペンディエンテ・デル・バジェのパトリク・メルカドとは事前合意がありましたが、彼が2027年初頭まで復帰が絶望視される深刻な膝の怪我を負ったため、セビージャは契約解除条項の行使を検討しています。また、同じく膝の怪我から回復中のピサのルーマニア人MFマリウス・マリンへの関心も報じられています。さらに、オソとカストリンの契約延長、グデリとアレクシス・サンチェスの残留交渉も今後の課題として控えています。

(via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque)

カンテラーノの台頭

🌟 セビージャ・アトレティコの若き才能、ニコ・ギジェンがU-19欧州選手権(ウェールズ開催)に向けたスペイン代表のプレリストにパコ・ガジャルド監督から選出されました。彼はユース年代ながらリザーブチームで重要な役割を担い、セビージャCの残留争いにも貢献。最終節ではトップチームのベンチ入りも果たしました。

2029年まで契約を延長している彼は、過去のアルゼンチン人監督のステージで最初のスコアラーになった実績も持ちます。欧州選手権終了後には、ルイス・ガルシア・プラサ監督の下でトップチームのプレシーズンに合流する予定であり、クラブと連盟の双方から将来を高く評価されています。

(via ElDesmarque)

プレシーズンの計画

✈️ ルイス・ガルシア・プラサ監督とホセ・イグナシオ・ナバーロSDは、プレシーズンのスケジュールを調整しています。過去2年間は酷暑のシウダード・デポルティーバでトレーニングを行っていましたが、今年は7月第2週の初めか中旬に行われるメディカルチェック後、オランダでのキャンプを検討しています。

すでに親善試合として、7月19日にポーランドでKSクラコヴィア(120周年記念)と、8月8日にはドイツでバイエル・レバークーゼンとの対戦が決定しています。オランダ滞在中にもさらに2試合の親善試合を組む予定であり、涼しい環境で信頼できるチーム作りを目指しています。

(via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque)

【本日の総括】

売却交渉の決裂により経営陣への風当たりが強まる中、サポーターは大規模デモを計画。クラブはナバーロ新SDのもと、ゴールドマン・サックスのローンを頼りに財政の立て直しを図りつつ、コンデの獲得やバルガスらの売却など、来季に向けた戦力整理を急ピッチで進めています。