W杯決勝を戦う両監督へのメッセージ
スペインとアルゼンチンが激突するワールドカップ決勝を控え、セビージャFCは両代表監督であるルイス・デ・ラ・フエンテとリオネル・スカローニに対してSNSで粋なメッセージを送りました。
両監督はともにセビージャFCでの指導歴を持っています。デ・ラ・フエンテは今から25年前にフベニール(ユースチーム)の監督を務め、一方のスカローニはサンチェス・ピスフアンでのサンパオリ監督時代にアシスタントコーチとしてベンチに座っていました。
クラブは公式X(旧Twitter)のプロフィールにて、セビージャで指導していた当時の両者の写真とともに『セビージャのベンチからW杯決勝へ。ルイス・デ・ラ・フエンテとリオネル・スカローニ』というメッセージを投稿し、世界中が注目する大一番を戦うかつての仲間たちを称えました。
(via ElDesmarque)
プレシーズンと負傷者の最新状況
セビージャFCは金曜日の午後にポーランドへ向けて出発する前の最後から2番目のトレーニングセッションを木曜日に実施しました。チームは金曜日の午後5時に出発し、日曜日午後4時から行われるKSクラコヴィア(昨季ポーランド1部13位)の120周年記念親善試合に臨みます。この試合はSevilla FC+で生中継される予定です。遠征を終えた一行は月曜日に首都セビージャへ帰還し、火曜日はオフとなります。ルイス・ガルシア・プラサ監督は、1-0で辛勝したフベントゥド・トレモリーノス戦に続く夏の第2戦に向けて準備を進めています。
この日の練習では、新たにホセ・アンヘル・カルモナが打撲によりジムでの個別メニューとなりました。しかし、同選手はルイス・ガルシア・プラサ監督の戦術ミーティングには参加しており、金曜日には全体練習に合流できる見込みです。
マルカオは右大腿四頭筋の筋浮腫からほぼ回復しており、ピッチ上での個別トレーニングを行いました。一方、オソは右足首の軽い捻挫からは回復したものの、自身の去就が未定であるため全体練習には参加していません。
その他の負傷者として、フアンル・サンチェスが左大腿四頭筋の筋断裂でリハビリを続けており、彼にはアタランタが獲得の圧力をかけています。また、アンドレス・カストリンはプレシーズン序盤に診断された恥骨炎で離脱中。アルフォン・ゴンサレスは右大腿四頭筋の筋断裂によりプレシーズンとリーグ戦の序盤数試合を欠場する予定ですが、セルタが彼の復帰を検討している状況です。ペケも練習を欠席していますが、クラブ側からその理由は明らかにされていません。
(via Estadio Deportivo)
アコル・アダムスの移籍交渉
ナイジェリア人アタッカーのアコル・アダムスは、ヴェネツィアへの移籍が間近に迫っているとされながらも、木曜日も通常通りチームの練習に参加しました。イタリアのクラブとは2030年までの契約ですでに合意しており、イタリア国内では数日中にメディカルチェックと契約のサインが行われると見込まれています。そのため、金曜日からのポーランド遠征には帯同しない予定です。
この移籍について、ホセ・イグナシオ・ナバロSDは水曜日の時点で次のように述べて慎重な姿勢を示しました。
『公式発表が行われるまでは、どのような方向にも物事が転ぶ可能性があります。急いで何かを決めつけるべきではありませんし、すべては変わる余地があります』
移籍金については、固定額が1680万ユーロであり、容易に達成可能なボーナスを含めると2050万ユーロに達します。さらに難易度の高いボーナスとして300万ユーロが設定されています。現在両クラブは、この金額の支払い方法(一括払いか、あるいは3年間の分割払いかなど)の詳細を詰めている段階です。
(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)
タンギ・ニアンズのリール移籍の進捗
タンギ・ニアンズの退団も解決の時を待っています。同選手は数日前にフランスへ渡り、負傷の多さを懸念したリールからの徹底的なメディカルチェックを無事にパスしました。しかし、クラブ間での最終的な合意には至っておらず、リールのオリビエ・レタン会長は新監督の就任会見で次のようにコメントし、不確実な状況を長引かせています。
『我々はまだ話し合いを続けています。いくつかの事柄について交渉中ですが、これ以上のことは言えません』
ホセ・イグナシオ・ナバロSDもこの状況を把握しており、移籍の形式やコスト負担について調整が続いていることを示唆しています。リール側は給与の負担をシェアする形でのレンタル移籍を望んでいますが、セビージャ側は契約解除または完全移籍を希望しています。リールは今週末までに最終的な決定を下す見込みです。
セビージャは、移籍金がゼロであったとしても、2027年まで残っている総額800万ユーロ以上というチーム最高額の給与負担を大幅に削減したいと考えています。セビージャが半分未満を負担し、残りはニアンズ自身の減給とリール側の支払いで相殺するという案が交渉されています。ニアンズの減価償却費はまだ320万ユーロ残っており、これはクラブの損失として計上されることになりますが、給与削減によって他の3選手の選手登録が可能になるという大きなメリットがあります。また、将来的には試合出場数やパフォーマンスに応じた少額のボーナスが得られる可能性も残されています。
ニアンズは休暇後もセビージャに合流せず、移籍先を探すための特別許可を得ていました。これまで彼は移籍を固辞してきましたが、契約が残り1年となったことや、ルイス・ガルシア・プラサ監督の構想外であることを悟り、1年間プレーせずに過ごすリスクを避けるために妥協の姿勢を見せました。
ニアンズは2022年の夏にバイエルン・ミュンヘンから1600万ユーロで加入しました。バイエルンは将来の売却益の22%や5500万ユーロの買い戻しオプションなどを保持していましたが、ニアンズはセビージャでの4シーズンで公式戦わずか62試合(または63試合)の出場、約4000分のプレーにとどまり、3ゴールを記録したのみでした。出場可能な試合よりも負傷で欠場した試合の方が多く、クラブ史上最も失敗した補強の一つであると評価されています。この移籍がどのような形で決着しても、クラブにとっては大きな財政的安堵となるでしょう。
(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)
構想外選手たちの現状
ルイス・ガルシア・プラサ監督の構想から外れている選手たちの状況は変わっていません。ラファ・ミル、フェデ・ガットーニ、ファビオ・カルドソ、そしてジョアン・ジョルダンの4選手は引き続き全体練習から外れています。
特にジョアン・ジョルダンは、現状に変化の兆しが見えないことから、AFE(スペインサッカー選手協会)への提訴を検討しているとされています。
しかし、クラブ側はこの状況に対して冷静な態度を保っています。ホセ・イグナシオ・ナバロSDは次のように語りました。
『悲劇を探し求める必要はありません。彼らは我々のクラブの選手であり、我々は彼らをサポートし、トレーニングを継続するための便宜を図っています』
(via Estadio Deportivo)
新戦力の顔ぶれと合流予定
現在までにセビージャFCが迎えた新戦力は4名です。フランスのル・アーヴルからフリーで加入したセネガル人センターバックのアルーナ・サンガンテ、アラベスから加入したミッドフィールダーのジョン・グリディ、そしてヘタフェからフリーで加入した右サイドバックのフアン・イグレシアスがトレーニングに参加しています。
さらに、ニューカッスルからはギリシャ代表ゴールキーパーのオディッセアス・ヴラホディモスが2シーズン連続となるレンタル移籍で加入しました。
また、北中米ワールドカップに出場したスイス代表のミッドフィールダー、ジブリル・ソウとウインガーのルベン・バルガスは、準々決勝でアルゼンチン代表に敗れたため、他の選手たちよりも遅れて休暇に入っています。両選手は数週間後にチームのトレーニングに合流する予定です。
(via ElDesmarque)
26-27シーズン第3ユニフォーム発表
セビージャFCは、第1ユニフォーム(クラシックな白)、第2ユニフォーム(赤基調に黒と白のディテール)に続き、アディダス製の2026-27シーズン用第3ユニフォームを各種SNSと公式ウェブサイトで発表しました。「Siempre con orgullo, Sevilla(常に誇りとともに、セビージャ)」キャンペーンの一環として発表されたこのキットは、アウェイでの試合で主に着用される予定です。(現在、胸のメインスポンサーは未定です)
第3ユニフォームは6年連続で黒を基調としていますが、今回は非常に斬新なデザインが取り入れられています。クラブは公式声明でそのコンセプトを次のように説明しています。
『そのメインカラーはキャンバスとなり、この街で最も認識されやすい要素の一つである、夕暮れの光へのオマージュが描かれています。このように、シャツのディテールと仕上げには、ピンク、オレンジ、ライラックの蛍光色によるグラフィックエフェクトが含まれており、日が沈むときのセビージャの空を染める独特の色彩を再現しています。このデザインは、街の最も象徴的な風景の一つをシャツに落とし込み、ユニークで簡単にそれとわかる夕暮れの強烈さと美しさを捉えています。黒の背景と暖色のコントラストが、現代的で活気に満ちた美学をもたらし、このキットを今シーズンのコレクションの中で最も大胆な提案にしています』
クルーネックの襟元や袖口、そして肩に配置された従来よりも太いアディダスのスリーストライプスに、この夕暮れを表現したグラフィックがあしらわれています。また、第2ユニフォームで使用された「Originals」ロゴではなく、現代のアディダスロゴが採用され、クラブのエンブレムとともに蛍光オレンジで統一されています。
機能面では「CLIMACOOL」テクノロジーが採用されており、軽さ、通気性、優れた湿度コントロールを兼ね備え、暑い環境下でもアスリートがより長く快適にプレーできるよう設計されています。
クラブは『セビージャFCは今回もまた、136年以上にわたってその名を守り続けてきたこの街への誇りを示しています』と締めくくっており、ファンの間でもこの斬新なデザインは概ね好評を得ているようです。
(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)
【本日の総括】
セビージャFCはポーランドでのプレシーズンマッチに向けて調整を進める一方、アコル・アダムスやタンギ・ニアンズの退団交渉が最終局面に差し掛かっています。また、セビージャの美しい夕暮れを表現した斬新な第3ユニフォームも発表され、新シーズンに向けたピッチ内外での動きが活発化しています。