カリム・アデイェミが正式加入、フリック監督の熱意が決定打に
FCバルセロナは、ボルシア・ドルトムントからドイツ代表アタッカーのカリム・アデイェミを完全移籍で獲得した。契約期間は2031年6月30日までの5年間。移籍金は固定2200万ユーロに、個人のパフォーマンスやチームのタイトル獲得に連動した変動ボーナス最大700万ユーロが追加される。市場価値は4000万ユーロとされており、バルサにとっては経済的にも非常に優れた取引となった。ドルトムントには将来の転売益の約20%が支払われる条項も含まれている。
アデイェミの獲得には、彼を19歳でドイツ代表デビューさせたハンジ・フリック監督の存在が決定的に働いた。代理人のジョルジ・メンデスに対し、プレミアリーグやサウジアラビアからの巨額オファーを断り、バルサにしか行かないと直訴していた。ドルトムントは当初2000万ユーロのオファーを拒否したが、アデイェミが残留して来夏フリーで退団する強硬姿勢を見せたため、最終的に合意に至った。
スポティファイ・カンプ・ノウでの入団プレゼンテーションには、妻でスイス生まれのアルバニア系コソボ人ラッパーであるロレダナ、血の繋がりはない娘のハナ、両親、姉妹、姪、そして親友のベンなど多くの家族や友人が同伴した。アデイェミは気温30度を超える中、長袖のジャケット、シャツ、ネクタイ、ベルボトムのジーンズ、フラットソールのスニーカーという個性的なファッションで登場し、ジュール・クンデを彷彿とさせると話題になった。
入団会見でアデイェミは次のように語っている。
『世界一のクラブに来られて光栄です。子供の頃から素晴らしい選手たちがここでプレーするのを見てきました。監督、チーム、そしてファンに、タイトルを勝ち取るためにここに来たことを証明したいです。カタルーニャはスペインの他の地域とは違い、特別だと説明されましたが、到着してからまさにそれを感じています。私がここにいる最大の理由はフリック監督です。最初の瞬間から彼と話し、何が必要でも応えるつもりだと伝えました。昨シーズンは自分にとってベストではなかったので、バルサに行けると知った時は信じられませんでした。監督からは、来るなら全てを出し尽くせと言われました。どこでプレーするかは監督の指示に従い、チームを一番助けられる場所でプレーします。ポジションについては質問しませんでした。ラミン・ヤマルは信じられない選手で、ゴールもアシストもできます。後ろから飛び出して彼のプレーを生かすことで、とても良い連携ができると思います。メッシが史上最高ですが、ロナウジーニョなどのプレーも楽しんで見ていました。ラミンがメッシになるかどうかについては、誰もメッシにはなれないと言っても彼は怒らないでしょう。自分らしくあるべきですし、今年バロンドールを獲れるかもしれませんね。まずは最初のトレーニングをして、ファンと一緒にスタジアムでプレーしたいです。とにかくサッカーがしたいです』
アデイェミは左利きのウインガーで、両サイドとセンターフォワードでプレーでき、何よりも圧倒的なスピードが最大の武器である。30メートルを3.60秒で駆け抜け、ウサイン・ボルトが100メートルの世界記録を出した時の最初の30メートル(3.78秒)よりも速いタイムを叩き出している。ブンデスリーガでも最高時速36.7km/hを記録し、昨季も36.65km/hで最速クラスを誇った。
一方で、ピッチ外での破天荒な一面もある。2023年末にはネットで購入したミステリーボックスにメリケンサックや小型ナイフなどドイツで違法な武器が入っており、45万ユーロの罰金処分を受けた。本人はラッパーである妻を守るためだったと釈明している。他にもUFCスターとの格闘技トレーニングやクラブの許可なしにミュージックビデオへ出演したことで、ドルトムント首脳陣を怒らせた過去もある。
プレゼンテーションの後、アデイェミはレストラン「Leña」でジョアン・ラポルタ会長、ラファ・ユステ副会長、デコSDらと祝杯をあげた。また、ドルトムントのファンに向けて『絶対に忘れない4年間でした。チームメイト、クラブ、そしてファンがくれた感情、思い出、サポートに感謝します。永遠に黒と黄色です』とSNSで別れを告げ、クラブ側も『一緒に過ごした時間を忘れません。スペインで大暴れしてこい!』とエールを送った。 (via SPORT) (via Esport3)
デ・ヨングが右膝靭帯断裂、オランダ代表の対応にクラブは激怒し本人は声明を発表
フレンキー・デ・ヨングの負傷について最悪の診断結果が発表された。FCバルセロナの公式メディカルレポートによると、右膝内側側副靭帯の断裂が確認された。ワールドカップのチュニジア戦とモロッコ戦の2試合を、痛み止めを打ち膝にテーピングを巻いた状態でプレーしたことが悪化を招いたとされている。
クラブはオランダサッカー協会とロナルド・クーマン監督、そして無理を押して出場したデ・ヨング本人に対して、不必要なリスクを冒してバルサに多大な損害を与えたとして激怒している。スポーツドクターの見解によると、内側側副靭帯は血流が良く治癒しやすい部位であるため、今回は手術を回避して保存療法を選択した。順調に回復すれば8〜10週間、完全断裂であれば2〜3ヶ月で復帰できる見込みだが、骨の浮腫や半月板へのダメージが隠れている可能性もあり、経過次第では手術の可能性も消えていない。手術となれば最低でも4〜5ヶ月、最長で6ヶ月の離脱となり、復帰は来年1月以降にずれ込む。
バルサはFIFAのクラブ保護プログラムにより、代表活動中の負傷で28日以上離脱した場合、日額最大20,548ユーロ、年間最大750万ユーロの補償を受け取る権利があり、今回は200万ユーロ以上の補償金が支払われる見込みである。クラブはサラリーキャップの枠を空けるために長期離脱扱いで登録を抹消することも検討したが、保存療法では12月までの離脱が確定しないため、現時点での実行は見送られている。
この状況に対し、デ・ヨングは自身のSNSで長文の声明を発表した。
『ファンの皆さん、普段は自分やチーム、クラブについて書かれていることにあまり注意を払いませんが、最近、私の怪我やバルサでの状況について多くの憶測が飛び交っています。誤った情報によって、クラブとの関係や私のコミットメントが疑問視されるのを見るのは辛いです。サッカーは私にとってすべてであり、バルサと私の国のために常にすべてを捧げてきました。だからこそ、何が起きたのかを共有したいと思います。ワールドカップ中に膝を負傷しました。最初の診察後、医師からは軽傷であり、プレーを続けても悪化しないと言われました。唯一の不都合は少し痛みを感じながらプレーすることでしたが、私のキャリアを通じて、チームを助けられる時は常にそうしてきました。クラブでも代表でもです。休暇中にバルセロナに戻り、さらに検査を受けました。その結果、怪我は当初診断されたよりも深刻であることがわかりました。幸いにも、現段階では手術は必要なく、今は回復に完全に集中し、できるだけ早くピッチに戻ることを考えています。可能な限り最高の状態になるために毎日取り組んでいます。自分の職業、体、そしてチームに対する責任を非常に真剣に受け止めています。しかし、コントロールできないこともあり、今回の怪我もそのひとつです。バルサとオランダ代表でプレーすることは私にとって信じられないほど誇りであり、そのコミットメントが変わることはありません。このエンブレム、チームメイト、そしてファンのために全力を尽くし続けます。私たちが一緒に達成したい目標や、これから経験する素晴らしい瞬間がまだまだあります。すべてのサポートに感謝します。早く戻りたいです。バルサ万歳。永遠に、フレンキー』 (via SPORT) (via Esport3) (via ElDesmarque) (via Mundo Deportivo) (via MARCA)