アルダ・ギュレルの絶好調な帰還と熾烈な定位置争い
🇹🇷休暇を終えたアルダ・ギュレルが、フィジカル面で絶好調の状態でチームに合流した。バルデベバスで彼の動きを見た新コーチングスタッフは『ギュレルは飛ぶようだ!』と感嘆の声を上げた。トルコ代表として出場したW杯はグループリーグ敗退に終わったものの、マドリードでの役割をさらに拡大すべく、いち早く合流してスタメン定着を狙うモチベーションは非常に高い。昨季終盤、前監督のスタメンに定着した彼は、チャンピオンズリーグのベンフィカ戦やマンチェスター・シティ戦に先発出場し、バイエルン・ミュンヘン戦では開始34秒でのゴールや直接フリーキックを叩き込む大活躍を見せた。昨季の成績は51試合出場で6ゴール14アシストを記録し、そのうち8アシストはキリアン・エムバペへのものだった。今季は右サイドでもプレー可能な新加入のエンドリッキやベルナルド・シウバ、ブラヒム(W杯モロッコ代表で4アシスト)、そして前十字靭帯断裂により今年末から来年初めまで離脱中のロドリゴらがライバルとなる。しかし、ギュレルにはジョゼ・モウリーニョ新監督という強力な後ろ盾がある。モウリーニョ監督はフェネルバフチェ時代に彼をレンタルで獲得しようとした経緯があり、イスタンブールで直接面会して以来、彼にすっかり惚れ込んでいる。(via AS)
マスタントゥオーノとアセンシオの去就、レンタル移籍の行方
🇦🇷昨夏に6000万ユーロで加入したものの、昨季は35試合で3ゴールと低調に終わったフランコ・マスタントゥオーノについて、モウリーニョ監督は短期的には構想外と判断した。クラブは、買い取りオプションを付けない単純なレンタル移籍での放出を許可している。これは今年1月にエンドリッキをオリンピック・リヨンへ半年間レンタルした際と同様の手法であり、クラブは若手のポテンシャルを固く信じ、将来的なコントロールを失うことを全く望んでいないためだ。マスタントゥオーノはイタリア国籍を保持しており、EU外選手枠を消費しない点も魅力となっている。現在、アルベロア監督率いるフルハムやビジャレアルに加え、昨季15位に沈み降格の危機にも瀕したフィオレンティーナが獲得に強い関心を示している。8月1日にはそのフィオレンティーナとのプレシーズンマッチが予定されており、スカウト絶好の機会となる。また、同じく退団リストに載っているラウール・アセンシオと共に、7月24日に行われるアルコルコンとの練習試合で数分間プレーする予定だ。(via SPORT)
アウェイ用新ユニフォーム発表とロドリ獲得を熱望するファンの声
👕レアル・マドリードは、アディダスと共に2026-27シーズンのセカンドユニフォームを公式に発表した。配色はダークグリーンを基調とし、オフホワイトのディテールが施されている。これはモウリーニョ監督が以前指揮を執っていた2012-13シーズンのサードユニフォームを彷彿とさせるカラーリングだ。クラブは公式ウェブサイトで『ダークグリーンにオフホワイトのディテールが施され、過去に使用された色の組み合わせをモダンで現代的な視点から再解釈したもの』と説明している。デザインにはクラブのイニシャルをあしらった幾何学模様がうっすらと浮かび上がり、オフホワイトのパイピングが施された襟と、アディダスの伝統的なトレフォイルロゴが採用されている。バスケットボール部門でも同じデザインの袖なしユニフォームが発表された。この新ユニフォームの発表に対し、クラブの公式SNSにはW杯でMVPとバロンドールに輝いたロドリ・エルナンデスの獲得を求めるファンの声が殺到した。『彼に似合うだろう』『ロドリを獲得しろ』といったコメントと共に、AIで生成されたロドリの着用画像が大量に投稿され、『背番号6(現在はカマヴィンガが着用)を彼に与えれば記録的な売り上げになる』と主張するファンまで現れた。(via MARCA)(via ElDesmarque)
ターゲットはロドリ、しかし手術による離脱と移籍金が障壁に
🇪🇸トニ・クロースの引退(W杯準々決勝スペイン対ドイツ戦後にロドリ自身が認めた)とルカ・モドリッチの退団により、レアル・マドリードは中盤でゲームを組み立て、決定づける絶対的な司令塔を緊急に探している。昨季のチャンピオンズリーグでマンチェスター・シティのロドリとベルナルド・シウバに大敗したトラウマがあり、クラブはW杯前にマルク・ククレジャとベルナルド・シウバの獲得を早々に完了させた。しかし、シティとの契約を2027年6月まで残し、W杯後まで契約延長交渉を保留しているロドリの獲得には至っていない。モウリーニョ監督のシステムに完璧に合致する選手だが、28歳となったロドリの市場価値は1億3000万ユーロにまで高騰している。インセンティブを含めて最大6000万ユーロを支払う用意があるという情報や、マドリードの技術報告書が彼を最適なオプションとして推奨しているという事実もあるが、マドリード側から選手への正式な接触はまだなく、シティ側もオファーの存在を完全に否定している。さらに、フロレンティーノ・ペレス会長が30歳の選手への大型投資に疑問を抱いていることに加え、深刻な怪我の問題が浮上した。2024-25シーズンを前十字靭帯断裂で全休し、昨季も筋肉系のトラブルで33試合の出場にとどまったロドリだが、今回背中の手術を受けることが決定した。スペイン国内では軽度の手術とされているものの、プレミアリーグ序盤戦の欠場は免れない見通しであり、この負傷が獲得の最大の障壁となっている。(via SPORT)(via Mundo Deportivo)(via ElDesmarque)
オリスの代替案ヤン・ディオマンデ、1億ユーロでの争奪戦
🇨🇮フロレンティーノ・ペレス会長の今夏の最優先ターゲットはバイエルン・ミュンヘンのマイケル・オリスだが、バイエルン側が非売品の姿勢を崩さないため、マドリードはRBライプツィヒに所属する19歳のコートジボワール代表右ウイング、ヤン・ディオマンデを代替案としてリストアップしている。ディオマンデはブンデスリーガでの最初のシーズンで36試合に出場し、13ゴール9アシストを記録して大ブレイクした。マドリードは彼を獲得するために1億ユーロの移籍金を支払う用意がある。しかし、争奪戦は熾烈を極めている。リバプールが提示した1億ユーロのオファーは既にライプツィヒに拒否されており、アーセナルやマンチェスター・シティも関心を寄せている。現在最もリードしているのはPSGで、選手側と個人的な合意に達しており、ディオマンデ自身もPSGへの移籍を強く望んでいる。ディオマンデの代理人エージェンシーであるRoc NationはPSGに交渉を急ぐようプレッシャーをかけているが、ライプツィヒは1億2000万ユーロを要求して譲らない構えだ。奇しくもディオマンデは、2025年3月29日にサンティアゴ・ベルナベウで行われたレガネス戦(ボルハ・ヒメネス監督)で86分から出場しプロデビューを飾った過去があり、レガネスで10試合2ゴールを記録した後、2000万ユーロでライプツィヒへ引き抜かれた経緯がある。(via SPORT)
クルトワが契約を1年延長、引退後はクラブオーナーの道へ
🧤ティボー・クルトワはW杯のミックスゾーンで、レアル・マドリードとの契約を密かに1年間延長していたことを明かした。引退時期については『あと4、5年』と語り、クラブが許す限りマドリードでキャリアを終えることを目標としている。また、引退後のビジネスにも精力的だ。投資プラットフォーム「NXTPLAY」を共同設立し、ル・マンFC(フランス)、KRCヘンク(ベルギー)、そしてプリメーラRFEFに昇格したCDエストレマドゥーラのクラブオーナーシップを保持している。9月15日と16日にマドリードのLa Naveで開催されるスポーツビジネスの祭典「World Football Summit(WFS)」に、パートナーのゴンサロ・ビラと共に登壇し、このプロジェクトについてプレゼンテーションを行う予定だ。先日も、CDエストレマドゥーラのスタッフが自身が育ったKRCヘンクを訪れ、若手育成やインフラについて学んだ様子をLinkedInで感動的に綴っている。これらに加え、レーシングチームのTC RacingやTC Esportsの設立、電動ボートレースのSierra Racing Clubの共同オーナー、DUX Gaming、国際ショッピングプラットフォームのStamp、スポーツ記念品認証のRelik、アサイー専門チェーンのOAKBERRY、アーティストやアスリート支援のArtist Amplifier、トレーニング技術のLedsreactなど、驚くほど多岐にわたる分野へ投資を行っている。(via SPORT)
カンテラの星ハコボ・ラモン、アーセナル関心も買い戻しは保留
🛡昨夏にレアル・マドリードからセリエAのコモへ約250万ユーロで移籍し、大ブレイクを果たしたセンターバックのハコボ・ラモンに対し、アーセナルが強い関心を寄せている。これはW杯準決勝のフランス対スペイン戦で負傷し、長期離脱が予定されるウィリアム・サリバの代役を探しているためだ。ハコボは昨季、コモのCL出場権獲得に大きく貢献し、公式戦37試合(リーグ戦32試合2742分、134回のクリア、38回のインターセプト、50回のタックル、14回のクリーンシート)に出場して2ゴールを記録。市場価値は現在3000万ユーロ近くまで高騰している。レアル・マドリードは将来の売却額の50%の権利と、約800万ユーロでの買い戻しオプションを保持している。これは、6000万ユーロの価値に育て上げ、2027年に800万ユーロで買い戻すオプションを持つニコ・パスのケースと同じ戦略モデルだ。しかし、マドリードはイブラヒマ・コナテを2030年まで獲得したばかりであり、ポジションが飽和状態にあるため、今すぐ買い戻す必要性は低い。コモ側も念願のCLに向けて守備陣の解体を全く望んでおらず、アーセナルが獲得するには5000万ユーロ規模の破格のオファーが必要になると見られている。(via Estadio Deportivo)
モウリーニョ監督のロープロファイルな始動と新スタッフ体制
👔ジョゼ・モウリーニョ監督のレアル・マドリード復帰は、フロレンティーノ・ペレス会長の選挙キャンペーン戦略の計算された一撃として発表された。対立候補のエンリケ・リケルメがテレビ番組でハーランド獲得を公約した直後の枠を買い取って発表するという劇的なものだった。モウリーニョは就任初日、バルデベバスに足を踏み入れると『レアル・マドリードで働くのではない、レアル・マドリードのために働くのだ。その使命感を持って私はここにいる』と宣言した。しかしその後はメディアへの露出を徹底して抑え、実務に集中する低い姿勢を貫いている。7月10日から企画会議を重ね、スタッフと共にプレシーズンを緻密に設計。新スタッフには横断的な役割としてサミ・ケディラを招聘した。クラブは公式な就任プレゼンテーションの開催を急いでおらず、アルコルコン戦がメディアとの最初の接触となるが、記者会見の予定はない。モウリーニョ自身は、審判問題やネグレイラ事件などに関するクラブのスポークスマンとしての役割も担うことを自覚しつつ、チームの再建に全力を注いでいる。また、ジャーナリストのエドゥ・アギーレはモウリーニョの復帰について『彼にとても期待している。あのロッカールームをまとめるには、選手よりも大きなエゴが必要だ。彼は首を切るためではなく、物事を明確にするために来たと語っている。24年間勝ち続けてきた男だ』と熱く語っている。(via SPORT)(via MARCA)
プレシーズンの全日程とアルコルコン戦での初陣詳細
📅レアル・マドリードのプレシーズンは7月13日にバルデベバスで始動した。モウリーニョ監督の初陣となるのは、7月24日(金)17:30からバルデベバスで行われるADアルコルコンとの非公開練習試合だ。最初の50分間のみメディアに公開される。この試合は交代枠が無制限であり、モウリーニョは試合中に自由に戦術調整を行うことができる。相手のアルコルコンもフラン・フスト新監督の初陣であり、新ユニフォームをお披露目する予定だ。マドリードの主力選手はW杯の休暇で不在だが、カマヴィンガ、アレクサンダー=アーノルド、アルバロ・カレラスらが出場して試合勘を養う予定。W杯で早期敗退したアルダ・ギュレルやフェデ・バルベルデは、出場するとしてもごくわずかな時間となる。また、マヌエル・アンヘル、フラン・ゴンサレス、ホルヘ・セステロスといったカスティージャの若手も参加するが、新戦力の加入により前監督時代と比べて出番は減ると予想される。モウリーニョは最初の1週間で、ダイレクトプレーとボールロスト後のプレスに基づく戦術をチームに徹底的に叩き込んできた。
今後のプレシーズン日程は以下の通り。
・7月28日(火)vs レガネス(バルデベバスで非公開)
・8月1日(木)vs フィオレンティーナ(オーストリア・クラーゲンフルト、ヴェルターゼー・シュターディオン、3万人収容)
・8月8日(土)19:00 vs フェレンツヴァーロス(ハンガリー・ブダペスト、グルパマ・アレーナ、2万2000人収容。このスタジアムの2014年8月のこけら落としで、モウリーニョ率いるチェルシーが1-2で敗れた因縁がある。両クラブの対戦は30年以上ぶり)
・8月12日(水)21:00 vs デポルティーボ・ラ・コルーニャ(第79回テレサ・エレーラ杯、アバンカ・リアソール)
そして、ラ・リーガの開幕戦は8月22日、RCDEスタジアムでのエスパニョール戦となる。(via SPORT)(via MARCA)(via Mundo Deportivo)
ククレジャ、B・シウバ、コナテら新戦力の状況とヴィニシウスの近況
🇧🇷レアル・マドリードはW杯開幕前に、マルク・ククレジャとベルナルド・シウバの獲得を完了させていた。さらに、イブラヒマ・コナテとも2030年までの契約を結び、守備陣を強化している。一方、ヴィニシウス・ジュニオールはピッチ外で話題を集めている。彼はマイアミからアレッサンドロ・アラルカン医師を呼び寄せ、顔の調和を整えるためにあごの整形手術(メントプラスティ)を受けた。また、恋人のヴィルジニア・フォンセカと共にリオデジャネイロのコルコバードのキリスト像を訪問し、友人のインフルエンサーであるラファエラ・シルベイラとエージェントのウェズレイ・メネゼスの結婚式の準備を手伝っている。さらに、オーデマ・ピゲのロイヤル オーク ミニ フロステッドゴールド クォーツの時計3本を堂々と披露し、充実したオフを過ごしている。(via SPORT)(via MARCA)
【本日の総括】
モウリーニョ新監督の初陣となるアルコルコン戦を控え、絶好調で合流したギュレルの躍動や、ロドリやディオマンデを巡る移籍市場の熱い動きがマドリードの新たなサイクルを予感させます。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
ギュレルの早期合流と高いモチベーションは、モウリーニョ体制の初期構築において重要なピースとなるでしょう。昨季の戦術的柔軟性を引き継ぎつつ、モウリーニョが志向するダイレクトな縦への推進力とボールロスト後の即時奪還において、彼の創造性は不可欠です。特に右サイドの競争は、エンドリッキやベルナルド・シウバといった新戦力との噛み合わせ次第で、チームの攻撃の重心を大きく左右します。プレシーズンでの配置転換や、交代枠を活かした戦術テストが、開幕に向けた序列を決定づける鍵となります。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
モウリーニョ監督の復帰は、単なる人事以上のメッセージをクラブ内外に発しています。メディア露出を抑え、実務に徹する姿勢は、昨今の騒がしい環境をリセットし、規律を再構築しようとする強い意志の表れです。クルトワの契約延長や、引退後のキャリアを見据えたクラブ経営への関与は、彼が単なる選手を超えた「マドリードの象徴」としてクラブに深く根を下ろしていることを示唆しており、この安定感がチームの精神的支柱として機能するはずです。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
ロドリやディオマンデを巡る動きは、クラブが「即戦力」と「将来性」のバランスを極めて慎重に測っている証左です。特にロドリの負傷離脱は、高額な移籍金とリスクを天秤にかける上で大きな足枷となっています。一方で、ハコボ・ラモンのような買い戻しオプションを活用した若手育成モデルは、編成の効率化を象徴しています。飽和状態にあるポジションを整理しつつ、市場価値を見極めて再投資する戦略は、クラブの財政健全性と競争力を維持するための合理的な判断と言えます。