移籍市場:獲得情報

FCバルセロナはニューカッスルからイングランド代表FWアンソニー・ゴードンを8000万ユーロで獲得した。W杯前のコスタリカ戦でデクラン・ライスへのアシストとPKでゴールを決め、マン・オブ・ザ・マッチに選出される活躍を見せ、後半にマーカス・ラッシュフォードと交代した。ゴードンは『イングランド代表でプレーする時は常にプレッシャーがある。ベンチには違いを生み出せる素晴らしい選手が控えているからだ。それに耐えられないなら、ふさわしいレベルにないということだ。素晴らしい選手たちと一緒にプレーしているから、自分がより良く見えるんだ』と語り、『ハリー・ケインがピッチにいなかったので、自分がPKを蹴りたかった。ペナルティのプレッシャーが大好きだ』と強靭なメンタルを見せた。イングランド代表のトゥヘル監督は『ゴードンやベリンガムの個別のパフォーマンスについては話さない。彼らはハイレベルな集団のパフォーマンスの一部だった』と述べている。(via SPORT)

エジプトのアル・アハリから今冬にレンタル加入していた18歳のFWハムザ・アブデルカリムについて、バルサは150万ユーロ+変動500万ユーロの買い取りオプションを行使し、完全移籍での獲得を公式発表した。身長182センチの彼はエジプト代表としてW杯に背番号9で出場しており、代表ではモハメド・サラーから後見人のように面倒を見られ、ブラジルとの親善試合後にはハフィーニャとユニフォームを交換している。来季はジュリアーノ・ベレッチ監督率いるバルサ・アトレティコ(連盟2部)でプレーする予定だが、ハンジ・フリック監督は『プレシーズンを計画しており、マシアからの新しい顔ぶれを連れてくることを検討している。ハムザがW杯から戻ったら、彼が我々にとっての選択肢になるかを見るつもりだ』と語っている。(via MARCA)

GKの補強として、レアル・ソシエダのアレックス・レミロの獲得をデコとフリックが合意しており、移籍金は800万ユーロが見込まれている。レミロ自身もバルサでのプレーを前向きに捉えており、ソシエダからの契約延長オファーやプレミアリーグ、ナポリからの関心を前に熟考期間に入っている。ただし、このオペレーションを実現するには、高額な給与を受け取っているマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンの契約解除か再レンタル、そしてヴォイチェフ・シュチェスニー(約200万ユーロでの一方的な契約解除条項あり)の退団を先に行う必要がある。(via SPORT)

ストライカーのメインターゲットはアトレティコ・マドリードのフリアン・アルバレスである。バルサは1億ユーロの正式オファーを出したがアトレティコに拒否され、レアル・マドリードからの1億5000万ユーロのオファーも同様に拒否された。アルバレス本人はバルサへの移籍を強く望んでおり、アトレティコでのプレー継続は望んでいないとされる。PSGやアーセナルも関心を示しており、もし売却された場合は育成補償としてリベル・プレートに3%が支払われる。また、チェルシーのマルク・ククレジャにも関心を示しているが、チェルシーは5000万ユーロ以上を要求しており、アトレティコやマンチェスター・シティとの争奪戦になっている。(via ElDesmarque)

移籍市場:撤退・断念

マンチェスター・ユナイテッドからレンタル中のマーカス・ラッシュフォードについて、バルサは6月15日が期限となっていた3000万ユーロの買い取りオプションを行使しないことを決定した。アンソニー・ゴードンの獲得やフリアン・アルバレスへの資金集中が理由であり、これを伝えられたラッシュフォードは怒り、自身のSNSのプロフィールからバルサに関する記述をすべて削除している。(via Esport3)

マンチェスター・シティを契約満了で退団する31歳のベルナルド・シウバについては、代理人のジョルジュ・メンデスから売り込みがあり、フリック監督も彼を戦力として評価していた。しかし、アトレティコ・マドリードやレアル・マドリード(ジョゼ・モウリーニョ新監督が獲得を熱望)との年俸のオークションに発展したため、デコは明確な限界を設け、バルサは経済的な理由で獲得レースから完全に撤退した。本人は『本当に自分を必要としてくれるチームを探す』と語っている。(via Estadio Deportivo)

インテルのアレッサンドロ・バストーニも左利きのセンターバックとして獲得の優先候補だったが、要求額が高すぎるため獲得を断念した。代わりにアンドレアス・クリステンセンの契約延長に向かうと見られている。また、ジョアン・カンセロの復帰交渉も難航している。(via Mundo Deportivo)

バイエルン・ミュンヘンのマイケル・オリーズについては、レアル・マドリードやPSGが関心を示しているが、バイエルン側は売却を固辞しており、バルサは獲得に動いていない。(via Estadio Deportivo)

移籍市場:放出候補と退団情報

4シーズン在籍し193試合120ゴールを記録したロベルト・レヴァンドフスキは、契約満了によりフリーエージェントで退団した。37歳となった彼は現在、マンチェスター・ユナイテッド、フェネルバフチェ、そしてサウジやMLSのシカゴ・ファイアからのオファーを検討している。(via Estadio Deportivo)

バルサのスポーツ部門は、移籍市場で資金を得るために各ポジションから1人ずつの放出を許容している。左サイドバックのアレハンドロ・バルデは、エンツォ・マレスカ新監督率いるマンチェスター・シティが7000万ユーロでの獲得を準備しており、バルサは5000万ユーロ以上の価値があると見ている。フリック監督も彼を不可欠とは考えていない。右サイドバックでは、2030年まで契約を残す27歳のジュール・クンデに対するオファーを聞く構えだ。中盤では出番を減らしているマルク・カサド(2028年まで契約)が放出候補となっており、本人は出場機会を求めてレンタル移籍を希望しているが、クラブは完全移籍での資金確保を優先している。前線ではフェラン・トーレスが放出候補に挙がっているが、彼の去就はフリアン・アルバレス獲得の成否に大きく依存している。(via ElDesmarque)

アンス・ファティについては、6月30日までにモナコへの放出を解決する予定となっている。(via Mundo Deportivo)

トップチーム動向

トップチームのプレシーズンは7月13日からスタートする。W杯に参加している15名の選手(新加入のゴードンやアブデルカリムを含む)は合流が遅れるため、最初の数日間はシャビ・エスパルト、トミー・マルケス、アルバロ・コルテス、ギジェ・フェルナンデス、トニ・フェルナンデス、ジョフレ・トレンツ、シェーン・クライファート、イブラヒム・ディアラ、エデル・アジェール、オスカル・ギスタウ、エブリマ・トゥンカラ、オリアン・ゴレンなど、フリック監督が待機を命じたカンテラの若手選手たちが練習をサポートする。W杯に参加しないシュチェスニー、ジェラール・マルティン、クリステンセン、バルデ、マルク・ベルナル、カサド、ルーニー・バルドグジ、そして負傷中のフェルミン・ロペスは初日から参加予定。レンタルバック組のテア・シュテーゲン、エクトル・フォルト、イニャキ・ペーニャ、アロン・ヤーコビシュヴィリも合流し、去就が決まるまでトレーニングに参加する。(via Mundo Deportivo)

ディフェンダーのエリック・ガルシア(25歳)は、今季バルサでジェラール・マルティンと並ぶ最多の51試合(3950分)に出場し、大きな成長を遂げた。フリック監督によって様々なポジションで起用され、戦術的な成熟度とエゴの少なさが評価されている。この活躍により、スペイン代表としてW杯メンバーにも選出された。(via SPORT)

移籍1年目でW杯メンバー入りを果たしたGKジョアン・ガルシアは、Transfermarktの評価で4500万ユーロとなり、今大会に参加する全ゴールキーパーの中で最高額となった。オランダ代表のバルト・フェルブルッヘン、ポルトガル代表のディオゴ・コスタ、スイス代表のグレゴール・コベル(各4000万ユーロ)や、スペイン代表の正GKであるウナイ・シモン(2500万ユーロ)、ダビド・ラヤ(3500万ユーロ)を上回る評価を受けている。(via SPORT)

ブラジル代表としてW杯に臨むハフィーニャは、『体が持ちこたえ、許してくれる限り、バルサでも、そしてブラジル代表でも全てを捧げ、自分自身のベストを尽くし続けるつもりだ。バルサではブラジル代表よりもずっと良いパフォーマンスをしてきた。私は偽善者ではない。今の私の課題は、バルセロナで到達したのと同じレベルに代表でも到達することだ』と語っている。(via SPORT)

ラミン・ヤマル関連

18歳となったラミン・ヤマルは、UNICEFの親善大使に就任した。世界中の子供たちの遊ぶ権利を促進し、紛争や自然災害の影響を受けた子供たちを支援する役割を担う。(via Mundo Deportivo)

CIES(スポーツ研究国際センター)の最新の調査によると、ヤマルは3億5800万ユーロの評価額を記録し、アーリング・ハーランド(2億2700万ユーロ)に大差をつけて、W杯出場選手の中で最高額の選手となった。Transfermarktの評価でもヤマルはハーランドと並ぶ2億ユーロでトップタイであり、ビニシウス(1億4000万ユーロ)を上回っている。また、ペドリは1億5000万ユーロで、ジョアン・ネヴェス(1億4000万ユーロ)やジュード・ベリンガム(1億3000万ユーロ)を抑えてW杯に参加するMFの中で最高額となっている。スペイン代表のアイトール・カランカ・テクニカルディレクターは、ヤマルの起用について『ヤマルの復帰についてバルサとの間で出場制限の協定はない。医師たちが連絡を取り合い、選手の健康を最優先して最適な時期を見極めている』と明言した。(via SPORT)

クラブ運営・施設

FCバルセロナは、バルセロナ市、カタルーニャ州政府、そしてRFEF(スペインサッカー連盟)の支援を受け、2029年のUEFAチャンピオンズリーグ決勝の開催地として、スポティファイ・カンプ・ノウを正式に立候補させた。必要な書類はすべてUEFAに提出済みであり、ウェンブリー・スタジアムと競合することになる。決定は今年の9月15日に下される予定で、実現すれば1989年、1999年に次ぐ3度目の決勝開催となる。完成時には10万4600人を収容する欧州最大のスタジアムとなる予定である。(via SPORT)

財務面では、サバデル銀行出身でCAM(地中海貯蓄銀行)の再建で知られるセルヒオ・セラーノが、新たな財務ディレクターに就任した。彼の主な任務は、現在約25億ユーロに上るクラブの総負債を再編することである。これにはエスパイ・バルサのためのゴールドマン・サックスからの14億5000万ユーロの融資が含まれているが、工事の規模拡大により予算が3〜4億ユーロ(26%増)超過する見込みであり、ソシオ総会での承認が必要となる。なお、ラファ・ユステは6月30日まで会長を務め、ジョアン・ラポルタの2期目は7月1日からスタートする。(via SPORT)

スポティファイ・カンプ・ノウでの試合開催に伴い、周辺住民からは交通規制、最大5時間にも及ぶ道路封鎖、バス路線の運休、騒音、路上飲酒、立ち小便などの迷惑行為に対する苦情が殺到している。近隣住民の協会(FAVBなど)は、監視カメラの設置や住民用通行登録制度の導入、公共交通機関の代替案など、早急な対策をクラブと市に求めている。(via SPORT)

トップチームがオフに入っている現在、シウタ・エスポルティバではグラウンドの天然芝の全面張り替え工事が行われている。また、デコが推進するトップチーム選手専用のレジデンス建設プロジェクトも承認されており、遠征からの深夜帰還時の宿泊や、ホームゲーム前の集中合宿所として機能する予定である。資金調達はスポンサーシップを通じて行う方針である。(via SPORT)

カンテラ情報

ウクライナ出身の16歳の逸材、アルテム・リバクがバルサと2029年までの初めてのプロ契約を結んだ。2022年にシャフタール・ドネツクの下部組織から戦争を逃れてバルサに加入し、今季は主にフベニールBなどで偽9番やインテリオールとしてプレーして11ゴールを記録、ADNマシアプログラムのベストイレブンにも選ばれた。過去にはインファンティルBで10ゴール、インファンティルAで12ゴール、カデテBで12ゴールを記録しており、両足が使え、パスセンスと状況判断に優れていると高く評価されている。(via SPORT)

マラガなどで活躍した元選手アポニョの息子であるウゴ・ガルデアノは、ラ・リーガFCフューチャーズ(アレビン世代の全国大会)で素晴らしい活躍を見せた。同大会で最も小柄な選手だったが、左足からの圧倒的なビジョンと技術を見せつけ、体格よりも才能を優先するというマシアの哲学を象徴する存在として注目を集めている。(via SPORT)

10年間にわたりマシアで育ち、U-19スペイン代表にも名を連ねるMFキム・ジュニェントは、6月30日の契約満了をもってバルサを退団し、アルメリアへ移籍することが決定した。ジュニェントは『私は常にクレであり続ける。ここで多くのことを楽しみ、バルサを愛している。いつか戻ってきたい。バルサは世界最大のクラブで、全員がプレーできるわけではない。私はプロのサッカー選手になりたいという夢があり、自分のプレースタイルに合うポゼッション志向のチームを探していた』と語っている。(via SPORT)

右サイドバックのシャビ・エスパルトは、ウェールズで開催されるU-19欧州選手権に向けたスペイン代表の合宿に合流した。今季トップチームでの公式戦デビューを果たし、フリック監督の下でもトレーニングを積んできた彼は、内側にも外側にもポジションを取れる現代的なサイドバックとして評価を高めており、自身のSNSで『今シーズンは素晴らしかった。ここで経験したこと全てにとても満足している』と喜びを語っている。(via SPORT)

なお、過去の話題として、インテルの元会長マッシモ・モラッティが、メッシが若手時代に彼をイタリアへ引き抜こうと画策していたことを告白した。結果的に、メッシの父ホルヘがこの関心を交渉材料として使い、メッシのトップチーム昇格を早めることに成功したと語っている。(via SPORT)

また、過去の移籍市場の歴史として、2009年にズラタン・イブラヒモビッチをサミュエル・エトオの譲渡を含めて総額7100万ユーロというクラブ史上最高額で獲得したエピソードや、アルバロ・モラタがユベントス時代にチャビからバルサへの移籍を打診する電話を受けていたというエピソードも回顧されている。(via Mundo Deportivo)

【本日の総括】

ゴードンとアブデルカリムの獲得を完了し、アルバレスやレミロなど実力者の確保に向けた動きが活発化する一方で、シウバやバストーニからは撤退し、人員整理の波も押し寄せています。施設改修やCL決勝招致といったクラブの未来を据えたプロジェクトも進行中であり、ピッチ内外でバルサは新たなフェーズへと進んでいます。