フィオレンティーナとの親善試合

オーストリアのクラーゲンフルトで開催された、ジョゼ・モウリーニョ監督の有観客初陣となる親善試合は2-2の引き分けに終わりました。前半12分、エンドリッキがアルバロ・カレーラスのパスを受けて反転し、左足で強烈なシュートを決めて先制。前半24分には、セビージャのカンテラから加入して頭角を現している18歳のアレクシス・シリアが、エドゥアルド・カマヴィンガの個人技からのパスを右足で押し込み追加点を挙げました。しかし、前半40分にフィオレンティーナのロベルト・ピッコリがマドリーのカンテラ出身アレックス・ヒメネスのスルーパスから1点を返すと、後半58分には途中出場のモイーズ・キーンがヘディングで同点ゴールを奪いました。

マドリーはルニン、トレント・アレクサンダー=アーノルド、ホアン・マルティネス、マリオ・リバス、カレーラス、フェデ・バルベルデ(84分ディエゴ・ラコスタ)、カマヴィンガ、デンゼル・ダンフリース(75分ダニエル・ヤニェス)、アルダ・ギュレル(87分ラミニ・ファティ)、シリア(64分セステロ)、エンドリッキ(75分カルロス・エスピ)という、トップチームの選手が8人しかいない若い布陣で臨みました。モウリーニョ監督は試合後、『ドレッシングルームで携帯を開いたら「マドリーには2つの顔があった」という見出しを見たが、私はフレッシュ、疲労、超疲労という3つの顔を見た。フレッシュな状態では非常に良いプレーをし、前半だけで3-0や4-0にできたはずだ』と評価しました。

また、センターバックでコンビを組んだ18歳と19歳のマルティネスとリバスについて、『フィジカル戦になるまでは素晴らしいクラスを見せた。彼らには素晴らしい未来がある』と絶賛しつつも、『モイーズ・キーンのような怪物と戦うにはまだフィジカルが足りないが、それは成長の一部だ』と語りました。わずか3回の練習で70分以上プレーした新加入のダンフリースとエンドリッキの努力も称賛しています。

レバンテから2500万ユーロで加入して背番号40を背負い、この試合でデビューを果たしたカルロス・エスピは、終了間際にアーノルドのクロスに頭で合わせるもクロスバーを越えました。エスピは『世界で一番幸せな男だ。言葉にできない3日間だった。マドリーに来てまだ72時間も経っていないのに、チームメイトと練習し、デビューできたなんて。モウリーニョ監督からは、自分らしくペナルティエリア内にいて、全力を尽くすように言われた』と喜びを爆発させました。試合前にはシリアも父親から激励のメッセージを受け取っており、『カレーラスやバルベルデと一緒にプレーするのは簡単すぎる』と語っています。モウリーニョ監督自身は『まだ本番の試合ではないので何も感じていない。トップチームの選手が揃っていないのが心配だ。月曜日にはビニシウス、ブラヒム、ベルナルド・シウバらが合流する』と現状を冷静に分析しています。⚽️ (via SPORT) (via ElDesmarque) (via MARCA)

ビニシウスの去就問題

ビニシウス・ジュニオールの契約延長交渉は完全に暗礁に乗り上げており、今週が彼の将来を決める決定的な1週間となります。日曜日にスペインに戻り、月曜日からバルデベバスでの練習に合流するブラジル人アタッカーは、まずモウリーニョ監督と話し合いを持ち、その後クラブ上層部と進退について協議する予定です。

2027年6月30日までの契約を持つビニシウスに対し、マドリーは年俸約2000万ユーロのオファーを提示しましたが、選手側はこれを拒否しています。ビニシウスの陣営は、キリアン・エムバペと同等の年俸3000万ユーロを求めており、さらに契約延長ボーナスの支払いも要求しています。マドリーは契約延長にボーナスを支払う方針を持たず、過去のロイヤリティボーナスについても見解が対立している状況です。フロレンティーノ・ペレス会長はこのオファーを最終的なものと位置づけ、合意に至らない場合は今夏に巨額の移籍金で売却するよう指示を出しています。

この状況を注視しているのがアーセナルです。ミケル・アルテタ監督はすでにビニシウス側と接触し、彼を中心に据えてヨーロッパの頂点を目指すプロジェクトを伝えたとされています。アーセナルは1億5000万ユーロの移籍金とプレミアリーグ最高額の年俸を支払う用意があります。マドリーは1億7000万ユーロを要求していますが、交渉の余地は十分に残されています。アルテタ監督は親善試合の後、『チームを改善するために非常に積極的に動いている。数週間以内に動きがあるだろう。我々は野心的だ』と語っています。同じエージェンシーに所属するヤン・ディオマンデの獲得が、この交渉の鍵になる可能性があるとサンティ・カニサレスは指摘しています。

メディアの間でも意見は割れており、ロベルト・ゴメスは『ビニシウスがマドリーを去るなんて考えられない。今世紀最大の驚きになるだろう。1年しか契約が残っていない選手に誰が1億5000万も払うのか』と残留を主張。一方、シロ・ロペスは『この映画はもう見た。契約延長はないだろう。出ていく可能性の方が高い』と退団を予想しています。トマス・ロンセロは『代理人の言うことは忘れて、マドリディスモに自分をアピールすべきだ。エムバペの給料を気にするな。クラブに歯向かったセルヒオ・ラモスやクリスティアーノ・ロナウドは敗れた』と忠告しています。モウリーニョ監督はビニシウスの残留を強く望んでいますが、本人の決断がすべてを左右します。🇧🇷 (via SPORT) (via Mundo Deportivo) (via MARCA) (via ElDesmarque)

ロドリ獲得の攻防

ワールドカップの最優秀選手に輝いたスペイン代表MFロドリの獲得交渉が、大詰めを迎えています。モウリーニョ監督が「すべてのピースを噛み合わせるシステムそのもの」と高く評価し、最も熱望している補強です。

マンチェスター・シティは、ロドリとの契約が2027年まで残っているものの、彼が契約延長を拒否しているため売却にオープンな姿勢を見せています。しかし、適正価格でなければ2027年にフリーで手放すことも辞さないという強硬な態度を崩しておらず、移籍金として7500万ユーロ(当初の8000万ユーロから値下げ)を要求しています。一方、マドリーは当初4000万〜6000万ユーロ、フロレンティーノ・ペレス会長の上限を5000万ユーロに設定していましたが、現在は5500万ユーロまで引き上げています。両クラブの差は2000万ユーロです。

ロドリ自身はすでにマドリーへの移籍を決断しており、2030年までの契約条件で口頭合意に達しています。マドリーはシティとの交渉において、変動ボーナスや目標達成のオプションを組み込むことで、この金額差を埋めようと画策しています。クラブは8月10日までに合意を取り付け、すぐにメディカルチェックを受けさせてモウリーニョ監督の元へ合流させる計画です。交渉が難航した場合、バルセロナも状況を注視しており、ロドリが同意すれば獲得レースに参戦する構えを見せていますが、経済的なハードルは極めて高い状態です。🇪🇸 (via SPORT) (via Estadio Deportivo)

ヤン・ディオマンデの移籍トラブル

RBライプツィヒに所属する19歳のコートジボワール人FWヤン・ディオマンデのレアル・マドリード加入は確実視されていますが、代理人同士のトラブルにより正式発表が遅れています。移籍金は1億2000万から1億3500万ユーロの巨額なオペレーションとなります。

昨年レガネスからライプツィヒへ移籍した際の元代理人であるMaxidel Managementと、現在ディオマンデのマネジメントを行い、マドリーと交渉を進めている大手エージェンシーRoc Nationの間で、移籍の手数料を巡る激しい対立が生じています。Maxidel側は契約不履行を主張してFIFAに提訴しました。

FIFAは代理人間の手数料トラブルには介入しない立場をとっており、選手のプレーする権利を優先するため、この問題が移籍そのものを破談にさせる可能性は極めて低いです。ライプツィヒが国際移籍証明書を発行すればマドリーでのライセンス登録は可能であり、最悪の場合でも暫定ライセンスが発行されてプレーが認められる見込みです。ただ、この法的紛争の影響で、クラブは正式なアナウンスを遅らせざるを得ない状況となっています。🇨🇮 (via Mundo Deportivo) (via ElDesmarque)

カンテラ選手の大量売却

フロレンティーノ・ペレス会長は今夏、バルデベバスをATMに変え、トップチームの大型補強資金を調達しています。今夏のカンテラ出身選手の売却総額は2億2600万ユーロに達する見込みです。

最も注目されるのは、フラムへの選手大量供給です。かつてマドリーの下部組織で監督を務めたアルバロ・アルベロアがフラムの新監督に就任したことで、教え子たちを次々とロンドンへ呼び寄せています。ストライカーのゴンサロ・ガルシアは、保有権の70%を4000万ユーロ(+変動ボーナス200万ユーロ)で売却。同じくMFセサル・パラシオスも保有権の70%を1000万ユーロでフラムへ移籍させました。さらにアルベロアは、膝の負傷から回復中のMFティアゴ・ピタルチの獲得も狙っています。

その他にも、イタリアのコモへMFニコ・パスを6000万ユーロで売却(マドリーは8000万ユーロでの買い戻しオプションを保持)。リバプールがオサスナから4000万ユーロで獲得したビクトル・ムニョスの取引では、マドリーに2000万ユーロが転がり込みます。マリオ・ヒラはミランへ1500万ユーロで移籍し、ボーンマスはアルバロ・ロドリゲスをエルチェ経由で獲得(3000万ユーロのうち1500万ユーロがマドリーへ)した上で、アレックス・ヒメネスにも1250万ユーロを支払いました。さらにハコボ・オルテガがストラスブールへ800万ユーロ、ビクトル・バルデペーニャスがフィオレンティーナへ800万ユーロ、フラン・ガルシアがベティスへ400万ユーロ、マリオ・マルティンがヘタフェへ350万ユーロでそれぞれ売却されました。

このカンテラのビジネスモデルは、優秀な若手を育成して資金を稼ぎ、ディマンデやロドリのような即戦力のスターを獲得するというクラブの明確な哲学を反映しています。しかし、将来有望な選手たちが次々とチームを去ることで、カスティージャは事実上の解体状態となっています。💶 (via SPORT)

FIFA新プロジェクトへの反対

レアル・マドリードは、FIFAがワールドカップやその他の国際大会の商業権の約20%を外部投資家に売却しようとしたプロジェクトを撤回したことについて、これを歓迎する公式声明を発表しました。クラブは、UEFAやその他の連盟が示した強い反対姿勢を称賛し、『ナショナルチームの大会は、ファンや国家に属する公益の財産であり、一部の利益のための金融資産として扱われるべきではない』と主張しました。

さらにマドリーは、将来のサッカーの収益を第三者に譲渡するいかなる試みにも反対すると強調し、LaLigaが過去に締結したCVCファンドとの契約にも改めて反対の意を示しました。

これに対し、LaLigaのハビエル・テバス会長はSNSで猛反発しました。『声明の最初の段落は完璧だが、そこから先はまたCVCの物語を作っている。CVCのオペレーションは完全に自由参加であり、マドリーは1ユーロも収入を抵当に入れていない』と指摘。さらに『マドリーはベルナベウの特定のビジネスを20年間ファンドに委ねている。自分が自由に決めた時は近代化と財務戦略と呼び、他のクラブが自由に決めた時は抵当と呼ぶのか。スーパーリーグでサッカーを救うと言っていたビジョンはどうなったのか』と、フロレンティーノ・ペレス会長のダブルスタンダードを痛烈に批判しました。👔 (via SPORT) (via MARCA)

主力選手のチーム合流

今週月曜日から、ワールドカップを戦い終えて休暇をとっていた主力選手たちがバルデベバスでのプレシーズン・トレーニングに続々と合流します。ジョゼ・モウリーニョ監督が待ち望んでいた瞬間です。

マンチェスター・シティからフリーで加入したベルナルド・シウバは、モウリーニョの強い要望によって獲得された選手であり、中盤でのゲームメイクに大きな意味をもたらします。W杯でベスト8に進出したモロッコ代表のブラヒム・ディアスは、ディオマンデの正式加入まで手薄となっている右ウイングでの活躍が期待されています。また、今夏に獲得したスペイン代表のマルク・ククレジャも合流予定です。ククレジャは大会前に移籍が決まっていましたが、それに影響されることなくスペインの2つ目の星獲得に大きく貢献しました。

ククレジャは、チェルシー時代に住んでいたイングランド・ホーシャムの郵便配達員ゲイリーにW杯の優勝メダルを持たせて記念撮影に応じるという、気さくな人柄を示す出来事も話題となりました。新戦力と既存のスター選手たちが顔を揃えることで、モウリーニョの戦術の落とし込みが本格化します。🏃‍♂️ (via MARCA) (via SPORT)

フラン・ゴンサレスの移籍

レアル・マドリードのカンテラで育ち、最も将来有望なゴールキーパーの一人と評価されていたフラン・ゴンサレス(21歳)が、セビージャへ完全移籍することが正式に発表されました。身長1.99mの長身を誇り、空中戦の強さとシュートストップに定評があります。

移籍の形式は、セビージャが約300万ユーロを支払って保有権の50%を獲得し、2031年までの5年契約を結ぶというものです。マドリー側は、将来の買い戻しオプションを保持しています。フラン・ゴンサレスは昨季、カスティージャで19試合に出場し、トップチームでもバレンシア戦でデビューを飾りました。スペイン代表の各年代でも活躍し、2024年にはU-19欧州選手権で優勝、U-20ワールドカップにも出場しています。

トップチームにはティボー・クルトワとアンドリー・ルニンという絶対的な壁が存在し、継続的な出場機会を得るために移籍を決断しました。移籍発表直前には、クルトワから『幸運を祈るよ、友よ!君はすべての良いことに値する!君がいなくて寂しくなるよ』と温かいメッセージが送られ、ルーカス・バスケス、ケパ、ジュード・ベリンガムといったチームメイトたちも彼の新たな旅立ちを祝福しました。🧤 (via ElDesmarque) (via Estadio Deportivo) (via SPORT)

シャビ・アロンソの回想

チェルシーの新監督に就任したシャビ・アロンソが、レアル・マドリードの監督時代について初めて口を開きました。昨シーズン途中にスーペルコパ・デ・エスパーニャ決勝でバルセロナに敗れた後、ロッカールームの支持を失い解任された経験は、彼にとって苦い記憶でした。

インタビューでアロンソは、『幸運なことに、私のキャリアにはあまり傷跡がない。まあ、傷跡は一つあるが、それは癒える。今はもう塞がったので、マドリーで始めた時と同じように、この新しい章を楽しむ意欲と決意に満ちている』と前向きな姿勢を見せました。

さらにマドリーでの日々を振り返り、『ポジティブなことと、上手くいかなかったことを受け止めている。期待通りにいかなかったので、どうすればもっと上手くやれたかと考え、非常に自己批判的になった。戦術面でも、人間関係の管理においても、機能したものとそうでないものがあった』と自己分析の成果を語っています。数ヶ月間サッカーから離れてエネルギーを充電したアロンソは、チェルシーで自身の哲学を証明しようとしています。🗣️ (via SPORT) (via ElDesmarque)

モウリーニョの理想のスタメン

ジョゼ・モウリーニョ監督が就任した2026/27シーズンのレアル・マドリードは、強力なスカッドを擁してタイトル奪還を目指します。モウリーニョは2010年から2013年までの第一次政権でも愛用した4-2-3-1のフォーメーションをベースに戦うと予想されています。

GKには絶対的守護神のティボー・クルトワ。ディフェンスラインはダニ・カルバハルが不在となるため、右サイドバックは新加入のトレント・アレクサンダー=アーノルドとデンゼル・ダンフリースがポジションを争います。左サイドバックはマルク・ククレジャ。センターバックはエデル・ミリトンが負傷中のため、アントニオ・リュディガーとディーン・ハイセン、またはイブラヒマ・コナテの組み合わせが有力視されています。

中盤の底には、オーレリアン・チュアメニとフェデ・バルベルデが並びます。もしロドリの獲得が実現すれば、彼が絶対的なピボテとして君臨するでしょう。2列目の中央にはジュード・ベリンガムが配置され、右サイドは新加入のベルナルド・シウバとアルダ・ギュレルの争いになりますが、ヤン・ディオマンデが加入すれば彼がファーストチョイスになる可能性が高いです。左サイドはビニシウスが務めますが、もし彼がアーセナルへ移籍した場合はエムバペが左に入り、エンドリッキがワントップを務める形も考えられます。基本的にはキリアン・エムバペが最前線のストライカーとしてゴールを量産する役割を担います。モウリーニョの緻密な戦術と銀河系軍団の個の力が融合する新シーズンへの期待は高まっています。📋 (via ElDesmarque)

【本日の総括】

モウリーニョ新体制が初の実戦を終え、トップチーム合流への期待が高まる中、ビニシウスの去就とロドリ獲得に向けた交渉が山場を迎えています。一方でカンテラ選手の売却によって莫大な資金を生み出しており、ピッチ内外で劇的な動きを見せる1日となりました。