バーミンガム・シティとのプレシーズンマッチ詳細と試合結果

ハンジ・フリック監督体制となって初めての公開プレシーズンマッチが、イギリスのセント・ジョージズ・パークでの合宿の一環として、セント・アンドルーズ・スタジアムで開催されました。約30,000人の観客が集まったこの試合で、FCバルセロナはイングランド2部チャンピオンシップに所属するバーミンガム・シティと対戦し、90分を2-2の同点で終えた後、PK戦の末に2-3で敗れました。

バルセロナのスターティングメンバーは、GKにシュチェスニー、最終ラインにシャビ・エスパルト、クリステンセン、ジェラール・マルティン、ジョフレ・トレンツが並び、中盤のダブルボランチにはカサドとマルク・ベルナルが入りました。前線は新戦力のカリム・アデイェミ、16歳のエブリマ・トゥンカラ、シェーン・クライファートが並び、最前線には18歳のエジプト代表FWハムザ・アブデルカリムが起用されました。クリステンセンがキャプテンマークを巻き、スタンドのVIP席からはバーミンガムの下部組織出身であるレアル・マドリードのジュード・ベリンガムが試合を観戦していました。

試合は前半32分、バーミンガムが左サイドからのクロスにプリスケがヘディングで合わせて先制します。シュチェスニーの反応がわずかに遅れ、ボールはゴールネットを揺らしました。しかし前半42分、マルク・ベルナルからのパスを受けたハムザ・アブデルカリムがペナルティエリア内でファウルを受けてPKを獲得します。ハムザは自らボールをセットし、相手GKを完全に騙す左足の強烈なシュートで同点ゴールを決めました。前半終了間際にはシュチェスニーが相手の至近距離からのヘディングシュートを素晴らしいセーブで防ぎ、1-1で折り返します。

後半開始時、フリック監督はアデイェミ、シェーン・クライファート、ジェラール・マルティンらに代えて、アレックス・ゴンサレス、イブラヒム・ディアラ、アルバロ・コルテス、ルーニー・バルドグジを投入しました。後半15分(60分)、ルーニー・バルドグジが放ったシュートを相手GKが弾いたところを、ハムザ・アブデルカリムが見逃さず押し込み、バルセロナが1-2と逆転に成功します。ハムザはこの日2得点の大活躍を見せました。

直後にバルセロナはさらに5人の選手を交代し、アーロン・ヤーコビシュヴィリ、エクトル・フォルト、ブリアン・ファリーニャス、オリアン・ゴレン、ジョルディ・ペスケル、ギジェ・フェルナンデス、オスカル・ギスタウらをピッチに送り出しました。しかし後半23分(68分)、セットプレーからのクロスを折り返され、元ジローナのジョン・ソリスに同点ヘディング弾を許してしまいます。その後もバーミンガムのコクレインのシュートがクロスバーを叩き、終了間際にはアレックス・ゴンサレスが決定的なダブルチャンスを迎えるなど激しい攻防が続きましたが、そのまま2-2で90分が終了しました。

決着をつけるPK戦では、バルセロナのGKヤーコビシュヴィリが相手のルイス・バスケスとロビンソンのシュートを見事にセーブする驚異的な活躍を見せました。しかし、バルセロナ側もアルバロ・コルテスとオスカル・ギスタウは成功させたものの、ルーニー・バルドグジ、ジョルディ・ペスケル(クロスバー直撃)、そして最後にブリアン・ファリーニャスが失敗し、PK戦スコア2-3でバーミンガムがトロフィーを掲げる結果となりました。

(via SPORT, Esport3, MARCA, Mundo Deportivo, ElDesmarque, Estadio Deportivo)

ハンジ・フリック監督および選手たちの試合後コメント

試合後、ハンジ・フリック監督は記者会見でチームのパフォーマンスを総括しました。監督は『もう少しボールを保持する安全性と自信が欲しかった。前半にはいくつかミスをしてしまったが、満足している。感触は良いし、コーチングスタッフ全員が若手選手のパフォーマンスに満足している』と述べました。

若手選手の活躍については『最も重要なのは、彼らが自分たちの質を示したことだ。それをとても評価している。質だけではなく、激しさや雰囲気も良い。この若者たちと一緒に仕事をするのは喜びだ』と称賛しました。

2ゴールを挙げたハムザ・アブデルカリムについては『ハムザはとても謙虚で、良い性格と、ベストを尽くそうとするメンタリティを持っている。彼には大きなポテンシャルがある。ストライカーとしては、今日のようにペナルティエリア内のああいう状況で顔を出さなければならない。それこそが私が9番に求めていることだ。今日の活躍は彼にとってこれからの数週間に向けて大きな自信になるだろう』と高く評価しました。

デビューを果たしたアデイェミについては『彼には多くのポテンシャルがあるが、まだ改善すべき点がある。我々と一緒にトレーニングを始めてまだ1週間しか経っていないので普通のことだ。彼のスピードとフィニッシュの質は良好だ。彼がピッチにいるのを見るのは良いことで、私たちに多くのものをもたらしてくれると確信している』と期待を寄せました。

新たなストライカーの補強やフリアン・アルバレス獲得の噂については『今いるチームと選手たちに集中している。夢を見ているわけではない。我々には若手を含め多くの質がある。今シーズンは大きな目標があるが、すべては毎日の働きにかかっている。チームが一緒に団結してプレーすることが私にとって非常に重要だ』と語り、フェラン・トーレスについては『ワールドカップ中に彼と話したが、今は休暇中であり、それを尊重する。彼は我々の選手であり、昨シーズンの多くの試合で彼が我々にとってどれほど重要になり得るかを示した』と述べました。

また、退団したマーカス・ラッシュフォードと加入したアンソニー・ゴードンについては『マーカスと一緒に仕事ができたことを高く評価している。レンタル移籍が常に完全移籍に終わるとは限らない。彼がいなくなるのは寂しいが、受け入れなければならない。アンソニー・ゴードンが到着し、彼はバルサでプレーしたいと熱望しており、燃えている』とコメントしました。

主役となったハムザ・アブデルカリムはクラブメディアに対し『もちろん、信じられない気分だ。とても嬉しいし、チームと私が毎試合で働き続け、改善していけることを願っている。バーミンガムはタフなチームで、フィジカルが強く、それはピッチ上でも感じられた。私たちはまだ若いチームなので、ピッチ上で互いをよりよく知ろうとしているところだ。それがチーム全体に自信をもたらしている。もっとこういう活躍を提供できればと思う』と喜びを口にしました。

左センターバックとして先発したジェラール・マルティンは『相手の方が私たちよりも試合勘があったので、少し苦労した。私たちはまだ始まったばかりで、それは普通のことだ。しかし、良い瞬間もたくさんあった。今はとても若いチームなので、自分たちがやったことに満足しなければならない』と振り返りました。さらに『私たちはとてもよく競争した。リズムやプレースタイルはトレーニングで身につくものだが、みんなの働きに満足している。昨年はクリステンセンと一緒にプレーする機会はあまりなかったが、彼はとても良い選手で、隣でプレーするのは心地よい』と手応えを語りました。個人的な目標については『毎回のトレーニングと試合で自分の価値を証明しなければならない。トップチームに定着し続けるために戦うつもりだ。すべてを勝ち取りたい。チャンピオンズリーグには特別な思い入れがあるが、他のすべてのタイトルも獲得したい』と意気込みを見せ、『施設の環境はとても良く、暑さで息が詰まるバルセロナよりも、ここでトレーニングする方が気候が快適だ』と合宿の充実ぶりを明かしました。

(via SPORT, Mundo Deportivo, MARCA, Esport3)