UDアルメリア
昇格プレーオフ準決勝でCDカステリョンを劇的な逆転劇で下し、決勝進出を決めた。第1戦を1-1で引き分けた後、本拠地UDアルメリア・スタジアムで行われた第2戦では一時は敗退の危機に瀕したが、80分にアレックス・ムニョスが同点弾(2-2)を決め、後半アディショナルタイムにステファン・ジョジッチが劇的な決勝ゴール(3-2)を奪い取った。ルビ監督率いるチームは、2019-20シーズン、2020-21シーズン(ジローナ戦)、2024-25シーズン(オビエド戦)と直近3度のプレーオフ準決勝敗退の呪縛をついに断ち切った。今季44試合で26ゴールを記録し、セグンダの得点王に君臨するセルヒオ・アリバスが大車輪の活躍を見せており、1部昇格の鍵を握っている。プレーオフ決勝の相手はマラガCFに決定した。第1戦は6月14日(日)21:00に敵地ロサレダで、第2戦は6月20日(土)21:00に本拠地で戦う。レギュラーシーズンを3位で終えているため、延長戦で決着がつかない場合はPK戦を行わず、順位の優位性によりアルメリアがそのまま1部昇格となる。ルビ監督は2021-2022シーズンの自動昇格に続く偉業を目指している。また、カステリョン戦ではニコ・メラメドがゴールアシスト後に相手FWウスマン・カマラの目の前で挑発的なパフォーマンスを行い、SNSで『蓄積された緊張からの反応だったが、最善の対応ではなかった。常に敬意が優先されるべきだ』と謝罪する一幕もあった。 (via SPORT) (via Estadio Deportivo)
マラガCF
昇格プレーオフ準決勝でUDラス・パルマスを下し、決勝進出を果たした。敵地グラン・カナリアでの第1戦をダビド・ラルビアのゴールで0-1と先勝し、ホームのロサレダで迎えた第2戦は1-1の引き分けで突破を決めた。第2戦は開始3分で先制される苦しい展開だったが、69分にアドリアン・ニーニョのヘディングシュートを相手GKが弾いたところを、ホアキン・ムニョスが押し込んで同点とした。フネス監督率いる「ロス・ビチョス(虫たち)」と呼ばれる若手主体のチームは、高いインテンシティと守備のハードワークで勝利を掴んだ。アルフォンソ・エレーロの好セーブやカルロス・プガのゴールライン上でのクリア(94分)なども光り、今季25ゴールと大爆発しているチュペも前線で奮闘した。ガリレアの負傷によりハビ・モンテーロがスタメン出場を果たしている。第2戦のロサレダは、今季のLALIGA Hypermotion最多記録となる29,937人の観客を動員。試合前には発炎筒の煙でチームバスが見えなくなるほどの熱狂的な歓迎を受けた。スペイン代表を追って渡米中のインフルエンサー「Carliyo 'el nervio'」が、ニューヨークのベティスサポーターのペーニャの協力で現地からこの試合を観戦したことも話題となった。 (via SPORT) (via MARCA) (via ElDesmarque)
UDラス・パルマス
昇格プレーオフ準決勝でマラガCFに敗れ、1部復帰の夢を絶たれた。ホームでの第1戦を0-1で落とし、第2戦は敵地で1-1の引き分けに終わった。マルビン・パークのアシストからヘセ・ロドリゲスが開始3分で先制点を決めたが、逃げ切ることはできなかった。ルイス・ガルシア監督は『悲しみよりも誇りを感じている。我々の方が優れていたが、これもサッカーだ』と語った。監督は契約満了を迎え、去就は今後数日以内に決まる予定だが、クラブ上層部は今季73ポイントで5位という成績を高く評価している。キャプテンのジョナタン・ビエラは『キャリアで最も痛みを伴う日だ。ここでの時間は終わりを迎えた』と涙ながらに退団を発表した。今季12ゴールでチーム内得点王のヘセ・ロドリゲスは6月30日で契約満了となり、本人は残留を希望しているがクラブからのオファーはなく、他クラブからの関心も寄せられている。試合後は『何も失敗していない、命を懸けた』と涙を見せた。来季に向けた補強として、今季アルバセテで14ゴールを挙げたジェフテ・ベタンコール(オリンピアコス所属、2027年まで契約)の獲得を狙っている。 (via SPORT) (via Estadio Deportivo)
CDカステリョン
昇格プレーオフ準決勝でUDアルメリアに敗退した。ホームのカスタリアでの第1戦を1-1で引き分けたが、第2戦は敵地で後半終盤に逆転され、2-3で敗れた。終盤までリードを奪っていたものの、80分とアディショナルタイムに立て続けに失点する悲劇的な幕切れとなった。試合中には、ウスマン・カマラがアルメリアのニコ・メラメドから挑発的なジェスチャーを受ける場面があった。 (via SPORT) (via Estadio Deportivo)
レバンテUD
来季に向けた最初の補強として、フランスのUSLダンケルクから25歳のMFエンツォ・バルデリを獲得した。2029年6月までの契約となる。今季はフランス2部で36試合に出場し、10ゴール7アシストを記録。ルイス・カストロ監督の教え子であり、『彼となら成長できると分かっている』と入団の喜びを語った。奇跡的な残留を果たしたチームの立役者であるエクトル・ロダスとホセ・ヒラは契約を延長。オラサガスティ、マティアス・モレノ、ライアンなどの活躍も大きかった。一方で、契約満了となった主将のMFパブロ・マルティネス(28歳)にはクラブから延長オファーがなく、退団が濃厚。今季は29試合(リーグ戦27試合)で1ゴール3アシストを記録しており、セビージャ、オサスナ、ヘタフェ、エルチェなどが獲得に関心を示している。カルロス・アルバレスも契約延長に合意しなければ売却候補になる可能性があり、ホセ・ルイス・モラレスはすでに別れを告げている。 (via SPORT) (via MARCA) (via Estadio Deportivo)
エルチェCF
エデル・サラビア監督が退任し、アレイシ・フェバスら主力が退団した中で、新プロジェクトに向けて6月29日にプレシーズンを開始する。しかし、開幕まで3週間を切った現在も新監督が決まっていない状況にある。現在22名の選手が契約を残しており、マティア・バルジッチ、バンボ・ディアビ、ラファ・ヌニェス、アリ・ホウアリー、アビエル・オソリオがレンタルから復帰する。ただし、プリメーラRFEFのエデンセで出番の少なかったラファ・ヌニェスなどは新監督の構想外となる可能性がある。また、今季の残留に大きく貢献した25歳のオーストリア人CB、ダビド・アフェングルバーに、欧州のビッグクラブから熱視線が注がれている。マンチェスター・U、ユベントス、アストン・ヴィラ、ACミランなどが関心を示しており、2000万ユーロの契約解除金が支払われる可能性もある。ビジャレアルやベティスも関心を持っていたが、資金力で劣るため獲得は困難な見通し。選手本人は2027年まで契約を残しており、ワールドカップに集中するため決断を先送りしている。 (via SPORT) (via Estadio Deportivo)
レアル・サラゴサ
ラロ・アランテギSDとイバイ・ゴメス新監督の体制で、来季の陣容を構築している。セウタへのレンタル移籍で2部昇格と今季の残留に大きく貢献した32歳のMFルーベン・ディエス(愛称:ハメリ)が復帰する。大きな動きとして、21歳の左ウイング、アドリアン・リソの売却が浮上している。今季31試合で1801分プレーし、3ゴール3アシストを記録した有望株だが、ヘタフェが50%の保有権に対する300万ユーロの買い取りオプションを行使せず、半額の150万ユーロを提示したためサラゴサがこれを拒否した。ラージョ・バジェカーノ、バレンシア、マジョルカ、セビージャの国内勢に加え、イタリア、オランダ、ギリシャのクラブからも関心が寄せられており、最高入札者に売却される見込み。今夏の補強は8〜9人を予定しているが、移籍金を支払うのはCEサバデルのGKディエゴ・フオリのみとなる例外的な方針を固めている。FWヘスス・デ・ミゲルも補強候補に挙がっている。 (via SPORT) (via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque)
レアル・オビエド
来季に向けた新監督としてフリアン・カレロの就任が決定済みとなっている。レアル・ソシエダからのレンタルで加入していた左SBのハビ・ロペスは契約を終えて退団。中盤の補強として、コルドバCFのMFイスマ・ルイスの獲得を検討中。ただし、コルドバは600万ユーロの契約解除金の支払いを求めており、パチューカ・グループのバックアップがあっても、今季の降格援助金が過去最低の450万ユーロ(2年分割)であるオビエドにとって、この金額の支払いは非現実的。レンタルから復帰したアルベルト・デル・モラルなどの選手を交渉に含めることで移籍金を下げる算段を立てている。 (via ElDesmarque) (via Mundo Deportivo)
コルドバCF
MFイスマ・ルイスが移籍市場で注目を集めている。バレンシアがオファーを出し、レアル・オビエドも関心を示している。しかし、コルドバは600万ユーロの契約解除金の支払いを求めており、主力として活躍する同選手を安売りする気はない。アルベルト・デル・モラルがオビエドへのレンタルから復帰する予定となっている。 (via ElDesmarque)
ブルゴスCF
今季、歴史的な成績を残して昇格プレーオフまであと一歩に迫ったルイス・ミゲル・ラミス監督が退団。同監督は来季から1部のオサスナを指揮することが決定した。 (via Esport3)
デポルティボ・ラ・コルーニャ
来季から1部(LALIGA EA SPORTS)への自動昇格をすでに決めている。ASローマの左SBアンヘリーニョの獲得を狙っている。フェルナンド・ソリアーノSDが強力なチーム作りを目指し、出身地であるア・コルーニャへの感情的なカードを使って、オサスナやベティスとの争奪戦に勝とうとしている。 (via ElDesmarque)
ラシン・サンタンデール
デポルティボ・ラ・コルーニャと共に、来季の1部への自動昇格をすでに確定させている。 (via SPORT)
【本日の総括】
プレーオフ決勝のカードがUDアルメリア対マラガCFという「アンダルシア・ダービー」に決定し、南部の熱狂が頂点に達しています。アルメリアの驚異的な逆転劇と、マラガの劇的な同点弾は今季のセグンダを象徴する激闘でした。一方で、敗れたラス・パルマスとカステリョンは主力流出の危機に直面しており、特にラス・パルマスはビエラの退団で一つの時代が終わりました。移籍市場では、エルチェのアフェングルバーやサラゴサのリソなど、2部で輝いた才能に欧州中から莫大な資金が投じられようとしており、1部への個人昇格や海外流出が各チームの来季の戦力図を大きく塗り替えることになりそうです。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
アルメリアの逆転劇は、ルビ監督が長年積み上げた配置の妙が結実した結果と言えます。特に終盤の局面で、個の突破力に頼るだけでなく、相手の守備ブロックを揺さぶる立ち位置の修正が効いていました。対するマラガは、高いインテンシティを維持しつつ、守備のハードワークで相手の攻撃を寸断する組織的な強さが光りました。プレーオフ決勝は、攻撃の構築力と守備の強度という、異なる強みを持つ両チームの噛み合わせが勝敗を分けるでしょう。戦術的な駆け引きが、そのまま昇格という結果に直結する非常に濃密な2試合になりそうです。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
プレーオフ決勝がアンダルシア・ダービーとなったことで、地域の熱狂は最高潮に達しています。特にマラガのロサレダで見られた3万人近い観客の熱気は、クラブが持つポテンシャルの高さを証明しました。一方で、敗退したラス・パルマスでは象徴的存在であるビエラの退団が発表され、一つの時代の終わりを告げています。クラブの未来を左右する昇格の成否は、単なるカテゴリーの移動以上に、サポーターの感情やクラブのアイデンティティを大きく揺さぶる重要な分岐点となるはずです。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
今夏の市場は、2部で実績を残した若手への欧州メガクラブからの関心が目立ちます。特にエルチェのアフェングルバーに設定された2000万ユーロの解除金は、セグンダの選手としては破格の評価です。また、サラゴサのリソやコルドバのイスマ・ルイスのように、移籍金を巡る駆け引きが活発化しています。各クラブは昇格の有無に関わらず、限られた予算内で編成のバランスをどう整えるか、あるいは有望株の売却益をどう再投資するかが、来季の競争力を左右する鍵となるでしょう。