バーミンガム・シティ戦の詳細と若手の躍動

セント・アンドルーズ・スタジアムで行われたバーミンガム・シティとの親善試合は、2-2のドローの末、PK戦に3-2で敗れる結果となった。前半30分、相手のプリスケがシュチェスニーの対応の遅れを突いてヘディングで先制点を挙げた。シュチェスニーはアーセナルでの所属歴があるため、ボールを持つたびに地元ファンから激しいブーイングを浴びたが、冷静さを保ち、前半終了間際にはイワタやフジモトの決定機を素晴らしいセーブで防いだ。41分にハムザが自ら獲得したPKを沈めて同点に追いつき、60分にはこぼれ球を押し込んで逆転に成功した。しかし68分、元ジローナのソリスに同点弾を許した。終盤には相手のコクランのシュートがクロスバーを叩き、バルサ側もバルドグジやアレックス・ゴンサレスが決定機を迎えたが勝ち越しには至らなかった。PK戦ではヤコビシュヴィリがルイス・バスケスとロビンソンのシュートを見事にセーブしたものの、ルーニー、ペスケル、ファリーニャスが失敗し敗北を喫した。

選手たちは試合にトロフィーがかかっていたことを知らされておらず、フリック監督は試合後に相手のクリス・デイヴィス監督を直接祝福に訪れた。スタンドにはジュード・ベリンガムや、ドラマ「ピーキー・ブラインダーズ」の脚本家でありバーミンガムの株主でもあるスティーブン・ナイトの姿があった。バルサのマスコットであるCATも登場し、現地の犬のマスコットたちと交流を深めた。また、試合後には欠場したガビへのプレゼントが持ち帰られた。

フリック監督は若手の起用について『若手選手たちがいかに優れているかを示してくれた。ラ・マシアは素晴らしい仕事をしている。彼らには大きなポテンシャルがあり、最高のサポートを提供して成長を助けなければならない』と高く評価した。W杯優勝の影響で8人の選手が遅れて合流するため、カンテラから16人とハムザを招集しており、この試合では合計22人中13人のカンテラ出身選手とハムザがプレーした。

選手評価は以下の通り。シュチェスニー(5)、シャビ・エスパルト(7)、クリステンセン(6)、ジェラール・マルティン(6)、ジョフレ・トレンツ(6)、マルク・カサド(6)、マルク・ベルナル(6)、エブリマ・トゥンカラ(8)、アデイェミ(6)、シェイン・クライファート(6)、ハムザ・アブデルカリム(8)。後半交代組:アルバロ・コルテス(6)、イブラヒム・ディアラ(6)、ルーニー・バルドグジ(7)、アレックス・ゴンサレス(7)、ヤコビシュヴィリ(7)、ブライアン・ファリーニャス(6)、エクトル・フォルト(6)、ジョルディ・ペスケル(6)、ギジェ(6)、オリアン・ゴレン(6)、オスカル・ジスタウ(6)。(via SPORT / Mundo Deportivo / ElDesmarque)

ハムザ・アブデルカリムの衝撃的なデビューと経歴

エジプト出身のストライカー、ハムザ・アブデルカリムは2008年1月1日カイロ生まれ。アル・アハリのカンテラで育ち、17歳と5日でトップチームデビューを果たした。U-17アフリカネーションズカップで2ゴールを挙げ、アンゴラ戦のゴールでU-17W杯出場権を獲得した。U-17W杯ではキャプテンとして3試合に出場し、2ゴール1アシストを記録した。今年2月にレンタルで加入し、書類問題があったもののフベニールAで9試合に出場して6ゴールを挙げ、優勝に大きく貢献した。エジプトA代表のホッサム・ハッサン監督に招集され、ロシアとの親善試合でデビューした後、W杯で4試合に出場した。大会期間中にクラブが150万ユーロ(活躍次第で最大650万ユーロ)の買取オプションを行使し、完全移籍を果たした。

バーミンガム戦で2ゴールを挙げた後、SNSで『このシャツでゴールを決めるのは全く違う感覚だ。チームとして働き続ける』と投稿した。インタビューでは『今起きていることすべてが信じられないが、この瞬間を生き、チームを助けたい。トップチームは成長のためのとても良い環境だ。出場機会? 大きな夢を持たなければならない。ここにいる若者は全員トップチームを夢見て努力すべき』と力強く語った。フリック監督も『とても謙虚で良い性格をしている。メンタリティが良く、毎日ベストを尽くそうとしている。ストライカーとしてあそこにいなければならない。ボックス内で状況が発生した時、そこにいる必要があり、今日彼はそこにいた。これが今後数週間の彼に大きな自信を与えると思う』と絶賛した。(via SPORT / Mundo Deportivo / ElDesmarque)

新戦力アデイェミとゴードンの状況

カリム・アデイェミはバーミンガム戦でデビューを飾り、右サイドで持ち前のスピードを見せたが、決定的なプレーには至らなかった。フリック監督は『あまり良くなかった点が多く、まだ改善すべきだ。それが私の言えることだ。彼には見せるべき多くのポテンシャルがある。まだ合流して1週間で通常のことだ。練習ではスピードや決定力でずっと良く見えている』と今後の成長に期待を寄せた。

また、ニューカッスルから8000万ユーロで加入したアンソニー・ゴードンについて、フリック監督は『私が初めて電話した時から、バルサでプレーしたいという強い意欲を示してくれた。彼が我々と一緒にいることをとても嬉しく思う』と歓迎した。一方で、退団したマーカス・ラッシュフォードについては『彼と一緒に働けたことに感謝している。レンタルが完全移籍に繋がるか分からない状況は簡単ではなかった。彼は素晴らしい選手で人間だ。チームも私も彼を恋しく思うだろうが、受け入れなければならない』と別れを惜しんだ。(via SPORT / ElDesmarque)

期待の16歳、エブリマ・トゥンカラの台頭

ガンビア生まれ、マタロ育ちの2010年生まれの16歳、エブリマ・トゥンカラが強烈なインパクトを残している。1月にプロ契約を結び、スペインU-17代表として欧州選手権で1ゴール4アシストを記録した逸材である。バーミンガム戦では45分間プレーし、強力なフィジカルとターンなどの高い技術で格の違いを見せつけた。フェルミン・ロペスも練習で最も驚いた選手として彼とオリアン・ゴレンの名を挙げており、ベンジャミン・クーゲル新フィジカルコーチも彼の圧倒的な強さに注目している。(via SPORT)

待望の逸材ジェシー・ビシウが公式加入

ベルギーのクラブ・ブルージュから、850万ユーロに将来の売却益の20%を加えた条件で完全移籍が決定した。2031年までの長期契約を結んだ2008年生まれのウインガーは、U-17欧州選手権でベストイレブンに選出された実力を持つ。ジョアン・アマラルがW杯U-17でスカウトし、デコSDが『この子には絶対に金を払うべきだ』と強力に推し進めた。ブルージュは当初1000万ユーロ以上を要求したが妥協に至った。本人はBチーム登録ながらトップチーム帯同を条件にしている。金曜の朝にバルセロナでメディカルチェックを終えて合宿に合流し、ネイマールに憧れていること、ラミン・ヤマルやハフィーニャにも注目していることを明かした。『感覚はとても良い。温かく迎えられた。大きな家族のようだ。監督が求めることは何でもする。必要な時にハードワークしてそこにいる』と意気込みを語った。(via SPORT / ElDesmarque)

ストライカー補強の動向

昨季19ゴールのレヴァンドフスキと、14ゴール14アシストを記録したラッシュフォードの退団により、計33ゴールが消滅した。ゴードン(17ゴール5アシスト)とアデイェミ(10ゴール6アシスト)が加入したが、アシスト面での補填が課題となっている。大本命のフリアン・アルバレスには1億ユーロ近いオファーを出しているが、アトレティコ・マドリードがスペインサッカー連盟に「2030年まで契約がある選手と接触した」としてバルサを告発し、交渉は暗礁に乗り上げている。ラモン・ベサ氏は『フリアンは監督と幹部の要望。これが不可能ならストライカーを誰も獲得しないかもしれない。フリアンはプレミアに戻りたくない』と語った。

プランBのクルピ(昨季13ゴール)は第5中足骨骨折で3〜4ヶ月の離脱となった。アスラニ(昨季11ゴール13アシスト)や、フリーのヴラホヴィッチ(昨季10ゴール2アシスト)も候補に挙がっている。ヴラホヴィッチはベシクタシュからサインボーナス500万ユーロ、年俸800万ユーロ(2年契約)のオファーを受け、8月10日が期限だが、本人はバルサかユベントス残留を希望している。過去にバルサへサインボーナス1000万、年俸800万を要求して断られたが、現在は要求を下げている。しかしクラブは動いていない。さらにベンフィカのパヴリディスも浮上した。昨季は53試合で30ゴール6アシストを記録し、今週のEL予選でも4ゴールを挙げた。昨季のCLではバルサ相手にわずか29分間でハットトリックを決めた実績がある。(via SPORT / Mundo Deportivo / ElDesmarque)

フェラン・トーレスのPSG移籍交渉

フェラン・トーレスに対し、PSGが5年契約とバルサを上回る高年俸を提示している。移籍金は5000万〜6000万ユーロと見られ、クラブは最低でも5500万ユーロを回収したい意向を持っている。PSGのルイス・エンリケ監督が直接説得に動いている。クラブは9月まで契約延長オファーを出さず、マネーゲームには応じない姿勢を見せているため、選手はPSG行きを決意したとフランスで報じられている。これに対しフリック監督は『W杯中に彼と話したが、今は休暇中なので尊重している。我々の選手であり、昨シーズンも重要な選手になり得ることを多くの試合で証明した。我々は彼を望んでいる』と擁護している。(via SPORT / Mundo Deportivo / Estadio Deportivo)

ルーニー・バルドグジの移籍が停滞

出場機会の減少が伝えられ、移籍先を探している。クラブは買い戻しオプション付きの売却(1500万ユーロ以上)を希望しているが、選手はレンタル移籍を望んでいる。マルセイユ、ポルト、アヤックス、ブライトンなどが関心を示しているが、選手はスタメンになれるプロジェクトを条件としている。ラミンの控えとして期待されたが昨季は出番が少なく、スウェーデン代表のW杯メンバーからも落選した。(via SPORT)

デ・ヨングの代役候補とキャプテン問題

テア・シュテーゲン、アラウホ、ハフィーニャ、デ・ヨング、ペドリがキャプテンを務める。デ・ヨングはW杯で膝を負傷しながら強行出場し、右膝内側側副靭帯の断裂で3〜4ヶ月の長期離脱となった。クラブはクーマン監督と選手の無責任さに激怒している。代役としてジローナのウナヒ(26歳、契約解除金2500万ユーロ、昨季24試合5ゴール2アシスト)の獲得を検討している。また、テア・シュテーゲンはジョアン・ガルシアの加入や怪我の離脱期間を巡りクラブと激しく対立し、一時はキャプテンを剥奪された。(via SPORT / Mundo Deportivo)

テア・シュテーゲンとジョフレ・トレンツのアヤックス行き

テア・シュテーゲンのアヤックスへのレンタル移籍が合意に達した。給与の90%をクラブが負担する条件で、税金問題でも選手は一切譲歩しなかった。金曜にイングランド合宿を離れてアムステルダムへ向かった。ロナルド・デ・ブール氏は『怪我の前に世界最高だった。少しレベルが落ちたが、まだ素晴らしいことができる』と評価している。また、アヤックスはジョフレ・トレンツについても買取オプション500万ユーロ(50%の権利)付きでレンタルを打診しており、クラブは買い戻しオプションを確保する方針である。(via SPORT / Mundo Deportivo)

ジョアン・カンセロの復帰交渉と誤報の払拭

アル・ヒラルとの対立が報じられたが、クラブは事前合意済みの欠席であると全面的に否定し、カンセロ自身もSNSの絵文字で誤報を払拭した。完全移籍での復帰に向けて両クラブが交渉を続けている。(via SPORT)

カンテラとその他の移籍情報

ジェラール・マルティンはクリステンセンとCBコンビを組み、『去年は一緒にプレーする機会が少なかったが、彼はとても素晴らしいし隣でプレーするのは心地よい』『毎回の練習や試合で証明しなければならない。トップチームに定着し続けるために戦う』と語った。ヤコビシュヴィリはPK戦で2本セーブする活躍を見せ、ラシン、レバンテ、マジョルカからのレンタル関心を集めている。アレクシス・オルメドはセルタへの完全移籍で合意し、セルタ・フォルトゥナでプレーする予定。ハビ・ゲラの契約解除金は8月1日から4000万から6000万ユーロに上昇し、デコは6月に代理人と接触したがオファーは出していない。バルサ・アトレティコはベレッチ監督の下、日曜にUEトナと親善試合を行う。デコSDはSt. George's Parkでの合宿に合流し、フリック監督に状況を報告している。(via SPORT / ElDesmarque / 3Cat)

ラミン・ヤマルとパウ・クバルシの家族との絆

19歳のラミン・ヤマルはインタビューで『母は16歳で僕を産み、父は家にご飯を持ち帰るために路上で物を集めるなどして生計を立てなければならなかった。それこそが本当のプレッシャーだ』と苦労を語った。また『父も若いから友人のように思っている。毎日会ってPlayStationを一緒にやっている』と仲の良さを明かした。父のムニル・ナスラウィは『息子が生まれた時からスターになると分かっていた』と語る。一方、パウ・クバルシの父ロベルトはエスタニョルで1世紀続く木工所で働いており、心理学者のララ・フェレイロは『大工の仕事や勉学との繋がりを保つことで、謙虚さや他人の努力を尊重する価値観が育つ』と称賛している。(via SPORT)

昨季のCLでの誤審をUEFAが認定

昨季のCL準々決勝アトレティコ戦で、フアン・ムッソのゴールキック後にマルク・プビルが意図的に手でボールを触ったプレーについて、UEFAは新ガイドラインで「GKがプレーを再開した後に味方が意図的に手で触れた場合はPK」と徹底した。イストヴァン・コヴァチ主審とVARのクリスティアン・ディンゲルトがPKにしなかったのは明確なミスだったと間接的に認める形となった。(via SPORT)

【本日の総括】

バーミンガム戦では若手の躍動とハムザの圧巻のデビューが光りました。一方で、ストライカーの補強やフェランの去就など、移籍市場は依然として不透明な状況が続いています。