セルジ・アルトミラのスポルティングCP移籍が合意間近
ベティスはサラリーキャップ問題を回避し財政バランスを整えるため、6月30日までに2000万ユーロ強の利益を出す必要があり、セルジ・アルトミラが売却の有力候補となっている。スポルティングCPとの間で行われていた交渉は、固定額1800万ユーロに加えて変動額400万ユーロ(達成が容易な条件で200万ユーロ、困難な条件で200万ユーロ)という条件でクラブ間合意に達した。この移籍金はTransfermarktでの彼の推定市場価値である2000万ユーロ前後に合致する。アルトミラのパスは選手本人と代理人陣営が15%を保有しているため要求額が高く設定されていたが、3年前にヘタフェと選手側に支払った総額約200万ユーロという少額の投資から考えれば、大きな利益を生むビジネスとなる。
スポルティングCPはアルトミラに対し、5年契約と大幅な年俸アップ、そして8000万ユーロの契約解除金という好条件を提示している。しかし、アルトミラ本人はブンデスリーガやプレミアリーグなどへの移籍も魅力的に感じており、特に5月上旬にスポーツディレクターが直接セビージャを訪れて説得したRBライプツィヒへの移籍を好んでいる。とはいえ、ライプツィヒの提示額はベティスが求める2500万ユーロには遠く及ばない状況だ。現在、最終的な決断は選手本人の手に委ねられている。なお、この売却が成立すれば、かつて彼を育成したFCバルセロナにも育成補償金として約40万ユーロの連帯貢献金が支払われる。(via Estadio Deportivo, SPORT)
ウルグアイ人FWゴンサロ・ペティの去就とEU外枠問題
ベティスはラージョ・バジェカーノによるノーベル・メンディの買取オプション行使などで資金を確保しつつあるが、パブロ・ガルシアやマテオ・フローレスらと共に売却候補となっているのが19歳のFWゴンサロ・ペティだ。昨夏、ナシオナル・モンテビデオから450万ユーロでパスの85%を獲得しており、残り15%(パス7.5%と将来の売却益7.5%)はナシオナルが保有している。さらにトップチームデビューで100万ユーロ、公式戦15試合出場で50万ユーロ、ヨーロッパリーグでの成績に応じて約100万ユーロという合計250万ユーロのボーナス条件も設定されている。
ペティは今季、ミランデスとグラナダへのレンタル移籍で欧州初年度ながら37試合に出場し、1755分間で8ゴールを記録。首脳陣はそのパフォーマンスを高く評価している。当初のプランAでは、本人の希望通り7月7日から始まるプレシーズンに参加し、マヌエル・ペレグリーニ監督のアピールを経てから、より高いレベルの欧州クラブへレンタルされる予定だった。しかし、完全移籍での獲得オファーが届いたことでクラブは売却を視野に入れており、プレシーズン初日に彼が合流するかは不透明となっている。また、ペティはEU圏外枠の選手であり、現在ベティスのEU外枠はナタン、アントニー、そして退団が濃厚なネルソン・デオッサで埋まっているため、チャンピオンズリーグを戦うチームでの居場所確保はハードルが高い状態にある。(via Estadio Deportivo)
ジローナMFアゼディン・ウナヒ獲得への関心と中盤再編
マヌ・ファハルドSDは中盤の再編を計画しており、ジローナに所属するモロッコ代表MFアゼディン・ウナヒをリストの最上位に挙げている。ウナヒは今季ジローナで24試合に出場し、5ゴール3アシストを記録。高いパスセンスと連携能力を持っており、ペレグリーニ監督の戦術においてトップ下やインサイドハーフとして見事にフィットすると評価されている。売却候補となっているデオッサや、退団の可能性があるジオヴァニ・ロ・チェルソの代役として期待されている。
ジローナがセグンダ(2部)に降格した影響で、ウナヒの契約解除金は本来の2000万ユーロから半額の1000万ユーロ程度に下がったと見られており、獲得のチャンスが広がった。選手本人も2部でのプレーは望んでおらず、移籍には前向きだ。ファハルドSDはすでにエズ・アブデやソフィアン・アムラバトを通じて人物像のリサーチを済ませており、非常に良い評価を得ている。ただし、ウナヒは現在モロッコ代表としてW杯に参加中のため、最終的な動きは大会終了後となる。
また、中盤の補強候補としてバルセロナのマルク・カサドにも関心を示しているが、バルセロナが求める最低2000万ユーロという移籍金の支払いは難しい。アルトミラの売却が完了すれば、保有権の一部を買い取る形でのオファーを提示する可能性がある。カサドにとって、21年ぶりにチャンピオンズリーグに参戦するベティスのプロジェクトはスポーツ面で非常に魅力的である。(via Estadio Deportivo, SPORT)
GKギリェルメ・フェルナンデスの買取見送りと新シーズンのGK陣
レアル・バリャドリードにレンタル移籍していたGKギリェルメ・フェルナンデスについて、バリャドリード側は買取オプションの行使を見送った。シーズン中盤までは素晴らしいパフォーマンスを見せていたものの、終盤に控えへ降格したことが影響した。買取オプションの金額は当初100万ユーロと報じられていたが、実際には50万ユーロに設定されていた。
ベティスのファハルドSDは新シーズンのGK陣の変更を予定していない。アルバロ・バジェスとパウ・ロペスの残留が決まっており、引退を表明したアドリアン・サン・ミゲルの穴は、下部組織からマヌ・ゴンサレスをトップチームに昇格させて埋める計画だ。そのため、2027年まで契約を残すギリェルメがベティスのトップチームで正GKになるという夢を実現するのは実質的に不可能となった。
クラブとギリェルメの陣営は近日中に会談を行い、今後の去就について最終決定を下す予定。ギリェルメの市場価値はレンタル前の15万ユーロから80万ユーロに急騰しており、ベティスはエストレラ・アマドーラからわずか5万ユーロで彼を獲得していたため、完全移籍で売却できれば利益を生み出すことができる。母国ポルトガルからの関心も寄せられており、今後の動向が注目される。(via Estadio Deportivo)
右SBアンヘル・オルティスが定位置確保へ向け休暇返上で猛特訓
右サイドバックのアンヘル・オルティス(21歳)は、7月7日にスタートするプレシーズンに向けて、休暇を返上して猛特訓を積んでいる。同選手は今季、トップチームの一員として全公式戦で23試合に出場し、1379分間で1ゴール2アシストを記録してペレグリーニ監督からの信頼を証明した。しかし、3月末のビルバオ戦で肩の亜脱臼を負い、復帰間近に左足大腿二頭筋を負傷したことで、リーグ戦のラスト9試合を欠場する悔しいシーズン終盤を過ごした。
新シーズンに向け、イスコと同様に早期から個人トレーニングを開始し、ベティスの施設だけでなく、地元のエストレマドゥーラ州アルメンドラレホの施設でも他のプロ選手たちと合同でフィジカル強化に励んでいる。右サイドバックのポジションは、アイトール・ルイバルが3月末に右膝外側半月板の手術を受けたため開幕に間に合わず、エクトル・ベジェリンとの激しいポジション争いが予想される。
クラブはチャンピオンズリーグを戦うための経験豊富な右SBの獲得を優先事項とはしていないものの、好条件で獲得できる選手がいれば動く構えを見せている。もし新たな選手が加わった場合、アンヘル・オルティスはレンタル移籍に出される可能性もあるが、本人はペレグリーニ監督に実力を証明し、スタメンを勝ち取ることに全力を注いでいる。契約は2029年まで結ばれている。(via Estadio Deportivo)
エズ・アブデが負傷でW杯欠場、FIFAから補償金の可能性
モロッコ代表のエズ・アブデが、左膝の内側側副靱帯捻挫のため、W杯の出場メンバーから土壇場で外れるという不運に見舞われた。アブデは自身のSNSを通じて現在の心境を赤裸々に語った。
『ここ数日間、皆さんから寄せられたすべてのサポートと愛情のメッセージに心から感謝したいです。このような重要な大会を逃すことは非常に大きな打撃であり、心が痛むことは否定しません。しかし、困難な時にこそ、信念、忍耐、そして感謝がより一層の価値を持ちます。私を知る人は、私が決して諦めない人間であることを知っているはずです。これまで以上の強さと熱意をもって、より素晴らしい状態、そしてより強くなって戻ってくるために、毎日努力し続けます。また、代表チームの幸運を心から祈っています。彼らが誇りをもって国を代表するために全力を尽くすと確信しています。すべてのモロッコ人が団結して、彼らを応援しましょう』
アブデの離脱が長引いた場合、ベティスはFIFAの「クラブ保護プログラム」により補償金を受け取る可能性がある。この制度では、代表活動中の負傷により28日以上離脱した選手に対し、28日目以降から1日最大2万548ユーロ、年間で最大750万ユーロがクラブに支払われる仕組みとなっている。なお、アブデについてはプレミアリーグのクラブから関心が寄せられており、クラブは移籍による資金調達の候補としても検討している。(via MARCA, ElDesmarque, SPORT)
ファビアン・ルイスがベティスで引退する夢を熱弁
現在パリ・サンジェルマン(PSG)でプレーし、スペイン代表としてW杯に臨んでいるファビアン・ルイスが、メディアのインタビューで古巣ベティスへの深い愛情と将来の復帰願望を語った。誰もベティスについて質問していないにもかかわらず、自らベティスへの想いを切り出した。
『ずっと言い続けていることですが、私はパリでとても幸せです。ここ数年、非常に素晴らしい時間を過ごし、美しいサッカーをしています。家族もすっかり適応しました。しかし、いつかスペインに戻る日が来るかもしれません。私の家であり、私のチームであるベティスで引退したいと常に公言しています。いつの日かベティスに戻り、そこでキャリアを終えることができれば、それは最高に美しいことだと思っています』
また、ファビアンの代理人を務めるロレン・デル・ピノも数ヶ月前、彼の復帰プランについて『ファビアンの未来には常にベティスへの復帰が組み込まれている。そして、それは38歳になってからではなく、もっと前の、チームに最高レベルで貢献できる年齢での復帰になるだろう』と明言している。(via ElDesmarque, Estadio Deportivo)
各国代表選手たちの動向と小ネタ
W杯に参加している各国のベティス関連選手の話題。モロッコ代表のソフィアン・アムラバトは代表に参加していないことが確認された。また、スイス代表としてW杯の初戦カタール戦に左ウイングバックで先発出場したリカルド・ロドリゲスは、積極的なオーバーラップと正確なクロスで何度もチャンスを演出し、素晴らしいパフォーマンスを見せた。ただし、ロドリゲスは6月30日をもって契約満了による退団が決定しているため、この活躍が直接ベティスの今後に還元されるわけではないが、多くのベティコに強い印象を残した。(via ElDesmarque, Estadio Deportivo)
【本日の総括】
アルトミラのスポルティング移籍が最終局面に。移籍市場での資金調達に向け、ペティやウナヒといった若手・実力者の動向も活発化。一方で、アブデのW杯欠場という悲報や、ファビアン・ルイスの復帰への熱いラブコールなど、ピッチ内外でベティス関連の話題が尽きない1日となった。新シーズン21年ぶりのCL挑戦へ向けたチーム作りは着実に進んでいる。