アトレティコ・マドリード

アルゼンチン代表としてW杯エジプト戦に勝利したフリアン・アルバレスは、アトレティコからの退団希望について問われ、『今は準々決勝のことを考えている。重要なことが控えているので、それに集中する』と述べ、以前の退団を仄めかす発言から一転して慎重な姿勢を見せました。彼はエジプト戦でスタメン出場したものの決定機を逃し、今大会いまだ無得点となっています (via ElDesmarque)。

移籍市場の動きとしては、昨季レンタルしていたニコ・ゴンサレスのユベントスからの買い取り交渉を一時ストップさせています。これは他ポジションの補強を優先するためで、グリマルドの加入が確定し、イ・ガンインの獲得(移籍金3500万〜4000万ユーロ)にも迫っています。さらに、スポルティングCPのユルマンドの獲得交渉も加速しており、固定3500万ユーロ+ボーナス500万ユーロを提示していますが、スポルティング側は固定額の引き上げを求めています。一方、放出面では、マルコス・ジョレンテの控えとなっているナウエル・モリーナが代理人を通じてナポリに売り込まれました。また、期待外れの1年を過ごしたティアゴ・アルマダは、保有権の50%に対して2000万ユーロでリーベル・プレートへの移籍が間近に迫っています。サウジアラビアのアル・アハリからの2600万ユーロのオファーもありましたが、本人がアルゼンチン復帰を希望しました (via ElDesmarque, MARCA)。

W杯で代表選手が勝ち進んでいるため、ラ・リーガ開幕戦のマラガ戦が延期される可能性も浮上しています (via SPORT)。

レアル・ベティス

アンヘル・アロ会長は、ベニト・ビジャマリン新スタジアムの建設費上限を1億8000万ユーロに設定したと明言しました。屋根のコストを削減して1500万〜2000万ユーロのものに変更し、2028年の完成を目指します。その間はラ・カルトゥーハを利用しますが、セビージャとスタジアムを共有することは否定しました。また、ペジェグリーニ監督のチリ代表監督就任の噂については、契約を全うすると確信していると述べています (via SPORT, Estadio Deportivo, ElDesmarque)。

補強に関しては、左サイドバックとセンターフォワードの獲得を優先。レアル・マドリードからフラン・ガルシアの獲得交渉を進めており、値下げを求めています。また、ダニ・セバージョスについては、『条件が合わず、現時点では非現実的』と会長が明言しました。ファクンド・ベルナルが最初の新戦力としてチームに合流しています。アブデは残留させたい意向で、アントニーはブラジルで恥骨炎の治療中です。フェネルバフチェから復帰したアムラバトの残留は高額な給与のため難しい状況です (via Estadio Deportivo, ElDesmarque, SPORT)。

プレシーズンがスタートし、イスコは『痛みなくプレーし、多くの試合に出場したい』と意気込みを語り、負傷明けのバルトラ、半月板手術から回復中のアイトール・ルイバル、そしてベジェリンらキャプテン陣も新シーズンへの決意を新たにしています (via Mundo Deportivo, Estadio Deportivo)。U-19欧州選手権では、下部組織出身のホセ・アントニオ・モランテが4ゴールで得点王、マヌ・ゴンサレスが無失点GKとして活躍中。U-18スペイン代表のルベン・デ・サとミゲ・ロメロとは2029年まで契約を延長しました (via Estadio Deportivo)。

バレンシアCF

今夏の補強で最も注目されるのが、FC東京から移籍金400万ユーロ、2031年までの5年契約で加入した日本人MFの佐藤龍之介(サトウ・リュウノスケ、19歳)です。バレンシアのトップチームでプレーする初の日本人選手となります。かつてFC東京で彼を16歳でデビューさせたアルベルト・プッチ元監督は、『非常にスペイン的なスタイルの選手で、パスでラインを突破でき、ライン間でプレーできる』とその才能を絶賛しています。佐藤本人は『世界で輝く選手になり、FC東京、岡山、そして私をサポートしてくれるすべての人に誇りに思ってもらえるようになりたい!これからも応援よろしくお願いします!』とファジアーノ岡山でのレンタル経験への感謝を交えた手紙を公開しました (via ElDesmarque)。

また、エジプトのアル・アハリからマリ代表MFアリウ・ディエング(28歳)をフリートランスファーで獲得しました。2028年までの2年+1年オプション契約で、彼は空港で『ヨーロッパの夜を取り戻さなければならない』と目標を語っています (via ElDesmarque, SPORT, Mundo Deportivo, MARCA)。さらに、フリーとなっているベルギー代表右サイドバックのトーマス・ムニエとも条件面で合意に達していますが、彼がW杯に参加中であるため、メディカルチェックと正式契約はベルギー代表の大会終了まで待つ必要があります (via ElDesmarque)。

RCDエスパニョール

クラブのレジェンドであるセルヒオ・ガルシアが、2028年までの2年契約でエスパニョールB(リザーブチーム)の新監督に就任しました (via Esport3, Mundo Deportivo)。

トップチームの補強も進んでおり、バーンリーからオランダ代表左サイドバックのクィリンシー・ハートマン(24歳)をシーズン終了までのレンタルで獲得しました。また、CDカステリョンからアレックス・カラトラバを獲得。彼は入団会見で、セルタやデポルティボ、オサスナなどからの関心もあった中で、モンチ主導の野心的なプロジェクトに惹かれてエスパニョールを選択したと明かしました。さらに、パリSGからのガブリエウ・モスカルドのレンタル移籍も間近に迫っています (via Mundo Deportivo, ElDesmarque)。

セビージャFC

ルイス・ガルシア・プラサ新監督の構想から外れたホアン・ジョルダン、フェデ・ガットーニ、ファビオ・カルドーゾの3選手が、全体練習から外されて別メニュー調整となっています。この措置に対し、ジョルダンの代理人はクラブへのリスペクトを欠く対応だとして、AFE(スペインサッカー選手協会)への提訴を検討しています。同じく構想外のラファ・ミルも退団先を探しており、タンギ・ニアンズは移籍金ゼロでの退団を許可され、フランスで移籍先を模索中です。チデラ・エジュケはビザの問題で合流が遅れており、ガブリエル・スアソはコパ・アメリカを終えてチームに合流しました (via Mundo Deportivo, ElDesmarque, Estadio Deportivo)。

移籍市場では、契約残り1年のオソに対し、フィオレンティーナやニューカッスルが1000万ユーロ以上のオファーを準備しており、クラブは移籍を容認する構えです。補強面では、レアル・サラゴサのウイング、アドリアン・リソの獲得を狙っており、サラゴサの要求額300万ユーロに対し、買い取りオプション付きのレンタルを提案しています。また、下部組織向けにベティスからサンティ・ネグロン、エスパニョールからマックス・エスパニョルを獲得しました (via ElDesmarque, Estadio Deportivo)。

セルタ・デ・ビーゴ

4シーズンにわたりプレーしたDFオスカル・ミンゲサが、契約満了に伴い退団しました。新天地はまだ未定です (via Mundo Deportivo)。

移籍市場の動きとして、ウルブスからフェル・ロペスのレンタル延長または完全移籍での獲得を目指していますが、ウルブス側が彼を重要な戦力と見なし始めているため、交渉は難航しています (via ElDesmarque)。また、ベルギー代表のアマドゥ・オナナがW杯で長期離脱の重傷を負った影響で、アストン・ヴィラが代役としてセルタのイライクス・モリバの獲得に関心を寄せている可能性が浮上しています (via ElDesmarque)。

RCDマジョルカ

ルイス・ガルシア新監督の下、来季に向けた補強が進んでいます。UDアルメリアからフリーでアルナウ・プッチマルを獲得し、2029年までの3年契約を結びました (via Estadio Deportivo, Mundo Deportivo, MARCA)。

さらに、バルセロナのパブロ・トーレの獲得にも動いており、すでにメディカルチェックを済ませています。バルセロナからのレンタル移籍となる見込みで、マジョルカが年俸を全額負担する予定です (via SPORT)。

ビジャレアルCF

クラブの継続的な成長に合わせ、練習施設(Ciudad Deportiva José Manuel Llaneza)の拡張計画を発表しました。1万平方メートルの敷地を追加購入して総面積を13万平方メートルに広げ、2026/2027シーズンの開幕に向けて新しいサッカーピッチなどを建設中です。本拠地エスタディオ・デ・ラ・セラミカの改修工事も並行して進められています (via Estadio Deportivo)。

また、フリーとなっているダニ・セバージョスについて代理人から売り込みがありましたが、ビジャレアルは獲得の優先順位が低いとして、オファーを出す予定はないと拒否しました (via ElDesmarque)。

ヘタフェCF

ビジャレアルBから、コートジボワール出身の20歳の若手センターバック、ジャン・イブス・バルーを買い取りオプションなしの1年間のレンタル移籍で獲得しました (via MARCA)。

レアル・ソシエダ

昨季コパ・デル・レイ優勝などの実績を残したペジェグリーノ・マタラッツォ監督との契約を2028年まで延長しました。発表には、AIを使って作曲されたレゲトン調の楽曲『アルゴリズムの言うことは聞かない』を用いたユニークな動画が使われ、監督はクラブとの深い繋がりを強調しています (via ElDesmarque)。

エリック・ブレトスSDとマタラッツォ監督による補強会議が行われ、今夏はセンターバックとアタッカーを中心に3人の獲得を予定しています。同時に、レンタルから復帰したハビ・ロペス(オビエド)とホン・パチェコ(アラベス)についてはプレシーズンで評価し、最終的な去就を決定します (via ElDesmarque)。

一方、W杯で4ゴールを挙げて活躍中のミケル・オヤルサバルについて、バルセロナなどへの移籍の噂が浮上していますが、本人はサン・セバスティアンでの生活や環境に非常に満足しており、『すべてを持っている』と語って移籍する気がない姿勢を示しています (via ElDesmarque)。

UDラス・パルマス

昨年、ナシオナルから70万ユーロで加入したものの、前十字靭帯断裂の重傷で長期離脱を余儀なくされていたヘレミア・レコバが完全復活を目指しています。ルーベン・デ・ラ・バレラ新監督の下、プレシーズントレーニングから復帰し、ポジション争いに挑む決意を固めています (via SPORT)。

レアル・バリャドリード

デポルティボ・ラ・コルーニャからルイス・チャコンを獲得しました。彼は昨季クルトゥラル・レオネサでのレンタルを経ており、2031年までの長期契約を結びました (via ElDesmarque, MARCA)。

既存戦力では、カルロス・クレルクが2027年まで契約を延長しました。一方、昨夏に加入してBチームで20ゴールを挙げていたアンヘル・カルバハルについては、レアル・マドリードが買い戻しオプションを行使したため、マドリードへ帰還することになりました (via MARCA)。

【本日の総括】

W杯が佳境を迎える中、ラ・リーガ各クラブは来季に向けたプレシーズンと移籍市場の動きを本格化させています。アトレティコ・マドリードやベティスなど上位を争うクラブは、既存戦力の整理と的確なピンポイント補強(ユルマンドやフラン・ガルシアなど)を同時進行させており、厳しい財政状況の中でいかに戦力を最適化するかが鍵となっています。バレンシアの佐藤龍之介の獲得に見られるような将来性を見据えた若手への投資や、エスパニョールのセルヒオ・ガルシアBチーム監督就任といったクラブのアイデンティティ強化の動きも目立ちます。また、W杯で活躍するオヤルサバルやフリアン・アルバレスらの発言や動向が、今後の移籍市場のトレンドに大きな影響を与えることが予想されます。