バレンシアCF
日本人選手である佐藤龍之介の獲得が正式に決定した。FC東京から移籍金400万ユーロ(将来の移籍金の一部をFC東京が保持する条項付き)で加入し、2031年までの5年契約を結ぶ。バレンシアの男子トップチームでプレーする史上初の日本人選手となる。メディカルチェックのために空港に到着した佐藤は『偉大なクラブに来られてとても幸せ。トップ下でもウイングでもプレーできる』と笑顔で語った。クラブは過去の新加入選手発表と同様に、佐藤の加入を伝統的な「ルサファ地区」と結びつけるプロモーションを実施。「Terra de Valentia(バレンシアの地)」というスローガンのもと、クラブと街のアイデンティティを強調して歓迎している (via ElDesmarque)。
さらに、昨季チームを残留に導いたカルロス・コルベラン監督との契約を2028年まで延長したことも発表された。クラブの長期的な安定を目指すロン・ガーレイCEOの計画に基づく決定である (via ElDesmarque)。
プレシーズンはダブルセッションで開始され、新加入のジャスティン・デ・ハースやギド・ロドリゲスが参加している。獲得が合意しているトーマス・ムニエは、ベルギー代表としてW杯の準々決勝に進出しているため、合流が遅れている (via SPORT)。
また、マジョルカのイ・ガンインがアトレティコ・マドリードへ移籍する見込みとなり、育成クラブであるバレンシアには連帯貢献金として約140万ユーロが入る予定となっている (via SPORT)。
セビージャFC
ルイス・ガルシア・プラサ監督の下でプレシーズンがスタートしたが、初日から問題が山積みとなっている。昨季レンタルから復帰したアルフォンが右大腿四頭筋の筋断裂を負い、7〜8週間の離脱となった (via Estadio Deportivo)。
人員整理も急務となっており、高額年俸のタンギ・ニアンズーと、法的な問題も抱えるラファ・ミルには移籍先を探すための練習不参加が許可された。特にニアンズーはフランスで新天地を模索しており、クラブはフリーでの退団も容認する構えだ。また、フェデ・ガットーニ、ジョアン・ジョルダン、ファビオ・カルドソも構想外として別メニュー調整を行っている (via ElDesmarque)。
補強面では、サラゴサのウイング、アドリアン・リソの獲得に動いているが、サラゴサが300万ユーロを要求しているのに対し、セビージャは買い取りオプション付きのレンタルを提示して交渉中だ (via Estadio Deportivo)。
一方、アコル・アダムスにはヴェネツィアが関心を示し個人合意に至っているものの、クラブ間での正式なオファーはまだ届いておらず、セビージャは1500万ユーロ以上を要求している。また、狙っていたバンバ・ディエンはアル・シャバブへの移籍が濃厚となった (via Estadio Deportivo)。
ビジャレアルCF
W杯に参加していたレナト・ヴェイガ(ポルトガル)とアレックス・フリーマン(米国)が決勝トーナメントで敗退したため、大会に参加していたビジャレアルの全選手が姿を消すことになった。彼らは休暇を挟んでプレシーズンに合流する予定だ (via Estadio Deportivo)。
また、2026/27シーズンのシーズンチケット更新が開始され、ファンがスタジアムの窓口に殺到するなど盛況を見せている (via Estadio Deportivo)。
補強の動きとしては、アラベスのMFアントニオ・ブランコに興味を示している (via Estadio Deportivo)。
RCDエスパニョール
バーンリーから左サイドバックのキリンチ・ハルトマンを1年間のレンタルで獲得したことを正式に発表した。ビジャレアルへ復帰したカルロス・ロメロの穴を埋める役割が期待される (via SPORT)。
また、プレシーズンマッチの日程も確定し、オロト、ポーFC、サバデル、バーンリー、ミドルズブラ、コヴェントリー・シティとの対戦が組まれている (via Estadio Deportivo)。
退団情報としては、昨季レンタルで在籍し構想外となったシャルル・ピッケルが、UAEのシャールジャFCと契約する見込みとなっている (via Mundo Deportivo)。
そして、下部組織出身のGKアンヘル・フォルトゥーニョとの契約を2030年まで延長した (via Mundo Deportivo)。
レアル・ソシエダ
昨季チームをコパ・デル・レイ優勝に導いたペレグリーノ・マタラッツォ監督との契約を2028年まで延長した。指揮官は『ここまでの仕事に満足しているし、何よりこれからのことに意欲を感じている』とコメントしている (via Estadio Deportivo)。
プレシーズンには、昨季トップチームで台頭した若手CBのホン・マルティンが合流した。彼はスペイン代表のトレーニングサポートメンバーにも選出されており、今後のさらなる飛躍が期待されている (via Mundo Deportivo)。
また、新加入の日本人選手カズナリ・キタが水曜日にバカンスから戻り、チームに合流する予定となっている。同日にはヤンヘル・エレーラらも合流する (via Mundo Deportivo)。
レアル・ベティス
フルミネンセから22歳のウルグアイ人MFファクンド・ベルナルを完全移籍で獲得した。移籍金850万ユーロに税金100万ユーロを加えた総額950万ユーロの投資となり、2031年までの契約を結んだ。背番号は6を着用する (via Estadio Deportivo)。
さらに、レアル・マドリードを退団したダニ・セバージョスの復帰に向けた交渉も続いている。アヤックスからも好条件のオファーが届いているが、セバージョス本人はベティス復帰を最優先としている。ただし、給与面での開きが埋まっておらず、クラブはイスコらよりも下の給与階層を提示している (via Estadio Deportivo)。
また、レアル・マドリードの左サイドバック、フラン・ガルシアへの関心も報じられている中、同選手がSNSで友人の着るベティスのユニフォームと並んだ写真を投稿し、話題を呼んでいる (via ElDesmarque)。
プレシーズンはイスコやバルトラらが初日から参加する一方、個人的な理由でアントニーの合流が遅れており、アブデやアイトール・ルイバルも負傷対応のため別行動となっている (via Estadio Deportivo)。
アトレティコ・マドリード
パリ・サンジェルマンから韓国代表MFイ・ガンインを獲得することが内定した。移籍金は約4000万ユーロと見られ、アントワーヌ・グリーズマンの後継者としてディエゴ・シメオネ監督のプロジェクトに加わる (via SPORT)。
また、スポルティングCPのデンマーク代表MFモルテン・ヒュルマンドの獲得交渉も行っている。アトレティコは移籍金3500万ユーロ+ボーナス500万ユーロのオファーを提示したが拒否され、スポルティング側は固定4000万ユーロを要求している (via ElDesmarque)。
一方で、アルゼンチン代表MFティアゴ・アルマダは、保有権の50%を2000万ユーロでリーベル・プレートへ売却するクラブ間合意に達した。W杯でのアルゼンチン代表の戦いが終わった後に正式な決断が下される見通しだ (via Estadio Deportivo)。
セルタ・デ・ビーゴ
クラウディオ・ヒラルデス監督の下でプレシーズンがスタートし、新加入のアレイシ・フェバスとハビ・ガランが合流した。しかし、契約が満了したマルコス・アロンソはリストに含まれておらず、残留か退団か不透明な状況が続いている (via ElDesmarque)。
監督はウォルバーハンプトンに所属するフェル・ロペスの復帰を強く望んでいるが、相手クラブが彼を重用する方針に切り替えたため、交渉は難航している (via ElDesmarque)。
なお、ファンからの期待は高く、シーズンチケットの更新率は99%という驚異的な数字を記録した (via Estadio Deportivo)。
ヘタフェCF
クラブ・ブルッヘからアルゼンチン人CBザイド・ロメロを完全移籍で獲得した。昨季後半戦にレンタルで加入し、守備の要としてヨーロッパ大会出場権獲得に貢献した同選手に対し、約500万ユーロを支払って2030年までの契約を結んだ (via Estadio Deportivo)。
また、リーベル・プレートでプレーするパラグアイ代表MFマティアス・ガラルサにも関心を示している (via Mundo Deportivo)。
RCDマジョルカ
チームの2部降格に伴い、バルセロナから加入していた若手ウイング、ヤン・ビルジリの契約解除金が3000万ユーロから1200万ユーロに低下した。バルセロナは約700万ユーロでの買い戻しオプションを保持しており、再獲得に向けてマジョルカと接触を開始した (via SPORT)。
デポルティーボ・アラベス
主力MFアントニオ・ブランコに対してベティスやビジャレアルなど複数のクラブから関心が寄せられているが、クラブ側は売却を急いでいない。移籍する場合は契約解除金に近い約2000万ユーロを要求する構えを見せている (via Estadio Deportivo)。
【本日の総括】
本日のラ・リーガは、プレシーズンが本格的に始動したことで、各クラブの陣容整理や新戦力の合流が活発化しています。バレンシアの佐藤龍之介やベティスのファクンド・ベルナルなど、将来を見据えた若手選手の獲得が正式に決まる一方で、アトレティコのイ・ガンイン獲得内定や、セビージャのニアンズー、ミルといった高額選手の放出問題など、大掛かりなスカッドの入れ替えも進行中です。また、W杯の進行状況によってムニエ(バレンシア)やアルマダ(アトレティコ)の合流・交渉が遅れるなど、国際大会の影響も色濃く反映された1日となりました。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
バレンシアの佐藤龍之介獲得は、単なる話題性以上に、トップ下とウイングをこなせる彼の多機能性がコルベラン監督の戦術にどう組み込まれるかが鍵です。昨季の残留劇で示した堅実な守備組織を維持しつつ、攻撃の引き出しをどう増やすか。また、アトレティコが狙うイ・ガンインはグリーズマンの後継という明確な役割が想定されており、シメオネ監督が彼をどの局面で活かすのか、その配置転換が今季のチームの流動性を左右するでしょう。プレシーズン初動の各チームを見ても、戦術の浸透にはまだ時間がかかりそうです。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
プレシーズンが始まり、各クラブの温度差が鮮明になっています。バレンシアは佐藤龍之介の加入を街のアイデンティティと結びつけ、ファンとの絆を深めるプロモーションを展開。一方でセビージャは、高額年俸選手との契約解除や構想外選手の整理に追われ、クラブの再建に向けた厳しい現実を突きつけられています。ビジャレアルのシーズンチケット更新の盛況ぶりや、セルタの驚異的な更新率からは、成績以上にクラブとサポーターの信頼関係が強固であることが伺えます。クラブの安定は、こうした足元の熱量から生まれるものです。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
今夏の市場は、将来への投資と高額な整理対象の二極化が進んでいます。ベティスがファクンド・ベルナルに約1000万ユーロを投じたのは、長期的な編成を見据えた賢明な判断でしょう。対照的に、セビージャのニアンズーやラファ・ミルのような高額年俸者の放出は、サラリーキャップの圧迫を解消するための苦渋の決断です。また、マジョルカのビルジリのように降格に伴う契約解除金の変動を突いたバルサの買い戻し交渉など、契約条項を巧みに利用した動きも目立ちます。各クラブとも、限られた予算内でいかに効率的なスカッドを構築できるかが問われています。